登山

ピラミッド峰 ─── なんて凛々しい名前 。
カムイエクウチカウシ山 ─── 読めても書けない漢字があるように＜カムエク＞と認識できてもこのカタカナ10文字を見ずには読めるようになれない長い名前。

私が耐えられる冬の装備・・・おそらく５日分だろうか？月末の仕事も目途がたち、北海道の中央山地で稀な２連日山日和予報 ─── おまけに日高地方では前後風も穏やかな日が続くらしい ─── 昨冬下見もしたことだし出掛けてみるか？札内川。

少し前に「中札内で大雪」と道内ニュースで聞いた記憶があり、当日の除雪最終地点の状況次第では南日高・野塚峠へ移動する代案も念頭に取り合えず「ビョウタンの滝～カムエク方面」で警察に登山届を提出。早朝、「この先、通行止めゲートあり」と中札内村を通過してからしばらくして数箇所かでヘッドライトに浮き上がって見える道路案内があったものの一向にゲートは現れず、見事に除雪された道路を走ること、ビョウタンの滝を知らぬ間通過して札内ダムへ到着。お？野塚峠への変更は無しでいいってことかな？ここまではがいに「大雪」だった気配も感じられず、３日目正午を折り返し時点として稜線どこぞを目指すも良し、１日札内川偵察／４日野塚峠周辺に山行５日を分けるも良し、取り合えずダムのゲートを超え歩き始めることにしました。


５日間の登山道状況概況：

道路除雪状況 ─── 下山日に除雪請負会社の若者二人と遭遇、ビョウタンの滝までは冬期除雪あり、１月末もしくは積雪70㎝越えでその先へのゲートが閉まるのが通常、今年は雪が少なかったために2月上旬も開放されたままだったが、現在は冬季閉鎖期間に入りビョウタンの滝より先は通行止め、とのこと。

1日目・・・ビョウタンの滝～八ノ沢まで20㎞弱歩く予定だったのでトンネル9か所＋覆道2か所の着脱＆運搬は厄介だとは思いつつもスキーハイクを選択。結局時間的に七ノ沢までしか進めず、ダムからのトンネル区間8.3㎞（トンネル内の舗装道路合計距離は長く着脱回数9回）＋林道ハイク6.6㎞のみとスキー利用価値は下がっていることに後で気付く・・・スキーだと踵程度、スノーシューだと脹脛くらい沈む程度だろうか、思ったより歩き易い林道で15時に七ノ沢へ到着、八ノ沢まで移動するより翌日尾根に取り付く道作りを選択して七ノ沢泊とする ─── この時点でガケ尾根～1807稜線到着くらいの5日間となるかのう、と目標が大いにガタ落ち。

2日目・・・これよりスノーシュー頼みの3日間。5時半600m沢出発～13時半1200ｍ急尾根終了＝75ｍ／hr、まずまず予想通り。1歩＝3度踏みでサラサラ雪を固めながら美しいジグザクトレースを作りつつ前進。単純作業が苦にならないのは職人気質と自負。笹は埋まり疎林とは言えないまでも木々まばらで藪尾根感はゼロなのが救いです。1227～1297までの揺細尾根は足元のツツジ植生が可哀想だが雪は固く歩き易い／もしくはダケカンバの際で雪庇の背骨の上もしっかりしているところ多く何とか幕営予定地のコルに16時到着。翌日ヘッドランプで早朝歩ける斜面かどうかだけ30分ほど下見をして、まだまだしばらくは膝丈ラッセル続くが尾根幅広く暗闇歩行もさほど困難でないことを確認、本日終了。あ。そう言えば山行5日を野塚峠と分け合う代案はいつしか無くなっていたぞ。

