長七郎山山頂。山行もそろそろ終盤。感慨深い。 戻る 次へ

#019 赤城山の写真

2024.04.28(日) 15:03

長七郎山山頂。山行もそろそろ終盤。感慨深い。

この写真を含む活動日記

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08:26

19.1 km

1709 m

#019 赤城山

赤城山・黒檜山・荒山 (群馬)

2024.04.28(日) 日帰り

[登頂した山] 駒ヶ岳-黒檜山-爺黒檜-小黒檜山-足柄山-陣笠山-薬師岳-出張山-見晴山-地蔵岳-高天原-(北山)-長七郎山-小地蔵岳-篭山 私、今春の目標として雲取山の日帰りピークハントを狙っているのですが、最近「そのための経験値が足りなくないか?」と感じておりました。今年の山行に絞ると最長距離は恵那山ですが、最長時間はラッセル込みの四阿山。そもそもどちらも冬山で、春夏の雲取山とは前提条件が違いすぎます。故に!春夏シーズンの気候条件で、長距離"且つ"長時間の山行を経験しておきたいと考えていたのです。そんな中、先日の榛名湖一周六座周回の活動日記をまとめていて、気づいてしまいました。「赤城大沼でこれやったら結構なボリュームになるのでは?」と。そんなわけで行ってきました。黒檜山ピストンだけしか経験していなかった、赤城山へのリトライです! 朝7時半頃に駐車場に到着しましたが、好天に恵まれた大沼湖畔は大賑わい!特に最高峰・黒檜山の登山口に向かう人が多く、登山道は渋滞の予感……検討の結果、今回はやや人入りの少なそうな駒ヶ岳から、反時計回りに大沼を一周していくことにしました。後述しますが、恒例の判断ミスです。 準備を整え、8時になる前に山行開始!駒ヶ岳から黒檜山にかけての登山道は非常に登山者が多く、1人で登っている時間がないくらいでした。よく整備されており、特に危険を感じるようなエリアもないため、階段キツいなーとぼんやり考えつつ、さくさく登っていきます。駒ヶ岳山頂、黒檜神社、黒檜山山頂と順調に通過し、約1時間で黒檜山の展望ポイントに到達しました。 今回、トレーニングとしての意味合いとは別に、事前の確認段階で興味を惹かれたルートがあります。「道がわからん」の声が多数残されている爺黒檜-小黒檜を辿るルートです。タイム感覚として最外輪の鈴ヶ岳方面を回るか小黒檜を目指すかは二者択一になると思っていたので、この段階でも行くかどうかを迷っていたのですが……蒸し暑い夏も熊が活発になる秋も雪の降り積もる冬も通るのを躊躇うルートなら、逆に今を逃したら2度と来ないかも!と意を決し、展望ポイントから薮の中を下っていくことにしました。 展望ポイントとはうってかわって人気のない藪の中。なんとなく進む方向はわかるものの、道の頼りになるのは黄色テープのみ。なかなかにアドベンチャーでした。道が不明瞭なだけでなく、落葉で足元が滑る滑る……ちょっとした岩場も乗り越え、やっとのことで爺黒檜に辿り着いたとき、真っ先に抱いた感想は「あの道を戻らにゃいかんのか」でした。実際キツかったです、登りの藪漕ぎ。マジで。腰まで、たまに胸までの薮を掻き分けて登りゆく、気分はさながらラッセル……ラッセルだと思えば、たまにはやりたくなるかもですね。 混雑状態の黒檜山登山道をのんびり降った後は、車道を通って大沼北側の稜線ルートへ。なだらかな休憩区間なのですが、暑さと爺黒檜復路の疲労からペースが上がらず、4座を制す間に2度の栄養&水分補給。陣笠山と出張山の山頂は、腰掛けて休むにはちょうどいい休憩ポイントでした。オススメ。その後出張峠に到達した時点で、鈴ヶ岳と時計を見比べつつ、やはり爺黒檜との両立は厳しいと鈴ヶ岳ルートの通過を断念。次回のお楽しみにとっておくことにしました。 さて、見晴山から地蔵岳にかけてのルートですが……特に地蔵岳!登りのキツさに比べて降りがサクサクすぎる。これまでの過程で薄々気づいていたとある疑惑が、この段階でようやく確信に変わりました。そうです。私、榛名山の回に続いて今回も!推奨ルートを逆走している……!黒檜山下山以降、追いついてくる方が誰もいないわけです。トレーニング的にはキツい方が正解かもしれませんが、知ってて選ぶのと知らずに選んでしまうのでは雲泥の差!人気の山だからと下調べを疎かにしてはいけませんな。反省です。 ともあれ後半最大の山、もとい山場となった地蔵岳の山頂では、遅めのお昼ごはんをとり、しっかりと休息をとることができたので……疲弊こそしているものの、高天原への寄り道も、小沼周回の長七郎山-小地蔵岳ルートも、しっかり歩き通すことができました。鳥居峠に到着した直後、ラストの篭山の「岩ですが?」みたいな態度には一瞬虚を突かれましたが、そのままの勢いで山頂を踏破!わずかに咲いていた桜から駐車場へ戻るまでの元気を貰い、実に14座の頂を制した満足感を胸に、一周山行を歩き切りました。いやはや疲れた! 推奨される黒檜山からの時計回りルートで無駄な体力消費を抑え、且つあと2時間早く6時に出発していたら、あるいは鈴ヶ岳ルートの3座も含めた17座周回を達成できていたかもしれない……という心残りはあるものの。目論見どおり、総距離19km超・8時間超えという最長距離・最長時間を兼ね備えた山行になりました。距離と標高差においては雲取山に軍牌が上がりますが、山行後半で200m以上の登りが出現することを考慮するなら、キツさという点ではいい勝負になっているのではなかろうか。5月の好天を狙っての日帰り雲取山、イケそうな気がしてきたぞー!