登山

皆様お久しぶりです。
仕事とアルティメットが忙しく(大変充実しており)、山に行く時間がありませんでした。山に関わる仕事をしているのに山に行けていない、良くないことですね🤣
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そんな中久々につきと北アへ。
出張続きの私は月〜金が群馬-東京出張であり、この日は東京から伊豆に帰り、そこから新穂へ向かった🚗。伊豆ー新穂へノンストップで5h弱、東北から来ているぬーさんと比べたら遠いなんて言えないけどやっぱり遠い。転勤族の私が長野に住める日は来るのだろうか。
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余談はさておき、今回は主に3つプランを考えていた。
①新穂馬蹄形
(南岳〜笠を繋ぐ我々が名付けた新穂馬蹄形コース)
②激痺れ大キレット
(南岳新道or白出沢⇅、大キレットを通過するコース。)
③槍〜南岳

以上の3つだ。①は時間的にきついと思われ、②は雪のつき方次第。よっぽど③であろうかそんな感じであった。
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初めはお馴染みの林道歩き🚶
自分は全日本選手権以来、つきはここ2週間身体をあまり動かしてなく不安だなぁと話しつつもノンストップで槍平小屋へ。せっかくなので冬季小屋の偵察。ここから急登南岳新道が始まるので、ゼリー飲料を口にし、レイヤリングの調整等を行なった。
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久々に南岳新道を登ったがやはり辛い。睡眠不足にはかなり響く。尾根にでるとハイマツの樹高が下がりいよいよ森林限界かといった辺りで先週積もったであろう雪が姿を見せた。いやー、少ない。今年は雪が多い予想ではあるが本当なのだろうか、疑ってしまうほどの雪の少なさ。私はトレランシューズで強行突破(ザックにはしっかり登山靴やアイゼン)しましたが、この雪のつき方が一番難しい。不安ならアイゼンを装着した方が良いだろう。夜明けが迫り南岳小屋に到着した。獅子鼻岩から大キレットを望む。うーん、北穂小屋直下の雪のつき方がとてもいやらしい。行かないのが無難だろう。という事で②は消失。
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そうこうしているうちに夜明け。
黒と白の世界だった大キレットが、黄金に光り輝きまるで日本ではないような景色を生み出す。いつ来ても違う景色を見せてくれる山は素晴らしい。これだからどんなに辛くてもまた来ようと思うのだ。
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獅子鼻岩で楽しんだ後(時間を使いすぎたので③は消失)、槍へ向かった。南岳→槍は、どんどん槍がデカくなっていくのを実感できるので個人的に好きだ。南・中・大喰と順調にピークハントをし、飛騨乗越に降りたところで違和感を覚えた。
ん、なんか頭がめちゃくちゃ痛い。脈打つように。あー、高山病かなあ〜。山で頭痛になりやすい(おそらく体質的に？)私はそれほど気にしていなかったが、槍ヶ岳頂上山荘に到着し、ばたりと一瞬横になると症状は急激に悪化した。頭痛に加え酷い吐き気、先程まではなかった寒気、貧血前のような視野の減少。あ、これやばいやつだ。症状から見るに高山病の中等症だろう。つきには申し訳ないが、これ多分やばいやつだから、今日槍登れん。標高下げると伝え、共に下山した。千丈沢乗越分岐までくると吐き気は一気になくなり頭痛だけになった。
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久々になった高山病。原因はおそらく睡眠不足などが重なったのだろう。情けない。でもすぐに標高を下げる決断をできたのは良かった。つきには申し訳ないが…
厳冬期にならなかったのも救いだ。この😔経験を無駄にしてはいけない。高山病についてもいろいろな疑問が出てきた。
①人により高山病になりやすい、なりにくいがあると思うが遺伝か？高山に行きまくっていたらなりにくくなるのか？
②高山病に効く薬(市販薬)はあるのか。処方してもらうべきなのか。また頭痛の段階で市販の頭痛薬を飲むことは正しいのか。
③高山病を予防するためにみんなやってることはあるのか？(深呼吸、小屋などについてもすぐ寝ない、水分補給など)
④ハード登山となるとペースがかなり上がってしまう。高標高地においてペースが乱高下するよりも一定のペースでほぼ休憩せずに行った方が高山病には良いか？