3日目・・・穏やか満天の星空、どこまで行けるか皆目見当もつかないが、昨日より更に1時間出発を早めたということは ─── お主、まさかピラミッド峰くらいまで内心期待しちゃあいまいか？兎にも角にも1807mの稜線上に立つことを目指そうよ。背後、美しい暁に痺れを感じながら1650m尾根肩までの膝下ラッセルを経て9時過ぎスノーシューのまま予想外に早く1807m到着。稜線直下の急登はアイゼンの方が楽かと思われるほど雪も凍っており、これくらいの雪面が続くのならペースも上がり、もしかして・・・本当にもしかするとカムエクまで行けてしまうんじゃないか？とほんの少しだけ期待してしいまう自分の図々しさに目が丸くなる南日高のど真ん中。八ノ沢カールからの登山道と出合うコルまでは岩場区間が多くナイフの上を歩くこともあり気は抜けないにしても、雪・風・太陽と三者総出で私をカムエクへ送り届けようとしてくれていることを体全身で感じるほど今日の日高の山神は機嫌が良い。ピラ・カム間のコル11時半に到着した時は「皆さんに甘えてもいい？稜線1807で最後に夕暮れ佇むつもりでのんびり歩いても許してもらえる？」と飼い主にお腹を見せてゴロゴロ甘えている老犬気分の私。核心部・ピラミッド峰からの岩場下りも視界良好にてコルまで岩巻きながら進む白い「私の路」がはっきり見え蹴り込みやすい西側斜面の雪壁と各所にある岩ホールドに助けられさして恐ろしい思いをすることはありませんでした。。これ、本日に限ってのこと ─── 次もこうだとはゆめゆめ思うなよ ─── コル周辺は面倒でも背負っているくらいならスノーシューに履き替えた方が歩き易い不規則にぶかっと沈む雪面が続き、カムエク山頂直下の岩場区間手前でアイゼンに履き替え・・・と道具替えを休憩の口実に13時過ぎにフルネームでやはり呼べない大いなる山頂に到着。復路は夕陽と競争することを諦めると気持ちも楽になり、1807m下のスノーシュー優勢地点にてトワイライト夜景を眺めながら最後休憩の装備替え、休み休みザーザー下りでテントへ到着。

4日目・・・薄日射す小雪の一日。9時半下山開始、固く締まった我がトレースに感謝しながら1227mへ、そして急斜面のジグザクトレースを串刺しにするが如く13時半七ノ沢到着。ヒュッテまで進めそうな時間ではあるが午後は札内川散策として重い荷物を下ろし解体することに。

5日目・・・昨日同様の空模様、上空風は強い様子。6時出発。荷物は軽くなったような気もするが、別段急ぐ必要もなく、往路と同じくらいの時間をかけて南日高での4日間を名残惜しみながら ─── と夢心地の私を叩き起こすような長方形の人工灯がトンネルの出口に見え、谷を吹き下る風の轟音ではないどこか聞き覚えのある人工音にギョッとさせられた札内川ヒュッテで、この時季毎年水質調査で除雪を頼まれるという業者さんに出会います。除雪はされてもヒュッテまで自家用車は入れないとのことでダムまで私はフル装備で歩く必要があっても残りのトンネル7本をスキー着脱無しで帰れることに驚喜したのでした。ありがとう、町のために働く皆さん、ほんとに有難うございます。ダム🅿で除雪車に追いつかれ、既に閉鎖されたゲートを一緒に脱出させてもらう算段に慌て、スマホをいじり忘れましたが、ダムには13時頃到着、最終日歩行距離は初日同様15.6㎞のはずです。






カムイエクウチカウシ山（カムイエクウチカウシやま）は、北海道日高山脈に属する山である。日本二百名山の一つに数えられる。名称はアイヌ語の「熊（神）の転げ落ちる山」に由来する。登山家の間ではしばしばカムエクと略して呼ばれる。

【概要】
幌尻岳に次ぐ日高山脈第二の高峰であり、標高1,979mである。 日高山脈襟裳国定公園内にあり、山頂には1900年に陸地測量部の正木照信により一等三角点（点名「札内岳」）が選点されている。日高山脈主稜線上に悠然と聳える男性的な山容を誇り、主脈の盟主として山脈中央部に鎮座する。 南東側にはピラミッド峰 (1,853m) と呼ばれる四角錐型のピーク（支峰）が間近に望まれ、本峰を望見する絶好の展望台となる（ただし本峰以上に這松が生い茂る）。

