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安平路小屋にバケモン現る/摺古木山・白ビソ山・安平路山の写真

2020.11.22(日) 12:06

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この写真を含む活動日記

49
2

07:23

8.9 km

956 m

安平路小屋にバケモン現る/摺古木山・白ビソ山・安平路山

安平路山・摺古木山 (長野)

2020.11.22(日) 日帰り

【効率のよいおすすめの読み方】 べらぼぅにながいのでここから以下、読み飛ばすのがおすすめです。 半月も前から 中央アルプスの摺古木山~安平路山~偵察越百山 の計画を練り 装備も買い足し ていたが ちかづくにつれ 三連休どまんなか 11/22 の現地の降水確率が 上がっていく。 もしかして ダメだったときのために 四国の石鎚山や剣山の 降水確率をチェックすると その時点で こちらは問題なし で同じく第二計画を作成。 当日の二三日前に 再度降水確率チェックしたら 中央アルプスも四国も どっちもアウトっ! に変わっている せっかくの三連休 どこにも行かれへんのかぃ🙍⤵。 ならば 天気のいい初日だけでも 日返りで 近場の兵庫は千ヶ峰 っつうのを見つけ出し むりやり気分をそっちにシフトしていた。 いよいよ、 千ヶ峰日返り 当日の朝 まさかとは思うが 念のためスマホで 明日&明後日の降水確率チェック。 👀っ! 中央アルプス そのまさかの 確率下がって 三日間全体の成績もよさげ! 予定の千ヶ峰は っと まさかの 確率悪くなって 形勢逆転。 四国は? こちらも まさかの もっと悪くなってるw。 と ぃうことは! まさかまさかの 中央アルプス 行けるかも😋。 いま 朝6時ちょぃすぎ スムーズに行ければ ぎり 最初作った 計画書通り進行できる! 西へ行く 人をしたいて 東行く わが心をば 神やしるらん で 起きて10秒で 予定変更の末 畳に並べてあった荷物を あわてて相棒に食べさせ ″コンパス″で中央アルプスの登山計画を提出し あわただしく オレのアッシー(ぁぁぁ死語硬直した)にまたがり われ いざ東へゆくぅぅ! だが 畏れ入谷の鬼子母神 世の中 そうは うまくいかないもので、 恒例の 名神京都南〜京都東で20㎞あまりの 大渋滞(三連休初日やもんな)。 恵那トン手前でも 工事車線減少にて またもや13㎞ほど 大渋滞(出口IC直前でなんで工事?いやがらせ?金還せぇぇ!)。 高速を降りた時点では 計画に対して 15分ほどロス。 あわてて でも安全第一運転で わが信頼できる?ナビに忠実にしたがって 一般道を進むこと20㎞ 眼前に顕れたのは がびーん!全面通行止/しばらくの間ね の立看板🚧。 この時点で ぎりぎりだった計画も 積木くずしの如く完全瓦解。 渋滞をくぐりぬけ 300㎞も走ってきて あと10㎞で着くとぃうのに 山行そのものが がらがら閉店かも と いやーな 予感。しかーし、 目的地は 大平宿(おおだいら とよむらしい) とぃう宿場跡。ふるく伊那の飯田から 木曽の妻籠宿へ抜けるための大平街道が作られ 宿場として設けられた場所らしい。 して地図見たら 180°反対側の飯田市から通じる迂回路があるではなぃか! だけど そちらも通行止めなら すべてがムダになる。なにか確認できる術はなぃかな? そうだ 林道管理事務所などに 問合せてみよう とスマホでGGってみたら 飯田建設事務所さんなるもの発見。 土曜だし だれかいるかなぁ? わずか10%の可能性に望みを託し📞してみたら 優しい声が応答しました。うぉっ!らっきーかも。 すかさず 大平宿には人が住んでいますか? 飯田から大平宿への道は通行止めになっていませんか?などをねほりはほり。 答えは おーけーOK🙆🙌。 📞を男性に代わられ丁寧なご説明がつづく。 大平宿から 摺古木山休憩舎まで車で上がれるけど 林道の過酷さから タイヤがバースト💥してもしらねぇよ 遭難するかもね 行けるもんなら行ってみな ただ〜し自己責任でな! と事細かくやさしぃ口調で 説明してくださったものの その過酷さが おぃらの❤️に🔥をつけたのさ。 いくっきゃぁないっしょ!これは! と 踵を返して あともどり。 ICからここまでの20㎞+あともどりの20㎞=40㎞は完全にガソリンばらまきの無意味な環境破壊 心の中は さーんげさんげ ろーっこんしょーじょ〜 そして50.3㎞迂回して 大平宿 16時過ぎ。 