①〜④に関してお気軽に意見くださるとありがたいです！その他に関してもたくさん意見ください！🙏


今後の課題📝
・高山病対策
・行動食に関して

槍ヶ岳（やりがたけ）は、飛騨山脈南部にある標高3,180mの山である。山域は中部山岳国立公園に指定されており、日本で5番目に高い山である。長野県松本市・大町市・岐阜県高山市の境界にある。初登攀は中田又重郎と修行僧の播隆上人。日本百名山、新日本百名山及び花の百名山に選定されている。通称「槍」。

槍ヶ岳・穂高岳・上高地

長野

岐阜

富山

大反省と大収穫の「初冬/南岳-大喰岳」

ryota

初冬の槍穂高主稜線へ。
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アルティメットの日本選手権＆出張続きの仕事にバタバタしていた相棒の「Ryota」とようやく予定が合った😹 かく言う僕もずっと忙しくて、2人で登るのは7月の「八ヶ岳全山縦走ワンデイ」以来である(詳しくはログを見てください✎*) 1週間前に風邪をひき、病み上がりで不安はあったが、仕事終わりに直行。Ryotaも東京出張からの直行であり、お互い寝不足だ。
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今回の作戦は、新穂高をスタートし、南岳新道から上がる。岐阜県側は日陰になるため、雪の量の予測がつかない。状況を見ながら槍ヶ岳まで縦走し、行けそうならそのまま西鎌尾根→笠ヶ岳まで、あわよくば大キレット方面も想定に考えていた。雪の安定しないこの微妙な時期、ザックはおよそ14kgと重め💦 駐車場で少し削って、13kgでスタートしました。
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2人で話しているとあっという間の林道。月にはハロ(月曇)が輪を成し、笠ヶ岳のシルエットが浮かぶ。穂高岳山荘へのショートカットコースはまだ使用出来ました◎ 恐怖の滝谷小屋を通過し(ソロの時はめっこわ)、槍平までほぼ休憩せず到着。この辺りから寒く、槍平の冬期小屋で装備を整えた。駐車場は11℃、小屋内は4℃。そこまで寒くないはずなのに軽く震えるのは、汗冷えが原因だ。アクティブインサレーションを羽織り、南岳新道に取り付く辺りですぐに暑くなったのでまた脱いだ(このレイヤリング調整が大事！)。
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南岳の急登は、ポールを使用しているのにすぐに息切れ。風邪の病み上がりな上、2週間まともな運動をしておらず、心肺機能が落ちたようだ。Ryotaにペースを合わせてもらいながらじわじわ登っていくと、やがて雪が出始め、岩や木道に霜が降り、ツルツルのトラバースに⚠️ 今日の最大の核心は、山頂までの凍結区間でした！細いリッジや木の橋は特に凍っており、落ちたらアウトなので慎重に。雪はカチカチの氷になっており、ずぼることは無いが歩行に気を遣う。やがてハイマツの樹高が下がると、北穂高ー西穂高の難ルートが雪と岩の要塞と化して姿を現した。
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南岳小屋の裏の獅子鼻岩から、初冬の大キレットを望む。金色の斜光に輝く穂高連峰には言葉が無い。北穂高直下の岩壁に雪が多く、雪の安定しないこの時期に通行するのは困難だと思った😓 時折ガラガラ響く落石音に、国内屈指の岩峰であることを再認識する。自撮りで大キレット越しの空中ジャンプ📸を撮るためにテイク20くらい繰り返し、南岳へ向かった😂
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南岳ｰ中岳ｰ大喰岳区間は、所により雪が深く、また急下降の岩場やトラバース路に氷と化した雪がついており、注意が必要です。左右には笠ヶ岳、白山、中ア、南ア、富士山、八ヶ岳、そして正面に近づいてくる槍ヶ岳。最高の縦走路！だが南岳でコテンパンにやられた体に3000m級の稜線歩きが追い打ちをかけ、ペースが全く上がらない。いつもなら大したことない距離なのに、今日は調子が悪いみたい。槍ヶ岳の冬期小屋で10分ほど仮眠をとると、今度はRyotaが頭痛と吐き気に。寝た事で呼吸が浅くなり、高山病を引き起こしたのだ。下から見るといやらしい所に雪とアイスが発達している槍の穂先。今日はここまで来れただけで良しとしよう。飛騨沢へ向かうと、大喰岳に環水平アークが架かっていた。相棒とこの時期にここに立てているだけで嬉しい！そう思えた😭
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高度を下げると体調も良くなるから不思議だ。槍平辺りでかなり復活し、奥丸山行っちゃう？なんて冗談言いながら、帰りも話していればあっという間の林道をまったり歩き、無事下山しました！
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高山病、寝不足、体調不良と課題の多く残る登山となった。「山は逃げない」とは言うが、行ける時に行かないと季節やタイミングを逃すのもまた、山である。普段から体調を整え、いつでも繰り出せるよう鍛えておこう。北アルプスにも冬がやってきた。どんな冒険が待っているのか？今から楽しみでならない。
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メモ(課題)✍️
高山病対策
行動食
汗冷え
アドバイス等ありましたら、どんな事でも教えてください！