カムイエクウチカウシ山（カムエク）

北海道

白い＜ピラ・カム＞ ─── 続・札内川散策、ガケ尾根より

ふうろ

備忘録（長文注意）

長年、北海道に住んでいますが、カムイエクウチカウシ山の存在を知ったのは、今年になってからでした。
新ひだか町から日高山脈を見ても、この山を見ることは出来ません。(訂正、新ひだか町&新冠町から見えます。)
この山を初めて見たのは、幌尻岳登山を行った時。遠くから見ても、その存在感の大きさに圧倒されました。近くでその山容を見てみたい、そう想いました。
カムイエクウチカウシ山、通称『カムエク』実にカッコいい通称です。
幌尻岳を登れたことで、日高山脈で２番目の標高を誇る、この山に登ってみたい気持ちがわきました。次の目標は『カムイエクウチカウシ山』と決めて、８月９月は山行＆トレーニングをしてきました。
幸運なことにsweetyouさんと知り合うことができて、山の知識と経験を得ることも出来ました。
カムイエクウチカウシ山に登れたのは、sweetyouさんのおかげだと言っても過言ではありません。ありがとうございます。
あと、皆さんの山行日記で勉強させてもらい、カムエクの素晴らしさを知り、頑張る励みになりました。ありがとうございました。
Atsushiさんの日記では山の厳しさを改めて知ることが出来、衝撃と共にもっと準備をしなければならないという想いが生まれ、安全に登山できる日を決めることが出来ました。Atsushiさん、ありがとうございました。

山行について
先週末は全道的？に好天が続き、土日は確実に晴れの予報。実際に日高は晴れて、私にとっては最高の仕事日和でした。
山の中にある職場で『山に行きたいなー』と想いながら仕事をしていた私、土日は夜に用事があったので、休みを取ることは出来ず、金曜日に出る天気予報次第で月曜日に行くことを決めることにしました。
金曜朝の時点で土日月火と天くらAが並んでいました。ここ最近では珍しいこと、火もAということで、迷わず月曜日のカムエク山行を決定しました。

カムエクは十勝側から入るお山、私の住むところから登山口までは約160キロ、車で約３時間掛かります。当日に移動して登ることは、何かとリスクがあると思い、人生初の車中泊をすることにしました。
日曜日の仕事を無事済ませ、自宅で入浴、食事を済ませて19時30分自宅を出発。
23時前に大樹町の道の駅に到着。
人生初の車中泊で寝れるか心配していましたが、土日の睡眠時間も短かったので、わりと直ぐに寝付けました。
３時からの入山を予定していましたが、当日の天気予報、ダムの水量やカムエクの情報をお復習していたら、出発が遅くなってしまい、大樹町の道の駅からも思っていたよりも遠く、3時30分からの開始になってしまいました。
天気予報では９時までが晴れの予報で９時までに山頂に行きたかったのですが、、、。

今回の装備品は、万が一に備えて、食料品は多めに持参。防寒着、レインウェア、予備バッテリー、沢靴と杖。水は沢で取れるので、ろ過器を持参。ザックの重量込みで、重さは９キロでした。
幌尻岳の時は10.5キロだったので、－1.5キロの減量に成功しました。
ザックを母のお下がりに変え、水は1.5Lと幌尻岳の時よりも少なくしました。
でも９キロ、私にとっては重い重量でしたが、私の体力もアップしたようで、幌尻岳の時よりも、楽に身体が動けました。
3時30分、活動開始。活動開始ボタンを押したものの、まだ準備が出来ていませんでした、
性格的にキリの良い時間でスタートしたくて、、、。
この時間は当然真っ暗なので、ヘッドライトを点けての山行。
カムエクのスタートは林道歩きから始まるので、まわりが暗くて多少不安ではありましたが、足元の心配をあまりする必要がないので、私はそれほど苦にはならなかったです。
ダムの全流入量を事前にチェックしていたので沢の水量の心配はしていませんでしたが、静けさはなく、車の外は沢の音、水の流れる音が鳴り響いていたので、ちょっと不安な気持ちになりました。帰り道、明るい時に林道を通ると、札内川には４ヶ所、砂防ダムがありました。あの沢の音の理由に納得しました。
夜空には星が輝き、好天が期待でき、軽快にスタートすることが出来ました。

靴に関しては、林道とカールからはトレランシューズで行きました。
沢からカールまでは沢靴、磯釣り用？（フェルトピン入りのソール）を使いました。沢靴にはインソールを入れて厚底にしたので、履き心地は良かったですし、全く滑ることはなく
かなり優秀でした。
個人的にはカールまでは沢靴で行くことをオススメします。

何故かチェックポイントの時間表示がおかしくなってしまいました。
今回、記録上yamap50座目になるということで、ピラミッド峰を先に登り、その後、カムエクに登りました。
ピラミッド峰に登っている間に雲が抜けるのを期待しましたが、中日高、南日高方面の眺望はほぼなく、眺望は残念でしたが、無事に登って、無事に家に帰れたことに満足しています。
かみさんには毎回心配をかけてしまい、申し訳ない気持ちと、許してくれていることに感謝しています。
最近は呆れられているを通り越して？、何かに取り付かれていると怖がられています。
今後も事故のないように、山登りを続けて行けたらと思っています。
フォローして頂いている皆さん、今後とも宜しくお願い致します。
独りでの山行、写真を撮るのも楽しみの一つなので、似たような写真ばかりですが、せっかく撮ったので載せておきました。
ご覧頂き、ありがとうございました。
カムエク、最高！
また来年、行きたいです。






