YAMAP / ヤマップ
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海ノ溝谷(長良川水系板取川/奥美濃)の写真

偵察のつもりなのにどんどん進むので呆れ顔

この写真を投稿したユーザー

くに
ID: 1909547

登れない・泳げない・体力ない 三拍子揃った沢ヤの端くれ。ピンキリのキリ。 紀伊半島彷徨クラブ ワタシの活動日記に登場する人物エピソード軌跡は全てフィクションです。 山も雪も岩も花も好きですが残念ながら全てを器用にやれるほどの能力と財力を持ち合わせていないため一番好きな沢登りに全振りです。 いずれ歳を重ね沢登りができなくなったら、山ガールを引き連れて初級バリエーション的な山をエスコートしドヤ顔で過去の栄光を語り師匠と呼ばせ肩を組んで写真撮っちゃったり酒を飲んでダル絡みする下心丸出しのエロジジイに進化したい所存です。 ということで現在は春夏秋冬、季節を問わず渓谷を彷徨っています。 レポのコメントなど交流がある方を中心にフォローさせて頂いています。美女は脊髄反射でフォローしてしまいます。たまに気の迷いで整理したりします。ご容赦ください。

この写真を含む活動日記

写真82
もらったドーモ109
06:54
5.5 km
612 m

海ノ溝谷(長良川水系板取川/奥美濃)

平家岳(福井,岐阜)

2023.08.05 (土)日帰り

くに
くに

この遡行記録は私がセンパイを騙しそそのかし海ノ溝谷(ウミノミゾタニ)にツッコんでみたお話です。 海ノ溝谷がある場所は岐阜県。 奥美濃の長良川水系板取川の支流にある川浦谷川(かおれたにがわ)に流れ込む谷。 某サワグルイでは中部ゴルジャーの聖地などと評されていた。 沢登りをしていて海ノ溝谷を知らない人はモグリの沢ヤだと言っても過言ではない数多のゴルジャーを魅了する超メジャーゴルジュ。 この谷、まず地形図がヤバい。蛇行する谷の両岸に岩崖の記号が連なり折り重なる圧倒的なゴルジュ地形。眺めているだけでゾクゾクが止まらない。地形図だけで酒が飲める。 そして過去のゴルジャー達の遡行記録や写真を見ると武者震いと冷や汗と吐き気が止まらない。撤退の記録もわんさかでてくる。 まるで怪物の内蔵に飲み込まれたような異空間。 迫りくる紺碧の水塊水流。ホワイトウォーターの巣窟。逃げ場のない艶めかしくテカる側壁。外界と断絶された非日常の谷底。こんなところに足を踏み入れて生きて還れるのだろうか。 おっかな美しい。 ゴルジュストロングスタイルの沢ヤに憧れるゆるふわハイカーの私としてはいつか訪れてみたい夢のようなゴルジューランド。 無論、沢登りビギナーの私に突破できるイメージは皆無で夢のまた夢と思っていたのだが千載一遇のチャンスが巡ってきてしまった。 ・九州遠征の予定が台風の影響で転進となり前々からはーちゃんパイセンと私が行きたいと言っていた川浦渓谷に行くことになった。 ・関市板取のアメダスを見ると2週間でわずか55mm程度しか降水量が無く、水量が少ない可能性が高かった。(沢登りは水量で難易度が全然変わる) ・今シーズン、某クラブの遡行でモノホンの沢ヤに出会い沢ヤの世界に片足をツッコんだ事で感覚がバグった。 ・甲川の遡行のリードができ自信過剰になっていた。 無論、はーちゃんパイセンも海ノ溝の存在は知っている。 ただ、私がストレートに「海ノ溝に行きましょう!」と言っても却下されるか受け流されるのがオチ。 ただ、せっかく川浦谷本流を遡行するなら途中通過する海ノ溝谷の入口の先をちょっと覗いてみたくなるのは沢登り愛好家の性。 そこでウミノミゾウミノミゾウミノミゾと連絡をとる度に呟いていたら、はーちゃんパイセンから「海ノ溝谷を偵察って計画書にいれてみない?」と待望の一言が返ってきた。 「入れます!」と即答し計画書を作成した。 察しの良い方ならお気づきだろう。 私は偵察で終わらせる気なんて更々ない。 一度取り付いてしまえばこっちのもの。 その景観に惹き込まれ更に一歩先を覗き見たくなることは想像に容易い。 あとは私が率先してトップで突っ込み沢登りに対する情熱と愛と毎晩酒を浴びて作り上げた肉体を全力で海ノ溝谷にぶつけるのみ。 後輩の私が突破してしまえばセンパイもノッテくるはず。 渇水で難易度が下がっているならワンチャン全遡行を狙ってみたい。 私の気持ちは出発前に固まっていた。 いざゴルジャーの聖地、海ノ溝谷へ