反省の「初冬/南岳-大喰岳」

つき

やっと北アルプスに冠雪…　天狗池にリスレする雪を被った逆さ槍を見に行こう！

と深夜の上高地をスタートしたものの仕事帰りで不眠不休…眠い…超スローペースで槍沢ロッヂで仮眠💦　お陰で当初予定していた槍ヶ岳周回は時間切れ

天狗池のリフレクションはどうだったかって？picご覧ください(泣)



南岳/天狗池の逆さ槍!?

kazuyuki

　今期最後のアルプス登山遠征。前回は中央、南アルプスの山に登ったので、今回は北アルプス。11月８日は槍ヶ岳へ単独日帰り登山、その間に嫁さんは別行動で新穂高ロープウェイを利用して西穂丸山まで単独登山。翌９日は嫁さんと２人で焼岳に登り、日本百名山２座を踏破する計画。
　11月６日の夜に自宅を出発し、山口県の美東SAで車中泊。翌朝SAを出発し、途中休憩しながら夕方岐阜県高山市内に到着。市内で飲み物等の物資調達後、奥飛騨温泉郷の「ひらゆの森」で温泉と食事。その後、新穂高第3駐車場（登山者用無料駐車場）で車中泊。
　槍ヶ岳の標高は3180メートルで日本第5位の高さを誇る。登山愛好家なら誰でも一度はあの槍の穂先に立ってみたいと思う憧れの山。自分もいつか登りたいと思っていた。毎日天候を確認しながらタイミングを見計らっていたら、いつの間にかシーズンオフの時期になってしまった。しかも6日からの寒波で積雪もありそうだ。　
　今回の行程は深夜に登山者用無料駐車場からスタートし、右俣林道を通って白出沢登山口に至り、槍平小屋から南岳新道を経由して、南岳、中岳、大喰岳、そして最後に槍ヶ岳と縦走する。日帰り計画なのでかなりハードな山行だが、体調の状態に応じて槍ヶ岳山荘冬季小屋、槍平避難小屋、新穂高避難小屋のいずれかに宿泊することも想定。YAMAPの標準コースタイムは17時間40分。何とか15時間程度で踏破したい。
　午前2時半に起床。駐車場はかなり広いが駐車車両は10台程度。この時間に車から出てくる人はいない。みんなどの山に行くのだろう。
　不安要素は、
　　　夜中に熊に遭遇しないか
　　　6日から降った積雪はどのくらいか
　　　架橋が撤去された滝谷は渡渉できるか
ということ。
　準備したものは、水2.5リットル、朝食、昼食、非常食（カロリーメイト等）、酸素タブレット、カイロ、テーピング等のファーストエイドセット、熊よけスプレー、着替、LEDヘッドライト、ランニング用のLEDライト、充電器、ビバーク用のカモワッチテンチョ、スリング付カラビナ、敷物、シュラフ、サングラス、ネックウォーマー、手袋（通常と冬用）、チェーンスパイク、12本爪アイゼン、トレッキングポール、ピッケル。サースフェー45+10のザックは結構パンパンで重い。服装も完全に冬仕様。
　午前３時20分頃に出発。駐車場から少しだけ林道を歩いて新穂高登山センターへ。登山センターで登山届提出後、トイレを済ませて再出発。酸素タブレットも5粒服用。センターから新穂高ロープウェイ等を通過し、右俣林道に入る。ここから1時間半の長い林道歩きだ。
　真っ暗な林道をひたすら緩やかに登っていく。沢沿いを通るので勢いよく水の流れる音がしている。頼りになるのはLEDライトのみ。視界は昼間の10分の1で直近しか見えない。5日前に傾山ナイトトレッキングをしたおかげでいくらか真っ暗な雰囲気にも慣れたが、突然熊が出てきたら対処できるだろうか。熊よけスプレーはすぐに取り出せるところに入れているが、それでも不安な気持ちは解消できない。周囲を警戒しながらひたすら歩き続ける。
