投稿日 2019.12.05 更新日 2020.02.05

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鈴鹿セブンマウンテンの盟主、御在所岳 | 深掘り登山ガイド 鈴鹿 #02

東海地方の登山者に人気の鈴鹿山脈は、南北に60kmも連なる大きな山域です。随所に露出する奇岩や、花の百名山にも選ばれているほど豊かな高山植物など見所も盛りだくさん。その鈴鹿の魅力を中京圏以外の登山者にも広めたいと手を上げてくれたのが地元鈴鹿に住むYAMAPユーザーの山本都紀さん。地元民ならではの温泉やグルメ情報も特別に教えてくれました。
まずは鈴鹿を代表する山、御在所岳(ございしょだけ)から紹介しましょう。

目次

鈴鹿の定番、御在所岳は初心者から上級者まで楽しめる

鈴鹿山脈には鈴鹿セブンマウンテンと呼ばれる7つの代表的な山があることはわかっていただけたでしょうか?(「#1 ようこそ!鈴鹿セブンマウンテンへ!」
「御在所岳」「藤原岳」「鎌ヶ岳」「竜ヶ岳」「雨乞岳」「入道ヶ岳」「釈迦ヶ岳」の7座です。
じゃあ、この山域どの山から攻略すればいいの? 最初はよく分からないですよね。そこで私なりのおすすめをご紹介しますね。
私が「鈴鹿の山に連れてって~」と初めて鈴鹿を訪れる友人に頼まれたらおすすめするのは「御在所岳」。日本二百名山でもあり、「ザ・鈴鹿」のシンボル的な山なんです。
個性豊かな鈴鹿セブンの中でも抜群のバラエティに富んだ景色が楽しめて、もし疲れてもロープウェイを使って楽々下山をすることもできるんです。
御在所岳に登山ルートはたくさんあります。主なルートは「中道」「裏道」「一ノ谷新道」。それに「表道」に「武平峠ルート」、そして難易度の高い「本谷ルート」(※本谷ルートはバリエーションルートのため経験者と同行の上、十分な装備で行かれることをおすすめします)。どのルートも特徴があって楽しめるのですが、ここでは私の鉄板ルートをご紹介しますね。

奇岩・巨岩のオンパレード♪ 中道ルート


まずは私の一番のお気に入りで体力・脚力にある程度自信がある方におすすめしたいのが「中道」ルート。鈴鹿スカイラインの途中に登山口はあります。登山者用駐車場も完備されています。ただし、トイレはないのでふもとのコンビニ等で済ませてくださいね。

二つの巨岩が並んだ「負ばれ石」(おばれいし) 

鈴鹿のシンボル「地蔵岩」

登山口からしばらくは樹林帯を歩きます。すると現れるのが「負ばれ石」(おばれいし)と呼ばれる巨岩です。2枚の大きな岩がおぶさったように斜めにそびえ立っています。次に鈴鹿のシンボルとも呼べる奇石「地蔵岩」が。2本の柱の上に大きなサイコロを乗せたような不思議な造形は、風雪によって回りの土が削られ花崗岩が現れたんだとか。落ちそうで落ちない絶妙なバランスに「絶対に落ちない」として受験シーズンにはお守りスポットとしても人気なんですよ。地蔵岩の背景には四日市の町並みや遠く伊勢湾がキラキラと広がりフォトスポットとしてもおすすめです。

地蔵岩を過ぎると一番の難所、通称「キレット」が現れます。ここは鎖を持って慎重に。しっかりとした鎖があるので三点支持を守って下りればそれほど危険なことはありません。渋滞することもありますが、前の人が下りるのを待ってからゆっくり降りましょう。キレットを過ぎれば一安心ですが、まだまだ危険個所は続くので油断は禁物。岩がむき出しになった御在所らしい絶景を楽しみながら進めば山頂まではあと少し! ロープウェイ乗り場から続くアスファルト道に出て「富士見岩展望台」の展望スポットを超え、少しの舗道歩きのあと山上公園を抜けて御在所岳山頂に到着です。山頂は御嶽山や中央アルプスそして運が良ければ富士山も眺められる絶景スポットなんです。と言ってもここで富士山を私はまだ1度しか見たことはありませんが・・・。

