槍が見えた 戻る 次へ

七倉岳・北葛岳の写真

2023.09.24(日) 07:20

槍が見えた

この写真を含む活動日記

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09:47

12.0 km

1914 m

七倉岳・北葛岳

針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 (長野, 富山)

2023.09.24(日) 日帰り

冬、登ることができないので山を見に大町に。 そこから見た北葛岳の綺麗な三角形と荒々しい岩肌が気に入って登ってみたいと思っていた。 伊藤新道の影響か七倉山荘の駐車場は満杯。七倉ダムまで戻って駐車した。 登山開始。歩き始めてすぐに熊鈴を付けようと手元を見ていると左側からガサガサ!!と大きな音が。びっくりして前を見るとカモシカが睨んでいた。こっちも相当びっくりだったけどカモシカも相当びっくりしたんだろう。ごめんね。 急坂と日陰で湿った樹林帯。ツルツル滑る石と木の根や丸太。気を抜くと簡単に転倒する。 大分涼しくなったので長袖を着て行った。駐車した七倉ダムの気温は見ていないが吐く息が白く寒かったのでいいと思ったが15分もたつと汗が流れてきて結果的に失敗だった。 頭を空にして淡々と登り進んで七倉岳に着いた時はヘロヘロ。ガスが上がったり消えたりで絶景を見ることができたが、そこから目標の北葛岳と稜線を見ると行ける気がせず複雑な気持ちになった。シャリバテ気味で補給してとりあえず進んでみる。 進むにつれて険しい稜線と見上げる北葛岳を目の当たりにして更に気持ちが削られる。 経験の浅い自分にしては厳しい岩場の下りが続く。誰もいないのが不安を増幅させ、来てはいけないところに来てしまったかという思いが頭をよぎった。 やっとの思いで北葛岳に取り付いたが、汗をかき過ぎて体調に不安が。倒れて救助も想像されて引き返そうかと立ち止まる。それでも目の前の目標に意識が向く。これが遭難の入口かもしれない。ゆっくり11時まで進んで辿り着かなかったらそこまでと決めた。 狭く、補助のない岩肌も現れる。ひとつひとつクリアして行くと視界が開けて、岩壁を越えると山頂が見えた。 登頂した達成感はなく、敗北感でいっぱいだった。 エネルギー補給して下山。体力的には七倉岳の登り返しはキツかったが精神的には下る方が厳しかった。 船窪小屋に立ち寄ることなく下山。最悪だった。 せっかく目標達成できたが達成感は全くなく安心感だけが残った。 それでも天気が良く立山から穂高、家の方まで初めての視点から見ることができてよかった。 今日(翌日)も天気が良く家の窓から切り立った三角形がよく見える。