YAMAPでの不明瞭箇所はルートらしきものがわかりにくい… 戻る 次へ

岩尾峰・雨石山・櫃ヶ嶽の写真

2020.08.01(土) 11:24

YAMAPでの不明瞭箇所はルートらしきものがわかりにくい…

この写真を含む活動日記

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10.4 km

853 m

岩尾峰・雨石山・櫃ヶ嶽

雨石山・櫃ヶ嶽(羊ヶ嶽)・毘沙門山 (兵庫, 京都)

2020.08.01(土) 日帰り

 この目のない動物は、表皮全体に分布する光覚を使ってその見張りやぐらへの道を見つける。この盲目で耳の聞こえない追いはぎは、嗅覚によって獲物の接近を知る。哺乳類の皮膚腺から漂い出る酪酸の匂いが、このダニにとっては見張り場から離れてそちらへ身を投げろという信号として働く。そこでダニは、鋭敏な温度感覚が教えてくれるなにか温かいものの上に落ちる。するとそこは獲物である温血動物の上で、あとは触覚によってなるべく毛のない場所を見つけ、獲物の皮膚組織に頭から食い込めばいい。こうしてダニは温かな血液をゆっくりと自分の体内に送りこむ。 (ユクスキュル/クリサート著 『生物から見た世界』岩波文庫版p.12より抜粋) 学生時代に読んだ文庫本いわく、「マダニは哺乳類や人間にとって、危険でこそないが不快な客である」らしい。果たしてライム病や日本紅斑熱、有効な治療法が確立されていないSFTS(重症熱性血小板減少症候群,病理医漫画『フラジャイル』9巻に出てきたと思われるウイルス性疾病。慶楼時代の岸先生の行く末を決定づけたあの病気)を媒介するマダニが危険でないと言えるのか?🤔 そんな疑問を頭の片隅に置き、念願の梅雨明け一番に目論むのは兵庫・京都県境の岩尾峰・雨石山・櫃ヶ嶽三山縦走! 長袖長ズボンに首タオル、ヒル&虫除けスプレーを大量噴霧し、6月に購入したものの梅雨明けまで眠っていた新靴(ツオロミー)を履き、いざ! 毘沙門堂付近で先行者のおふたり(山慣れしてそうな方々でした)にご挨拶し、めざすは最初のピーク・岩尾峰。篠山らしい?岩場も新靴のおかげか軽い軽い!やはりアウトドアショップの靴、通販のハイキングシューズ(初代)とは違いますな〜!とまずは電波塔までよいよい。 手作りの案内板(雨石山→)を見て笑顔で顔を向けたその先… …。 …いや灌木地帯やないかい!? たしかに足元ははっきり道がついてるけど! でも胴体部分は完全に灌木つっきらなあかんやん!と一人ツッコミ、脳内を過ぎるは『生物から見た世界』の冒頭箇所。 しばし悩むも、ええいままよ!と突撃藪漕ぎ、案の定襲いくる蜘蛛の巣攻撃。 灌木を抜けてマダニチェック、らしきものが見当たらないのを確認し進む。 岩尾峰を過ぎると灌木箇所はほぼなしで、雨石山まではうってかわり道幅広く平坦な道で快適。 しかし、小野峠までの不明瞭箇所はほんと不明瞭。 とくに困るのが、続く小野峠〜櫃ヶ嶽と異なり、毘沙門堂〜小野峠まではほぼ登山テープが見当たらないこと。つくづく、GPSさまさまです。 そんなこんなで櫃ヶ嶽のピークゲット後、作業道を行ってきてするもなんとか下山し、集落を歩いていると無視しきれない違和感が。 やはりちょくちょく慣らし履き&散歩してたとはいえそこは新靴、靴ずれは避けられないのである。 集落迂回は距離が伸びるので、YAMAPのコース通りに小倉集落→峠→小原集落→駐車場へのルートを選択。だがしかし、峠を越えて集落まであと数十メートルという箇所でまた藪、しかも野茨ありという悲劇ぶり。再び分け入って集落に出るやマダニチェック、今回も0匹なことに安堵しつつ駐車場へ。 アスレチックな岩場あり、急登・激降りありで山登りとしては楽しかったけど、マダニが怖い夏より冬に来た方が良かったんだろうな…と思った1日となりました。 ホント、遭遇しなくてよかったです。