登山

◾️天候	
今回山行中、終日晴れということはなく、少なくとも午後は必ずガスが湧いて降雨に見舞われるという日が続いた。赤道直下の独立高峰で強い上昇気流が生じることからやむを得ないのだろう。一日中降ったりやんだりという日もあった。持参した衣服で最も出番が多かったのはレインである。
キリマンジャロ登山のベストシーズンは、12月から3月中旬と6月中旬から10月いっぱいといわれるが、近年はこういった定評も必ずしも当たらなくなってきているようだ。
幸いにもサミットプッシュ日は好天に恵まれた。なお、前日2日間は暴風のため登頂不可だったとのこと。
気温は計測していないので正確には分からないが、日が出ていれば日本の夏秋登山の格好で十分（シラ～バラフ間のトラバースも同様）。曇ると急激に温度は下がるが、雪にならないくらいなので5～10℃というところだろう。行動のない夜間は押しなべて寒い。寝袋はモンベルのダウンハガー#1で、プラティやナルゲンにお湯を入れて湯たんぽ代わりにして寝た。
サミットプッシュ日だけは全く異なる発想が必要で、氷点下10～15℃を想定した厳冬期の装備となる。特に夜明けごろになるステラポイント手前は冷える。
我々の登頂日は殆ど風のない異例の好条件だったが、基本的には強風による体感気温の低下を想定して防風装備が必要。レインがあれば十分で、ハードシェルまでは不要だろう。
日が出た後の下りは、一転して高度に関わらず暑い。脱ぎ着のできるレイヤリングが求められる。例えば、ダウンのパンツをレインの下に着込むと下りは苦労することに。

◾️コース状況／危険箇所等	
危険箇所はなし。
バランコウォールは、基本的には二足歩行で上がれるので、三点支持云々を意識する必要は殆どない。高度感なし。
バラフキャンプから上、コソボキャンプ上部まで岩場歩き。それより上部は歩きやすいもののひたすら九十九折りの続く苦行になる。
今回の山行では、4,800m前後から雪道歩きとなった。凍結はしていなかったため、滑り止めは不要。ステラポイントからウフルピークまでの途中で隊として念のためチェンスパor軽アイゼンを装着したが、個人的にはその必要は感じなかった。
ステラポイントからの下りは、崩れやすいスコリアのザレ場となる。乾燥していれば埃が舞い上がり下半身の装備がかなり汚れることになるので、スパッツの携行が奨励されていた。今回の山行のように前数日の雪雨の影響で路面が落ち着いている場合には、その必要はないだろう。
ムウェカキャンプ～ムウェカゲート間の樹林帯では泥濘箇所がかなり多い。滑りやすい石・岩も多く、転倒に注意。

◾️その他周辺情報	
>Arusha National Park
https://www.arushapark.com
>Parkview Inn Moshi
https://www.pvim.com
>Blue Zebra Art | Tanzanite | Souvenir Shop
https://www.bybluezebra.com
>Kilimanjaro Lifetime Adventures
https://kilimanjarolifetimeadventures.com/

モバイル接続は、ローミングで使う設定（世界データ定額）にしていたが、キリマンジャロ山中では殆ど電波感度がなかった。カランガキャンプ手前の尾根上とバラフキャンプで気象状況によって捕捉できることがあった、という程度。つかまってもEDGE又は3G回線がせいぜいで、テキストを送ることができれば御の字。4Gはまず期待できない。
タンザニア政府がキリマンジャロでのモバイル接続を強化したという報があったが、最も一般的なマラングルートでの話かもしれない。マチャメルートに関しては、現時点ではモバイル接続はほぼ絶望的である。
モシ～アルーシャの幹線沿いは4Gが安定して捕捉できる。一方、モシ市内は意外に不安定、アルーシャ国立公園内はまずもって不感エリアである。
ホテルのWiFiも不安定であまり当てにできないと考えたほうが良い。

◾️所感
カラパタールをやった時に当時のメンバーから聞いていたキリマンジャロ。
10年越しで約束を果たし、自分史の最高到達点も更新した。
リタイアしてからと考えていたが、公私とも偶然に環境が揃い、ここでしか行けないというタイミングを上手く掴んだ感じだ。
ピストン嫌いな自分は、より一般的なマラングルートではなくマチャメルートを選択した。
コース上で特に難度の高い箇所はなく、ポイントは高度順応の出来次第、ということは事前に承知していたが、カラパタール時同様SpO2 90%を終始余裕を持って上回る状況で不安はなかった。食事・排泄とも良好。
なお、ダイアモックスは、マチャメキャンプ到着時から一日半錠を食後に服用。
一方、5,500m前後で軽度の頭痛と胃部不快感を覚えた。ステラポイント到着時には消失しその後の発症はなかったが、今後の高所登山時に留意しておく必要があるだろう。
次の目標として、Billyさんとの会話の中で、メラピーク、アイランドピーク、アコンカグアなどの候補が上がったが、雪山やクライミング技術など技能的な経験値の一層の向上が必要と思われる。
今後の課題としたい。

キリマンジャロ（スワヒリ語: Kilimanjaro） はタンザニア北東部にある山で、標高5,895m。アフリカ大陸の最高峰。山域がキリマンジャロ国立公園に指定されている。山脈に属さない独立峰としては世界一の高さを誇る。

