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2019.11.30 “ 眩しすぎる君 ” 飛騨山頂の写真

2019.11.30(土) 08:34

先ずは飛騨山頂に向けて。

この写真を含む活動日記

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06:37

13.2 km

1414 m

2019.11.30 “ 眩しすぎる君 ” 飛騨山頂

御嶽山・継子岳・摩利支天山 (長野, 岐阜)

2019.11.30(土) 日帰り

雲一つない空から降注ぐ太陽に照らされ、白く染まった嶽は眩く煌めいていた。 今年の一月に初めて登った雪の御嶽山。 想像を絶する美しさに、息を呑んだことを想い出す。 「もう一度、登ってみたい…」 仕事上のトラブル続きで気持ちと時間的な余裕がなく、この週末も行くことができないと思っていたのだが…。 黒沢口六合目への道はこの金曜に冬季閉鎖との情報を得たため、濁河温泉登山口から登ることにした。 前日に道の状況を問合せると、温泉近くは所々で薄っすらと雪が積もっているとのこと。一週間前にタイヤ交換したことが功を奏し、心配することなく行くことができた。 誰もいない濁河温泉登山口の駐車場に前乗り。 小雪が舞う中、結露しないように車の窓を少し開けて、厳冬期用のシュラフに潜り込んだ。 疲れが溜まっていたのか、よく眠った。 出発は6時の計画。4時にセットしておいた目覚ましに起こされ、寝ぼけ眼で外を窺うと辺りは真っ白に…。どうやら未明に降り積もったようだ。 あまりの寒さにシュラフから出られず、ダラダラと過ごしていると一台の車が入ってきた。 真っ白で無垢な雪面にトレースをつけられたくないと、やる気モードのスイッチが入る。 [ 装備 ] ・アイゼン=12本、6本 ・ピッケル=簡易な軽量ピッケル ・バラクラバ ・アルパインゲイター ・ソフトシェル ・靴=ライトアルパイン ・グローブ3双とインナーグローブ ◾︎◾︎◾︎ 予報通りか…。 上空からは嵐のような風の音が聞こえ、標高1,780mの登山口の気温は既に氷点下5度を指していた。 森林限界からは直登できるくらいの積雪量があることを期待していたのだが…。 薄っすらと雪が積もった登山口を、明るくなった6時半過ぎにスタート。 足元に気をつけながらツボ足で標高を上げていくが、疲れのせいかいつもより身体が重く、思うように進めなかった。 時間をかけてゆっくり登り、森林限界には8時半頃に着いた。 一定の積雪量があれば、ここから稜線まで直登したかったのだが、雪は少なくその願いは叶わなかった。…このルートのタイミングは難しい。 雪で覆われて誰のトレースも無かったが、はっきりと夏道が確認できる。そのため、持ってきた12本は付けず6本を装着。 森林限界の気温は氷点下9度。徐々に風は強くなり、体感では氷点下20度くらいの寒さであったため、バラクラバとインナーグローブをつけてリスタートした。 刺すような冷たい風が容赦なく襲いかかってくる。 森林限界から40分程で稜線に登りきった。 壮大で凛とした光景…。「これだ!」 寒さを忘れ、暫く魅入る。 稜線の気温は氷点下12度。 登りで温まった体は一瞬にして冷えてきたため、五の池小屋の冬季小屋で休むことにした。 摩利支天まで行きたかったが、体感では20m/secを超えた強風。断念して、仕方なく継子岳を経て四の池を周回して下りることにしたのだが…継子二峰から見た剣ヶ峰に摩利支天、そして眼下の凍りついた四の池が合わさった画は、言葉では表せないほどの佳景だった。