登山

✻✻✻　大月の森～大洞山　✻✻✻

大月の森公園まで行きたかったのに、林道が凍ってガリガリ君だ。あきらめて、カワラ谷林道の分岐に車を止める。大月橋を渡ると花崗岩の採掘現場。広場にある建物は、どうやら（有）龍興山の現場事務所らしい。

雪が深い。予定の「かんばざくらの道」を歩くのは大変そうだった。ルートを変えて、・916へのダイレクト尾根を選ぶ。アスナロやマキの尾根は難なく・・・と言いたいけど、・916直前の急斜面で、あっけなくガス欠になった。

行動食を口にしてから、白山ピークに移動。高賀山や瓢ヶ岳がのぞく。植林尾根が、少しずつ面白くなってくる。今回の主賓、御嶽や乗鞍が樹間から手招きするようになると、いよいよ大洞山の山頂だった。一等三角点なのに、地形図では無名峰。私と同じで、何と殊勝な心がけだろう（意味不明）。

展望は満足レベル。御嶽・乗鞍・槍・穂・笠・黒部五郎・薬師・・・木々を透かして烏帽子岳・鷲ヶ岳。白山はお預け？あれが荒島岳で、あれが能郷白山で・・・御嶽の左に御前山、右には小秀山・中央ア・恵那山・・・


✻✻✻　大洞山～市島　✻✻✻

さあ、市島へ。その市島が、不敵な表情でにらみつけてくる。居並ぶ連山のうち、本峰は右奥のあれか。

尾根のラインを生真面目にたどるうち、タイムアウトが現実味を帯びてくる。やむなく、林道に逃げる。林道歩きは結構、鬼門。残念ながら、心配していた通りのシナリオになった。林道は流されたり、地滑りで荒れていた。模範生のような雪のすべり台が現れる。しかも、崖上からいきなりの落石。逃げ惑うシカが岩を蹴落してくる。こら～

なんとか、市島の取りつきに到着。沢地形を登ると、前方に尾根線のコルが目に入った。正面は、雪庇をなだめるのに手間がかかりそう。

緊急避難で右の凹地にルートを伸ばす。雪質サラサラで、一歩進んでは二歩下がる。我慢に我慢を重ねて尾根に届いた。ようやく市島への直行便に乗る。

ヤッタ！山頂だ！！もちろん、展望なし（笑）


✻✻✻　市島～大月橋　✻✻✻

帰路は林道通し。途中から四駆のわだちを踏む。雪の中に血だまりがある。猟師だ。動物たちにとっても、厳しい季節なんだな。

しかし、私たちも、大きな試練に生きねばならない時代の真っただ中にいる。

大洞山・東洞岳・京塚山

岐阜

【美濃】市島(1082m)大洞山(1035m)