【概要】
東南約50km、南北30kmに広がった成層火山である。西からシラ峰(Shira、3962m)、キボ峰(Kibo、5895m) 、マウエンジ峰(Mawenzi、5149m）の3つから成る。南東部には巨大なカルデラがある。中央にあるキボ峰が最高峰で、頂上はスワヒリ語で「自由」を意味するウフル(Uhuru)と呼ばれている。これは1961年のタンザニア独立を記念して命名されたもので、ここにはタンザニア初代大統領ジュリウス・ニエレレの言葉が刻まれたレリーフがある。シラ峰とマウエンジ峰は死火山であるとされるが、キボ峰は休火山であるとされ、ここからガスが出ていることがあり、2003年の調査でマグマは頂上から400mの深さにあると推定された。約100万年前に噴火が始まり、最後の大噴火は15万年前から20万年前と推測されている。最近の火山活動は200年前に記録されている。

キリマンジャロ

Kilimanjaro - Machame Route -

Piske

アフリカ大陸最高峰　キリマンジャロ山(5895m)に登ってきました

キナバル登頂後、キリマンジャロへはパプアニューギニアのウイルヘルム山(4509m)や、中国の四姑娘山(5025m)に登ってから挑戦するつもりでした。でもコロナでそれもできなくなり、いつしか4年もの月日が流れてしまったので今回思い切ってチャレンジしてみました

参加したのは西遊旅行のマチャメルートから登る6泊7日の登山ツアーです。
参加者は12名、年代も登山経験も様々ですが、参加者のうち5000m以上の経験者が3名、その他の何人かも日本で低酸素室でのトレーニングをされてきたそうで、何も対策をしていかなかった私達は少々焦りました。

今回のトレッキングは日本からの添乗員Billyさんの他、現地ツアー会社のガイド6名＋シェフ2名＋ウェイター2名＋ポーター34名の大勢のサポートがありました。
実はキリマンジャロは、登山者個人だけで登る事はできません。たとえ個人で渡航しても現地でツアー会社を通してガイド、ポーターを雇って一緒に登らなければいけないそうです
登山者は、テント、食料他、個人装備まで運んでもらい、三食のすべてを準備してもらい、本当に至れり尽くせりでトレッキングを楽しむ事ができます。
でもこれがキリマンジャロスタイルなんですね

《登山1日目から5日目》
標高1800mのマチャメキャンプからアップダウンを繰り返しながら標高4600mのバランコキャンプへ。

ゆっくりゆっくり（スワヒリ語でポレポレ)歩いて体を高度順応させていきます。登山道は多少岩場もありましたが、特に難しいところはありませんでした。　
でもこのゆっくりのペースで体を徐々に高度順応させた事、そして朝晩テントの中で血中酸素飽和度を上げる呼吸法の練習を何回もした事、これが登頂の成功につながったのかな、と思います。

《サミットプッシュ（頂上への登山）から下山まで》
5日目の夕食前にブリーフィング、16時頃テントに戻り寝る準備、でもまったく眠れないまま起床時間を迎えてしまいました。
軽食を済ませて深夜23時に出発。つづら折りの道をポレポレと（ゆっくりゆっくり）度々立ち止まって呼吸法を繰り返しながら登る。
歩き始めると水筒3本の荷物が重くて辛く感じました。日本だったら大した事じゃなくても標高5000mでは重い荷物は余分に酸素を使い本当に苦しい。ジェラさんが途中から2本を持ってくれてずいぶん楽になりました。

登山者が感じるのは息苦しさや寒さだけでなく、頭痛、吐き気、ふらつきなどの高山病の症状の他、睡眠不足と高度からくる眠気もあります。
Billyさんが、ガイド達が、メンバーのみんなも何回も大きな声を出して歩き続けるように励ましてくれました。私はもともと風邪気味なところに、標高5000ｍの極度の乾燥と呼吸法で喉は焼けるような痛さ、一緒に声には出せなかったけど、みんなの励ましで元気をもらいました。
長い夜の苦しい登り、でもやがて東の空が赤くなりだして少しずつ明るくなるとあと少しと頑張れました。
ようやくステラポイントに到着、さらに奥のウフル·ピークへ。ステラポイントからはなだらかになるといってもすでに5700mを超えているので、息苦しくて、歩いても歩いても中々着かない気がしました。降りてくる外国の方が口々にCongratulations！almost there (おめでとう、すぐそこだよ）って言ってくれるけど、息苦しくて、声が出ない、返事が出来ない…
感動のウフル·ピークは次々に各国の登山者が登って来るので記念写真も順番待ちでした。ようやく嬉しさを写真に収めたあと下山です。

下りは富士山の砂走りみたいな感じでした。途中、登りでエネルギーを使い果たしたのか両脇を抱えられて下山している欧米系の登山者を何人も見かけました
深夜出発してから約14時間、バランコキャンプにようやく戻り、しばらくの休息と軽食を穫ったあとは、さらに下のミレニアムキャンプまで降りました
最終日は青空に映えるキリマンジャロを最後に目に焼き付けて、ぬかるんだ樹林帯の中をムェカゲートまで無事下山してfinishです

心配していた高山病については、高度順応が上手くできていたのか幸いにも二人とも大きな症状はありませんでした。メンバーの中には薬を服用しても症状がひどかった方もいるし、薬を飲まなくても何も症状がなかった方も…
個人の体質に依るということでしょうか
私はダイアモックスをキャンプ一日目の夜から登頂日の朝まで朝晩半錠ずつ毎日服用しました。夫は服用開始すぐから体調が悪くなり、薬が合わないのかも、と2回ほど飲んでやめました。
でもその後も夫の胃の不快感や風邪の症状は続き、それがまた私にもうつり…、二人共体調が万全ではない苦しいサミットプッシュになりました。

今回はBillyさんやガイドの皆さんに助けられ、チームのみんなに励まされてなんとか無事登頂できました。
トレッキング中の景色、現地スタッフとの交流、テント生活、感動の登頂…苦しかったけど達成感いっぱい、感謝の気持ちいっぱいの忘れられない7日間になりました。

