樹林帯を抜けると左手に縦走尾根と寒風山が目に入る 戻る 次へ

霧氷のパノラマ 南尾根から笹ヶ峰~チチ山 往復の写真

2023.01.21(土) 10:20

樹林帯を抜けると左手に縦走尾根と寒風山が目に入る

この写真を含む活動日記

66
46

07:21

6.2 km

940 m

霧氷のパノラマ 南尾根から笹ヶ峰~チチ山 往復

笹ヶ峰・寒風山・平家平 (高知, 愛媛)

2023.01.21(土) 日帰り

1月22日(土)今年3度目の雪山は霧氷期待で「笹ヶ峰」と「チチ山」を歩いて来ました 四国には笹ヶ峰が3座あり、参勤交代で土佐藩が使った土佐北街道、新宮近くにある笹ヶ峰(標高1,027m)と南国市最高峰の笹ヶ峰(標高1,131.4m、ここの三角点名は国見山)そして今回私が歩いた石鎚山系の東端に位置する最もポピュラーな「笹ヶ峰」(標高1,859.6m)です 「笹ヶ峰」は奈良時代頃から石鎚修験道の発祥の地で、麓の大生院にある「石鉄山・正法寺」を中心に登拝されていたらしい。山頂にある石積みの祠には「金剛笹ヶ峰石鉄蔵王大権現」と「大日聖不動明王」が祀られています (石鎚修験道の地はその後、瓶ヶ森そして石鎚山へと移行されて行くのです) 叉、笹ヶ峰は学校登山発祥の山で私が子供の頃には新居浜市や西条市の中学生が全校生登山の課外授業として先生に引率されて丸山荘に泊まっていました また、丸山荘近くの丸山にスキー場もあったそうです 子供の頃は親父や担任の先生らに連れられて「下津池」から歩いて登っていました しかし、山歩きを始めた頃(50歳頃)からは旧寒風山トンネル口手前の大規模林道「寒風・大座礼線」にある南尾根登山口からブナを眺めながら登る様になりました 笹ヶ峰南尾根ルートは急斜面で上りに使うのを嫌う人が結構多いですが、四国や北アルプス・南アルプスの急登を歩いてきた私にとってはさほど驚くような傾斜では無く、返って見晴らしの良い笹斜面を歩くのが爽快な気がします 南斜面ですから冬でも比較的雪も融けやすく少な目ですが、積雪の多い時にはラッセルが大変で山頂まで4時間半かかった事もありました 南尾根は3段階に区切られています 第一場は岩崖までの植林地帯急斜面です 寒風山を整備されて来た橋本さんが数年前からここにロープや休憩所を設置されています 岩崖には沢山ロープが有り過ぎて困ってしまいますが、安全には寄与してくれているのでしょう 第2場は岩崖を上がって笹と自然林の尾根を進み、大ブナとリョウブ林を抜けるまでの行程です ミズナラやブナ、モミなどが美しい自然林です 第3場はウラジロモミを抜けて一面の笹原を左手の寒風山、伊予富士や右手の冠山を眺めながら歩き、やがて山頂近くのコメツツジなどの低木帯を抜けて肩部から山頂を見ながらフィナーレです 笹ヶ峰山頂には一等三角点「笹ヶ峰」や先に触れた石積みの祠に出会います 西側には西黒森、瓶ヶ森、石鎚山、更には奥の手箱山、筒上山、 北側には沓掛山・黒森山と瀬戸内海 西側にはチチ山、チチ山の別れから続く冠山、平家平、その左手奥に赤石山系等・・・ 誠に申し分ない展望です 「チチ山」は新居浜市の最高峰で笹ヶ峰と同じ位の標高1,855mです 新居浜から見るといつまでも雪が残っている山です 漢字では「乳山」と書き、江戸時代に別子銅山で働いていた男衆たちがこの山を見上げるとオッパイの形をしているのでそう呼ばれたそうです 獅子舞の鼻から見るチチ山は確かに形よく尖がっていますがオッパイは想像も妄想も出来ません まあ、そんな二つの山を歩いて霧氷を堪能して参りました エントツ山