日高山脈の名峰・カムイエクウチカウシ山。

新米

念願のカムエク。
先月は八ノ沢でキャンプしただけで終わってしまったので今度こそ上まで行くぞ！

9/23 晴/雨
八ノ沢出会いまで，略。天気が良くて非常に良い。
八ノ沢のテン場を過ぎてもしばらく沢歩きが続くので沢靴は履いたままで行く。だんだん傾斜が急になってきて，滝ですか？というような沢の流れの真横をよじ登るようなところもあり。息がすぐに上がる。濡れて鬼のように滑るところもあり，沢靴でよかった。三股では２張くらい幕営中の人あり。
八ノ沢カールに上がる少し前くらいから雨が降ってきてレインを来た。既に汗でビチャビチャなのだが…。
八ノ沢カールには誰もおらず。カール泊でもいいかなと思ってたけど誰もいないのは寂しいし怖いのでとりあえず上に上がる。水ちゃんとあり。汲んでいく。
稜線に上がるまでも結構キツイ！こたえた。稜線に上がっても，雨で滑る岩場で，滑落したら結構危なそうなところもあり，体力的にもけっこう終盤でバテ気味なのもあってつらかった。雨だし寒いし…。この雨の中ピラミッド峰の方から軽装の女性が下りてきて素早く抜かして本峰の方に上がっていった。山頂テン泊者か。空いているといいけど…。
山頂着。ヤッタ～。小雨になっていたのですぐに設営開始。既に２張あって，快適そうなところは取られてしまっていたけど，まあ張れないこともない。張り終わると一気に晴れてきて，素晴らしい眺望。幌尻岳方向はもちろん，浦河の町や海も見えた。カール方向に影カムエクもできていて，ブロッケン現象も。日が暮れるまで寒さに耐えながら絶景を楽しんだ。

9/24 晴
朝，またしても快晴絶景。雲海からの日の出。すぐに片付けて出発。
分岐に荷物をデポしてピラミッド峰に行ってみた。踏み跡はしっかりしているけどハイマツのかぶり方は一段階上でなかなかしんどい。
八ノ沢カールまで下りてきて，下る沢筋を間違えてしまい，藪を登り返す。カムエク遭難はこうして起きるのか…と身をもって体感したが，ごく初期の段階で気づけてよかった。
滝ゾーンに入る前に沢靴に変えるか迷ったが，登山靴で行けるところまで行ってみようとそのまま突っ込む。結果，濡れていて鬼のように滑る場所もあり，そこはなかなかしんどかったが，それだけのために沢靴チェンジまで必要か，といわれると微妙なところだと思った。どっちでも良い。
下りもやっぱり長いが八ノ沢のテン場まで来ると安心できる。あとは靴を替えて穏やかな沢歩き2時間ほどで帰れる。
沢の中でどこを歩きどこで渡渉するかというのはセンスが出るところだが，おおむねピンテ通りに行く。よく見ると水に入らずにひたすら岸を巻いていく道もなんとなくできているっぽい。
林道に合流し，また自転車でえっちらおっちら来た道を戻るが，下り成分が多めなのでとても楽である。午前中に駐車場に到着した。最高のカムエク，この夏一番の思い出になった！

そして近いので帰りは中札内のエアポートスパに行ったが，熱中症気味なのか？帰り際になって具合が悪く道の駅で２時間くらい仮眠し，札幌に着くのが真夜中になってしまった。

カムイエクウチカウシ山

オキマツ

ランニング

　200名山のカムエクに、ようやっと登ることができた🎵
　200名山最難関と言われるカムエク…。YAMAPでの投稿は300件台と、人気の山々と比べはるかに少ないのは理由がある。
　スタートから林道6kmを歩き、次は沢沿いの渡渉、最後は急登でヒグマの存在に怯えると、日高を凝縮した登山が味わえるのだ……。

　福岡大学のワンゲル部が襲われ死亡した痛ましい事故や、最近でも襲われた記事があるので見通しの悪い場所で吹く笛も首にかけておいた。

　今まで何度かプランしたが、雨の後は増水して渡渉の危険度が増す為、中止して機会を虎視眈々と狙っていたのだ😁

　今回、仕事が少し暇な時期で、晴れ率が100パーに近い土日の予報に我慢できずに、木曜日にフライト予約とレンタカー手配（あ…まずは妻への説明からだった🤣）を行った。最後の夏休利用だ😄

