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伊藤新道 黒部の山賊の世界                      古い地図を持っての写真

高瀬ダムに到着 タクシーがきてくれた 素晴らしい旅が終わった 下山後未だ 頭の整理はまだ追いつかず 余韻に浸っています

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憧れはこえるもの 背中を押すのは好奇心 白峰三山        後立山連峰 新穂高〜高天原 赤石岳〜荒川三山 槍ヶ岳 北穂高岳〜残雪期 槍ヶ岳 北鎌尾根〜穂高連峰縦走 雲ノ平黒部百名山周回 下ノ廊下 槍ヶ岳 中崎尾根敗退〜厳冬期 聖岳〜光岳 明神岳主稜〜前穂高岳 甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根〜春、冬 仙丈ヶ岳 地蔵尾根〜残雪期 剱岳 早月尾根 六甲全山縦走 大峰山系バリエーション 剱岳 八ツ峰 下半〜上半〜本峰 剣山~三嶺⇔牛の背 飯豊連峰 燕岳〜冬 大山北壁 弥山尾根西陵 朝日連峰 ダイトレ 熊野古道 小辺路 前穂高岳北尾根 8峰〜1峰 伊藤新道 熊野古道 中辺路(滝尻〜熊野本宮大社) 弥山川ゴルジュ 北岳バットレス 第4尾根 赤岳周回 硫黄岳〜横岳〜赤岳 高野山参詣道 熊野古道 中辺路(那智〜熊野本宮大社、新宮) 大峯奥駈道逆峯 立山三山周回 … 3000m峰 残り1座   (富士山 未踏) 北岳(3,193m) 奥穂高岳(3,190m) 間ノ岳(3,190m) 槍ヶ岳(3,180m) 悪沢岳(3,141m) 赤石岳(3,120m) 涸沢岳(3,110m) 北穂高岳(3,106m) 大喰岳(3,101m) 前穂高岳(3,090m) 中岳(3,084m) 荒川中岳(3,083m) 荒川前岳(3,068m) 御嶽山 (3067m) 西農鳥岳(3,051m) 塩見岳(3,046m) 南岳(3,032m) 仙丈ヶ岳(3,032m) 農鳥岳(3,026m) 乗鞍岳(3,025m) 立山 (3015m) 聖岳(3,013m) 百名山 47      鳥海山 朝日岳 飯豊山 巻機山 谷川岳 雨飾山 火打山 四阿山 浅間山 大菩薩嶺 丹沢山 五竜岳 鹿島槍ヶ岳 剱岳 立山 薬師岳 黒部五郎岳 水晶岳 鷲羽岳 槍ヶ岳 穂高岳 笠ヶ岳 焼岳 乗鞍岳 美ヶ原 霧ヶ峰(車山) 蓼科山 八ヶ岳(赤岳) 御嶽山 木曽駒ヶ岳 甲斐駒ヶ岳 仙丈ヶ岳 北岳 間ノ岳 塩見岳 悪沢岳 赤石岳 聖岳 光岳 白山 荒島岳 大台ケ原山 大峰山 大山 剣山 石鎚山 宮之浦岳

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伊藤新道 黒部の山賊の世界                      古い地図を持って

水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳・湯俣(富山,岐阜)

