急流滑りのような降り具合だったので。 戻る 次へ

六甲山をたのしむ。鷹尾山・荒地山から紅葉谷編。の写真

2019.11.30(土) 09:36

急流滑りのような降り具合だったので。

この写真を含む活動日記

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06:36

15.1 km

1423 m

六甲山をたのしむ。鷹尾山・荒地山から紅葉谷編。

六甲山・長峰山・摩耶山 (兵庫, 大阪)

2019.11.30(土) 日帰り

六甲も紅葉が綺麗との噂を聞きつけ、 せっかくなので、前回とは違うルートを試してみようといろんな方の活動日記を拝見して決めました! すごい早起きしたはずやのに、JR芦屋駅に到着したのはもう8:00にもなろうかという頃。なぜなのだ。 寒いけど、上り出す前に脱いどこうかなー。と思って、河原のベンチで荷物の整理してたら、 登校中の学生さん方の陰から、ちらほらと登山ルックの人が見え隠れしだしまして。 あれよあれよという間に、ハイカーの大名行列みたいになってるー! まじかー… やっぱ、土曜!好天気!六甲!おまけに紅葉!!やもんなー。 複雑な心境で、大名行列に混じって住宅街を上っていきますが、 住宅街の中程で不意に出てくる鷹尾山への道標、誰もが見向きもせずに高座の滝方面に吸い込まれて行くではないですか。 鷹尾山行く人、全然おらんやん! うはー、そっかー、そうなんやー!と、俄然テンションアップです。 相変わらず、人に呑まれてペースがめちゃくちゃになる性分なので、人が少ないのはありがたい。 けど、そのへんも修行せななぁ。避けてばっかりおってもしゃーないし。 とか考えてたら、もう山でした。 家・家・家・山!くらいのいきなり感。すごいな、芦屋。 まるで平日かのように静かで穏やかな空気の中、ゆるい山道を登っていきます。 登りながら度々、西宮〜神戸の海と、海辺の街並みが綺麗に見えまして。 パキッとした空気も景色も、冬の清々しさを感じました。 朝日が差し込む方角なので、日の出を見るのも面白そう。 鷹尾山頂はいいとこにベンチがあるので、いつか御来光にもトライしたいと思います! すでにほくほく状態やったせいでしょうか、荒地山へ向かう道も楽しかったです。 雑木林の中の細い道を行くんですが、曲がりくねって先が見えへんのが、迷路みたいでおもしろい。 そんな道中の道標で、「岩梯子」の文字を見つけまして。 きたよきたよー!お楽しみ!! と思ってたら、道が俄然岩岩しくなっていって、そびえ立つ岩梯子が目の前に! くー!最高やで!! ちょっと見惚れるくらいにはうれしくなる光景。 どなたかの活動日記に「迂回路がある〜」ってあった気がするけど、どうしよっかなー、登っちゃおっかなー。 って、一瞬考えましたけども。 ほんまに全然人おらんかったんですよ。 一人でにっちもさっちも行かんくなったら怖すぎるので、今回は大人しく迂回しとくことにしました。 うむ、賢明な判断であると思う。 とはいえ、この迂回路もめちゃくちゃパンチ効いてまして。 充分しあわせになれました。 迂回路を使っても、芦屋ロックガーデンよりこっちの方が面白いとわたしは思います。 スリルとボリュームがちょうど良い。 次行ったらきっと岩梯子登ってやる!! 大満足で荒地山からなかみ山を経て、 雨ヶ峠を目指すあたりから、徐々に人が増えていきまして。 雨ヶ峠から本庄橋跡方面に踏み入れたところで、ちょっとだけ少なくなりましたが、それも束の間。 一軒茶屋までほぼほぼダンゴ状態でした。 人気のお山であることを改めて痛感。 道譲ってくださったら、早よ行かなあかん気になるし、 後ろから迫ってきはったら、早よ退けられるとこまで行って退かなあかん気になるし。 