　穂高平小屋を通過してさらに歩き続けると、ようやく白出沢の登山口に到着した。ここから本格的な登山道が始まった。いきなり大きな枯沢の渡渉だ。真っ暗で周囲に目印が見当たらないので、対岸のどこに登山道が続いているのかわからない。岩場を歩き回って登山道を探すが見つからない。迷った挙げ句、YAMAPのフィールドメモを見ると、向かって右側の砂防堰堤沿いに行けば◯印があるという記事を見つけ、そのとおりに歩いていくとようやく登山道を見つけることができた。記事を残してくれた人に感謝だ。
　そこからの登山道は、急登はあまりないものの沢沿いの足場の良くないルートが続く。少しずつ標高を上げるにつれ、辺りの樹木には霧氷が見え始めた。気温はおそらく氷点下。動いている時はあまり寒さを感じないが、立ち止まると一気に体が冷え込む。地元大分は秋が始まったばかりなのに、ここはもう冬だ。とにかく歩き続けて体を温め続けた方が良さそうだ。
　1時間程歩くと周囲はすっかり明るくなり、問題の滝谷渡渉ポイントに到着した。ここは枯沢ではなく結構な勢いで水が流れている。シーズン中は槍平小屋が架橋を設置してくれているので簡単に渡ることができるが、この架橋は11月6日に撤去された。登山口付近にもそう書いた看板が掲げられていた。水量が少なければ架橋がなくても渡れるポイントがあるようなので、それを信じて渡渉ポイントに向かう。実際に見ると、降雨時ほど水量は多くないのだろうが、それでも安全に岩伝いに渡れるポイントは見つからない。濡れた岩を踏めば渡れそうなポイントはあったが、試しに濡れた岩に足を置いてみるとやはり滑る。一か八かでやると滑ってドボンしてしまいそうだ。「渡渉ポイントを探すために上流に向かうのは危険」と槍平小屋のホームに書かれていたが、上流の方が水流の幅が狭そうなので行ってみた。すると水流の幅が狭い箇所の真ん中に濡れた岩が1つあり、その先に大きくて乾いた平らな対岸の岩があるポイントを見つけた。ここなら瞬間的に濡れた岩を足場にして対岸の平らな岩に飛び移れそうだ。意を決してチャレンジしてみたら、何とか渡ることができた。ただここを戻りに使うのは、濡れた岩が遠いので飛ばないと届かない。帰りは別の渡渉箇所を探すしかない。
　渡渉でかなりの時間を費やしたので槍平小屋を目指して歩き続ける。40分位歩いてようやく槍平小屋に到着。ここで前日に購入したおにぎり2個を食べたが、気温が低いのでおにぎりがカチカチになっていた。シャリバテは避けたいので無理やり食べる。
　渡渉等で時間をかけすぎたので、食事後はすぐに南岳新道へ進む。ここからはとてつもなく長い超急登の始まりだ。笹の森の急登を抜けて南沢（枯れ沢）を横切ると、地獄のような急登が始まった。岩場、つづら折り、梯子場等の超急登が延々と続く。標高を上げるに連れて部分的に積雪やアイスバーンも見られるようになった。標高2500メートルを超えると空気が薄くなるのを実感する。少し登るだけで息が上がる。一旦急登を登り切ると、両側がハイマツ帯の痩せ尾根ルートに出る。切り立った岩尾根の上に木道が設置されている。木道の上に積雪があり、滑ると滑落する危険性があったので、ここでチェーンスパイクを装着。慎重に歩みを進める。痩せ尾根からは新雪をまとった穂高連峰、笠ヶ岳等の絶景を見渡せる。それだけでもここまで来た甲斐があった。
　岩尾根の突き当たりまで行くと、一旦梯子で下る。南岳の山腹をトラバースした後、南岳小屋に向かって超急登を登るルートになるが、ここからは新雪が敷き詰められたルートになった。幸いなことにここを下山に使った人のトレースが残っていた。前日か前々日に槍ヶ岳に登った人なのかも知れない。トレースを丁寧にたどりながら登り続ける。