ポレポレ・キリマンジャロ

eryi

キリマンジャロ（ウフルピーク）

yamauch yuhei

　🦁gotoキリマンジャロ　第2週　キリマンジャロ山マチャメ・ルート5泊6日　(文中敬称略)



　🦁序章「落涙」


　両足が丸太のように重い。
　1月22日未明、キリマンジャロ山マチャメ・ルート。標高5000mあたりから、全身の倦怠感が強まっていた。それを「猛烈な睡魔」に例えた体験記を思い出す。酸素量は約半分。
　午前3時半、標高5250mでザックを背負うのがつらくなり、不本意ながらクルーに預けた。
　しかし、それでも楽にならない。
　トレッキングポールを雪面に突き、そのグリップに額を押し当てたまま動けなくなる。再び足を動かす。その繰り返し。

　「Don't sleep, Don't sleep......」
　後ろからクルーの声が聞こえる。
　「ポレポレ、ポレポレ......」
　スワヒリ語で「ゆっくり、ゆっくり」と言われたって、もはや登頂できるとは思えない。

　「Good job, sir」
　最後尾から見守るチーフガイドErick(38)が声を張ったのは、そんなネガティブな気持ちに陥っていた頃合いだった。
　「I’ll make it＝たどり着いてみせます」と作り笑いを返すと、彼は「You WILL make it」と真顔になって言う。そして、こう続けた。
　「NO DOUBT！」

　それを聞いた途端、大粒の涙がこぼれ落ちてきた。
　何だ、これは。涙腺というのは、勝手に暴走することもあるのか。
　「Thank you, Erick」と言ったつもりが、声が震えて言葉にならなかった。
　人前で涙声になるなんて、いったい何年ぶりだろう。

　🦁キリマンジャロ山───
　アフリカ大陸最高峰(標高5895m)で、赤道ほぼ直下のケニア・タンザニア国境にそびえる独立峰。スワヒリ語で「輝く山」。
　——————————————————



　🦁DAY1「熱帯雨林を行く」
　マチャメ・ゲート(標高1820m)→マチャメ・キャンプ(3030m)


　1月18日朝、ふもとの町モシのLindrin Lodgeで目覚めたら、雨が降っていた。16日夕にタンザニアに入って以来、天気が冴えない。
　Erickは前日のミーティングで「午前8時半に迎えに来る」と言っていたが、安定の30分遅刻。"TIA"である。(※TIAについては、前回の活動日記ご参照)
　ワゴン車には荷物が満載され、一部のクルーも乗っていた。YAMAPERみさお、ヨシくん、scarlett935と共に加わったら、満席になった。

　マチャメ・ゲート(標高1820m)は、少し騒然としていた。我が隊も、ハイカー4人にクルー15人の大所帯。この日入山するのは10組どころではなさそうだ。
　手続きやクルーの準備に1時間以上かかり、午前11時半にスタートした。高揚感や非日常性はなく、淡々とした気持ち。雨は止んでいる。
　先導するのは、サブガイドYaky(31)だ。トレイルの難易度が低いからなのか、Erickは後から追い付いてくるようだった。

　マチャメ・キャンプ(標高3030m)までは熱帯雨林。トレイルは、ぬかるんでいる。木々が大きすぎて、眺めはない。
　多くのハイカーはクルー、特にポーターの身体能力に、まずは目を奪われるだろう。そして、彼らがキャンプで設営する各種設備の充実ぶりに驚くことになる。
　Erickのツアーでは標準装備のトイレテントは、なんと水洗。ダイニングテントは、ちょっとしたレストランのようだった。
　山登りの経験が豊かな相棒のYAMAPERたちは、テント泊なのに軽装で済むから、余裕のよっちゃん。そんな初日だった。

　📝日記帳から───
　〇レジ袋、ペットボトルの持ち込みは禁じられているのに、ゲートでの荷物検査はいい加減。トレイルには、これらのゴミが普通に落ちている
　〇女性ポーターを発見。増えているとか
　〇インナー1枚で済んだ
　〇水2～3㍑、行動食、雨具くらいの日帰り装備で楽ちん
　→ポーターに預けられるのは顧客1人あたり15kg。ポーターは幕営のため先行するので、顧客は行動中、その荷物にはアクセスできない
　〇YAMAPERお勧めの携帯ハンガーは便利
　〇酸素飽和度「95%」＝ほぼ正常
　※このコーナーでは、登山中に書き留めた日記帳から、こぼれ話を拾ってみます。
　——————————————————



　🦁DAY2「歓喜と洗礼」
　マチャメ・キャンプ(標高3030m)→シラ・キャンプ(3830m)


　晴れた。マチャメ・キャンプから、キリマンジャロの主峰キボ峰を初めて目にした。
　岩ゴロゴロのトレイルには高山植物が現れ始め、木々の背も低くなり、眺めがよくなる。
　キリマンジャロに次ぐ名峰メルーを愛でながら「ザ・山登り」といった風情になった。

　この日は、Erickが初めから同行した。オレンジ色のバッグをザックにぶら下げ、プラごみを拾いながら行く。そんな登山者には、他に出会わなかった。
　スマホには「Japanese」と題したページを作り、「Let's go＝Sa Iko」「Drink water＝Mizu Nonde」 「friend＝tomodachi」と書き込んでいく。
　下山後はザンジバルに向かうことなど以前交わしたやり取りも、細かく覚えている。
　特に時間に関する文化の違い(TIA)は極めて不便&不愉快だが、ツアーの内容は説明通り。というか、期待値より高質。
　出会う前の印象は偏っていたようだった。