　金曜半ドンで松山〜羽田〜新千歳と乗り継ぎ、レンタカーをぶっ飛ばして当日の1時に中札内ヒュッテ奥へ到着した。

　3時過ぎに準備し登山開始した。まずは林道を走ったり歩いたりだ。工事の途中で建設を中止した道路なので、恐ろしく綺麗な区間もあった。
　林道の終点は川と化しており、そこからは川沿いを歩いた。渡渉時の水位は膝程度で流れもゆっくり。水温も程よし🎵バッチリだ😉
　メガグリップのオリンパス5で、ほぼ滑らずに歩行加納であった😉
　ピンテがなかったり分かりにくい箇所もかなりあった。しばらくで行く手のカムエクが朝日で輝く姿を見せ、感動だ😌
　傾斜がキツくなると、滝沿いの岩場の通過や藪も出てきた。が、大迫力の滝が多かった。
　カールに出ると、急に水音がなくなり別天地の様相だ。立ちはだかるカムエクがでかい。
　カムエクの前にピラミッド峰に登った。半ズボンとハーフスパッツを中厚手の長ズボンに変えてハイマツ帯に突っ込んだが、枝が張り出したハイマツの突破で向脛は傷だらけだ😣💦
　が、急傾斜のピラミッド峰からは向かい立つカムエクの展望が抜群であった😁日高の山々や十勝平野もクッキリ見えた。
　降りのハイマツ突破は少しだけマシだった。枝の向きが降り側に張り出しているからだろう。
　鞍部からカムエクへの登りだが、ピラミッド峰側に比べると格段に歩きやすかった。

　カムエクからは……文句のつけようがない大展望だ。南北に連なる遠大な日高山脈、十勝平野、太平洋と見飽きることがなかった‼
　北海道と秋田からの登山者さんと歓談しながら30分以上展望を満喫した。
　これで200名山リーチだ。
　残すは笊ケ岳だが、体力勝負なので得意分野だろう😁

　登ってくる登山者と何名かスライドしたが、やはりメジャーな山よりは人は少なかった。玄人向けな山なんで、初心者にはハードルが高すぎるからだろうなぁ。
　明るい川沿いの道は、テープが見やすく未明よりは歩きやすかった。
が、石の上ばかり歩くのは常に集中が必要だった。
　林道の終盤で雨が降り出したが、こらは予報通り。全てがうまくいったカムエク登山だったが、ヒグマに遭遇しなかった事が一番だった。

　下山し、いつも通りピークハントだ。十勝平野のピークを取るぞ💨

カムエク＆ピラミッド峰

MRCH Yoshida

北海道遠征34

他の山にいったり天気予報に満足いかなかったりで延び延びになってしまったカムエクにようやく登る時がやって参りますた。
200名山のラストを飾るに相応しい山です。

前々日の大雨で流入量が心配でしたが、1日半経過した状態だと深くても膝位まででした。
暗くなる前には車に戻りたかったので早めに出発。

この山でしか渡渉しないので間に合わせのサンダルで済まそうとしたのが大失敗でしたw👟
川は問題なく渡れましたが岩に当たると当たり前に足指が痛い😭
おまけに擦れて皮膚がめくれて痛い。
なぜこんな無駄な痛みに耐えねばならぬのか、試練やね🤯
適当でもやはり靴がよかった

痛みに耐えながら岩に当たらないよう慎重に歩いた結果、コースタイムを30分以上オーバーという素敵な結果に。
往復で1時間以上の無駄はデカい🥺

なんとか沢を終えたあとは登山靴に履き替えて山頂まで。
かなり標高上げても滝のような川の流れで豊富な水量にびっくり。
滝のような地形に沿って歩くので滑落しそうでなかなかデンジャラス。
さすが最難関と言われるだけはある？

キャンプ地に着くと山頂まであと少し。
ハイマツを抜けてついに200名山完登であります！
全方位大絶景さん。
頑張った、感動した！🎉
今回は達成感ありましたw

カムエクを十分楽しんだら隣のピラミッド峰へ。
どうやら勇者の証があるようです。
ストックをデポしてサクッと登頂！
カムエクかっこよすぎた🤗
あとは帰るだけ〜とデポ地に戻ってみると杖がねぇ😅