　ここまでの山行で誰一人ともすれ違っていない。いわゆる貸し切り状態。シーズン中は大人気の山でも、シーズンオフになるとこんなにも人がいないのか。確かに山小屋も営業していないので、この時期に槍ヶ岳に登るなら日帰りか避難小屋に宿泊するしかない。かなり過酷な登山になる。アルプスを九州の山と同じと思っていたわけではないけど、考えが甘かったのではないか、自分の体力と技量では登ってはいけなかったのではないかと思ってしまう。そう思いつつもひたすら稜線に向かって急登を登り続けた。
　しつこい急登を登り続けてようやく南岳小屋に到着。稜線に出た途端、ものすごい爆風に見舞われたが、天気は快晴。一旦南岳小屋に荷物をデポし、穂高連峰の方向の丘に登って展望所に行ってみた。展望所の景観は360度。南岳、槍ヶ岳、大キレット、穂高連峰、遠方は富士山、南アルプス、八ヶ岳連峰、浅間連峰、中央アルプス、乗鞍岳、笠ヶ岳等の大絶景を見ることができた。爆風だったからか、大キレットからはカラカラと落石の音が聞こえた。実際に見た大キレットは絶景だが、この丘から垂直に落ちる崖を下って穂高連峰に向かうルートがあるとは思えない。恐ろしく切り立った崖だ。
　予定より時間が下がっているので、荷物を回収して南岳方向へ。いよいよ槍ヶ岳に向けての稜線歩きの始まりだ。稜線に出るまではトレースがあったのに、トレースが全くない。トレースの人は南岳まで来て引き返したのか？ここからは岩の目印とGPSを見ながら自分でルートを見つけて進むしかない。
　南岳の登りは大したことないのに、積雪で足を取られるのに加え、酸素が薄くて10歩進んだら足に乳酸が溜まってしばらく動けなくなる状態が続いて相当辛かった。南岳山頂に着いた時、想像以上に高くそびえ立つ中岳を見て心が折れそうになった。
　南岳から中岳までの稜線は決して緩やかではなく、想像以上に険しい。比較的穏やかな箇所には足を取られる程の積雪、その他は岩登り、岩下り、右側が切れ落ちた岩場のトラバースだ。トレースがないのでルートファインディングに神経を使いペースは上がらない。稜線は絶景が続いているのに、それを堪能する余裕等ない。とりあえず絶景を写真におさめながら、遥か先に見える槍の穂先に向かってひたすら進む。ようやく中岳の麓にたどり着くと山頂は遥か上。とりあえず岩の目印を辿りながら進んでいると、登りの中盤でYAMAPルートから大きく外れていることに気がついた。しまったと思ったが、目印は続いていたのでその目印を頼りに登り続けた。危険箇所を経由しつつも何とか中岳山頂に到着。
　中岳からは鎖や梯子が設置された岩場の激下りになる。そしてその先の大喰岳は再び急登が待っているのがよく見える。この縦走路、YouTubeで事前に把握していたつもりだったが想像を遥かに超える険しさだ。雪混じりの岩場を慎重に下り、一旦平坦な雪道を歩いた後、大喰岳への急登に取り付いた。雪に足を取られつつ急登を登って大喰岳山頂に到着。
　残すは最終目標の槍ヶ岳だが、大喰岳からの下りも雪混じりの岩場の激下り。慎重に下って槍平方向の分岐点に重い荷物をデポし、サブザックのみで急登を登り返し、テントサイトを通過してようやく槍ヶ岳山荘に到着。
　槍ヶ岳山荘はちょうどヘリで荷物の搬出作業をしていた。山荘の従業員さんから「ヘリが出るまで数分登頂を待ってください」と言われ、しばらく待機。ヘリが飛び立ってから槍の穂先に向けて登頂開始。
