その名も三等白石山
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鴻雁北 雲取山と白岩山(長沢背稜から天祖山尾根へ)の写真

2024.04.13(土) 11:44

その名も三等白石山 昔は白石山といったようだ

この写真を含む活動日記

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27.4 km

2335 m

鴻雁北 雲取山と白岩山(長沢背稜から天祖山尾根へ)

雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 (東京, 埼玉, 山梨)

2024.04.13(土) 日帰り

 こうがんかえる。冬の間日本で過ごしていた雁が北国へ帰って行く頃だそうだ。  冬の間、関東で過ごしていた自分はいつ北帰行となるやら…。  先日、「年度変わって暇になって来た」と業務連絡。久しぶりの2連休だ。時間を気にせず山歩きが出来ると仕事以上に気合が入る。  今朝もまきばおーに丹波山村営駐車場まで送ってもらったが、駐車場は激満車。駐められず戻った方もいるようだった。  トイレで用を済まし、小袖登山口から入る。先行者も多く、譲ってもらっているうちに何だかペースも乗って来たようで、雲取山まで一気に登った。(七ツ石山とヨモギノ頭は巻いた)    本日のメインは白岩山と芋ノ木ドッケ、そこから延びる長沢背稜と天祖尾根。  三峰山とは、妙法ヶ岳、白岩山、雲取山の三山の総称だそうで、白岩山だけがまだ未踏だった。本当は三山を縦走出来れは良いのだが、とりあえず今回は長沢背稜のついでのピークハント。  雲取山から北側は雪も残っている所もあり、南側とは大違い。雲取山荘で山バッジを購入して、コメツガの球果がいっぱい落ちている小径を大ダワへと下りた。芋ノ木ドッケピークは後にまわし三等三角点の待つ白岩山へ。山頂は展望は無いが、フワッとオオシラビソの良い香りが漂った。  芋ノ木ドッケピークは特に何もなくすぐに引き返し長沢背稜をたどるが、ここでもシラビソの香り。何故だか北上山地の青松葉山を思い出した。この背稜、ダケカンバが多く、これも昭和34年の伊勢湾台風の影響か…。小屋瀬戸ノ頭からは勾配も出始め、やせ尾根にコメツガや桧の根の絡む山径。そして長沢背稜中心の山、長沢山に着いた。長沢山の西側(芋ノ木ドッケ側)はやせ尾根、東側はゆったりした尾根とガラリと変わるので面白い。  板小屋ノ頭と水松山(あららぎ)との鞍部を抜け、天祖山尾根に入る。梯子坂ノ頭は巻いて梯子坂ノクビレへと高度を落とす。そこからの梯子坂の登り返し、これが辛かった。何度も足を止めてやっとナギ谷ノ頭へと登った。天祖山へはもうひと踏ん張り、天祖山神社の屋根が見えた時はホッとした。    三等三角点のある天祖山。天学教として明治11年に始まった新興神道の本山だったようだ。社殿の回りには、たくさんの豊作神が囲んでいる。  そして弁当を広げビールを飲みながら休憩した。  山頂から少し下ったところに社務所跡がある。  (1988年の紀行文『静かな山歩きⅢ 』石井光造著、では事前連絡で社務所に泊まれると書かれていた)  広い尾根を下って行くと細尾根となる。岩も出始め、1355mからは急勾配をジグザグに下れば朽ちた大日天神。その先に雨量計があり、そこからまた急な下り。ミツバツツジも咲いているが、花を愛でる余裕も無く急斜面を下る。場所によっては片足だけのステップもありなかなか気が抜けなかった。林道が見えた時には本当ホッとしたものだ。  林道日原沿いはカツラやサワグルミの新芽が萌え、釣り人達も渓流に糸をたれている。日原街道に出れば、車もすり抜け、新緑の中に稲村岩が突っ立っている東日原バス停へとたどり着いた。 14:42東日原バス停発 15:08奥多摩駅着 15:28青梅線 奥多摩駅発 15:34古里駅着