YAMAP / ヤマップ
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編笠山〜権現岳〜旭岳(青年小屋テント泊)の写真

権現小屋に到着。とても好きな小屋なのですが、今シーズンも営業していないのが残念です。 先程の4人パーティーの皆さんともまたご挨拶。 後で見たら、皆さんハーネスを装着されて、キレットに向かわれていました。そういうルートなんですよね…

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zozomi
ID: 2144489

八ヶ岳や丹沢を独り静かに歩くのが好きです。 単独行が多いですが、5歳・6歳姉妹の子ども達との山歩きも、少しずつできたら良いなと思っています。 祖父が建てた編笠山の麓の山荘で、幼い頃から八ヶ岳南麓の自然に親しんできました。 山と高原地図「八ヶ岳(蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰)」のすべての登山道を歩くことを、ライフワークにしています🍇 Photo 4月の清泉寮と南八ヶ岳

この写真を含む活動日記

写真164
もらったドーモ50
18:14
18.0 km
1524 m

編笠山〜権現岳〜旭岳(青年小屋テント泊)

八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳)(山梨,長野)

2023.08.04 (金)2 DAYS

zozomi
zozomi

8月の月例編笠山を兼ねて、テントを背負って編笠山に登り、青年小屋キャンプ場でテント泊。 2日目はテントを置いて、ギボシの岩場を歩いて権現岳へ登頂。そこからキレット縦走路に向けて源治梯子を降り、旭岳まで足を伸ばし、往路を戻りました。 青年小屋キャンプ場はずっとテン泊したかった場所でしたが、その気になればいつでもできるし、週末の観音平ルートで出会ったテン泊装備の人の多さに、若干萎えていた部分もありました。 しかし6・7月は編笠山の月例をお休みしていたことも心のどこかに引っかかっていて、平日に休みもとれたことから、お詫び?も兼ねて、編笠山の懐で独り一夜を過ごそうという気持ちになりました。 今回の山行では、月例の編笠山に加えて、ずっと避けてきたギボシの岩場を独りで歩くこと、権現側からのキレット縦走路の偵察などを目的としました。 もっと山との距離を縮めたいと、昨年から始めたテント泊。1年ぶりのテン泊装備は体にこたえましたが、ソロテント泊はやはりとても楽しかった!山との距離も近いし、何よりも「自由」であることがもう最高でした✨ 編笠山を真夜中に目の前で見たのは初めてでしたが、ぬるっとした丸頭の黒いシルエットがなんとも不気味で、昼間見るおっとりした姿とはまったく違う奇妙な印象を受けました。近くの森からは「キョキョキョキョ…」という夜鷹の鳴き声。久々に山の夜を味わいました。 翌朝はまだ暗いうちから権現岳に向けて出発。 ギボシの岩場は数年前に視界ゼロ&暴風の中歩いたきりだったので、西ギボシの岩場に一面に広がるお花畑に感動!夢中になって写真を撮っていたらいつの間にかルートを右にそれ、落石を起こしかねないガレ場に入ってしまい、急いで復帰しました💦 なんとか権現岳に到着し、気持ちを落ち着かせてから、キレット縦走路の偵察へ。まずは61段の源治梯子を通過。今回はツルネまで足を伸ばしたかったのですが、実際に見るツルネははるか遠く(この時は何故か阿弥陀岳をツルネだと勘違いしていた😂)、今日は無理だと判断。手前の旭岳に登頂し、引き返すことにしました。 旭岳山頂からは、右肩に鋭い大天狗・小天狗の岩峰を従えた赤岳、そして先週歩いた真教寺尾根も見えて嬉しくなりました。 東西どちらの谷も深く切れ落ちていますが、特に東側の谷には『八ヶ岳挽歌』に出てくる地獄谷や、悪沢と言われた権現沢や三ツ滝ルンゼもあると思うとドキドキしました。 旭岳は八ヶ岳の中でもあまり知られていないピークですが、『八ヶ岳挽歌』を読むと、権現沢を登って旭岳や近くの稜線に出るという記録があったり、「旭岳東稜」というバリエーションルートもあるようです。個人的にはすごくロマンを感じる峰で、来れて良かったなと思いました。 眺望を存分に満喫して、往路を戻りました。 先週のよかさんとの岩場の練習を思い出しながらギボシを歩きましたが、やはり恐怖から鎖に頼ってしまったり、体が岩に張り付いてしまったり…。これはもう場数を踏んで体に覚えさせていくしかないなと思いましたが、良い練習になりました。 無事に青年小屋キャンプ場まで戻り、テントを撤収した後、帰りは巻道で。林床に咲く小さなランの花を探したり、美しい苔の森を愛でたりしながら、のんびりと下山しました。 2日間、雷雨の予報は出ていたものの、雨には一度も降られなかったことが本当に幸いでした。   今回、苦手な岩場を独りで歩いて実感したのは、怖いと感じる心と向き合うことの大変さでした。 同行者がいれば励まし合えるし心強いのですが、独りの場合はずっと、当たり前ですが独りで向き合わないといけないし、自分で自分を励まし続けないといけなくて、今回は旭岳で気持ちの限界が来てしまいました💦でも、こういう心の状態になることが事前に分かって良かったです。 源治梯子を二度も通過しながら、一体私はどうしてこんな思いをして、こんなところを独り歩いているんだろう。。という気持ちにもなりました。同時に、この自問自答が山なんだろうなとも思ったりしました。 南八ヶ岳の厳しさと美しさ、そして、答えの出ない色々な自分の気持ちと向き合った、怖くも充実した2日間となりました😊