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「天空の稜線」南アルプス 北岳 ⇔ 間ノ岳の写真

2019.07.03(水) 04:55

で、横を向くと絶景っ!

この写真を含む活動日記

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21:05

21.7 km

2674 m

「天空の稜線」南アルプス 北岳 ⇔ 間ノ岳

北岳・間ノ岳・農鳥岳 (山梨, 長野)

2019.07.02(火) 2 DAYS

今回、日本で第2位・第3位の高峰であります南アルプスの北岳・間ノ岳へ行ってきましたので活動日記を書かせて頂きます。 今回はそれはそれは熱い昂りのためすでに長編予告ですっ!(笑) もし、何かの途中でこれを見られたようでありましたら、お風呂・トイレなど、1日の用事を済ませてからまたお集まり下さいませ〰(笑) 昨年、南アルプスの鳳凰三山を歩いた時に目の前に見える北岳・間ノ岳の稜線に憧れていつかは北岳へ行きたい!と思っておりました。 日本で2番目・3番目に高いこの山々、鳳凰三山から見ても、それはすごい高さで聳えておりました。 昨年より山のお友達と「日本最高峰の稜線を歩いてみませんか〰?」と話しをしておりましたが、メンバーもそこそこ集まり盛り上がりますっ✨ 日程ももう待ちきれず7月の初旬に行きます!…と早くから勝手に日程を決めておりましたが、この梅雨時期、南アルプス方面も天候が安定せず、連日、雨マークばかりです…☔ また早速登られている方もおられるようですが、拝見させて頂きますと、場所によっては結構雪も残っているようです💦 今回も直前までてんくらC続きで、一時はもぅ無理かなぁ〰?と半ば諦め気味でした。 直前になり予報もてんくらBとなり、雨の予報が消えましたが、今度は風が強く風速は10mを越えるイキオイです💨 今回のメンバーは5人でしたが、山友達のFumieさん、北海道へ帰りましたが、どうしても北岳へ行きたいとの事で早々に飛行機✈️のチケットを取ります…(笑) この梅雨時期に行けるかどうか分かりませんが、とりあえずチケットを取るんです…(^^;; 当初は北岳から農鳥岳の縦走、「白峰(しらね)三山縦走」を予定しておりましたが、先日、道路の落石などの補修工事で、農鳥岳の登山口でもある奈良田方面のバスが動いていない状況になりました。 当初は奈良田の駐車場に停めて、そこからバスで広河原へ、その後、北岳・間ノ岳・農鳥岳→奈良田のルートで調べておりました。 てんくらCの上、奈良田行きのバスも出ない…数日前からずっと天候を見て、皆様が上げて頂く活動日記を拝見させて頂きますが、相変わらずかなり天候の悪い日が続いている様子です。 「今回、天候も悪く、奈良田もバスが運転していないので縦走は出来ませんがどうしますか?」 …と聞いてもやはり皆様、決して「行かない」とは誰も言いません…😅 「Fumieさんが飛行機のチケットまで買っているので、出来るなら行きたいですねっ!」との事です。 さらにこのFumieさん、毎日北岳山荘へ電話をするんです…(^^;; 電話しては「ねぇKeiさん、今日、北岳山荘に電話して聞いたんだけど…」と報告がきます。 で、また翌日も… 「ねぇKeiさん、今日、北岳山荘に電話して聞いたんだけど…」 というメッセージを見て、しばらくすると… 「ねぇKeiさん、さっき聞くのを忘れてもう一回、北岳山荘に電話して聞いたんだけど…」 笑うしかありません…😅 で、北岳山荘へ電話しない日はタクシー会社へ電話… その度、「ねぇKeiさん…」 「ねぇKeiさん…」 「ねぇKeiさん…」 まさに夢にまで出てきそうです…(笑) ここで、過去の忌まわしい記憶が甦ります。 Fumieさんがまだ大阪に居てる時、一緒に入道ヶ岳に行きました。 その前の週に熊の目撃情報があったので、当日「大丈夫ですか?」と話をしておりましたが、リュックに熊鈴を4個ぶらさげて来たんです。 そのスタイルでワタクシの前を1日歩いておりました。 チリンチリン… チリンチリン… 熊よりもワタクシがその熊鈴にノイローゼ気味になった記憶が甦ります😰 もぉ〰️やめてぇ〰️!(笑) あの熊鈴に…加えて…  「ねぇKeiさん…」 本当に困ったもんです…😅 …で、ちゃんと言いました。 