　道中の好天とは裏腹に、キリマンジャロの洗礼を受けた一日でもあった。
　原因は不明だが、朝に激しい下痢。みさおも同様で、scarlettは吐き気に苦しみ始めた。
　さらに、目的地シラ・キャンプ(標高3830m)の手前で天気が崩れ、着いて間もなく雷を伴った激しい雹に見舞われた。
　ダイニングテントでは毎晩、ガイドが翌日のレクチャーとメディカル・チェックを行う。
　パルスオキシメーターに人差し指を通すのは免許更新試験みたいで、憂鬱だった。

　📝日記帳から───
　〇どのキャンプにも公衆トイレはあるが、穴を開けただけのボットン式
　→高山病予防薬ダイアモックスを飲むと、頻尿になる。天気が悪かったり、標高が上がったりすると、トイレに行くのもつらい。トイレテントのオプションは"must"かもしれない
　〇浄水ボトル使わず。ウェイターMatoが朝晩飲み水を入れてくれるが、いちいち浄水ボトルを通すのは面倒臭い。水あたりはなく、結果オーライ
　〇酸素飽和度「93%」
　→血液中の酸素の濃度が満タンだと100％。下界での正常値は96～99%。90%を下回ると、呼吸不全とされる
　——————————————————



　🦁DAY3「離脱」
　シラ・キャンプ(標高3830m)→溶岩塔(Lava Tower 4630m)→バランコ・キャンプ(4020m)


　高度順応のために、いったん標高4630mの溶岩塔まで上った後、バランコ・キャンプに下りるという予定だった。
　雨が収まるのを待ち、スタートは午前8時過ぎ。ポーターが菓子とジュースを配っているのを断ったら、Erickから「受け取って下さい。糖分は重要です」と促された。
　顧客が下痢をしていても、吐いていても、水分と糖分の摂取については四の五の言わせない。これは終始一貫していた。

　歩き始めて間もなく、みさおが頻繁に止まり始め、Erickの付き添いで別行動になった。顔色は青白く、乾いた咳をしていた。
　残る3人はサブガイドYakyと溶岩塔を目指したが、天気は横殴りの雨になった。寒さは感じられないものの、気持ちは遭難に近い。
　そんな折、クルーの1人が追い付いて、Yakyのザックから酸素吸入器を取り出して戻っていった。ただ事ではない。

　雨は午前中に止み、溶岩塔ではダイニングテントで温かい昼食にありついた。
　Yakyから「Misaoはこちらに向かっています」との報告があり、ひとまず安心する。
　キリマンジャロでは、オンライン通信域が広がっているという。クルーやレンジャーのホウレンソウが簡単になり、登山者は安全になる。

　バランコ・キャンプまでの下りではジャイアント・セネシオなどの大型高山植物が群生していて、ハイカーを飽きさせない。
　キャンプに入ると間もなく晴れ間が広がり、岩壁バランコ・ウォールの向こうに主峰キボ峰がついに全容を現した。
　これを、どうしても見たかった。

　「Misaoの状態がよくないので、レンジャーの車で下山しました。Erickがモシ(ふもとの町)まで付き添います」。Yakyから報告を受けたのは、夕食前だった。
　「病院に向かったのですか？」
　「まだ分かりません。標高を下げればよくなると思いますが、情報が更新されたら、お伝えします」
　こうしたトラブルには慣れているのか、Yakyに動揺は全く見られない。プロの手さばきに委ねるほかなかった。
　ヨシくん、scarlettとは「みさおさんの分まで頑張ろう」と話し合った。

　📝日記帳から───
　〇下痢は収まったが、食欲やや悪化。睡眠障害がひどく(高山病?)、初日から眠れない
　〇酸素飽和度「87%」
　→下界なら呼吸不全とされる水準。キリマンジャロ登山を続ける分には問題ない
　〇雨対策必須。傘もmust
　→この時季は天気がコロコロ変わるらしい。装備の濡れ防止対策が重要。ポーターに預けるものも含め、パッキングでは大型のジプロックが役に立った
　〇バランコで迎えた朝、Yakyが「準備ができたら呼んで」と言う。で、呼ばれると「今、行きます」と言い、5分ほど待たせる
　→アフリカンは、自分の準備ができていなくても、相手には「準備ができたら呼んで」と言うものらしい
　——————————————————



　🦁DAY4「前夜」
　バランコ・キャンプ(標高4020m)→バラフ・キャンプ(4650m)


　3人になったYAMAPERは、岩場バランコ・ウォール、高山砂漠エリア、富士山のようなザレ場を経て、上り最終キャンプ・バラフ(標高4650m)を目指した。
　下山したチーフガイドErickの穴を埋めるため、Denisが同行する。トイレポーター兼山頂アタック支援の26歳、1児の父。Erickは「顧客からの評価が高い」と太鼓判を押していた。
　アップダウンが多く、累積標高差1100m超。高度順応を重視する6泊7日版では、途中のカランガ・キャンプでも泊まる。
　目的地バラフでは早めの夕食と仮眠を取り、翌日午前0時から山頂にアタックする。「最後の審判」に向かうような気持ちだった。

　終日、雨が降ったり止んだり。濡れた岩場と格闘していたら、ErickからサブガイドYakyに電話が入った。代わってもらうと、
　「Misaoは病院には行っていません。よくなっています」
　「私はバラフ・キャンプで皆さんに再合流します」
　朗報だが、耳を疑った。標高4000mあたりから下山した翌日、一気に標高4650mまで登り直してくるだって？　
　21日午後6時20分、バラフ・キャンプで夕食を取っていたら、Erickが本当に現れた。ザ・プロフェッショナル。平伏すしかない。

