大鉢山分岐まで来た。笹原までもう少し 戻る 次へ

鈴鹿の竜ヶ岳への写真

2020.10.31(土) 10:53

大鉢山分岐まで来た。笹原までもう少し

この写真を含む活動日記

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06:13

15.1 km

1048 m

鈴鹿の竜ヶ岳へ

竜ヶ岳 (滋賀, 三重)

2020.10.31(土) 日帰り

 2020年10月31日(土)は快晴になりそうという天気予報を見て,直前に企画して友人3人と鈴鹿セブンマウンテンの一つ,竜ヶ岳に登ってみた。今回はものすごく天気がよく,のんびりと山頂域を楽しむことができた。  今回は天気予報を見ていると居ても立っても居られなくなって声をかけたら3人が賛同してくれたので,急遽登山することになった。竜ヶ岳に行くには名神高速八日市インターから国道421号線で石榑(いしぐれ)トンネルを抜けた辺りにある宇賀渓から登るのが一般的となっている。国道421号線の旧道にある石榑峠(いしぐれ峠)まで車で行って,そこから登るルートや,北にある藤原岳から縦走するルートもあるが,今回は初めてなので無難に宇賀渓から登るコースを選んだ。宇賀渓までは,新名神の菰野インターや,東海環状道の大安インターから行く手もあるが,高速料金を考えると名神八日市インターからがいいと思った。今回はガソリン代,高速代を余分に払わないでいいように,JR山科駅で集合して,そこから1台の車で宇賀渓を目指した。  山科駅の集合は午前7:20過ぎにした。集合の後,近くにあるファミリーマートでおにぎりを買ったりしてから,名神高速で一路宇賀渓を目指した。 京都東インターから名神で順調に八日市インターまで行き,そこから国道421号線で宇賀渓に向かった。石榑トンネルを越え,少し下ると宇賀渓になるが,石榑トンネルを越えた辺りから,国道横の隙間に止めてある車が多くあった。また,多くの登山者が車道を下って宇賀渓に向かっていた。みんな宇賀渓駐車場の1回500円をケチっているのか,と思っていたが違っていた。すでに宇賀渓の駐車場は満車だった。少し登った辺りに臨時の駐車スペースもあるが,そこもすでに満車だった。そのために皆さん車を駐める場所を探してトンネル辺りまで上ってきているのだった。  我々もご多分に漏れず,宇賀渓に駐車場には入れず,どうしようかと悩んだが,とりあえず石榑トンネルまで戻ってみた。すると,トンネルのすぐ手前から左上に石榑峠へ向かう国道421号線の旧道が目に入った。その入口辺りに車が止めてあるのが見え,歩いて下りてくる登山者の人たちがいた。そこで,登山者の人たちに聞いてみると,まだ上の方に止めれるよ,みたいなゼスチャーをしてくれたので,旧道を上ってみた。すると,少し上った辺りにちょっとしたスペースがあったので,そこに車を止めることにした。そこは落ち葉に隠れて横に溝があったので,そこにタイヤを落とさないように気をつけながら車を止めておいた。  車を止めた場所からは,旧道と国道421号線沿いを歩いて宇賀渓の入口まで行った。時間は20分ほどだった。そこで入山料(一人200円)を払い,トレイに寄り,記念撮影をしてから出発した。宇賀渓の駐車場からはしばらく舗装林道を歩く。1.4km ほど歩くと一番右にあたる遠足尾根への分岐点に至る。今回は遠足尾根を登ろうと言っていたので,そこから山道に入った。他にも,もう少し舗装林道を進んだところから登る金山尾根や,沢沿いにかなり進んでから一気に山頂に向かう中道尾根があるが,まずは入門コースの遠足尾根を登ることにした。帰りは当初予定では金山尾根を下ろうと思っていたが,車を石榑トンネル付近に停めたので,山頂をすぎて表道で石榑峠に下りるコースに変更した。  舗装林道から遠足尾根に入ると,まずはしばし急登が続く。歩行距離にして 1.5km ほどで,標高 320m ほどから 650m 辺りにある遠足尾根新道分岐まで一気に登る。途中緩やかな場所が2箇所ほどあったが,それ以外はかなりの急登をつづら折りで上っていく感じだった。できるだけゆっくりしたペースが上ったが,なかなかに登りごたえのある道だった。舗装林道との分岐点から50分ほどかけてなんとか遠足尾根新道分岐まで到達した。  皆さん,そこで座って休憩をしたそうにしたが,私の経験上,ゆるい傾斜の道をゆっくり歩く方が疲れが溜まらないので,止まらずにゆっくりと進むことにした。そこからしばらくはほぼ水平移動で稜線の林の中をのんびりとゆっくり歩いて行った。しかし,山頂は標高がほぼ 1100m なので,まだ 450m 登らないといけない。とりあえず 725m 辺りにある大鉢山分岐が次の目標となる。そこまでは 15分ほどでたどり着けた。しかし,まだ竜ヶ岳の特徴である笹原は全く見えず,みんなのテンションはなかなか上がらなかった。  大鉢山分岐についたのは 10時50分頃だった。9時に歩きだして2時間ぐらいで,みんなまだまだ元気だった。そこからもほぼ水平な移動と緩めの上りがあり,その緩めの上りの途中の標高 800m 付近までくるとやっと笹原に出た。笹原に出ると急に視界が開けて竜ヶ岳の山頂が見えたが,山頂はまだ遙か先の方だった。記録を見るとそこからまだ 2.4km ほど歩かないといけなかった。