ちょっと歩くと神社があります。ここでこれからの無事をお祈りさせてもらいましたが、かなりご利益があった模様。 戻る 次へ

長沢背稜でわっしょい(奥多摩駅~さわらびの湯)の写真

2019.03.21(木) 07:55

ちょっと歩くと神社があります。ここでこれからの無事をお祈りさせてもらいましたが、かなりご利益があった模様。

この写真を含む活動日記

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56.4 km

4565 m

長沢背稜でわっしょい(奥多摩駅~さわらびの湯)

雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 (東京, 埼玉, 山梨)

2019.03.21(木) 3 DAYS

長沢背稜と思われる場所をノコノコ歩いてきました。が、今の時期はオススメな感じではないですね。トレースもないのでハッキリとしない場所を力技で進む感じでした。YAMAPの地図が本当に心強かったです。六ツ石山から天目山辺りまでは、雪ありと思って進んだほうがいいと思います。あと、一杯水避難小屋以降はところどころ道が凍結しているので、確実にスパイクかアイゼンを用意しておいたほうが良さげな模様。まあ、持ってこない人はそうそういないでしょうが... 年度末の有給消化でうっかり4連休になってしまったので、ちょっと長めに歩いてきました。長沢背稜を歩いてみようかと思ったのですが、例によってどこから始まるのかサッパリわからん。と、ここで「ん?石尾根あたりから乗り込めばええんじゃないかな?」と、非常にかしこく頭がはたらいたため、奥多摩駅からノコノコと侵入することにします。 ■2019/03/21 朝っぱらから電車で奥多摩駅に乗り込み、トイレをお借りしたら元気に出発です。車道をノコノコと上がっていくと神社へと登る分岐がありますので、そこへ入れば後は自動的に鷹ノ巣山に到着するシステムです。 もちろんどの辺りから石尾根なのか、とかはまったく理解していないため適当に登っていきます。三ノ木戸山あたりまではよくある感じの「尾根に続く道」という感じでしょうか。傾斜はそれほどでもないので、息が上がらないようにモソモソと歩いていると、その三ノ木戸山に到着です。 で、三ノ木戸山辺りから私の想像している「石尾根」っぽい感じになりテンションが大幅アップし、降雨で即ダウンします。ただ、空を見る限りすぐ止みそうなのでガン無視して坂を登りますが、段々と気合の入った上り坂になってきます。早速ヒーコラワッショイ言いながら坂を登り、チラチラと雪が残る道になってきました。いよいよ六ツ石山が近い模様。 まず六ツ石山を見に行くことにしますが、早速道が凍っておる。とは言え滑って転んで大惨事、という感じでもないのでそのまま適当に歩けば程なく山頂に到着です。この辺りだけ雪がありますが、少し進むとすぐに消え失せます。そのまま名前の格好いい将門馬場を超えて進むと、水根山辺りからかな?本格的に雪がでてきます。 足首まで行かない程度なのですが、それでも少々歩きづらい訳です。何というか、歩くたびに微妙に体が沈むのが余計な体力を必要とする感じです。その先も雪が残る道をノコノコと歩き、最後に軽くヒーコラワッショイ言えば鷹ノ巣山に到着です。うーむ、白い。 鷹ノ巣山で少し休んだらそのまま坂を下りますが、この辺りから雪が増えてきます。場所によっては膝上とかまであるので段々楽しくなって、ついうっかりジャンプして雪に飛び込み予想外に滑ったりしましたが、まあそんなこんなで鷹ノ巣山避難小屋に到着です。 時間的に頑張って雲取山まで行っても良かったのですが、ちょうど雨がパラついていたりして面倒になったのでここを本日の宿とします。時間が早いので暇やけどまあええやろ。ということでまず水場をチェック... はい、ダメ、全く出ておらん。ということで、そのへんの雪の綺麗なところを集めて水を作ります。3リットルくらい作ったらもう飽きたので、ご飯をムシャムシャやらかし、避難小屋を通過する方を捕まえては一方的に話しかけ、無理やり私の暇つぶしにつき合わせます。その後人も通らなくなってきたので、飯・酒・睡眠のしあわせセットを堪能しました。 ■2019/03/22 暗いうちからモソモソと朝食を準備しウキウキと堪能します。その後撤収準備をし、ライトが要らなくなるくらい明るくなったらいよいよ目的地の長沢背稜に向けて出発です。本日はついにチェーンスパイク先生にご登場いただき、元気に進みます。 まずは日蔭名栗峰と高丸山を目指しますが、朝一発目から気合の入った坂となっております。体が温まるまえから朝イチヒーコラワッショイを発動させ、色々紙一重の状態で何とか乗り切ります。