ちょっとやばそな 古民家が数軒 民家前の30㎝ほどの天然用水路に 10㎝くらいのアユが泳いどるやんけ! そこへKトラで現れた長靴のおじちゃんに 念のため 尾根の❄の状態を聴いてみたが ❄はまだなし。逆に にぃちゃん どこまでいくんだども? 摺古木山越えて安平路山小屋であす一泊し 越百山方面へ 行けるとこまで行って 引き返してくるべぇ。 そーけぇ あの小屋は オラが整備しとるがぁ 小屋ん中に寝ん袋も たっくさん置いてあるけぇ なーんも持ったんで行っきゃぁえぇ。にぃちゃん(個人的には違和感のある言い方、おぃやん、とか、おっさん、やろ)の脚やと 摺古木山まで1.5時間 そして小屋まで2時間もあれば とどくべぇぇ。ほぃでなぁ あっち側のぉ 念丈岳から奥念丈岳 さらに越百山方向はな きれいに笹刈ってくれてあるけんどもぉ 奥念丈からこっち安平路山までは 手入れしとらんけぇ そらもーたいしたもんづらぁ。そーけー 安平路山から奥念丈越えて越百までいぐげぇ? かくかくしかじか....延々 (外は日没が迫り薄暗くなりつつある おじちゃん おぃら 今日 まだこれから摺古木山休憩舎まで走って 今宵の寝床をつくらにゃぁならん お話はもぅ それくらいで どうじゃろけ?)と 心で念仏をとなえつつ 口では人柄のとおり やさしーくやさしーく おっちゃん ありがとぉ 貴重な地元情報 いっぱい教えてくれて これでわしゃぁ 万人力ぢゃ もーこわいもんは なくなった たった独りで この👹の棲む山に たちむかえそーぢゃ ほなさぃなら👋👋 おーきにー っと ほぼ強引に おじちゃんを振り切って わがアッシーのもとへもどったのでありました。 建設事務所の方に 教えられたとぉり 大平宿から休憩舎までの地球の地肌そのもの スーパー酷道を アッシーを 🐮が歩くように走らせる つぅか走るように歩かせる 超過酷な ラリー。底はこするわ タイヤは💥しそうで スピード出せん。 オレのアッシーは 山岳仕様(自称)ではあるものの ラリーには不向き 登山とトレランほどの差 エンストを繰り返すこと5〜6回 アッシーくんには 可哀想なことをしました でも そこそこ たのしーわ。 やっとたどり着いた 休憩舎で ちょうど17時くらい すでに山に入る時間にあらず  今宵は休憩舎で明かそうと 扉をがらがら開店すると 中には先客晩来 すでに中に⛺️を張ってくつろいでおられる方がおられ これも運命と 三密&騒音でご迷惑をおかけしたくもないので 自分はアッシーくんの懐で 最後の晩餐をし おとなしく就寝したのでありました。 翌 いよいよ山中に突入する日 相棒をおんぶしての登高に 二時間弱で 摺古木山(YAMAPの摺古木山の文字位置がずれています/2169の▲です)。 少々の休憩をはさんで 継続すること二時間半 ひたすら腰までの笹藪を泳いで 昨日のターゲットだった 安平路山避難小屋に着。藪といえども はっきりした踏み跡を覆い隠すだけなので ルートロストする心配はありません。ただ~し ここまでは ね😁。 歩かない相棒は 避難小屋にデポって 必需品だけをサブザックに詰め替えて っと! スマホの充電池が見当たらない アッシーから離れる時に これだけは忘れてはならん と心に決めていたものが いま無い! えっ!なんでなんで それなかったら スマホ切れてまぅ やんか とザック、ポケット、靴の中を探し回る が そもそも存在しないものは 無いねん! これ物理の法則。でもないねんけどね ほんまは。あるはずのものが なかったり ないものが あったり するのが物理学。 ま プライベートAndroidとオフィシャルiPhoneをもっており Andは残り60%くらい iPhoneは90%くらい あったので 節約すれば あすの帰着までは大丈夫だろうと 鷹を括り レーションで補給し終えて 昼過ぎに安平路山頂経由で越百山方面(越百山の前に奥念丈岳があります)へのルート探索に出た。 避難小屋から安平路山までは Q登+笹藪の連続で 山頂についたころには ひーはーしてました。 引き続いて 越百山方面(=奥念丈岳方面)に前進してみます。 最初 ピンクテープが 山頂から50mほど 三本連打されていたため 楽勝かと Q斜面を下っていくと あっという間に ピンテはなくなり しかも 山頂まであった踏み跡も 忽然と消失して  いつのまにか 一面笹藪の斜面に ポツネンと 立ち尽くす一石の姿の よくドローンで撮影されているような TV映像が想像されるシチュエーション。おもわず ドローンに向かって 笑顔で🙌してみたくなりました。 その時 スマホ残電量を確認すると 笹藪妖怪に吸い取られたのか さっきの確認から1時間くらいしか経っていないのに Andは12% iPhoneは20%に激減! iPhoneなんか残量警告が出ているもんね! なんでなんで? そげな短時間で50%以上も減る? 