2023.08.28 (月)3 日間

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黒部の山賊の世界に惹かれ  古い地図を持って伊藤新道を歩いてきました 高瀬ダム〜湯俣〜伊藤新道〜三俣山荘〜鷲羽岳 ルートのレポートとエピソードは後半に ~黒部界隈の古い山地図 黒部の山賊の著者であり、三俣小屋の小屋主であった伊藤正一さんが1963年に編集されたもの 黒部ダムは建設中であり、高瀬ダムもまだなく 読売新道も開通1年前 地図の中心は三俣山荘と雲ノ平であり、メインルートは伊藤新道 ~伊藤新道 正一さんが谷を7年間歩きルートを調査し、私財を注ぎ込んで4年の歳月をかけ黒部の山賊の協力を得て1956年(昭和31年)、三俣山荘と雲ノ平へのルート『伊藤新道』を完成させた 黒部源流の美しさに見せられた正一さんの「この絶景を多くの人に見せたい」という想いから整備された  当時は一日に1000人を越すハイカーがここを歩いた 高瀬ダムの建設により交通の不便や水位の上昇などアクセスが困難になり道が荒れ、5つの全ての吊り橋が流され1983年(昭和58年)頃には通行困難となる 今では山荘の人たちが小屋終いの時に下りたり、ごく一部の上達者が歩ける旧道となっていた いつかはと願っていた憧れのルート 生前の正一さんはいつか伊藤新道を復活させたいと、そして、その思いはご子息の圭さんにも受け継がれ、三俣山荘を運営しながら何年もかけて復活に向け整備をしていた ~北アルプスのラストフロンティア 昨年に国の補助を受け第一吊り橋がかけられた その頃に伊藤新道復活プロジェクトが始まったのを知りクラウドファンディングに自分たちもわずかながら賛同した 桟橋と残る2つの吊り橋が完成し 伊藤新道が約40年ぶりに開通した 行くしかない 目的の地はもちろん 黒部の山賊の世界の中心である元三俣蓮華小屋 三俣山荘 地図ともう一つ持ってきた大切なもの 1964年に発行された黒部の山賊の初版  ザックに入れて黒部界隈を歩きたいと願っていた 三俣山荘の食堂に飾られている正一さんが撮影された写真と一緒に一枚の写真に納めたい ~黒部の山賊 アルプスの怪 戦後の混乱期に正一さんが北アルプスの最奥部黒部源流にある山小屋の権利を買取り、そこに住み着いていた山賊と呼ばれた猟師たちとの交流や、山小屋経営をする中で体験した不思議なことが綴られている 6年前に三俣山荘に泊まり黒部に初めて足を運んだ この界隈の美しさ 黒部の歴史を知り 当時のことや風景が知りたくなった 黒部の山賊をはじめ、当時の黒部の文献や資料を集め何冊も読み、古い地図を眺めていた 中には戦前の写真や地図も この界隈について初めて書かれたのはいつなのか?どの本なのか?一番古い写真は? 気がつけば時間も忘れ地図の中を旅し、黒部の山賊と呼ばれた猟師が歩いた足跡を辿っていた 伊藤新道復活 このタイミングでここを歩けたのは本当に幸運なことだ ⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️ レポート 初日 高瀬ダム〜湯俣 午後七倉温泉からタクシーで高瀬ダムへ向かう そこが今回の旅の出発地点 歩くこと約2時間で湯俣温泉に到着 ここまではフラットな道が大半 気持ち良い林道と登山道 たまに土壌が崩壊し巻き道がある程度 初日は湯俣あたりでテントを張る 午後は天気が不安定であったが、この旅雨に遭うこもなく終始お天気に恵まれた 2日目 湯俣〜伊藤新道〜三俣山荘 待ちに待った伊藤新道を歩く 槍ヶ岳へ続く水俣川とこれから歩く湯俣川の合流地点にある吊り橋を渡る 渡った先には山の神を祀る鳥居があり登山の安全をお願いした フィックスロープを使い湯俣川へ下りた 右岸のゴーロを川に遡って行く しばらく進み見上げるとかつての伊藤新道の古い桟橋のものが この高さ必要なのかと 天然記念物の噴湯丘が見えてきた 硫黄臭と湯気が覆う道と湯俣ブルーが美しい 湯俣川は硫黄成分が出ており苔や魚の姿はない もうここは伊藤新道 歩いていることが夢のようだ 水量が例年に比べ少ない 水の中を遡行する方が歩きやすいところも 第一吊り橋に到着 橋を渡りそこから何度か渡渉を繰り返した ガンダム岩が見えてきた 緊張感が増す、いや、ワクワクが暴走しそうだ 水の流れはなく水深も腰くらい 巻かずに川の中を歩く さらに進むと新たに桟橋が設置されていた ここも川の中を歩く 随所に渡渉ポイントにテープによるマーキング、足場、お助けロープ、薮刈等の整備には本当に感謝 この安心感がなければここを歩くことができなかった 第二吊り橋に到着 かなりの高さに橋がかけられてある すごい水の勢い 自然の力を肌で感じる この辺になると渡渉にもなれてきた 水圧に負けないように踏ん張りながら歩く 