山頂到着。 戻る 次へ

2020_伊達紋別岳(太陽の園コース)の写真

2020.07.11(土) 13:41

山頂到着。

この写真を含む活動日記

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02:52

8.6 km

767 m

2020_伊達紋別岳(太陽の園コース)

伊達紋別岳 (北海道)

2020.07.11(土) 日帰り

有珠善光寺から伊達紋別岳に向かう。 太陽の園がある場所が登山口ということでナビをセットして施設のある場所まで来た。 登山口の案内標識ぐらいあるだろうと高を括っていたが、案内標識は無い。 YAMAPの軌跡から追うと、どうやら施設の敷地内を進むようだ。 道道981号線と交差する交差点をさらに東に進むと広い駐車場があり、その一部が登山者に解放されている。 車は5台程止まっており支度をしていると男性の二人組が降りて来た。 12:05登山開始、舗装された道路を歩いていくと登山口の看板が現れる。 登山届に記載し登山道に入る。 良く整備されている歩きやすい道を進む。 植林されたトドマツの樹林帯を過ぎるとミズナラなどが繁る広葉樹林帯になる。 2合目を過ぎると草分け神社跡地が現れる。 調べるとその場所にはかつて小さな社が建てられ仙台藩から来た開拓武士団の写真が奉納されていたらしい。 現在は伊達小学校近くに移され安置されているとのこと。 今その場所は整地され苔むした石がポツンとあるだけだった。 草分け神社を過ぎると一望台と書かれた看板のある展望台に着く。 林間の抜けた一角だけが望める展望台だが、お世辞にも良い展望とは言えなかった。 3合目はベンチのある休憩所になっている。 エゾヤマザクラの標柱が立っており春には桜の花を見ながら休憩が出来るのだろう。 6号目を過ぎるとガンバレ岩が現れる。 この辺りからガスぽくなってくる、登り始めが遅かったことを少し悔やむ。 7合目もベンチのある休憩所になっており、いっぷく広場という名称がついている。 晴れていれば見晴らしが良い展望台なのだろうが生憎ガスで視界は悪い。 ここには四等三角点の「中ノ峯」もある。 これまでの退屈な山歩きも終了し7合目からやっと稜線に出て視界が開ける。 しかし残念ながらガスでモヤって眺望は悪い、晴れていれば眺めの良い稜線歩きなのだろう。 この山はタカネナデシコがあちらこちらで咲いており稜線の登山道を彩っている。 ガスで眺望は乏しいがオオカサモチやヨツバヒヨドリ、キリンソウなどの花が咲いているので辛うじて飽きずに歩く。 歩いていると徐々にだが東側の方向だけガスが抜けて来た。 現金なもので眺望が出て来ると足取りも軽くなる。 8合目手前のみはらし平に着く頃には稜線上は青空となり、薄くなったガスの向こうに室蘭岳が望め手前の稀府岳は半分は雲の中だが確認できる。 西側の紋別岳本峰や伊達の街並みは望むことはできないが、西斜面のガスが晴れ青々と広がる笹原も現れた。 テンション上げ上げで進むとあっという間に前紋別岳に着いたのが13:27だった。 眺望が良いので、ここで昼食とも思ったが食べてからのアップダウンはしんどい、ならばこのテンションのまま紋別岳本峰まで行こうということで一服して直ぐに歩き出す。 稜線歩きは再びガスの中へと突入する。 それほどの勾配では無いが地味にアップダウンがあり、おまけに眺望が無いのでテンションは一気に下がる。 9合目あたりで女性のグループとすれ違う。 やっと山頂かと思ったら手前のニセピークに騙され、間もなく見えたピークにある山頂標識を確認して今度こそとひと踏ん張りして13:40伊達紋別岳の山頂に到着した。 ガスで何も見えない山頂には山頂標識と熊除けなのか鐘が立てられ傍らに二等三角点「東山」があるだけだ。 登頂を記念して鐘を鳴らす。 放哉が「咳をしても一人」と詠んだが、「鐘を鳴らしても一人」雲霧の中、虚しく鐘の音が響く。 それでもザックを下ろし昼食を食べていると北東側のガスが少し抜けて来た。 束の間、山の神の気まぐれに感謝しながら山頂から見えた眺望をカメラに収める。 またガスが立ち込んで来たので腰を上げて13:56下山する。 青空だった稜線もガスが濃くなって来た。 行きはテンションが上がっていたので疲れをあまり感じなかったが、帰りのアップダウンは地味に辛い。 7合目でソロの男性とすれ違う。 ここから景色の無い世界なので足元だけ注意しながらザクザク下る。 3合目で休憩していた女性グループに追いついた。 お先にをしてズンズン下る。 登山届に下山の記帳をして森を抜けると太陽の園越しに伊達の街並みが見えた。 駐車場に着いたのが14:57、ほぼ1時間で下山した。 登山着を着替えてサッパリした頃ちょうど女性グループが下山してきた。 ガスガスでつまらない稜線歩きと一度はあきらめたが青空の元、ピーカンとは言えないが気持ちの良い稜線歩きも出来たし山頂でも僅かだが眺望も楽しめた。 これも善光寺での三十三観音巡りのご利益か、円空仏の霊験だろうか、まずまずの山行を楽しめたことに感謝をして帰札した。