　この夜のメディカル・チェックでは、酸素飽和度は84％まで下がった。ゴーサインをもらうには十分だが、さすがに気味が悪い。
　続くレクチャーでは、Erickから落ち着いたトーンで、しかし強めに指示があった。
　〇着過ぎと思うほど着て下さい
　〇多くの水分を取って下さい　
　〇多くの糖分を取って下さい

　午後11時まで数時間の仮眠タイムはあったものの、興奮で一睡もできなかった。
　寝床からトイレテントに出ると、満天の星空の下で主峰キボ峰が白く輝いている。風はない。標高の割には寒くもない。
　天気はよさそうだった。



　🦁DAY5「アタック」
　バラフ・キャンプ(標高4650m)→キリマンジャロ山頂ウフル・ピーク(5895m)→ミレニアム・キャンプ(3810m)


　標高4650mでテント泊し、真夜中に出発し、高さを1245m上げて山頂に至り、その日のうちに2825m低いムウェカ・キャンプに下りる。
　そんなことが可能なのか。こればかりは、いかなる体験記を読んでも分からなかった。分かるためには、自らやるしかない。
　3人の挑戦を支えるのはチーフガイドErick、サブガイドYaky、通常は別行動のポーターから抜擢されたDenisとAmbrose。他のクルーはバラフ・キャンプで留守番をする。

　1月22日午前0時、7人は手をつないで一つの輪になり、Denisの祈りを聞いた。スワヒリ語だが、彼は最後に「アーメン」と言った。
　4人のクルーがたまたま全員クリスチャンだったから、こうなった。ムスリムがいれば、両方のやり方で祈るという。
　先導するYakyのペースはスローモーションのようで、初めはじれったく感じた。寒さも肩透かしで、早々にウェアを脱いだ。

　ところが、である。標高5000mあたりから「お鉢」までが俄然きつくなる。酸素量は平地(標高0m)の約半分。しかも急登。
　Erickの激励に落涙し、夜明けの絶景も見られて、その都度「頑張ろう」と気持ちを立て直すが、きついものはきつい。すぐにネガティブモードに戻ってしまう。
　scarlettは、断続的な吐き気と闘っていた。ヨシくんも含め、お互いに言葉を交わす余裕はなくなっていた。

　午前6時50分、お鉢のステラ・ポイント(標高5756m)に着いたら、また泣いた。
　この2発目の落涙は謎だ。「ここまで来れば登頂は堅い」と脳が安心したのだろうか。
　実際、お鉢のトレイルは緩やかになるが、心身は全く楽にはならない。
　足は「歩く」というより「引きずる」といった体。登頂は堅いにしても、こんな状態で下りられるわけがない。その不安も募る。
　
　午前8時過ぎ、山頂ウフル・ピーク(5895m)にたどり着くや否や、膝から崩れ落ちた。
　そして、雪面に両手をつき、うずくまったまま、涙が止まらなくなった。そんな予定ではなかったが、そうなった。
　起き上がる力もないし、ぶざまな顔も相棒たちに見せられない。数分の間は、そうしていたかもしれない。
　とはいえ、山頂は記念撮影の順番待ちで混雑する。しれっと素に戻り、それらしい写真を撮ってもらうことにした。

　山頂から一気にムウェカ・キャンプ(3070m)まで下りる行程だったが、3人の疲労を踏まえ、手前のミレニアム・キャンプ(3810m)に泊まることになった。
　心身の半分は既に「あの世」に逝っている。でも、下りは比較にならないほど楽。気合で何とかなる(はず)。
　ミレニアム・キャンプ到着は午後4時半。ほぼ徹夜明けの午前0時からの行動時間は、昼食を含めて16時間半に及んでいた。
　この夜、タンザニアに入ってから初めて爆睡できた。標高3800m超なのに。

　📝日記帳から───
　〇思いもよらぬ好天で、厳冬期対策は空振り。上半身にカイロを6枚も貼ったのは失敗。下山中に耐えられなくなり、すべて剥がした
　→買ったカイロは、空気が薄くても温かくなった
　〇尿瓶は不要だった。トイレテント付きなら、寝床から10歩くらいで用を足せる
　〇全身の倦怠感はひどかったが、頭痛や吐き気はなく、バファリン未使用
　→高山病の症状は千差万別で、他人の経験は大して参考にならない。楽観は禁物だが、症状が重くなったら要は下りればいい
　〇チェーンスパイク、重たくなるのでザックに入れなかったのは失敗。支援ポーターがいるなら、手ぶらになれる。遠慮なく持参すべし。積雪していると、特に下りのツボ足はつらい
　㊟割安ツアーでは、山頂アタック支援ポーターは付かないようだ
　——————————————————



　🦁DAY6「モルゲン・キリマンジャロ」
　ミレニアム・キャンプ(標高3810m)→ムウェカ・ゲート(1630m)


　大願成就の翌23日は、朝から晴れ渡った。
　ミレニアム・キャンプからモルゲン・キリマンジャロを拝んで、気楽に酔いしれる。
　あとはもう熱帯雨林のドロドロ道を怪我なく下りるだけでいい。

　無事にゴールすると、15人のクルー全員とのセレモニーが催された。チップ贈呈の後は、15人が歌と踊りを披露した。
　アフリカンのノリは、お祝い事にぴったり。葬式の参列者だって前向きな気持ちにさせてくれそうだ。
　Lindrin Lodgeに戻ると、元気を取り戻したみさおに再会できた。