気持ちに余裕とワクワクが落ち着いてきた 夢中になっていていた 素晴らしい景色が広がる 改めて今自分が憧れの伊藤新道を歩いてると実感 両岸からは岩の壁が迫ってくるようだ 赤いレンガの岩が切り立っている 遠くの山も見えてきた 大きな山容、双六岳か丸山あたりの稜線か 基本歩くところがなくなれば渡渉、または遡行 どうにもならない時は少し引き返すとルートが見いだ出すことができる バリエーションルートに似た感覚 かつての第五吊り橋があった第三吊り橋に到着 ここからは山歩き いきなりの急登、遡行したあとの脚には堪える 目の前には硫黄尾根が見える さらに登ると槍の穂先が硫黄尾根から見えた 標高を上げているのが実感できた 赤々とした山肌の硫黄尾根 その後ろには荒々しい北鎌尾根と槍ヶ岳 振り返ると今歩いてきた湯俣川が見える その奥には燕岳の稜線 さらに高度を上げると景色が広がった 展望台だ 槍穂高の稜線、西鎌尾根、双六岳、そして三俣蓮華岳 青空の下目の前に北アルプスの峰々が広がる 展望台からは巨木と巨石と苔が広がる森 すぐに大峰の森を思い出した 傾斜もゆるくなり今日のゴールが近いと感じた 槍穂高から三俣蓮華岳に至る稜線を眺めてのトラバースもう鷲羽岳の懐を歩いているはずだ 鷲羽岳と山荘への分岐点が見えてきた まもなく三俣山荘へ到着した 午前11時30分 湯俣から約6時間 憧れルートを歩くことができた 今日はもう鷲羽岳には登頂はしない さらに先の雲ノ平にも行くことも ⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️⛰️ 高瀬ダムをスタートしてすぐ 広島のショップ店員の一平君に会う 同じルートと行程のようだ 今日の寝床や湯俣の露天風呂 色々と話が盛り上がる 気がつけば黙ってる時間がなくなってた ただでさえお互い憧れの伊藤新道を歩く テンションは2人とも高め 詳しくは書かないけど 裸の付き合いとお隣でテント 一緒にご飯も食べた コップありますか? 何やら泡の飲み物を注いでくれた 🍺だ 普段飲まないけどなんだろ今日は飲めた もう友達以上だな 翌日も一緒に歩くことに 終始話がつきない 一平君もは数年前に関西にいてたようで大峰の話になりそこから知り合い繋がりであることがわかった さらに 一平君のお友達が山荘で働いて会いに行く約束をしているらしい 伊藤新道を歩いて山荘のお友達に会いに行くなんてなんて素敵なヤツだ 第三者吊り橋付近大勢のパーティと遭遇 あいさつをしたら あれー 編集長さん あ 圭さん あぁ NHK にっぽん百名山の撮影クルーの皆さん 少しお話をさせてもらった ルートや水の量、整備はどうだったとか靴の選び方とか話が止まらない 最後に圭さんからなぜここを歩こうと思ったのかと聞かれて 黒部の山が好きで歴史とか古い地図を見て楽しんでることと、先にも書いたけど、今日持ってきた本と地図の話になり、山荘で圭さんが時間を作ってくれることになった ここからのルートは、展望が開けるまでは急登だったけど、一平君とどんどんお互いの内をさらけ出す 山荘で待つお友達とのこと、これまで登った山の話、仕事のこととか尽きることない 黒部愛が強すぎるってびっくりしてくれた 終始早いペースで引っ張ってくれた 初めてかも 山荘でお友達のムラさんに会う 受付をしてもらった 顔に優しさがにじみでていた  また一平君とお隣でテントを張る もう昨日初めましての仲とは誰も信じてくれない笑 午後は別行動 一平君は双六岳まだ行くようだ元気の塊だな 自分は脚が疲れていたので食堂でカフェタイム 食堂の写真とか周りの山の景色を楽しみながらコーヒーとケーキをいただいた 三俣山荘の素晴らしいとこは2階に食堂があって窓越しに槍ヶ岳が見える しばらくして お土産を買い、本棚のあるくつろぎスペースに来た 読みたかったものがある 三俣山荘便り ななかまど 伊藤正一さんが編集したいたもので中には開拓時代のエピソードが古い写真とともに綴られてある 5時から夕食 一平君が帰ってこない ムラさんにもその旨を伝えた 下りて来ないか三俣蓮華岳の方ずーっと眺めたりしていた タイム的には余裕 しばらくすると ザックを前と後ろに背負った人が下りてくる 一平君に間違いない 三俣蓮華岳の山頂で座り込んでいた人を引っ張って下りてきていたのである 楽しそうにニコニコして帰ってきた おかえり!