　ここから槍ヶ岳山頂の往復は、渋滞による危険回避のために登りルートと下りルートに分かれており、登り下りともに岩に目印が付けられている。登りも下りも全て超急登。岩登りや下り、鎖場、梯子場が複数あり、終始滑落の危険があるので確実な3点支持が必要になるが、それを守って慎重に進めば難易度は高くない。ただ今回は岩に雪が取り付いていて危険度が増している。
　慎重に登り進めてようやく念願の槍ヶ岳山頂に登頂。山頂は凸凹の岩でスペースはあまり広くない。景観は言うまでもなく360度の絶景だ。ここまで山荘の従業員さん以外誰とも会わなかったので、もちろん山頂も誰もいない。独り占めの山頂だったのでゆっくり堪能したかったが、爆風に晒されてとてつもなく寒く、とても滞在できる状態ではなかったし、暗くなる前に問題の滝谷渡渉をクリアしたかったので早々に下山開始。梯子や鎖を使い、登りよりも慎重に3点支持で下りる。最も怖かったのは梯子や鎖がない積雪のある岩下り。滑ったら命の保証は無いので、足場の安定を確認しながら下りた。下り切った時はほっと一安心。
　槍ヶ岳山荘のテントサイトでようやく１人の高齢男性の登山者とすれ違う。今から山頂に向かうのか？冬季小屋に宿泊する人かな？
　分岐に残したザックを回収し、槍平小屋目指して下山開始。ガレ場ザレ場の急下りだが、幸い積雪があってチェーンスパイクでザクザク下れた。ところが途中から積雪がなくなると、岩場、ガレ場が露出して足場が悪くなり、足腰にも疲労が蓄積してペースが落ちた。槍平小屋までの下りが相当に長く感じた。
　午後3時30分頃、ようやく槍平小屋に到着し、日暮れまでに滝谷渡渉ができそうだったので、食べ損なっていた昼食を食べた。おにぎりがより一層固くなっていたが、まだ先は長いのでしっかり栄養補給した。
　しばらく歩き続けて滝谷に到着。渡渉箇所を探していた時に誤って浮石を踏んで転倒してしまい、思い切り岩に左太ももを打ってしまった。激痛が走ったがとりあえず歩くことはできそうだ。それから渡渉ポイントを探したが、やはり安全に渡れるポイントは見つからない。ちょうどピンクリボン付近の水の勢いが弱くて浅く、足で踏むと滑るが手で体勢を支えられそうな岩があったので、意を決して水の中に入ることにした。登山靴とソックスを脱ぎ、先に対岸に放り投げ、ズボンをひざ上までめくり上げて水の中に入る。水は死ぬほど冷たかったが下山するためにはやむを得ない。岩に手をついて水の流れに抵抗しながら何とか渡渉をクリアした。
　そこから足場の悪い岩場ルートを延々と下り続ける。途中で日が暮れたため、そこからヘッドライトで慎重に下る。白出沢登山口に到着した時は少しホッとしたが、そこから長い林道歩き。疲れた足腰に気合を入れ、片手に熊よけスプレーを持って周囲を警戒しながら何とか無事に下山できた。
　車で待機していた嫁さんと合流後、その日も車中泊して翌日は焼岳に登る予定だったが、疲労と体の冷え込みがひどく、この体調で焼岳に登るのは無理だと思った。
　嫁さんが宿泊場所を探したところ、たまたま日帰り温泉を利用した「ひらゆの森別館」に空き部屋があったのでそこに宿泊。温泉でゆっくり体を温めた。
　槍ヶ岳登頂は目標の山だったので達成感は十分に味わうことができた。
　しかし、槍ヶ岳を含めた縦走は基本泊付きでやるべきで、日帰りでやるものではないと思った。特に積雪があるこの季節は難易度がぐんと上がる。活動日記で槍ヶ岳の日帰り縦走をしている人がいたが、その誰もが強靭な体力を持っている人たちだと身を持って実感した。