もりさと

車が一台も駐車していない登り口に到着。
よくある、〇〇山へはこっち、みたいな案内板も、それらしき道もない。
唯一、ひらひらしている赤テープを目指して取り付く。
いきなり踏み跡がないので、YAMAPの赤線を辿るようにする。（これはいつものよくあるパターンなのだが）
が、前日の雨で滑りやすくなっているうえに急登、しかもローカットの今回はブーツなので、横方向のGがかかると踏ん張りが利かない。
いきなりの急登を登りきると、ふくらはぎくらいの背の高さの笹が現れる。
笹に覆われているところは、足を踏み出す地面が見えないので、神経を使うしペースが上がらない。
木の根っことか踏むとガクッとなるし、木をひっかけるとつまずきそうになる。
そして、踏み跡が分からなくなる。
YAMAPの赤線ルートは、地形図から尾根道なので、一番高いところを歩いていけば良いので難しくはないのだが、踏み跡が無くなると不安になり、そのたびにYAMAPで確認するという作業を繰り返す。
歩きやすそうな、上りやすそうなルートのファインディングも必要。
ある意図があって今回のスタイルにしたのだけど、笹の葉っぱの水滴をソックスがどんどん吸い込んでいくし、靴の中に枯れ葉なんかが入っていくし、このルートには合わなかった。
さて、そろそろ空腹感が出てきたので、賞味期限切れの保存食に水を注いで仕込む。
この保存食もようやくこれが最後で使い切れそう。
東洞岳への二つのルートが合流する地点で、ちらっと美濃の山々が見えた。
あとから気が付いたのだけど、ここがその出合いだったとは。
ここまで笹ばっかりだったけど、この先も笹ばっかりなのか？とめげそうになり、勇気ある撤退も頭によぎったが、もう少し行ってみるかと歩を進めた。
前日の台風一過ということもあってか天候は不安定で、ときどき小雨がぱらつく空模様。
天気予報で天候は回復傾向ということを知っているので、そのまま進む。
登り始めてから2時間ほどで東洞岳の山頂に到着。
そういえば、道標は何もなかったけど、山頂を示す案内板だけはあった。
三角点に腰かけて休憩。（三角点へのタッチも忘れずに）
仕込んでおいた五目ごはんはちょうどいい感じ。
賞味期限が切れていても何も変わらず、こういう保存食の賞味期限はあって無いようなものなんだろうと思う。
ここから先のロイ洞まで行こうかと思っていたが、笹に気力を奪われ、ここから引き返す。
美濃の山々の景色に笹ストレスが癒される。
被写体がないので、道標の代わりとなる青テープ、黄テープを撮ってみる。
吸汗速乾ソックスは確実に笹の水滴を吸い込んでいることが分かるようになってきた。
靴の中が明らかにぐちょぐちょ（笑）
二つのルートの分岐点まで戻ってきたが、どこが分岐かまったく分からない。
来た道をそのまま戻るのはつまらないので、YAMAPの赤線ルートを頼りにルートファインディング。
しかし、ルートは無い（笑）
地形図では急降下なので、下れそうな場所を探して笹をかき分けて下っていく。
すこし下ったら見晴らしの良いポイントに。
天気は良くなってきたようだ。
木から黄テープがひらひら。
とりあえず撮っておく。
こちらのルートも笹ばかり。
足を踏み込むたびに目を凝らして、その場所の笹の下に何かがないかの見極めが必要。
それでも気の根っこがあったり、石があったり、で何度もコケそうになる。
あーしんどい。
神経的にしんどい（笑）
足を下ろす時も踏んだ時の感触によっては、とっさに体勢のリカバリしなければならない。
あーしんどい。
体力的にもしんどくなってきた。
木から赤テープがひらひら。
これも撮っておこう。
ようやくアスファルト道路が見えてきたよと思ったら、その前に、どこから集めてきたのこの岩場？が。
つるっつるで超滑りやすかったけどもなんとかクリア。
時間的には4時間未満、標高差も約630メートルなのに、妙にしんどかった。
ほとんどの行程が笹。
これが原因で消耗が激しかった。
笹はいかん、笹は。
駐車場に駐車している車は自分のだけ。
なんの下調べもせずに（この山域のレポを見ることもせずに）ここに来たけど、この山は超マイナーだったんだね。
東洞山のレポの数、超少ない（笑）

下山後、すぐそばの川に下りて汚れまくった靴をざぶざぶ。
笹の水滴で靴の中がべったんこになるなんて、初めての経験だった。

この山を選んだのは、帰りに郡上八幡を観光しようとの目的のため。
観光するならすっきりしてからにしようと、明宝温泉の湯星館へ。
下山後の温泉は格別。
露天風呂もあって、これはヤバいこれはヤバいの連発（笑）
気持ち良すぎで身も心もとろけそうになった。
美濃の山々は遠いけども、下山後に温泉というのが魅力。
これからの選択肢の一つにしよう。

登山口

このランドマークを通る活動日記

【美濃】市島(1082m)大洞山(1035m)

東洞岳

このランドマーク付近の写真

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