でも,笹原に出たことでみなのテンションがあがり,足取りが軽くなった気がする。笹原は高度があがるにつれて下界の見える範囲が広がり,すがすがしい気分になれた。  その辺りに来るとお腹が空いてエネルギー切れやぁ,という声が聞こえ始めた。そこで,少し開けた展望のいい辺りで一度おやつ休憩を入れておいた。場所的には金山尾根分岐の手前にある急な上り(歩くと壁に感じた)の手前の平らなスペースだった。そこでみんなが持ってるおやつを少しずつ食べた。しかし,あまり長い時間休憩すると足が疲れに気づくので,5分ちょいですぐに出発した。  そこからは,まず目の前にある「壁」を登らないといけない。遠目に見るとよくわからなかったが,近くに来るとほんとに壁のように感じた。しかし,周りが開けていて鈴鹿山脈の山々や桑名から伊勢湾なども見渡せて,思ったよりもしんどくなく金山尾根分岐に到達することができた。そこからはしばしのんびりとした笹原歩きを楽しむことができた。歩くとすぐに治田峠への分岐点にたどり着く。その辺りまで来ると,竜ヶ岳山頂への最後の上りの角度のきつさが見えてくる。遠目にはそこまでには見えないが,そばに来るとまあまあの傾斜だった。しかし,その試練を乗り越えると山頂でのんびりとした時間を楽しむことができる。それだけを考えながら登ると,気づくと竜ヶ岳山頂に到達していた。  山頂への到着は少し時間差があり,私を含めた2名が先に着いた。約1名はちょっと疲れたみたいで,最後の上りでペースが落ちてしまった。もう一人は写真を撮っていて遅れた。先についた二人は山頂についた証拠写真を少し撮ってから,とりあえずお湯を沸かすことにした。今回は山頂域が広く,天気も穏やかだったので,山頂でお湯を沸かしてカップラーメンを食べようと思っていた。そのために,バーナー(ゴトク部分)とバーナー用のガス(今回はカセットコンロ用のボンベ),調理用の水を持って上がった。しかしネックはバーナーが小さいこと。そのためにお湯を沸かすのに多少時間がかかる。そこで,先に山頂に上っておいて,お湯を沸かし始めてからじっくりと景色を楽しみ,写真を撮っておいた。  お湯が沸くとさっそくカップラーメンを作った。今回は事前にバーナーを持っていくと言っておいたので,カップラーメンを持ってきた友人もいた。他の二人は持ってなかったが,私がちびカップヌードルを持っていたので,一人はおにぎりの他にちびカップヌードルも食べた。また,食後に飲もうと思ってスティックコーヒーと紅茶のティーバッグも持っていった。今回はみなスティックコーヒーがいいというので,その分のお湯も沸かしてスティックコーヒーを入れて飲んだ。インスタントでも山の上での温かい食べ物,飲み物はとても美味しく感じる。  食後,山頂で記念撮影をしてから石榑峠に向かって下山を始めた。山頂からは少し南に向かうが,まずはしばし水平移動がある。そこも笹原なので,少しだけ長く笹原歩きを楽しめた感じになった。やがて,台地の端みたいなところから石榑峠への表道の急降下が始まった。表道は全般的にザレた感じの路面となっている。そのくせ勾配が急なので,気をつけないとズルっといってしまいそうだった。  やがて,半分ぐらい下った辺りで人が溜まっているところがあった。そこは重ね岩という岩があるところだった。その岩の上に上って写真を撮っている人たちがいたので,順番を待って我々も上ってみることにした。まず2名がが登り,その後でもう一人が挑戦した。あれ?一人足りない? 他にも知らない人から写真を頼まれたりして,その場に10分ほどいた。それから再び下り始め,山頂から1時間ほどで石榑峠にたどり着いた。  石榑峠から車が置いてある石榑トンネルの出口近くに行くには,とりあえず国道421号線の旧道を下る。やがて小峠という辺り(以前,今の旧道が現役だった頃に大型車両が入れないようにしていたコンクリートブロックがある)から,沢沿いに宇賀渓の駐車場に向かう山道や,砂山という山に登る道,別の沢に沿って石榑トンネルの出口辺りに向かう山道などがあるが,今回は少し距離はあるがお気軽に歩ける国道421号線の旧道コースにしてみた。路面は思ったほど荒れておらず,使おうと思えばまだ現役で使えそうな感じの路面だった。そこをのんびり,うだうだと話をしながら下った。石榑峠から距離にして 5.3km,標高差 300m ほどに1時間ちょっとかかったが,あまり深く考えずに歩くことができ,無事に車のところまで戻ることができた。  車に乗ってからは,六石温泉あじさいの湯という温泉で汗を流した。場所は宇賀渓から少し北の阿下喜(あげき)という町にある。阿下喜には他にも阿下喜温泉あじさいの里というのもあるが,人が多そうだったので六石温泉にしてみた。そこでさっぱりしてから,東海環状道,新名神と走って京都の山科に向かい,そこで解散となった。  今回,鈴鹿セブンマウンテンの一つ,竜ヶ岳に初めて登ってみた。広大な笹原の稜線を歩いてみたくて行ってみたが,好天にも恵まれとても気持ちよく歩くことができた。また,距離も短めにしたので,山頂で温かいものを食べれたのもよかった。しかし,登り始めや下りはかなりの急傾斜で,鈴鹿の山は下の方がしんどい,というのがわかった。次は岩場が多い御在所岳に行ってみたい,と思った土曜日だった。