その後は格好いい名前の千本ツツジから石尾根まで穏やかな道なのですが、やっぱり雪でわりと体力を持っていかれます。そんなこんなで歩いていると、七ツ石小屋への分岐に差し掛かります。 「うーん、今日は酉谷山避難小屋まで行く予定だが... 例によって枯れているかもしれないからここでガッツリと汲んでいこう」と水を積めるだけ積んでいきます。こうして計6リットルの水を担ぎ、七ツ石山を目指します。重てぇぇぇ。 今までも雪で結構歩きづらいなどとおもっていましたが、水を満搭載した今はもっとキツイ。下り坂の負荷も確実に上がっていらっしゃる模様。そんなこんなでヨボヨボワッショイな感じになりつつジワジワと進み、いよいよ奥多摩小屋に到着です。今月いっぱいで閉鎖ということですが、良くも悪くも「まったくもって普段どおり」。このまま静かに役割を終えるのかな、と思うと少し寂しくなりましたが、再び坂を登り始めたらキツさのあまり2秒で忘れ去っていました。 それからもモソモソと登り続け、ようやく雲取山に到着しました。「ああ、昨日ここまで来ておけば... 水の準備も楽だったのに...」と昨日の私を雪の塊で殴打してやりたくなりましたが、まあひとまずてっぺんまでは来たのでヨシとし、そのまま先に進みます。 続いて坂を下り雲取山荘を抜け、芋の木ドッケを目指します。が、油断しとった... この辺りから踏み跡が分からん、というか雪で見えん。YAMAPのルートを頼りに歩いていきますが、ここで思いっきり靴ずれで足の皮が剥けます。うひょひょひょ、こりゃ痛ぇ。靴を脱いで絆創膏を貼ったりしますが、焼け石に水。よりによってこの「どこが道かもよく分からん急勾配」で足が超ヒリヒリしておるわけですが、思いの外マズイ。が、よく考えたら「痛いくらいなら我慢しとけばええやろ」とかしこさバッチリの声が頭をよぎったため、知らん顔で先に進み満身創痍で芋の木ドッケに到着です。もうこの辺りから長沢背稜なのかな?やっぱりよく分からん。 で、芋の木ドッケからですが、ここからが鬼ルートですわ。トレースなしの雪の中をゴリゴリと進みます。雪の深さは膝くらいなのですが、やっぱり体力を使うわぁ... 当然道も見えんので適当に尾根沿いにゴリゴリと下ります。もし後日私の足跡を見かけた方がいたら申し訳ありません。無視して正しい道を進んでください。 たま~に新し目の道標が立っており、何となく安堵感がでてきます。何というか、ボロボロのやつではなくて綺麗な道標だと「あっ、ここは見捨てられた道じゃないんだ」という安心感がある気がします。新しめの鎖とかロープとか。桂谷ノ頭だったかな?あの辺りまでくれば雪も減ってきて歩きやすくなり、段々「おっ、ヤバイところを抜けたかな」という気分が漂ってきます。甘いんですけどね(意味深)。 そのまま適当に歩けば長沢山に到着です。おっと、ここの山頂標も例のごっつい石の奴に変わっています。ただ、ここまでくれば後は下りメインになるから、まあよほどのことがない限り余裕で酉谷山避難小屋には到着やな。と、安心してノンビリと進みます。 ...が、甘すぎた。一番の難関はこの「長沢山~水松山への分岐」でした。ここはマジでヤバイ。まず道がわからん、雪が多い、トレースもない、YAMAPのルート通りだと何かえらい急な斜面を横切るような感じ、となっております。「ああ、ほんならもう適当でええやろ」ということで、以下のパターンで進みます。 1. まずは歩きやすそうな上の方に行く 2. YAMAPのルートから外れ過ぎたら斜面を下に下って合流する 3. 斜面が歩きづらい場合は1.に戻る 基本的に膝上程度の雪なのですが、たまに腰辺りまであったりして、歩きづらいことこの上ない。どんどん体力は削られるわ、靴の中は雪まみれでワッショイ状態だわ、で10m進むのにも難儀します。ヒーコラ言いながら上記のパータンを2~3回繰り返していると「ここは完全に正規ルートですが何か?」という感じの場所に出てきますので、最後のひと踏ん張りでそこを超えます。そこから少し坂を下ると、以前通った道。日原方面と水松山の分岐に出てきます。「...OK。コレで生還は決まった。俺はよくやったよ、もうええやろ...」ということで、ここから日原方面に下る... はずが気がつけば元気に水松山に向かっていました。やっぱりふしぎ。 ただ、ここから先は、まあ消化試合みたいなもんですね。ツルリ→グシャリ→ギョエーにだけ気をつければよいのですが、なんせ本日の私はチェーンスパイク装備の完全体。もはや敵は足の皮だけですが、まあこれはどうしようもないので無視してノンビリ散歩気分で適当に進みます。気がつけばヘリポートを越え、無事に酉谷山避難小屋に到着していました。...ん?水ジャンジャンでとるやんけ... 私の6リットルは... 