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浅間山_前掛山・第一外輪山(車坂峠〜浅間山荘登山口)の写真

2021.02.20(土) 08:44

@Jバンド

この写真を含む活動日記

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09:23

18.5 km

1092 m

浅間山_前掛山・第一外輪山(車坂峠〜浅間山荘登山口)

浅間山・黒斑山・篭ノ登山 (長野, 群馬)

2021.02.20(土) 日帰り

いつ登れなくなるか分からないので早いうちに 噂のガトーショコラを見るため浅間山へ。 ガトーショコラを見に来た自分にとって 今回の山行は皮肉にもビターな経験となった。 【車坂峠〜トーミの頭】 5:30頃登山開始。(最初から6本爪を装着) 暗くて分岐箇所がわからなかったが、 いつのまにか表登山道に入っていた。 標高差もそれほどなく眺望も良く歩きやすいルートで チェーンスパイク、軽アイゼンで十分だった。 途中で日の出の時間となり、陽を浴びた四阿山が オレンジに染まっているのが印象的だった。 槍ヶ鞘手前にはシェルターらしきものがあった。 トーミの頭に出ると風が吹いていて少し寒かった。 浅間山のガトーショコラはバッチリ見えたが、 日の出から少し経ったタイミングだったので 写真はほとんどが逆光となってしまった。 下山時にもう一回撮影しようと決めた(叶わず) 【トーミの頭〜Jバンド】 トーミの頭からまずは黒斑山へ。 樹林帯を進んでいくが、積雪や雪の重みで 木が倒れてきているせいでかなり狭かった。 蛇骨岳までは危険箇所もない様子。 浅間山が見えた時の太陽の位置を見ると、この時期に ダイヤモンド浅間を見るなら蛇骨岳かな?と思った。 第一外輪山からは広大な浅間山見ることができた。 蛇骨岳から先は風の影響なのかトレースが減り、 踏み抜く箇所や細い尾根を歩くような道があった。 Jバンドでトレースがなくなってしまったが、 火口原を見下ろすと少しだけトレースが見えた どうやら崖のような場所を下るらしい。 ここで12本爪アイゼンに付け替え、 ピッケルを取り出した。 【Jバンド〜賽の河原分岐点】 これから下る崖にドキドキしながらも ピッケルと爪先からのキックステップで 足場を作りながら慎重に下った。 少し傾斜が緩くなったところからは歩いて下った。 足がズボズボ埋まるのでそれほど怖くはなかった。 火口原に下りたところから浅間山登山道の 合流地点まで700mくらいだが、トレースが見つからず 歩くたびに足が埋まってしまい大変だった。 ここでワカンを装着して歩いた。 浮力に関しては無いよりはマシ、という感じだった。 樹林帯に入ると、木が行手を阻んできた。 【賽の河原分岐点〜浅間山稜線】 浅間山の山頂への登山道に合流すると 久しぶりにトレースがしっかりしていたため 快速特急に乗ったような気分になった。 山頂稜線までは直登ではなく巻いて登って行くが、 ここの区間は景色も変わらず地味に長かった。 リトル富士山という感じ。 このあたりからかなり風が強くなり始め、 登山道にも岩がむき出しの箇所が増えてきた。 左を見ると四阿山や妙高山などが綺麗に見られた。 【浅間山稜線〜前掛山】 稜線に出るとさらに爆風が襲ってきた。 火口の縁を地味に長く登っていく。 火口側には雪があったが、外側には雪がなく 風で雪が吹き飛ばされてるようだった。 この地形と山の形が相まって ガトーショコラ化していると思うと、 やっぱり自然の力はすごいなとしみじみした。 山頂からは迫力のある火口を一望することができた。 【前掛山〜草すべり】 Jバンドではない方から戻る予定だったが、 湯ノ平分岐から自分の行く方向には ほとんどトレースはなかった。 看板には「草すべり」と書いてあり、 トーミの頭までは崖のような斜面が見えた。 まずは取り付きまで向かってみようと歩き出したが、 草すべりまではほぼ毎歩踏み抜き、膝上まで 埋まるほどのラッセルを強いられた。 こんな状態で誰も通らない崖のようなルートに 単独で挑むのは危険と判断して撤退を決めた。 Jバンドを経由してピストンで帰る方向で修正しようと 思ったが、登れる保証もないのでやめておいた。 浅間山荘からスタート地点の車坂峠までは下山後に 追加14kmになってしまうが、リスクはないと考え 浅間山荘の方から下山することにした。 全てはリサーチ不足でJバンドや草すべりを考慮せずに 登山計画をしたのが失敗だった。 今回の失敗を教訓にして 特に雪山の登山計画を立てる際は 無雪期に登ったことがあり行程がわかるコースや 多くの人が歩いているコースなど、情報を十分に 入手してから計画を立てる必要があると感じた。 【草すべり〜浅間山山荘】 湯ノ平分岐まで戻るのもひと苦労だった。 浅間山荘までの道中はかなり整備されており、 ゆるやかな登山道となっていた。 チェーンスパイクくらいでちょうど良さそう。 道中の川は赤茶っぽくなっていて、火山感が強まった。 途中バスなどがないかネットで調べてみると、 JRのバスが終電14:03で「浅間登山口」に来るらしい。 念のため電話でも聞いてみると通常通り運行していて 浅間山荘のところに来るとのことだった。 希望の光が見えたので急ぎ足で下山を開始した。 時間までに山荘には間に合ったがバス停は見当たらず。 再度電話してみるとバス停は山荘から4km先だった。 助かったと思ったら実は助かっておらず、 余計に絶望感を味わった。 【浅間山山荘〜車坂峠】 落ち込んで止まっていても仕方がないので 林道を歩いてると、Kさんが声をかけてくださり 駐車場まで乗せてくださった。 助けてもらえて本当に嬉しい気持ちになりました。 今度は自分が困っている人を助けよう。 ♦︎持ち物・装備 【服装】 ヒートテック上下、トレーナー、フリース、ダウン、 アウターシェル、長ズボン、中厚手手袋、バラクラバ、冬用登山靴、6本爪アイゼン(登山口〜Jバンド)、12本爪アイゼン(Jバンド〜浅間山荘)、ピッケル(トーミの頭〜湯ノ平分岐)、ワカン(Jバンド取付〜賽の河原分岐)、ヘルメット、ヘルメット、ゴーグル(蛇骨岳〜湯ノ平分岐) 【持ち物】 一眼レフ、デジカメ 【食事】 エナジージェル×2、ランチパック(てりやきチキン)、 スポーツドリンク1ℓ、水1ℓ 【風呂】 湯の華銭湯 瑞祥(松本) 水風呂はぬるめ