九品寺

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葛城古道

葛城古道-2025-10-12

九品寺を開いたのは奈良時代の僧、行基です。行基は聖武天皇のとき奈良東大寺の大仏造営にかかわった僧で、その生涯は民衆救済のため布教活動を続けています。布教とともに灌漑や港湾施設建設や僧尼院建設に心血を注ぎ、大仏建立の功績によって、日本で最初に大僧正となっています。
さて、九品寺はサンスクリット語で、その意味は布教でいう上品・中品・下品で、人間の品格をあらわしています。上品の中にも上中下があって中品や下品にもそれぞれ上中下があります。全部で九つの品があるので九品と名づけられています。その九品寺のご本尊は木造阿弥陀如来像で、国の重要文化財に指定されています。

楢原氏は南北朝の戦いのとき、南朝に味方していた楠木正成公のため一族を引き連れて参戦しています。その戦いに行くとき、一族は身代わりのため石仏を彫って菩提寺だった九品寺に奉納したのが、いまに伝える千体石仏です。

Kuhonji was founded by Gyoki, a monk in the Nara period. Gyoki was a monk who was involved in the construction of the Great Buddha of Todaiji Temple in Nara during the reign of Emperor Shomu, and he continued his missionary work for the relief of the people throughout his life. Along with propagating Buddhism, he devoted himself to the construction of irrigation facilities, port facilities, and monasteries.
By the way, Kuhonji is a Sanskrit word, and its meaning is "elegant", "medium", and "vulgar" in missionary work, and represents the dignity of human beings. There are upper, middle and lower grades, and there are upper, middle and lower grades for medium and lower grades. Since there are nine items in all, it is named nine items. The principal image of Kuhonji Temple is a wooden statue of Amida Nyorai, which has been designated as an Important Cultural Property of Japan.

During the Battle of the Northern and Southern Courts, the Narahara clan took part in the battle with Kusunoki Masashige, who was on the side of the Southern Court. When going to that battle, the family carved stone Buddha statues as a substitute and dedicated them to Kuhonji Temple, which was the family temple.　

「葛城古道」とは、奈良県南西部に位置し、金剛山と葛城山の東山麓に沿って南北に続く全長約13キロメートルの古道である。古事記や日本書紀に登場する神話の舞台とされ、大和朝廷よりも以前に栄えていたという葛城王朝の幹路でもあったこの道沿いには、葛城一族にまつわる遺跡が数多く残っており、遺跡や社寺を訪れながら、眼下に広がる雄大な奈良盆地の眺望を楽しめる。

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