一体... この水がなければ1時間以上早く着けたんじゃないか?失意もつかの間、本日も楽しく飯・酒・睡眠のしあわせセットを堪能します。 ■2019/03/23 本日も楽しく朝ごはんをムシャムシャやらかし、撤収前に足の皮を見てみます。...Oh、見るんじゃなかった... 絆創膏とテーピングで目につかないようにし蓋をし、撤収したら「余った水を捨てて」出発です。わざわざ七ツ石小屋から捨てるために水を担いできたのか... とりあえず一杯水避難小屋を目指します。が、この日は気温が低めで足元がガッツリと凍っておる。私はもちろんこんな日に限って「面倒だから」という心底くだらん理由でチェーンスパイクをザックにしまいこんでおるわけですが、装着するのがおすすめです。まあ、なくても困らん程度ではあるので、適当に歩いていると天目山山頂への分岐点に出てきます。と、いっても本日は曇りどころか雪が降っておる始末。流石に山頂に行く意味はないので、元気に山頂への道を進みます。れいによってふしぎ。 ノコノコと天目山に登りますが、山頂はやはりアレな感じ。白い景色を堪能したら坂を下り一杯水避難小屋にでてきます。ここで、足の皮のヒリヒリ具合が絶好調なので避難小屋でテーピングを確認します。昨日靴をビショビショにしたせいですぐに濡れて役立たずになるようで、またもやアレなことになっております。「流石に歩けるのもここら辺りが限度やな...」とさすがの私も理解し、元気に蕎麦粒山へ向かいます。ちょううるとらふしぎ。 い、いや、だって... どこまでが長沢背稜なのか分からんし... と考えていたのですが、突如「ん?端っこまで行けばそんなしょうもない事で悩まんでええやろ?」と、かしこさ大爆発の声が私の頭をよぎります。確かにおっしゃるとおりですので、そのまま適当に歩いていくことにします。 ...が、ここから仙元峠までが一番危険箇所だったかもしれません。道がところどころリアルに凍っていました。その上に雪が被っているので一見わからず、適当に歩いているとちょっと危ない気配。過剰に思われるかもしれませんが、仙元峠辺りまではチェーンスパイクを装着したほうがええと思います。 雪の中元気に歩き、蕎麦粒山に到着します。ここの景色は好きなのですが、本日は天気が少々残念です。ちょっと休んだらそのまま次の日向沢ノ峰に向かいますが、この区間の道は本当に素晴らしい。本日は薄っすらと雪化粧をしているのですが、それがまたよく似合う。気分良く進み、日向沢ノ峰を拝んだら、棒ノ折山方面に向かいます。 川苔山方面と迷いましたが、どうしても「帰る前に風呂に入りたい」という欲望を抑え切れず、いつも入りそびれているさわらびの湯がええやろ、ということで棒ノ折山に決めました。ここからは結構な勾配の上り下りもありますが、ゆっくりと歩けばそれほどキツく感じないと思います。...が、ここで思わぬ伏兵が。そう、足の皮が剥けて痛い。特に上り坂で斜めに体重がかかるような場所を歩くと痛み倍増。仕方がないので、ここで必殺技を発動します。すなわち「我慢」。頭のかなで「痛いと思うから痛いのじゃよ、気のせいと思っていればよいのじゃ」「へ~、なるほど、確かに痛くない気がしてきた」と非常にくだらん一人芝居を進行させ、いつの間にか坂を登り終わっている、という素晴らしい技なのです。 そんなこんなでくだらん芝居を繰り広げ、気がつけば棒ノ折山に到着していました。ついに... 到着した。一気にやり遂げた感が漂ってきます。が、油断してはならん、YAMAPを停止するまでが登山なのです。まだまだ旅は終わらない。 まあ、それはそれとして、昼過ぎ辺りに到着したので食事にピッタリの時間です。ほんでもって、ボーノでオーレな食事といえばイタリアンに決まっちょる、ということで、いつ開封したかも覚えていないスパゲッティの残りと、これまたいつ買ったか覚えていないペペロンチーノの素を準備し意気揚々と山頂の東屋に向かいます。 ...マズイ... 東屋は満員御礼です。ベンチどころか床に座っている人もいる始末。ここで「2日間風呂に入っておらんアレなおっさん」が近づくのはもはや犯罪。コソコソと戻り、荷物をしまったら夜逃げのように下山します。 本日はダムの方に下りるつもりですが、いつもは登りで使っているので景色が少々新鮮です。上から見る沢もかなりええ。ダイナミックな水の流れや滝が楽しめます。が、やはり足の皮が... 痛い... ヨシ、ここで例の小芝居を... 「痛いと思うから痛いのじゃよ、気のせ...「うるせーな、痛えもんは痛ぇんだよ、知ったような口をきくな」とすっかり余裕ゼロで荒れ果てております。しかし我慢する他はないので、妙にヒョコヒョコと歩きながらさわらびの湯まで到着し、風呂に入って元気にトンズラしました。