ただいま! テント場に響く2人のデカい声笑 何をしたかすぐわかった 迷うことなく自分に真っ直ぐな 一平君のことが山男として大好きになった 事情を食堂のスタッフさんにも伝えると 2回目のご飯の時に温かいご飯を食べて下さいって配慮していただいた シビエシチューと2人でご飯3杯食べた 行儀悪いけどやっぱり話は止まらない 夕食後食堂はまたカフェになる アルコールランプと壁のプロジェクターからはかつての伊藤新道やスタッフさんが撮影した写真がスライドされるオサレな時間となる 山小屋ということを忘れそうだ 一平君と仕事を終えたムラさんと楽しい時間 🍷まで飲んでしまった 地図を見ていると山荘のスタッフさんたちも集まって来てくれた 今はなき道や旧の地名、女将の敦子さんからも色々と貴重な話を聞くことができた 和やかな楽しい時間はあっという間に過ぎいきなり食堂が真っ暗に 消灯時間だった みんながわーって いつも夜はこんな感じなんだろうなっと 小屋の生活を少し味わえた気がして幸せな気分になれた 一平君とテントに戻る 北鎌尾根の上にお月さん 満月が近い明るい夜だった 翌朝鷲羽岳へ登る 一平君は裏銀座で下山するとのこと 翌朝 暗いうちから鷲羽岳へ向かった しばらくして空が焼けてきた 雲がオレンジからピンク色に変わる 周りの峰々も色づく 北鎌尾根の向こうに富士山 槍ヶ岳と並んでいる 素晴らしい景色が止まらない 日の出が始まった 周りがオレンジ色に染まる 眩しいくらいの光 パワーをもらってる感じがする どんどん日が昇り山の表情も変化する ただただ美しい それ以外の言葉が出てこない しばらく見入ってたが 下りる準備を始める 楽しみはまだまだある テントに戻ると一平君も伊藤新道で下りると 帰りも同じだな なんだろ素直に嬉しかった 荷物をまとめ山荘に向かうと 編集長さんと撮影クルー 食堂でコーヒー飲んでて!と圭さんも まだ撮影があるようだ 食堂ではスタッフさんが朝のミーティング中 ムラさんがサイフォンコーヒーを作ってくれた 一平君に食堂の壁の写真と一緒に撮ってもらう 圭さんがきてくれた 黒部のこと、伊藤新道整備のこと、正一さんのこと、フィルムカメラやたくさんの話を聞かせてもらった 地図を眺めながら話は盛り上がる 昨晩の山荘のスタッフさんと同じように 地図にある今はなきルートや旧道の話をたくさんしてくれた コースタイムが早いのは正一さんの脚での時間だとも言ってた 人が歩かないと道はなくなる みんなが踏むから道は固められ草も生えない 放っておくとすぐに薮に戻る 登山道の維持整備は大変なことでもあると教えもらった この先の未来の話も教えてもらった 伊藤新道のように今は旧道となってる道の復活プロジェクトだ 詳しくは書かないけど 構想は上高地から湯俣までダイレクトライン! 今見ている古い地図がもしかしたら未来の地図に限りなく同じになるかもしれないと どんどん道が復活しさらに繋がって行く 素晴らしいことだ 圭さんとの時間はあっという間に過ぎた 地図を見ながら一緒に過去から未来までの壮大な時間の旅をすることができた あるべきところに置いてもらおう 持ってきた初版は山荘の本棚に置いてもらえることになった そしてもう一つ圭さんと約束もした この地図を持って再びここにくること そして黒部がある限りこの地図を壁に飾ってくれることになった 帰りにムラさんから メッセージが書かれたお弁当をいただいた お土産も 嬉しい 帰りに一平君といただいた またムラさんにも会いに行きたい さぁそろそろ下山しないと帰れなくなる 一平君は下山したらなんと11時間のドライブが待っている 山荘を出発する時に2階からムラさんとスタッフさんが手を振って見送ってくれる 鐘も鳴らしてくれた こんな帰り方も想像もしていなかった 人との繋がり優しさ 強く感じた旅だった もう色々ありすぎてお腹いっぱい 頭の整理が追いつかない 素晴らしい時間をすごせた 一平君との出会いがこの旅を濃く素晴らしいものにしてくれたのは間違いない ありがとう 一平君とも約束したことがある この秋に会いに行くと 下山途中で一平君とは別れた 先を急ぐ一平君とゆっくりペースの自分 第三吊り橋で硬い握手した お互いの無事と再会を祈って 15時頃に湯俣山荘に到着 三俣山荘のスタッフさんが9月のオープンに向け準備をしていた ここで帰りのタクシーの手配や色々とお世話になった ムラさんを通じてお礼を伝えてもらった 18時前に誰もいない高瀬ダムに到着 車の音がどんどん近づいてくる タクシーが来てくれたようだ 長い旅が終わろうとしている 自分の中の黒部の旅は終わることはない かつての黒部を見ることも歩くこともできないけど そこに行けば山賊たちの足跡や源流の記憶が残っている いつまでもそう願う 楽しみは尽きることはない 黒部の輝かしい過去 自分が歩いてる今 そして、これからの未来 地図の上ではなく 自分の目で足で過去現在未来を繋ぐ旅ができた 大袈裟に聞こえるかもだけど自分にしたらこれでも控えめなくらいだな 人の繋がり 道の繋がり 時の繋がり 心に残る旅を終えることができました ありがとうございました

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