　「gotoキリマンジャロ」の人生における意味について、きちんとした言葉を与えるには、恐らく時間がかかる。
　大の大人が山頂にたどり着いて大泣きするなんて、そうあることではない。きっと大きな意味を持つのだろう。
　多くのYAMAPERの助言も、Erickたちのプロフェッショナリズムも、山行に不可欠だった。自力でどうこうできるお山ではなかった。
　でも、妄想を現実の目標に変えてみせた自らの「JUST DO IT」に、まずは「名誉石垣市民賞」を贈りたい。　(文中敬称略)



　🦁おしらせ───
　キリマンジャロ登山を個人でアレンジするノウハウについては、前回の活動日記"Prologue to Kilimanjaro"を参照して下さい。
　https://yamap.com/activities/29378706
　次回は、インド洋に浮かぶ美ら島ザンジバルからお届けします。
　——————————————————

I DID IT

Keith Richards

この年末年始は山友ゆうくんのお誘いでアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロに挑戦してきました。
キリマンジャロ登山は登山ルートがたくさんありますが、その中でも1番景色が良いと言われているレモショルートに5泊6日プランで挑戦してきました。

日本からは私とゆうくんとさとちゃん。
さらにお初の女子2人。
現地でアテンドしてくれたゆうくんの弟さんと同僚のゆうさんの総勢7人チームでいざ出発。

1日目　登山口2100mからのスタートでMKUBWA2650mのキャンプ地まで。
この日は初日ともあって3時間ほど歩いて森の中でキャンプ泊。テン場に着くとテント設置中！以後、テン場に着くたびにテントが張ってありました。ありがたいです😊
食事用のテントも張ってあって、みんなが集まってティータイムしたり雑談したりトランプしたりのんびり過ごせます😊

2日目　3850m
この日の行程は少し長くシーラ2のキャンプ場まで歩きます。高度順応のためにポレポレ(ゆっくり)歩くので、とっても歩きやすい。
距離も標高差もそれほどないので意外と楽に歩けました。みんなもこの日は元気元気！
食事のスープがめっちゃ美味しい！行く前までは食事が食べれるか心配だったけど、毎日美味しいご飯を食べられて幸せでした。山の中なのに、かなりのクオリティでした✨

3日目　3995m
この日は4600mのLAVA TOWERへ高度を上げ、そこからBARANCO CAMPを経てBARAFU CAMPまで。
この日の行程はアップダウンの連続で、なかなか長く辛抱の一日でした。それでも私はめちゃくちゃ元気で疲れ知らずで、めっちゃ快適でした。女子はみんなアップダウンの連続でぐったりしてました😂

今回は高山病対策に前日からダイアモックスを飲んでいたので副作用からなのか、手に痺れを感じることが多々ありました。みんなも同じような症状があり、痺れるタイミングもほぼ一緒だったので多分副作用だろうと思われます。

4日目　4673m
この日は昨日の頑張りがあった分、たった3時間の行動時間。いよいよ4000m超えのキャンプ地。みんな頭が痛かったり、高山病の症状がちらほら出始めでました。
この日は24時スタート。昼にはキャンプ地に着いて、夕方に食事をとったら仮眠をとって出発に備えました。

5日目　いざ5895mの山頂へ
0時発　登頂は7時予定。歩き始めてしばらくすると、雪が降り始める。すぐに止むかと思っていたのになかなか止まない💦そこまで気温は低くないけど、ポレポレ歩くので体は温まらず、寒くてたまらない。ダウン着てレインパンツ履いても全然温まらない💧
わたし以外の女子3人は皆体調悪そう😰お腹痛かったり吐き気があったりとしんどそう。なので、わたしとさとちゃんとゆうくんでめちゃくちゃ声を出して歌った(笑)こんな高所で歌ったら、酸素がやばいかと思いきや意外と平気だった。この3人のモチベはかなり高かったなーと改めて振り返って思った(笑)

ステラピーク手前でやっと空が明るくなって雪が止んだ。目に入った景色があまりにも綺麗で泣けた😭
寒くて手は死んでたけど、カメラを出して撮りまくった。このあとキャプチャークリップにカメラを掛けたら、凍って外れなくなった😂雪で濡れてたんだね。

ステラピークから山頂までは試練だった。意識が朦朧とし始めて頭痛も出てきた。それでも一歩一歩前に進む。みんなもめちゃくちゃ頑張ってる。このままだと死ぬんじゃないかと思ったけど、なんとかたどり着いた。
1番体調の悪かったびねちゃんが最後みんなをごぼう抜きしてて、ゴールで迎えてくれた(笑)やったねって抱き合った瞬間、涙が出てきて止まらなくなった。久しぶりにめちゃくちゃ泣いた。みんなもめちゃくちゃ泣いてた。
みんなでゴールできて本当に良かった。みんなでやり遂げたことが本当に嬉しくて感動だった。

山頂に着く頃にはすっかり太陽も上がってだんだんと暖かくなって、下山はるんるん😁
途中、登ってくるポーターさんがいたので、何しに行くのかと思ったら、私たちのお迎えに来てくれてた。めちゃ感動🥺荷物持つよって言ってくれたけど、そこはなんかプライドがあって、私は元気だから大丈夫と自分で持って降りた(笑)
この日は、アタックだけで終わらない。このあとキャンプ地まで戻って、荷物まとめたらさらに1600mおりる。トータル2800mおりるってかなかなないよね。
さすがに17時間行動で、最後の晩餐はみんなぐったりして、盛り上がらなかったなー⤵️

6日目　MWEKAキャンプから下山口へ
この日は土砂降りの雨☔
みんなズブ濡れになりながらの下山(笑)まぁ最後だからいっかって言いながらゴール😊
下山口でキリマンジャロビールで乾杯🍻
みんなお疲れ様でした✨✨