山頂の一等三角点。三重県と滋賀県の県境もここに

川のせせらぎを聞きながら歩く裏道ルート

別名「しゃくれリーゼント」のゆるぎ岩

下りは「裏道」ルートを歩いてみましょう。上りの中道とは違って谷筋を歩きます。
途中、時間があれば立ち寄って欲しいのが国見岳。こちらも中道に劣らず奇岩・巨岩の宝庫なのです。
「石門」「天狗岩」「ゆるぎ岩」。中でも「ゆるぎ岩」はまるで顎がしゃくれたプレスリーの横顔のようで私のお気に入り。その名の通り岩の上がゆらゆらと揺れるので登る時は慎重に。
ストーンアートを楽しんだら国見峠まで戻り裏道ルートへ。右手に切り立つ藤内壁では岩を登るクライマーの姿も見られます。巨岩とザレ場の多かった中道ルートとは違って、裏道は樹林帯の中を歩きます。暑い日も木陰が多く谷の水音を聞きながら森林浴気分。途中、大きな岩がゴロゴロと転がる谷を歩いて藤内小屋へ。ここは週末営業していて、藤内壁に挑むクライマーさんたちが集まります。
藤内小屋から30分で裏道登山口へ。あとはスカイラインを歩いて駐車場まで戻ればフィニッシュです。

天狗岩。高所が平気なひとは登ってみて

下山後のお楽しみ 湯の山温泉

三重県屈指の温泉エリアとしても有名な「湯の山温泉」。昔、傷ついた鹿がその湯で傷を癒したという伝説も残るこの温泉には大小たくさんの湯宿があります。ゆったりと予定を組めるのなら御在所岳登山の前泊や後泊に利用するのもおすすめです。
登山後の汗を流すなら日帰り温泉もチェックしておきましょう。

◎癒しと食をテーマにした複合温泉リゾート施設「アクアイグニス」

ここではカリスマシェフのプロデュースするレストランもあって、施設内の片岡温泉では100%かけ流しの天然温泉が楽しめます。営業時間は朝6時~24時までという早朝営業がポイント。登山前に入浴することも可能です。入浴料600円(土日祝800円)

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◎日帰りも利用できる「湯の山温泉 湯元 グリーンホテル」

泉質の違うふたつの源泉が楽しめて比較的ゆったり利用できます。だから本当はあまり教えたくありません(笑)。営業時間は午前10時~午後6時30分まで。入浴料700円。

山頂の楽しみあれこれ 御在所ロープウェイ&カレーうどん

登山口から山頂を目指すと途中目に入ってくるのが、御在所ロープウェイのシンボル「白鉄塔」。高さ61m、ロープウェイの鉄塔の高さとしては日本一です。もしも、登りで体力を使い果たしてしまったら、無理せずロープウェイを使って下山しましょう。昨年リニューアルした新ゴンドラは床面が窓になっていて足元から絶景を楽しむこともできるんです。
そして、御在所岳登山のお楽しみのひとつに山上レストランの「御在所カレーうどん」があります。もちもちの伊勢名物「伊勢うどん」の麺にからまるカレーが絶妙!その上に豚の角煮がトッピングされてボリュームも満点の一品なんです。このうどん目的に登る人もいるくらいの御在所岳ソウルフードです。

まとめ

ロープウェイ登山を楽しむ初心者から、岩やキレットを楽しむ本格登山まで楽しめる三重県随一の人気の山、御在所岳。季節を変えて、春は山肌をピンク色に彩るアカヤシオ、秋はアルプスの紅葉が終わったころ見ごろを迎える紅葉、そして冬には山頂付近の樹氷を楽しむこともできます。
鈴鹿の魅力を知るにはぴったりの最初のひと山になることでしょう。

御在所岳に関連する活動日記



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