なんでだ！🧐
ウロウロ、ウロウロ。
飯食べつつ休憩しつつ40分くらい彷徨って諦めて戻ると杖があったがな🥺
どうやらデポしたと思い込んだ場所と実際の場所にかなりの乖離があったざんしょ。
無い場所でいくら探しても見つかるわけが、、記憶っていい加減よね😭

あとは適当に下山。
そんなこんなで無事完了！
200名山　100/100

200名山達成！　ラストはカムイエクウチカウシ山

ジュッピー

はじめに
同日発生した死亡遭難事故で、亡くなられた方へお悔やみ申し上げます。
自然を相手にする登山では、いつ何が起こるか分からないことを肝に銘じていかなければならないと改めて思わされた次第です。

遠征を終え、天気が持ちそうな連休が来て、待ちに待ったカムエクへの挑戦です。
前日のうちに石狩から父が到着。朝6時前に自宅を出発し、一時間弱で林道ゲートへ。
既に先行の車が沢山停まっており、自分達は最後発でした。
6時50分頃に出発。先ずは七ノ沢出合まで6kmの林道歩き。覆道二つ、立派な橋や砂防ダムを見ながら歩きます。時折左手に大きな滑滝が現れ、目を楽しませてくれます。
4.5km地点の砂防ダムで一休みし、少し歩いて七ノ沢出合へ到着。自転車のデポが6台とバイクが1台。最初から沢靴なので履き替えることは無く、ヘルメットを着用して入渓開始。
水量は少なめで、最初の渡渉は膝下。次の渡渉で場所によっては股下を覚悟する必要がありそうですが、良い場所を見つけて膝下で成功。その後は沢の右岸沿いに歩いていき、仲ノ沢出合の前で対岸にピンクテープを発見。そこを目指して渡渉してみると、歩きやすい巻道が700m程繋がっています。有難く利用して、巻道終了後はすぐ対岸に渡渉。枯れた笹藪を掻き分けながら巻いていき、八の沢出合に到着です。一休みしていよいよ八ノ沢に入渓。八ノ沢は最初以外は地図上で見ても分かる程真っ直ぐの沢で、早くもカムエク本峰とご対面します。しかし以前より周りの木が育っていてピークが見えにくいと父。
序盤は傾斜の緩やかな河原を遡行していきます。休憩を入れた860m付近から徐々に傾斜が急に、大きな岩がゴロゴロして歩き難さが増してきます。ペースをゆっくり落とし、999mの三股でもう一休憩。三方向から流れる滝が壮観です。
ここからの登りがコースの核心と言ってもよく、ポールを仕舞いしっかりとした沢登スタイルで向かいます。といっても沢の中を登るような場所は殆ど無く、大半は巻道を使っていきますが、普通の登山道とは違い滑る岩の上を通る場所もあり、三点保持が出来るところはフル活用して確実に登っていきます。途中一度休憩を挟み、13時20分頃に八ノ沢カールに到着。予報の通り山頂付近は風が強く、飛ばされないよう気を付けながらテントを設営します。
テント泊の先行者は一名おり、お互いに心強い。
夕食まで時間があるため父がパンケーキを焼いてくれ、有難く味わいます。
16時頃に飛行機のエンジン音が聞こえて外の様子を見に行こうとしましたが両内ももが攣る😂
そういえば今日は塩分チャージを食べていないことを思い出し、後悔しながら悶絶します。
かなり攣り方が激しかったです。それだけ今日は頑張ったんですね。
17時になり、夕食は自分の担当。アルファ米にフリーズドライの一品ずつでも中々食べ応えがあり、満腹になって20時にはシュラフの中へ。