南岳・中岳・大喰岳・槍ヶ岳（日本百名山54、ソロ）

フジT

出発時は天候が悪く、大風と大雪で視界が悪く、槍ヶ岳の方へしばらく行って寒すぎると感じました。
私は今回も雪山の装備を持っていませんでした。これ以上登るのは冒険ですが、元の道で上高地に戻るのも大変なので、槍平へ行くことにしました。
「私たちにとって一番難しいのは続けることではなく、あきらめることだ」という友人の言葉を思い出します。 
槍平に着いたとき、ここから槍ヶ岳に行こうかなと思ったんですが、明日槍ヶ岳を降りたら帰りの飛行機に間に合わないかも…

南岳〜槍平〜新穗高

天気が悪くて出発が少し遅れたのですが、穂高岳の方が山を下り始めて、道が滑りやすいから本当に槍ヶ岳に行きますか、と言われて、私は言った。
 鎖場がいくつもあり、鉄製の梯子がいくつもあり、上り下りの登山路は、雪に覆われていたので思ったよりも難しかったので、歩くのが遅く、今日は槍ヶ岳に着けないこともわかっていました。
 午後4時に南岳小屋に着くと、もう寒くなりました。
6時に家の中で風の音や吠える音が聞こえてきて、あたりにぽつぽつと落ちる音が聞こえてきたとき、私は槍ヶ岳への道にいたら凍死していたでしょう。

涸沢岳・北穂高岳南峰・北穂高岳・長谷川ピーク

今年の春夏シーズン1度もアルプス行けてない

せっかく今年から会社が完全週休2日制になったのに
自治会の役員行事や子供のイベント多数だったのと
休みと天候と奥さまの機嫌とがうまくかみ合わず…

11月からは仕事が多忙確定で最後のチャンスだと
奥さまに交渉し月曜なら行って良しと…
きっと連休最終日ならしんどいところ行かないと思ったんでしょうね。

ただボクとしてはどぉせなら行ったことないとこ行きたい！
鋸岳・白峰三山・聖岳・白馬岳・薬師岳・光岳・笠ヶ岳・鹿島槍ヶ岳
本当にいろいろ迷いましたが
移動時間が短くて済むアルプス…
新穂高からアプローチできるところかっとこちらに決めました。

日曜日はしっかり家族に徳を積み、自宅へ戻ってきたのが夕方18時過ぎ。
そこから準備して出発し現地に22時に到着。
北アルプスってのは本当に星がキレイ。
眺めてると流れ星が！！こりゃ良いことありそうだ！！

日の出が6時なので前回のレポ見ると6時間くらいかかってたので
一睡もせず0時に出発するも槍ヶ岳山荘に5時に到着。
想定より1時間も早くついてしまったので山小屋で休憩。

とにかく寒い！気温何度だったんだろう…
強風も相まって体感-10度以下？何度手先が死にかけたか。

カップ麺で体を温め山頂アタック！
あれ？いきなり三点支持しなきゃ登れないじゃん！
鎖・ハシゴ…こんな怖かったっけ？ｗ

山頂で日の出を待ちつつのんびり過ごしました！

ここから先は天空散歩！登ったり下ったりを繰り返し
大喰岳・中岳・南岳ピークハント！
その道中で雷鳥の子供たちに遭遇しほっこり！

そしていよいよ今回のメインイベントである南岳新道！

ここまでの山行では登山や自分の身体に向き合わなくとも
仕事のことやら家族のことなど雑念が出たり入ったりしてましたが
この南岳新道は緊張の糸を張りっぱなしにしなきゃムリでしたね。

下りはじめは急勾配なザレ場＆ガレ場を無理やりつづら折り
それが終わればところどころか腐って
むしろ危ない状態になってる細い稜線上の天空木道を進む
すると今度は凍った石しか足の置場のない区間に突入

南沢にでたときにあの開放感たるやたまりませんでしたねｗｗ

道としては壊れてる箇所を指摘すればいくつもありますが
それ以上に整備・管理されてる方々の登山者への配慮や愛を感じました。

藪漕ぎあるって聞いてましたがしっかり刈ってありましたし
こんなところにって思うところにも安全設備が整えられてたりとすばらしいかったです！
時間にせっかちな人や修行したい人には超オススメなルート！

槍平小屋で最後の行動食を口にして超長い右股谷を下ります。
最初のうちは日当たりが良いので石の上をピョンピョン飛びながら進めますが
チビ谷付近になると登山道が湿ってくるのでスピードダウン。

白出沢の堰堤の放水天にあったケルンが釣り人のように見える。
あれ？

右俣林道を小走りで進んでいると熊を発見！
走るのをやめてじっと見てると2匹！
うわ！マジかよ！初めて遭遇した！！！
…
本当に熊か？なんか動かなくなったぞ…根株じゃねぇか！
あれあれ？？