自分にとってキリマンジャロ登山は思い出深い山旅となりました。
あの山頂に立てたのは、あそこまで連れてきてくれたガイドさんを始め、コックさんにたくさんのポーターさんの支えがあったから。そして初めましてだったのに、すごく仲良くなれて楽しい時もしんどい時も共に共感することができる仲間と一緒に歩くことができたから。
あのピークにみんなで立つことができてほんとに幸せでした。アサンテサーナ☺️

改めまして、あけましておめでとうございます。今年もたくさんの山に登りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します！

キリマンジャロ　レモショルートに挑戦‼️

みいすけ

「みんなといることの大事さ」
について山と道の夏目さんが書かれていた事がまさに今の自身に重なる想いでした。

キリマンジャロ、5895mという高さに立つ事は用意ではありません。今回、五日間かけてsummitへ辿り着き翌日に下山、計六日間の日程でした。
山頂にたどり着いた時、これまでの山行で感じたことのない感動を得まして涙が止まりませんでした。それは自分の登りきった達成感ではなく、共に登った仲間全員で一緒にそこへゴールできた喜びでした。今でも思い出すと涙出ます。
普段、ソロ山行が多いのは自分のペースで好きなように気ままに歩きたいから。今回は仲間とガイドとずっと一緒。マイペースとは程遠くガイドのゆっくりポレポレペースで進みました。けれど、全行程でストレスに感じたりした事がホント一度もありませんでした。

朝、ウェイターさんが温かいお湯を用意してくださり、顔を洗うところから始まります。朝ごはんはパン、たまご、ソーセージ、イモ、フルーツなど。
準備を済ませて登山。ゆっくりペースの私たちを荷物を抱えたポーターさん達がどんどん抜いて行きます。ポーターさん達は先回りし、昼食の用意、キャンプ地のテント設営など大忙し。日を重ねる毎にその大変さやありがたさが身に心に沁みて行きます。最終日なんてもう感謝でいっぱいの気持ちで込み上げるものがありました。
昼食と夕食に出るスープが本当に美味しくて毎日楽しみでした。行く前は食事が食べられるか心配でしたが、本当に美味しくてずっともりもり食べられました。弟とゆうさんが用意してくださったダイアモックスのおかげか高山病はほとんど感じずに過ごせました（一度だけ頭痛でイブを飲みました）。
朝、昼、晩と食堂にはいつもお湯といろんなドリンクが用意されます。キリマンジャロ紅茶に粉末ミルク、砂糖を入れてお湯を注ぐ。このチャイの黄金レシピがみんなのお気に入りでした。

登山前泊した宿にバスが来て、ポーターさん達全員と一緒にスタートゲートへ向かいます。
ゲートでランチボックスを食べ（お腹減ってなくて大変…）、午後からスタート。

スタートのレモショゲートが2100m。初日のキャンプ地MKUBWAキャンプは2650m。割とゆるい行程をのんびりと。
着いたらテントが張られていて、ポップコーンタイム。紅茶と合わせてほっこりティータイム。びねちゃんのお誕生日🎉
後に晩ごはん。動き少ないしずっと食べてるのでお腹減らず、しんどかった。めっちゃ残してしまってみんなで平謝りです。

2日目はSHIRA2（3850m）まで行きます。途中、SHIRA1で昼食。大雨到来…。憂鬱になりながらも意を決して先へ進むと雨止んで良かったです。SHIRA2の手前でようやく山頂が見えてテンション上がりました。富士山の標高を超えましたが寒さはマシでした。初日はエスケープビィビイで凌ぎましたが、この日から1puwくんに借りた寝袋に。暖かくて気持ちよかったです。この日以降も眠りで寒さを一度も感じませんでした。

3日目、朝起きてキリマンジャロの美しさにうっとり。写真止まらず。この日はLAVA TOWER（4600m）を経て、最終はKARANGA（3995m）へ。なかなかのアップダウンと行程の長さにかなり疲労感。LAVA TOWERから昼食のBARANCOまで雨…☔️ 。疲労困憊の昼食を経た先はモンキースタイルの岩場。雨は降ったり止んだり。みんなの疲労もピークに差し掛かろうかという感じでしたが、ここで元気発揮がみぃちゃん&さとしくんでしたね。私も加わって歌ったりなんなりしながらと賑やかな山行でした。

4日目は、前日頑張ったので行程めっちゃ短く、高度順応に徹します。KARANGAから最終アタックのBARAFU（4673m）へ。あっという間（3時間弱くらい）に着いて、翌日の準備しつつ大富豪大会に盛り上がりました🃏 キャンプ地着がお昼前。昼食〜夕食（17時）を経て仮眠。

5日目。いよいよアタック。23時起床、0時アタック開始。あまり寒くなくて装備に悩みつつ一応持ってきたからとダウンをザックに忍ばせ出発。ぼちぼちペースで順調に高度を上げていく。5000m近くなってきた頃から雪。どんどん強くなってがっつり身体に積もるほどで。ゆっくりペースが辛く寒い。辛いのでみぃちゃんとさとしくんと合唱大会開催。雪の歌大会。身体温まったけど雪の勢いは加速してく。ギリギリまで我慢したけど途中で無理、とダウン着用。めちゃくちゃ暖かくてハクナマタータ（無問題）に。良かった〜、持ってきて。夜が明ける頃にSTELAPOINT（5756m 10合目）に。やっと雪止む。けど、めっちゃ寒いです。体調が悪そうなゆうさん、びねちゃん、あすみちゃんもよく頑張った！みんなで到着！！
のんびりする間なく、いざUHURU PEAK（5895m 剣ヶ峰）へ！すっかり雲の上で快晴なんですが、快晴すぎて目が痛くなる。寒さは相変わらず寒い（−5℃くらい）。そして何よりサミットへの道が結構長い。。息も結構しんどい。