就寝中、下界に居る夢を見て「あれ、カムエクは？？・・・・そうか登頂断念して下りてきたのかぁ😩」と思いましたが起きたらちゃんとテントの中でホッとしました😅

5時起きで6時に行動開始。オーイオーイと声が聞こえ始め、先行者の方が下りてきたようです。父は夜明け前に声を出しながら出発するのを聞いていたようでした。丁度一機目の救助ヘリが八ノ沢カール前を通過していきました。
ピラミッド峰方面のコルへ向けて登り始めます。直ぐに先行者の方とスライド。次第に傾斜が出てきてトラバース方向も折り返し、更に登っていきます。一箇所岩を乗り越える場所がありますが、それ以外は普通の登山道と言っていい程気楽な道です。
テープを巻いた石があり、そこがピラミッド峰への分岐点。先にカムエクを目指します。稜線に上がると一張分のテント場があり、見えていなかった南西稜が眼前に。
稜線上のハイマツも処理されていて余程大きいザックでもなければ引っ掛からないでしょう。何か所か岩伝いでしっかり三点保持をしながら登ります。手前の偽ピークから、何度も見た山頂直下のビクトリーロードと呼ばれるお花畑。そして遂にカムイエクウチカウシ山山頂到着です🙌バンザーイ
天気は高曇り、十勝平野は雲海で視界には日高の山々しか入ってきません。快晴の山頂も良い物ですが落ち着いた雰囲気の眺めも趣があります。
北には今年踏んだ日高幌尻岳、昨年行ったエサオマントッタベツ岳。
南にはひときわ目立つ1839峰、まだ見ぬ夢のペテガリ岳、ピリカヌプリ…
流石は主稜線の最高峰であり、山脈の山を一通り見渡すことが出来ました。
風が冷たく、山頂に居る間はダウンを羽織ります。下はファイントラックのフラッドラッシュをインナーとして着ているため寒くありません。
眺めを堪能した後は引き返してピラミッド峰へ。分岐に戻ってきた頃に二機目のヘリが現れ、こちらから見てピラミッド峰の向こう側を旋回しているようでした。
分岐からの藪漕ぎはまだ腰の高さで、掻き分けて進むのを楽しめる程度です。背丈を超えてくると手に負えません。
緊張感のある岩稜を慎重に登ってピークに到着。
「勇者の証　ピラミッド峰」と書かれた標識を留めているのはスプーンの柄。何故なのでしょう🤔
こちらからはザンクが良く見えますが、流石に本峰程良い見晴らしではありません。
代わりにカムエク本峰が立派です。手前の偽ピークが隠れて山頂は大きな鈍角三角形。

眺めに満足してカールに下り始めます。テントを撤収してカールにお別れ。
下りは岩場で滑らないよう慎重に歩きます。段差の大きい所は腰を下ろすような感じで。
登りで休憩した場所と同じ所で休み、2ピッチで三股へ。
三股からは傾斜が緩くなりますが、まだ大岩がゴロゴロした地帯なので踏む岩は気を付けて選びます。860mを過ぎて、目の前に峠が見えてくると八ノ沢出合は間もなくです。
八の沢出合付近の釜で竿を出してみましたが、何もヒットせず魚影も見当たらず、やめようかというときに雨がポツポツと降ってきました。レインウェアを着て歩き出します。
登りも利用した巻道に入り、仲ノ沢をパス。登りで巻道に入った場所の先まで道が続いているのでそのまま巻道を進んでいきます。雨が本降りになってきたのでザックカバーも出します。七ノ沢出合が見えてきたところで深めの渡渉を渡り、出合を越えて林道末端に復帰します。雨が降ってきてヒヤリとしましたが増水前に渡渉区間は抜けられました。後はゲートまで歩くのみです。
二日背負い続けたザックが肩に食い込んできて辛いのを我慢しながら何とか6km歩き切り下山となりました。到着は16時半でほぼ予定通り。

初のカムエク山行、無事にやり遂げることが出来ました！本州遠征では感じなかった緊張感の中での山行は本当に充実した物であり感慨深いです。
翌週は神威ペテガリに挑戦しようかと思いましたが、父が林道で足を痛めたらしく無理はするまいと思い、今シーズンの本格的な夏山はこれで終了になります。
冬山シーズン前には足首のプレートを抜いて、今年は出来なかった冬山山行をしていきたいと思います⛷