うわもう駐車場が見えてきた！最後の力を振り絞ってダッシュだぁ！！
…
…
…
え！川なんですけど…

そうです…幻覚です。
仙丈ケ岳・塩見岳につづいて数年ぶりに幻覚を見ちゃいました。

ちなみにこのあと偽駐車場は3～4回ありましたｗ
ブドウ糖入れたら治るかなと思って試しましたがまったく効果なし。

でもこれ不思議なのがはこぉなっても走れるんですよ。
わたしは医者じゃないので分かりませんが視覚の働きを100%にさせないことで
他が機能するようになってるんでしょうね。

何はともあれ久しぶりの夏山アルプスは
景色・スリル・負荷を存分に楽しめました！












半日で槍→大喰→中→南→南岳新道

557017daddy

初めましての今回のルート
水俣乗越、東鎌尾根、大切戸、白出沢✨
全部初めまして😊

今年はいろいろと計画通りには行かないことが多くて、リスケスキルが上達しました^^;

1日目
中房温泉から表銀座、喜作新道を通って東鎌尾根のはずでしたが中房温泉までの林道が前日からの雨量オーバーでゲート閉鎖、通行止め😵
林道脇に50台以上？行列が…🚙🚗🚕🚙

出鼻くじかれ、やる気も喪失…
何とか上高地8:00スタート

気合い入れ直して
水俣乗越から嬉しい楽しい東鎌尾根！
(*´∀｀人)ルンルン
槍ヶ岳山荘からは
夕日に照らされる真っ赤なヤリを
間近で見れました😊
11月の3000m
今年は異例の暖かさで雪がないとはいえ
夜は寒かったです🥶
できる限りの防寒を用意しましたが
ストーブ出してくれたので部屋は暖かく
掛け布団2枚あったけど1枚で十分！
ヌクヌクおやすみ(-_-)zzz🌙*ﾟ

2日目
5:40小屋を出るとボーボーの強風！
高級そうなダウンパンツの人達を横目で見ながらユニクロの暖パンで何とか11月の稜線も凍えずに歩けましたよ😆
5時スタートなら小屋で朝ごはんみそ汁食べればよかった🤤🍚
お弁当のチマキ、何だかカチカチでした🥲
とりあえず胃袋にinして進みますよ〜
強風の大切戸も何とか消化^^;
いや〜怖かった〜！💦
鎖が握れないくらいすごい太いのがあって
ガクブル((((；ﾟДﾟ))))
太い鎖、握りにくいし手が滑ったら…😇
ヒヤヒヤする所たくさんありました🥶💦
ほんと、一瞬の、1回の、ミスが命取りになりますよ！
大袈裟じゃないよ〜😭
それでも快晴青空ビューテホー✨なので
槍ヶ岳山荘～穂高岳山荘～白出沢～上高地へ下山
計画したルートをエスケープしないで無事に歩ききれました！
各山荘も小屋じまい
今年ラストの北ア✨
感無量だー！😊

南岳小屋テント場

このランドマークを通る活動日記

大反省と大収穫の「初冬/南岳-大喰岳」

反省の「初冬/南岳-大喰岳」

南岳/天狗池の逆さ槍!?

南岳・中岳・大喰岳・槍ヶ岳（日本百名山54、ソロ）

南岳〜槍平〜新穗高

涸沢岳・北穂高岳南峰・北穂高岳・長谷川ピーク

半日で槍→大喰→中→南→南岳新道

東鎌尾根～大切戸～白出沢✨

このランドマーク付近の写真

.css-160wd8i{width:60px;height:60px;}南岳小屋テント場

.css-1pla16{-webkit-transition:opacity 0.1s ease-in;transition:opacity 0.1s ease-in;color:#cf0010;-webkit-text-decoration:none;text-decoration:none;color:#000;}.css-1pla16:hover{opacity:0.7;}.css-1pla16[disabled]{opacity:1;}大反省と大収穫の「初冬/南岳-大喰岳」

反省の「初冬/南岳-大喰岳」

南岳/天狗池の逆さ槍!?

南岳・中岳・大喰岳・槍ヶ岳（日本百名山54、ソロ）

南岳〜槍平〜新穗高

涸沢岳・北穂高岳南峰・北穂高岳・長谷川ピーク

半日で槍→大喰→中→南→南岳新道

東鎌尾根～大切戸～白出沢✨

南岳小屋テント場

大反省と大収穫の「初冬/南岳-大喰岳」