これから進む最高の稜線。 戻る 次へ

白峰三山+プチ仙塩の写真

2023.10.21(土) 07:43

これから進む最高の稜線。

この写真を含む活動日記

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26:28

45.1 km

4173 m

白峰三山+プチ仙塩

北岳・間ノ岳・農鳥岳 (山梨, 長野)

2023.10.20(金) 3 DAYS

晩秋の南アルプスへ、百高山7座を狙ってチャレンジして来ました。 しばらくアルプスへ来れていなかったので、何処かガッツリ登りたいと考えていたところ、フォローしているヤマッパーさんのレポで百高山をたくさんゲット出来るこのルートを発見!この日のために新調した靴とザックを車に放り込んで飛び出して来ました。 結果は少々の失敗と、大きな達成感と、楽しい一期一会のある、充実の山行になりました。やっぱり山は良いですね〜。疲れたけれど。 一日目 (広河原〜小太郎山〜肩の小屋) 奈良田発8:40のバスで広河原へ移動し、登山スタート。小太郎山の分岐までは青空でしたが、遠くから黒雲が北岳へ迫って来ていたので、ザックを木陰にデポして急ぎ足で小太郎山まで往復しました。 ここの稜線は右に鳳凰、前に甲斐駒、左に仙丈、後ろに北岳、360度の眺望が素晴らしいです。特に難所はありませんが、小太郎山だと思って登頂した山が前小太郎山で、まだまだ先があることがわかった瞬間は「そりゃ無いよ~」でした。 ここまでは快調に歩を進めていましたが、小太郎山から戻りデポしたザックを担いだ瞬間にシャリバテを発症しフラフラに。久しぶりの登山に夢中で、朝から水以外ほとんど口にせず登っていました。強風と小雨の中、やっとの思いで肩の小屋へたどり着き、テントを設営して倒れ込みました。程なく小雨が雪に変わったのでギリギリセーフでしたが、大事ですね行動食、反省です。 二日目 (肩の小屋〜北•間ノ岳〜北荒川岳〜熊野平小屋) 昨日のシャリバテを反省して、朝食をきちんと食べてご来光を見ながらテントを撤収し登山開始。 まずは北岳。青空の下で山頂のお地蔵様に手を合わせました。 次に間ノ岳。なだらかでどっしりした山容と、広々とした頂上を堪能しました。 続いて仙塩尾根。白峰三山の縦走路と異なり人が全然居ませんでしたが、三峰岳はその名の通り?北岳、間ノ岳、農鳥岳の3つの峰が一望できて、素晴らしいです。 しばらく稜線を下ると熊野平小屋に着きます。小屋はもう閉まっているので2階の避難小屋をお借りしますが、広くて快適でした。銀マットまで置いてあるのでお借りしたところ、朝までホカホカでした。水場も側にありオススメの避難小屋です。 まだ12時だったので、百高山3座を取るためザックを置いて身軽で仙塩尾根を北荒川岳まで進みます。 ここまで人っ子一人会わなかったので「今夜は避難小屋に一人ぼっちか〜」と怖がりの私は意気消沈でしたが、突然前方から長靴を履いた登山者が!挨拶をしてお話をすると2年前の山行でもお会いした長靴先輩(仮称)で、一緒の避難小屋泊と分かり元気百倍! 阿部荒倉岳、新蛇抜山、北荒川岳をゲットして避難小屋へ戻りました。北荒川岳から見た塩見は急登の先に荒々しく鎮座していて、仙塩尾根のラスボスとして迫力十分でした。 避難小屋へ戻ってからは長靴先輩の豊富な経験談や海外の山行計画等のお話を伺い、楽しいだけでなく、山(人生?)への新たな向き合い方を垣間見たような気がしました。 三日目 (熊野平〜農鳥岳〜広河内岳〜奈良田) 長靴先輩に途中までご一緒させてもらうため3時半起床の4時過ぎに登山開始。 先輩は仙塩尾根から地蔵尾根で下山という剛脚専用ルートなので途中でお別れし、私は農鳥岳を目指します。輝く星の下で徐々に空が藍色から赤色へ変わっていく景色は、この山行で最も印象に残りました。 農鳥小屋へ到着する頃にはすっかり夜が明けていましたが、小屋は営業終了しているため人気がなく静まりかえっていました。一休みした後、西農鳥岳と農鳥岳へアタックし、無理をするつもりは無かったんですが、体力と時間に余裕があったので広河内岳にも登って目的の未踏百高山7座を達成できました〜充実感!やはり山は早起きすると良いですね。 その後は大門沢からのロングな下山ですが、途中の大門沢小屋から先輩ヤマッパーさんに先導してもらい、山情報などのお話しながら楽しく下山できました。 久々のアルプス登山でしたが、たくさんの疲労と、たくさんの良い思い出が残る山行となりました。