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燧ヶ岳&至仏山の写真

2024.05.02(木) 15:30

談話室 山関係の本屋とお菓子あります

この写真を含む活動日記

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24:20

30.9 km

1851 m

燧ヶ岳&至仏山

尾瀬・至仏山・悪沢岳・笠ヶ岳 (群馬, 新潟, 福島)

2024.05.02(木) 3 DAYS

沼田駅近くのビジホで前泊。翌朝沼田駅7:20発のバスで尾瀬戸倉8:43着。少し歩いて乗合バスの乗り場へ。人数集まり次第出発のバンタクシーで鳩待峠まで移動。8:55発→9:15着。鳩待峠売店の食堂で温かい山菜蕎麦をいただく。トイレ済ませていざ出発。 山の鼻方面の登山道入口から雪有り。一歩目で見事に踏み抜く。以降も所々残雪は有るので注意して歩く。チェンスパ&12本アイゼンもあるがそのままトレッキングシューズのまま歩く。山の鼻では残雪がまあまあ多くテントサイトも概ね雪の上。食堂は至仏山荘/山の鼻小屋/尾瀬ロッジで営業中していることを確認。持参したもので軽く昼食を済ませ翌日に泊まる山の鼻小屋に不要な荷物を置き見晴方面へ。竜宮過ぎると残雪がやや木道にかかるが通行に支障はない。燧ヶ岳の麓の見晴エリアが見えてくる。木道が朽ちて荒れている箇所が多いが危険はない。 15:10頃燧小屋着。部屋は至仏山ビュー。この日のお風呂は16:30頃から。2〜3人入ると一杯の湯船だが熱めのお湯が疲れた体に心地よい。夕食は17:00から。どれも丁寧に作られたもので特に炊き込みご飯はお櫃にある分では足りないぐらい美味い。朝食のお弁当は19:00頃部屋に持ってきてくれた。部屋で食べて行くことも考えてレトルトのお味噌汁&粉末茶とケトルに入ったお湯もある。至れり尽くせりである。気軽に使える飲み水にも使える水道。温水&シャワートイレ等尾瀬特有のものだと思うが山小屋の域ではない。21:00消灯。 2日目3:30起床。支度して4:30頃出発。冬履で行く。燧方面の木道は水浸しで所々凍っていて危ない。残雪もあり踏み抜きした形跡も沢山。木道が見えなくなると登山道は不明瞭。渡渉を繰り返しながら踏み跡を辿り正面方向に見えている燧方面へ。見晴からの緩やかな登りが終わり斜度が上がる辺りでチェンスパ着用。進路が北に向き柴安嵓と俎嵓の鞍部下の雪渓の下部に出たところでアイゼン装着。ピッケルは出さずポールのまま進む。振り返ると遥か遠くに富士山が見えた。暫くは直登してみたが雪は緩いので左手の夏道に取り付く事にする。雪のついた急斜面を上がり夏道の稜線に出ようとするが藪が塞いで進めず少し南に戻り岩場に挟まれた雪壁のある場所へ。右手の岩場と雪との間の細いルンゼ状の道を慎重に登る。右手の岩場にはホールドに適した部分もあるが左は不安定な雪の壁。左はアイゼンの前爪もしっかり使う。ほぼ垂直な部分を2mほど上がると雪の塊の上部に出る。上から見ると岩の間に挟まったような雪の塊は今にでも抜けて落ちてしまうのではないかというスリル満点な場所だった。そこからはアイゼン外し山頂までは夏道で行く。柴安嵓山頂では360度の大パノラマ。遠くの山並みに目をやりながら燧小屋でいただいた朝食のデッカいおにぎりをほおばる至福の時。俎嵓は次回にとっておくことにして下山。太陽が高くなり雪も緩んでくるがシャバ過ぎず歩きにくくはない。早出して良かったと思う。平地になってからは踏み抜き注意。小屋に置いてきた荷物を受け取り水を補給し今夜泊まる小屋のある山の鼻へ向かう。 山の鼻では明日至仏山に登るために尾瀬入りした仲間と合流。今日の宿は山の鼻小屋。遅めのお昼ご飯としてモツ煮とビール。テラス席で燧ヶ岳登り終えた余韻に浸りつつ美味しくいただく。ここにもお風呂がある。タイミング良く貸切。足を伸ばしてのんびり入浴。夕食の川魚の天ぷらとビールの相性が抜群。多品目の充実した夕食で疲労回復間違いなし。外へ出ると夕方と夜の狭間の美しい空。ここも21:00消灯。 3日目も3:30起き4:30出発。ほんの少し木道を歩くとすぐに至仏山の登山口。足元は残雪。いい角度でどんどん標高を上げていく。5:00前に日の出。振り返ると燧の脇から上がる太陽が眩しい。標高1,600m付近から残雪が多くなり角度もあるのでアイゼン装着。蛇紋岩の岩場に鎖がかかる手前でアイゼンを外す。ここから山頂まではそのまま登ることになる。すれ違う人が増えてくる。この時期だけ許される逆回りの人達。何人かに鳩待からの足元の様子を聞いてみるが大抵こういう時に一貫性を求めることは難しい。皆さまざまである。9:00頃至仏山山頂。この日鳩待峠から上がってきたであろうハイカーの第一波で大渋滞の一歩手前。山の鼻から上がってきた人達はほんの僅か。この時間帯に山頂付近にいた人は鳩待からが99%だったのでは。山頂付近で小屋の朝食おにぎりを食べる。巻機山や平ヶ岳周平の山並みや苗場山の向こうに見える北アルプス等素晴らしい眺めがあるが混雑と午後の行程を考えて休憩はほどほどにして鳩待峠方面に下山。至仏山山頂を目指す人達が続々と登ってくるが小至仏山辺りを過ぎるとその数も疎に。今日上がってくる人達は日帰りか山の鼻泊だろうからこの時間帯に登ってくる人達は僅かであることは合点がいく。木々は雪の下。空は雲ひとつない晴天。雪の白と深い青い空しか見えない風景は山というよりは宇宙的である。悪沢岳との分岐からはなだらかで美しい樹林帯となり見納めであろう燧ヶ岳が正面付近に見えてきていたのが段々木に隠れて見えなくなると鳩待峠はもうすぐ。12:30頃下山完了。定時の13:30より少し早いバンに乗り戸倉へ。14:19発のバスが来るまでの間に近くのお土産店で買ったチューハイとポテチでが遅めの昼食。一つ残していた朝食のおにぎりがシメ。バスは渋滞もなく進み沼田駅で下車。バス停からは真正面に谷川岳。次に登る山である。お疲れ山でした。