辺りは一面背丈くらいの巨大笹に変わっているし ルートは不明 替電池は持っていないし さらに雨までパラつき これはやばし と あわてて 目の前の細い枯れ木に 持っていた白い細紐を5重くらい巻き付けくくりつけ そこまで到達した証を残して 安平路山に引き返すことにしました。 若かりし頃に 師匠と二人で 30年も前に廃道になっている 乗鞍岳の安房峠から十石山まで 歩いたことがあるけれど こちらも背丈くらいの熊笹と2mほどもある這松帯の中を 潜水するように前進し わずか2Kmほどを7.5時間もかかったことがあるけれど、 安平路山~越百山(奥念丈岳)間もそれに匹敵する うわさどぉりの笹藪であって なにかのついでに突破できるような代物ではないとぃうことがわかります。 安平路非難小屋まで引き返し カラータイマーが明滅鳴動しているスマホを ストップ、なのでトレースはここから消滅。 小屋には だれもいなかったため その日は甘えて中に小テントを設営させてもらって たった独り楽しく 酒をチビリながら 恒例のカレーうどんをすすり 19時すぎには シュラフに潜り込んで 3時間ほど熟睡しているところに 22時すぎ 突然小屋の引き戸を引く音と足音が! カレーのにおいに誘われて プレデターが侵入してきたか? それとも座敷わらしに襲われようとしているのか? テントの中からは見えない👹(隠=鬼)なのか? と動転しそうなほど焦っていると どうやら人らしい。 おそるおそる ヘッデン照らして テントの扉を開けて 外を見ると 床の間にカッパ着た男性(カッパじゃないですよ)が一人 ひーはーしながら 立っている。 「いまごろ? どちらからですか?」と聞くと 念丈岳から奥念丈に出て そこから藪漕いで安平路まで到達したものの スマホの電池が切れたうえ(GPSが使えない) すでに暗闇で踏み後もわかりにくく しかも雨がじゃじゃ降りで 五回ほど迷いながら ようやくいまたどり着いた とのこと。 「奥念丈から安平路間はものすごい藪ですけど?」と問い返すと 奥念丈を今朝の10時ころ出発し 5時間予定だったその藪突破に8時間(のちに10時間だったことがわかりました)くらいかかってしまった 安平路山で18時(正しくは20時) まっくらだった とのこと。 プレデターではなかったが ほぼバケモノ (失敬!、でもそう思える)との遭遇。二ヶ月ほど前には🐻に遭い、今度はバケモノに逢う、山はいつでも 奇想天外😱で たのしい。 そのバケモノさんも 計算ミスで 時間がかかった と言っていらしたが あの藪では計算ミスは想定内でしょう。ふつうは半分も進む前に引き返すのが 人といわれる生き物であって 突破してしまうのは やはりバケモノにちがいない。 さらに翌朝は 上記した妻籠宿15時のバスで 東京まで帰らなければならない らしく、 単純に私の足だと たぶん10時間はかかるかと思われる距離。 それから 彼はたった4時間ほど寝て 深夜3時過ぎに起き 5時過ぎには小屋を出た。幸い雨は止んでいたが 外はまだまっくらけっけのけ 夜間登高で 小屋前の笹の中に バケモノさんは 消えていった。 自分は 彼より一時間ほど遅れて 小屋を後にし 昨日通った笹藪を 摺古木山向けて 引き返し 摺古木山からは 周遊道なる遠回りをしている最中に 雨後のピーカンとなり まさしく昨日 安平路山の向こう側で 自分独りポツネンと 笹藪の中にたたずんだ 再現を見ているように 対岸の笹山に 一個だけポツネンとたたずむ グレーの大きな一石を 飲み込まんとする 一面笹の翠と その上の群青との ハイコントラスト を写したかったのにぃ スマホ電池は切れ 充電池も忘れて 不甲斐ない自分に 地団駄をふんだのですよ。 そのポツネンシーンを くやし唇を噛みしめながら なんどもなんども 振り返り 摺古木山休憩舎に 10時すぎに無事 到着したのでありました。 無人の休憩舎では 玄関土間の ポカポカ日射しに 笹滴で濡れた もろもろを フリマよろしく 店開きし お陽さんのエネルギーを 注入しました。 帰宅後 バケモンの正体や 見たり! ⤵︎ https://yamap.com/activities/8786669 やはり彼もYAMAPperだったんですが 安平路小屋では 両方ともスマホ電池切れ状態で 連携できませんでしたね。残念! 彼の記録の中に あの人(一石)は いつかきっとこの藪漕ぎをする にちがいない みたいな書かれてありますが 私もしつこいモノ好きなので やるかもしれませんけど バケモノにはなり切れていないので きっと袴なんとか山あたりで 即身成仏して 山の肥やしになってるでしょうね😁👋。