めちゃくちゃ息が上がってしまったのは、道のせいなのか、人出のせいなのか。 平常心、身に付けたいもんです。 六甲山頂もだいぶ賑々してましたので、山頂碑をちらっと眺めるだけにして次に進むことにしました。 この先のルート、決めかねてたんですよ。 温泉セット持ってきてなかったので、殊更、有馬に行かんくても良いかなー、と。 ガーデンテラスを目指して、 灘の方に降りるか、 摩耶山の方まで行ってみるのも良いかなー、と。 とりあえず、おなかも空いたし、いい感じの石のベンチを見つけたので、ごはんにすることにしました。 で、ここでごはんを食べてたが為に、とても良いヒントを頂けたんですよー。 おにぎり頬張ってたところで、 通りすがりのハイカーさんに、 「紅葉谷は通れますか?」と尋ねられまして。 あー、わたし、六甲山頂の方から来たのでちょっとわからないです、すみません。 「こないだまで台風で通れなかったんですよー」 へー、そうなんですね。 という会話をしたんです。 っていうか、紅葉谷??なにそれ、めっちゃ素敵な響きやん。 ものすごく気になったので、そそくさとおにぎりをやっつけて、ハイカーさんが消えてった、紅葉谷への入口を覗いてみました。 入口には、「紅葉谷道一部通行止めのお知らせ」看板がありまして、 見ると、ルートは制限されるものの、有馬温泉まで抜けられる模様。 よし、目的地は有馬温泉にしよう! だってその名も紅葉谷ですよ?今行くべきとこでしかない!! テンション高く突入しましたが、 入った山道は、陽も差さず、人通りもなく、暗く静かな階段状の急な降り道でして。 徐々に落ち葉が増えていって、最終的には茶色に埋め尽くされた景色になっていくんですが、なんともメランコリックな雰囲気漂う道行でした。 ちなみに、看板に記されてた台風被害箇所はしっかりと片付けられていて、 「応急」にしてはがっちり整備がされているように思いました。ありがたき。 しばらく行くと突然拓けたところに出まして、そこには「紅葉谷」の標が! ここが!紅葉谷!なの…か? 干上がった河原の様な岩場を、 茶色くくすんだ落ち葉が覆い、 貧弱な木々が疎らにそびえる、 なんとも寒々しい光景。 標が卒塔婆に見えてくる。 一足どころか三足四足遅かったですかね。 祭のあとすぎた感が凄かったです。 やはり人影も見当たらず、風が吹く音がするのみ。 しかし、こういう物悲しい雰囲気も嫌いではない。これはこれで秋の風情やなぁ、と思います。 紅葉谷を経て、 有馬温泉へ向かうには魚屋道の方に行かなくてはいけない、というのは先頃の注意看板もあったし、わかってたんですが、 それがこんなに上りだったなんて…!! 実際、今思えば大したことなかった気もするんですが、 紅葉谷で心境はクライマックス、あとは下るのみ!やと思ってたので、想定外のおまけ上りで妙にダメージ食らいました。やれやれ。 間もなく山道も終わろうかという頃、 「有馬稲荷」への道標がやたら「近道」を推してきてたので、そっちへ寄り道。 近かったんかな?どうやろ?? 土曜やし、時間も時間だったので、有馬は人でごった返してましたが、やっぱ温泉は入りたかったなー。 今回は全部スルーしてしまいましたが、 紅葉谷付近は滝がたくさんあって、冬になると氷瀑が綺麗だそうなので、もう少ししたら、また行ってみたいなぁ。 ほんで温泉入ろう! 次こそ平日!! と心に決めて、バスで芦屋駅まで帰りました。 【今回のまなび】 ・早めに買うもの。薄くてあったかいフリース。  冬用のグローブ。あと、アイゼン! ・朝握ったおにぎりが昼にはカチカチやった。  そうか、寒くなるとおにぎりは食べられなくなるのか…  今度からなに食べよかなぁ。 ・人多いときこそ、殊更ゆっくり進む意識を持つべき。なのかも知れない。