「そんだけ聞くことあるんやったら、紙に先に聞く事を書いておいてまとめて聞いた方が良いのでは…」 と伝えましたが、やはりまとめて聞かないので、思いつく度に北岳山荘へ電話📞です…(笑) 「あんまり掛けたら嫌がられますよっ!!」…と再三指摘をしますが、もぅお構いなしです…(笑) その彼女の熱すぎる情熱を皆様知ってしまいますと、少しぐらいの悪天候では中止に出来なくなってしまいました💦 ただ、やはり南アルプスまで相当な距離があります。 せっかく行っても雨やガス、暴風で歩けない事もあります。 何日か前より、天気も気にしておりましたが、皆様のお話では…「令和の晴れ男が居てるからいけるよね〰」と勝手にお話が進んでおります…(^^;; これで北岳まで行って悪天候で登れず… それこそ冗談で話しをしていた… 「北岳に来ただけ…」 …みたいなオチで活動日記を書くのはさすがにツライですっ!(笑) 前日の予報では雨はなさそうになりましたが、それでも1日中、曇りで風が強い… 皆様も辞める気もなさそうなので、とりあえずは現地まで行って、途中で撤退も…と覚悟して山梨へ向かいました。 南アルプスですが「マイカー規制」のために北岳も車で直接登山口である広河原まで行けません。 今回、ピストンのルートへ変更したために芦安の駐車場へ向かいます。 こちらからはバスや乗り合いタクシーなどもありますが、今回5人という事もあり、乗り合いタクシーを予約して、芦安から1時間弱、タクシーに揺られて広河原へ到着です! 昨年からずっと行きたかった北岳、ついに念願が叶う日が来ました✨ まずは広河原橋を渡り、そこから山頂を目指しますが、日本第2位の標高という事もあり、下からかなり登らないといけません💨 事前に北岳山荘へ確認した所、(…と書いてますが、当然Fumieさん情報ですが…😅)大樺沢の雪渓はまだ12本爪とピッケルが必要との事でしたので、少々距離はありますが、迂回する草すべりルート方面へ向かいます。 当日は予報通りにどんよりとした天気でガスガスです… 所々で見えるであろう景色もガスのためにあまり見えません。 昨年歩いた鳳凰三山もすぐ隣にありますが、あまり全体が見えません。 草すべりルートも少し雪渓は残っているものの、距離が短く、ベチャベチャの雪でしたので、アイゼンなしでも大丈夫でした☝ 小太郎尾根分岐をそのまま北岳方面へ登り、そこからは岩が出てきました。 この岩の中を進むのも結構大変です! しかし前回の常念岳でメンタルも強くなったワタクシ、頑張りますっ! 黙々と歩き続け、そこを登り詰めると、標高3000mの北岳肩の小屋へ到着です! やっと着いた〰️! この時点でそこそこ時間が経っていたのと、やはりずっと登りでしたので、やはり少し疲れ気味です。 もともとは北岳山荘まで行く予定にしておりましたが、状態を見て、今回は北岳肩の小屋で泊まる計画へ変更です。 あと…北岳山荘の皆様にFumieさんにお詫びを入れなさい…とお伝えしていたので北岳山荘へ行きたかったのですが…(笑) 北岳肩の小屋でまったりと過ごしておりましたが、晩ゴハンも食べ、睡眠不足ですぐに寝てしまいました。 何分寝たでしょうか… 皆様がワタクシを起こしに来ます… めちゃくちゃイキオイよく起こされます(笑) 「Keiさん、めっちゃキレイですっ!」と必死に解説をしておりますが、この時点で眠た過ぎてどうでも良かったのですが、寝惚けたまま外へ出てみます。 するとそこには… 太陽が沈む夕刻、横一線に引かれた赤い光が山々の陰に消えて行きます。 寝惚けたワタクシもその景色を見るといっぺんに目が覚めました!! 前の日も寝不足で夜通し運転し、さらにその状態でここまで登って来たワタクシでもこの絶景を目にしてさすがに目が覚めました! 『北岳最高〰️っ✨』 そうなんです。最近はココロの中で呟きます。(笑) 隣で「北岳最高ぉ〰️✨」 こらっ!誰やっ!?人のコメントをパクるとは…(笑) 素晴らしい景色を見て癒やされます💕 ワタクシのこの薄汚れたココロも見事に晴れ渡ります✨ で、空を眺めると、明日も天気が良くなる予感がしました…(笑) 『令和の晴れ男☀️』その異名を取るワタクシ、その効果を遺憾なく発揮しますっ✨ 根拠のない☀️の気持ちが沸き上がります💃 天気の心配などもありましたが、本当に北岳に来て良かったと思えた瞬間でした。 で、寒い中、この絶景に胸いっぱいになり、また小屋に戻ると即寝ます…(笑) 今日のこの1日、最後に絶景を見て、何か分からないですが、やりきった感たっぷりで何も思い残す事なく即、床に就きます…(笑) 帰りの運転もありますので、とりあえず隙あらば寝ます… …で、またまた朝になり、叩き起こされます! 