登りを繰り返しやっとの思いでゴール！！あんなに辛そうだったびねちゃんが一番乗りでした！笑
山頂へはペースがバラバラになるから、2〜3組に分かれる、と言われてたけど、みんなでゴールしたい気持ちいっぱいで。ガイドのジュマとオマリーがホントに上手にペース作ってくれてみんな一緒にゴールできました。もうみんなの頑張りに自然と涙出てきました。ちょっと恥ずかしくて隠そうとしたけど、もうそんなんもどうでもよくなっちゃいました。みんな泣いてて抱き合って嬉しくて。言葉にできない感動で。嬉しくて。
山頂からの景色は氷河があったり、あたり一面雪と氷の世界で真っ白でした。下山後に2日ほど目が痛くてたまりませんでした。
登山じゃなくてもこんな気持ち初めてで表現しきれません。五日間ずっと一緒にいて同じ目的に一直線で完全にみんなファミリーなんです。本当に最高の仲間とクルーでした。

山頂でたっぷり浸ったら下山です。とりあえずキャンプまで。下りは元気元気。標高5000mだろうと関係なくみぃちゃんもさとしくんも飛ばして走っちゃうし…笑　山頂まではガイド3人とサミットポーターさんの4人だけ同行だったんですが、下山途中で他のポーターさん達が来てくれて自分達の荷物持つよ！って。自分達は元気だったので自分で持ったけど、その気持ちが凄く嬉しくてたまりませんでした。あれも思い出すと結構泣けてくるんです。

キャンプまで戻って食事。キャンプ地にも雪。かなり冷え込んだ模様…。降りてきてここで胃の不調。標高差のせいなのか胃が気持ち悪くてあまり食べられず。それでもスープは美味しくてたっぷり食べました。
その後でさらに下山です（MWEKA 3100m）。この日の行動時間は17時間くらいでしたか。ディナーを食べるも胃の調子悪くお腹下しました（ここから帰国まで4日ほど調子悪し）。
最後の晩餐だね〜、と言いつつももうみんの疲労困憊です。あっという間に就寝。

最終日。この日は朝の洗顔〜朝食を経て、ポーターの皆さんにチップ報告会。みんな集まって盛大に。ここで遂にキリマンジャロの歌が聞けました！みんなで踊って記念撮影して解散！下山です！
最終日、一番強烈な雨でした😂　下山頃にはみんなずぶ濡れ。参りました💦
そんなこんなの苦労はたくさんありましたが、みんな無事下山できました。
弟がすぐにビール買ってみんなで🍻
僕の着てたレインウェアはポーターのアブラハムにあげました。なんか微妙な顔でしたが…。

そんなこんななキリマンジャロ登山。今回は私、弟、みぃちゃん、さとしくん、ゆうさん、びねちゃん、あすみちゃんのメンバーに加えて、ジュマ、オマリー、ミキのガイドはじめポーター隊は総勢26名。みんなファミリー。
みんなと過ごした時間がかけがえなくて愛しくて。
山をやってきて、頑張った先に見えた光景は全ての概念を越えた感動でした。

一緒に登った仲間、サポーター、日本から応援してくださった方々、みんなにただただ純粋に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
特に今回、キリマンジャロ登山を誘ってくれていろんな準備手配をしてくれた弟にはひとしお感謝です。

また日本の山にも早く登りたいです🏔️


初日 14:15〜16:45（2時間半）
LEMOSHO GATE〜MTI MKUBWA CAMP

2日目 7:00〜17:30（10時間半）
7:00〜12:30
〜SHIRA I CAMP 
13:30〜17:30
〜SHIRA II CAMP

3日目 7:30〜19:00（11時間半）
7:30〜13:30
〜BARANCO CAMP
15:00〜19:00
〜KARANGA CAMP

4日目　7:30〜12:00（4時間半）
〜BARAFU CAMP

5日目　0:00〜6:30（6時間半）
〜STELLA POINT
7:00〜8:00（1時間）
〜UFURU PEAK
8:30〜11:30（3時間）
〜BARAFU CAMP
13:30〜17:30（4時間）
〜MWEKA CAMP

6日目 7:20〜10:20（3時間）
〜MWEKA GATE

カランガ・キャンプ

このランドマークを通る活動日記

Kilimanjaro - Machame Route -

ポレポレ・キリマンジャロ

キリマンジャロ（ウフルピーク）

I DID IT

キリマンジャロ　レモショルートに挑戦‼️

キリマンジャロ（ウフルピーク）レモショルート

キリマンジャロ（ウフルピーク）

キリマンジャロ（ウフルピーク）

このランドマーク付近の写真

.css-160wd8i{width:60px;height:60px;}カランガ・キャンプ

.css-1pla16{-webkit-transition:opacity 0.1s ease-in;transition:opacity 0.1s ease-in;color:#cf0010;-webkit-text-decoration:none;text-decoration:none;color:#000;}.css-1pla16:hover{opacity:0.7;}.css-1pla16[disabled]{opacity:1;}Kilimanjaro - Machame Route -

ポレポレ・キリマンジャロ

キリマンジャロ（ウフルピーク）

I DID IT

キリマンジャロ レモショルートに挑戦‼️

キリマンジャロ（ウフルピーク）レモショルート

キリマンジャロ（ウフルピーク）

キリマンジャロ（ウフルピーク）

カランガ・キャンプ

Kilimanjaro - Machame Route -

キリマンジャロ　レモショルートに挑戦‼️