都心から車や鉄道に揺られること3-4時間、三峯神社が佇む奥秩父は関東の秘境です。 日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が創建した三峯神社は、その名を雲取山・白岩山・妙法ヶ岳の三山に由来し、その開山には熊野修験が深く関わっていたとされます。 三峯神社を起点に霊峰三山を縦走する修験の道は、熊野の大峯奥駈道に通じるという一説も。
今回はそんなかつての信仰文化を追体験しながら、霊験に心洗われる山旅をお送りします。
三峯神社は有数の紅葉スポットでもあります。
今回の企画では、登山前に敢えて三峯神社で前泊し、修験の道に臨むための心を整えるアクティビティをご用意しています。
①浄書体験
神道では神の御前に臨む前に、祝詞を書き写して心身を清めるならわしがあります。祝詞は神を祭り、神に祈る言霊のこもった言葉です。一言一句と向き合いながら無心に書き進めることで、自然と集中力が高まります。
②御祈祷
拝殿にて主祭神であるイザナギノミコト・イザナミノミコトに祈りを捧げます。神の使いとされる眷族のオオカミは、あらゆるものを祓い清め、さまざまな災いを除くと言われています。神前で雑念を払うことで、平心の我を取り戻しましょう。
③白岩山から雲取山へ
浄書と御祈祷で鎮めた心持ちで、修験の道へと歩みを進めます。修験とは「修行して迷妄を払い、験徳を得る」ことであり、山岳縦走は修行の中心でした。また山登りは「アクティブ瞑想」と言われることもあり、座禅と同様に己と向き合う好機です。先人が歩んだ道を無心で進むことは、身体以上に心の鍛錬になるのではないでしょうか。
マインドフルネスという言葉をご存知でしょうか。禅宗の瞑想に起源を持つとされる概念で、「今この瞬間」に意識を向けることでストレスの軽減や集中力アップを図るものです。 近年では欧米の脳科学領域で研究が進んでおり、体を休めても脳は休まらないこと、人間のエネルギー消費の約2割を脳が占めることから、脳を意識的に休める方法としてマインドフルネスが注目されています。 脳が休まらないのは、過去や未来の不安や期待、いわば雑念が絶えず浮かんでいるから。「今という瞬間」に集中することで雑念を排し、脳がリフレッシュされます。 今回の旅では、神前で身を清めて心を鎮め、修験の道を歩くという一連の行いを通して、登山をマインドフルネスなアクティビティとして捉えてもらうことをテーマとしています。
④奥宮「妙法ヶ岳」への登拝
一連のマインドフルネス・アクティビティの最後を締め括るのが、三峯神社の奥宮である妙法ヶ岳への登拝です。片道1時間程度のライトなトレッキングですが、古くは修験者が通った道であり、今も神社の神職の方々が日々お勤めされています。この神聖な道を踏みしめながら、普段は意識していない自分の呼吸や筋肉の動き、足の裏の感触、肌に触れる風などに集中してみてください。霊峰三山の縦走をやりきった充実感と共に、心の充足感でも満たされる旅になることを願っています。
雲取山荘に一泊し、早朝に山頂から見られる雲海と富士山のコラボレーションも今回の山旅のハイライト。11月は1年で最も雲海が発生しやすいシーズンです。
宿坊と聞くと長屋のような質素なイメージが浮かぶかもしれませんが、興雲閣は旅館に等しい快適な宿泊施設で、タオルや浴衣、歯ブラシなどのアメニティも揃っています。お食事は地元の山の幸を使った料理が中心。麓の大滝温泉から湯を汲んだ温泉大浴場も嬉しいポイントです。
大広間には、ワーケーションにも活用できるよう、WIFI環境を整えてお待ちしています。マインドフルネスで心をリフレッシュすれば、仕事も捗るのではないでしょうか。平日はデスクワーク、週末は山。そんなライフスタイルとの距離感が、計らずもコロナ禍によって身近になっているように感じます。おひとりさまから歓迎ですので、密を避けたリモートワークの変化球として、ぜひご検討ください。
お申し込み条件やタイムテーブルは下記のとおりです。 ぜひ皆様、奮ってご参加ください!
ツアー企画:株式会社ヤマップ
ツアー主催:クラブツーリズム株式会社