憧れのカムイエクウチカウシ山

石狩清太郎

息子が帯広に移住して以来、晴れたカムエクに行くことが目標となりました。
休日と天候がかみ合ってようやく実現しました。
中札内の息子宅に前泊し早朝車道終点へ。先着が５台ありました。
縦走なのか翌日の下山時も残っていました。
ゲートからは自転車を使うのが流行のようですが６キロ程度なので歩きます。
１時間半かからずに７の沢出会いへ。
水量はひざ程度で問題なく渡渉できます。
やがてピンクテープが現れ踏み跡へ導いてくれます。
登山道のような踏み跡は続き、増水時の高巻きも大丈夫なように整備されています。
仲の沢出会いも通らず１時間少々で八の沢出会いへ。
数年前に荒れたようですが４～５張りは十分なスペースがありました。
八の沢のゴーロは前半荒れていますがピークが見えるあたりからは歩きやすくなります。
赤い岩肌が滑らずラバーの沢靴と相性が良い。
枝沢の豪快なナメ滝を眺めつつ1000ｍ三股へ。しっかりしたテントサイトがありました。
三股からは左岸の巻き道に入ります。迷いそうなポイントには全てピンクテープが貼ってありありがたい限りです。
滑落しそうなポイントにはザイルが張ってありました。
１時間半でカールへ到着。ピークは強風とガスのようで、小雨も落ちて来たので無理せずここにテントを張ることにしました。
良いサイトがいくつもありますが、熊の根堀りが激しい。
バイクのソロの方が先着しており、熊の不安があったので感謝されました。
時間があるのでおやつのパンケーキを焼いたり昼寝をしてゆったり過ごします。
この時ヘリコプターの音を聞いたような…。事情は翌日明らかに。
高曇りで夕焼けや星空は今一つでしたが夜景は見えました。
翌朝も高曇りで雲海と朝焼けが少し。ソロの方は暗いうちから出発していました。
我々は６時にスタート。ピークは見えています。
間もなくソロの方が降りてきました。
稜線に上がると1839峰が現れ日高山脈の展望が広がります。
微風の中見とれながら山頂へ向かいます。道は刈開けてあり歩きやすい。
頂上稜線からカールへの高度差が凄いです。
なぜかまたヘリコプターが周辺を飛んでいます。
電波がつながり、カムエクで遭難のニュースを知りました。八の沢より南方の沢のようです。
一瞬複雑な心境になりましたが、我々は宿願のカムイエクウチカウシ山頂上へ。
南北の日高山脈が全て見渡せ、しばし見とれ写真を撮りまくります。
いつまでも居たいですが山頂にテントを張れればそれは叶いますね。
次の目標ピラミッド峰へ向かいます。
コルからは藪と急登に苦しめられますが、あまり時間はかからずピークへ。
こちらの展望も期待通り素晴らしい。写真を撮りまくります。
テントへ戻り撤収していると別の日帰りソロの方が降りてきました。
我々は１０時半に下山を開始します。
三股までの高巻き道は慎重に下ります。
テープやロープに導かれ何とかクリア。ホッと一息つきます。
河原の下りも滑らないので安定して歩けました。
１３時半に八の沢出会いに着いたので、３０分程釣り糸を垂れますが魚影が見当たりません。
昨年のエサオマンの沢とは違うようです。
１４時頃から小雨が降り始めます。
巻き道で本降りとなり急ぎ足で進みます。
増水する前に７の沢出会いにたどり着きました。
雨具を着ての最後の林道歩きは南アルプスと同じ状況です。
心を無にしてひたすら歩を進め、６㎞先のゲートへ16時半に到着し無事宿願を果たしました。
車中で再び遭難事故のニュースを見ることになり、同じ日に亡くなられた方が居たことは残念でなりません。
更別の温泉に入り、いつもの焼き鳥屋で祝杯を挙げ息子宅に宿泊します。
翌日息子は勤務。私は次の目標音更～石狩縦走に向かいました。




カムイエクウチカウシ山・ピラミッド峰 宿願親子テント泊

しみ父

三連休。本当は知人と別の山に行く予定があったのですが、それが全てキャンセル。来週行く予定だったカムエクに行ける？kenpopoさんに連絡すると、札内ダムの流入が気になるけど、行ってみますか✨と😆
楽しみ過ぎて、アドレナリンが出まくり🤣興奮して前泊ではほとんど眠れずにスタートとなりました😂

ピラミッド峰

このランドマークを通る活動日記

白い＜ピラ・カム＞ ─── 続・札内川散策、ガケ尾根より

日高山脈の名峰・カムイエクウチカウシ山。

カムイエクウチカウシ山

カムエク＆ピラミッド峰

200名山達成！　ラストはカムイエクウチカウシ山

憧れのカムイエクウチカウシ山

カムイエクウチカウシ山・ピラミッド峰宿願親子テント泊

カムエク・ピラミッド峰

このランドマーク付近の写真

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日高山脈の名峰・カムイエクウチカウシ山。

カムイエクウチカウシ山

カムエク＆ピラミッド峰

200名山達成！ ラストはカムイエクウチカウシ山

憧れのカムイエクウチカウシ山

カムイエクウチカウシ山・ピラミッド峰 宿願親子テント泊

カムエク・ピラミッド峰

ピラミッド峰

200名山達成！　ラストはカムイエクウチカウシ山

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