「めっちゃキレイですよっ!!!!!」 もぉ〰️やめてよぉ〰️😩 寝かせてよぉ〰️😩😩 …と思いながら、またまた寝惚けたままフラフラしながら外へ出てみると… 🚶... 「うわぁーー!!!!山最高っ!!!!!!!!!」 声に出すとまたご指摘を受けますのでココロの中で叫びますっ!(笑) 勇さんの言葉を拝借致しますと… 『堪らんですっ💕』 最近、絶景を見ると目頭が熱くなりますが、その絶景が再び現れました! 目の前に広がる雲海、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳…その反対側を見れば富士山… 雲に覆われキレイなご来光ではありませんでしたが、雲の間から登ってきた太陽が素晴らしい絶景を照らします! 寝惚けた脳も目覚めるような光景が拡がっております✨ …ってアホみたいな顔をして、コンタクトの着けすぎで目ヤニいっぱいなんですけどね〰(笑) しかし…めっっちゃくちゃキレイです!! こんな景色、この世の中にあるんですね〰️✨ 日々の嫌な事もすっかり忘れます。 あっ!嫌な事などさほどなかったです(笑) それほどの絶景でした✨ 今回、天候などで北岳行きを諦めかけましたが、本当に来て良かったと思いました。 わざわざ北海道から飛行機に乗ってきたFumieさん、それを連れていってあげたいと思う皆様… その気持ちがこの絶景を生み出してくれたのではなかったのでしょうか?🙆 ワタクシ、今回の会話の中でも皆様に「最近、アルプスばっかり行って調子に乗ってるっ!」とご指摘も頂きました…(笑) それに応えるように…「アルプス行き始めたら低い山とかもぅムリですよ〰️」などと冗談で返しますが、低い山ももちろん大好きですっ!😁 しかし、しかしですっ!! この景色を目の当たりにすると、やはりアルプスは素晴らしいと思います!! 前にも書かせて頂きましたが、決して調子に乗っている訳ではありませんが、皆様がアルプス・アルプス…というのが分かります。 真っ赤に染まる朝焼け、その朝焼けに照らされる名峰の数々。 一面の雲海からその頂だけを現し、日本一の山の存在を知らしめる富士山。 そのどれもが本当に素晴らしいです。 長野や山梨、本当に大阪からは遠いです。夜通し運転しなければならないのでしんどいです。 おまけに3000m級となると登るのも容易ではありません。 しかし、何度かアルプスの山に登り、そのしんどい思いをするだけの価値がある事を知りました。 遮る物も何もない360度の眺望を見れた時の達成感、本当に全てが素晴らしいです。 そんな感動を感じながら、晴れ渡る空の下、今日のための準備をします。 やっぱりワタクシ、令和になって『持ってます』(笑) 今回、北岳肩の小屋へリュックを置かせて頂いて、間ノ岳へ向かいます🏃💨 で、まず小屋から出て北岳山頂を目指しますが、ここでトラブル発生ですっ! ワタクシのトラブルと言えば、そう!いつものクダリ龍です…😩 うわっ!またお腹痛いやん…😰 そんな事を思いながら、みんなで絶景を見ながらご機嫌で山頂を目指します。 肩の小屋がどんどん小さくなります。 で、あまりにもお腹が痛いのでとりあえず肩の小屋へ戻ろうかと思いましたが、降りてまた登るのも大変なので、このまま北岳山荘を目指す事にします。 途中からこれはヤバいっ!と思い、ワタクシだけ先を急がせて頂きました🏃💨💨 みんなで北岳山頂を制覇したかったのですが、今回一人で山頂へ到着です! 「北岳山頂 3193m」クダリ龍に冒され、感動する余裕もなく、プルプルしながら山頂の看板の写真だけ撮影して先を急ぎますっ!(笑) 🏃💨💨💨 あれだけ憧れていた北岳、山頂は1分も居ませんでした… 🏃💨💨💨💨 慌てて歩きますが、アップダウンがかなり激しいです。 何とか北岳山荘へ辿り着き、無事にセーフっ!! …で、スッキリ✨して、寒い中しばらくすると皆様到着。 北岳山頂からの眺めは素晴らしいかったらしいですが、ワタクシは周りの景色などあまり見ておりません…(笑) 北岳山荘で皆様と合流しましたが、そこで先に「間ノ岳」バッチを購入です!念願のバッチの購入です。 みひろさんと「どれにします?」とバッチを見てご機嫌に話をしていると…現れました! またまたFumieさんですっ! 「まだ間ノ岳登ってないから、登った後にまたここに来てバッチを買うんです。Keiさん、何で先に買うの??」 …何と段取りの悪い行動を取るのでしょうか…💧 それよりも「北岳山荘の方々にまずは謝れっ!」と思いましたが、そこはご本人にお任せしました…(笑) そんな会話もありながら、続いてみんなで間ノ岳を目指しますが、これがまたまぁまぁ遠いんです…💧 まずは途中で中白根山(中白峰山)の山頂があります。 こちらの山頂も3055mとかなり高いのですが、北岳と間ノ岳へ挟まれて日の目を見ないので非常に残念です… さらにここから間ノ岳へ向かいます。ここも岩場を越えたりしますが、なかなかしんどいです💦 やっと到着かっ!と思うと、さらに奥に山頂らしきものが見えます。 おぇ〰️!まだかいっ!!😱 で、しばらく歩くとやっと「間ノ岳 3190m」へ到着です! 奥穂高岳と並ぶ、日本で3番目に高い山です。 間ノ岳の山頂は思ったよりもなだらかな優しい山頂の感じを受けました。 ここから農鳥岳方面を見ていると少し残念な気持ちになりましたが、間ノ岳まで素晴らしい景色に囲まれ、気持ち良くこれて良かったです✨ 日本第2位の北岳、日本第3位の間ノ岳を結ぶ稜線、まさに日本で一番高い稜線で、それはまさに… 「天空の稜線」 ではないでしょうか。 昨年、鳳凰三山から見たこの稜線に憧れました。 それが今、ここにこうして立っている…そう思うと嬉しくてたまりませんっ!🙆 ずっと行きたかった北岳・間ノ岳、ついに登る事が出来ました! 素晴らしいルートですが、さすがこれだけ高いとかなりしんどいです💦 何とか到着したものの、ここからまた北岳肩の小屋へ戻るとなるとまた北岳も登らなくてはなりません😅 ふと思いました。これならばそのまま農鳥岳へ向かう方が気分的にも楽なのではないか…と(^^;; 中白根山へ戻るのもしんどいですが、さらに北岳はもひとつしんどいです! 山頂直角の登りはかなり苦しかったです! それはまさに日本第2位の山にふさわしい厳しさがありました。 一緒に登った仲間も間ノ岳まで行けた達成感から帰りはかなり疲れております。 しかしこの「天空の稜線」、景色の素晴らしさが強烈ですっ!! 雲海から飛び出た富士山、その横を見れば鳳凰三山のオベリスクまできれいに見えております。 遠くは中央アルプスの木曽駒ヶ岳の千畳敷カールもしっかり見えております。 手前には仙丈ヶ岳、その隣には甲斐駒ヶ岳と鋸岳… 本当はもっとたくさんの山々が見えているのでしょうが、ワタクシ、あまりどの山がどこにあるかまだよく分かっておりません…(^^;; しかし、いずれにしても絶景を見ながら歩けます✨ でも、やっぱりしんどい…(笑) みんなでトボトボ歩いて北岳山頂へ戻った頃にはかなりガスって来ましたので、肩の小屋へ急ぎます。 肩の小屋に到着して、作って貰っていたお弁当を持って行かなかったので、肩の小屋の中で食べました。 肩の小屋の皆様、本当に対応も丁寧で、是非また利用させて頂きたいと思いました。 ゴハンも食べ終わり、肩の小屋で北岳のバッチも購入、これで北岳&間ノ岳のバッチも揃い、思い残す事はありません。 下山を開始しますが、当然、下山もかなり時間が掛かります。 草すべりの雪渓も調子に乗ってシリセードで滑ると、めちゃくちゃ滑って行きました(笑) そんな事もしながら、途中でみんな滑ったり、足を痛めたり…といろいろありましたが、皆様無事に下山完了! ついに北岳登山も終わりました。 下山途中から完全に左膝がダメになりましたが、それでも無事に降りてこれて良かったです。 降りてくればちょうど4時で最後のバスがやってきました。 今回は乗り合いタクシーではなく、山梨交通のバスでしたが、バスの料金は5人で乗った乗り合いタクシーよりもほんの少し安かったです。 芦安の駐車場へ到着し、近くの温泉へ行った後、大阪に向かいますが、帰りのサービスエリアでみんなでゴハンを食べましたが、本当にみんなめっちゃキレイで良かった!という話しばかりでした。 今回、「てんくらC」や「てんくらB」という天候の悪さもあり行くまで躊躇いもかなりありましたが、素晴らしい景色を見せて頂いた事が本当に嬉しく思います。 ワタクシ自身もそうですが、皆様、本当に楽しそうで一緒に行けた事が良かったです。 行きも帰りもワタクシのクダラナイ話を聞いて頂き、本当に有難う御座いました。 帰りの道中もすでに「次どこ行く?」などと話しをしておりましたが、またこのメンバーで素晴らしいアルプスの絶景を見に行きたいと思います。 今回、一緒に北岳へ行ってくれたみんなほんまにありがとう!! 是非また素晴らしい絶景を探しに行きましょう!(^^)/ Kei