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立山室堂から上高地(6泊7日)縦走の写真

2022.08.08(月) 10:16

この写真を含む活動日記

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70.7 km

5414 m

立山室堂から上高地(6泊7日)縦走

立山・雄山・浄土山 (富山)

2022.08.05(金) 7 DAYS

富山県立山室堂から長野県上高地に6泊7日の縦走。 「Chi va piano, va sano e va lontano.」  今回の大縦走は現役時代からの夢の一つ。 4日の22時に東京竹橋の毎日新聞社前発の2022毎日あるぺん号で出発。 5日朝7時前に室堂到着。 今回は軽量化のため寝袋(シュラフ)は持たなかったが8日分の食糧は重い。 しかし前半で生物等重たいものは食べてしまう予定。私のザックは20kgを超え妻は16kgから始まった、 初日は浄土山から佐々成政の厳冬期越えの伝説のザラ峠を越えて五色ヶ原キャンプ場。その間急な上り下りと雪渓越えとルートタイムの割にハードな半日でした。 2日目(6日)はスゴ乗越まで。2591mの越中沢岳に登りまた下って2431mのスゴノ頭に登り更にスゴ乗越まで下る聞きにし勝るアップダウンの繰り返しで応えた。 スゴ乗越小屋からは富山の街並みの灯りが見えた。 3日目(7)は2900mの北薬師岳からのスリリングな岩尾根を越えて2926mの薬師岳へ。 天然記念物の薬師岳の圏谷郡の金作谷カールに富山、日本海の展望が素晴らしい縦走ルート。 薬師岳からの下りで妻が有名な登山家で山岳カメラマンの平出和也氏に遭遇し声をかけると気さくに写真に応じてくれた。 二度目の太郎平(薬師峠)のキャンプ場。 この日、日本海魚津市から日本アルプスを越え静岡県の太平洋を目指すTJARがの先頭の土井陵選手が到着し妻がまたまた声をかけて話す幸運。 更に4位はレジェンド望月選手が到着し妻が最初に応援の声をかけると妻に「ヨレヨレですよ。」と神対応。 妻の度重なる幸運に驚く。 4日目(8日)は一気に高度を下げる黒部川源流の薬師沢小屋まで下り黒部川の大東新道の沢下り。二度目であるが重たい登山装備での沢下りはなかなかスリリング。そして高天ヶ原峠までの2時間の長い急登の末、我が国最深部の温泉高天ヶ原山荘に着く。そのあと30分下り露天風呂を楽しみ、私は囲いの無い河原の中の野湯にも入った。 前回10年程前に来た時は傾いた小屋を改修しており寒くなり大工さんが帰ってしまい私達はまだ壁が完成しないスケスケの寒い小屋に泊まったことがありその話をすると山小屋のスタッフが驚いていた。 夜は3回目の高天ヶ原山荘でゆっくり。久しぶりにビールを飲んだ🍺 5日目(9日)は一番長い1日になる。 朝4寺に出発して沢沿いを登り鷲羽岳そして三俣山荘に下りる。 三俣山荘でコーヒーとケーキセットを頂き奥様とスタッフと伊藤新道の再建状況について話を聞く事ができ今年9月に2本の橋がかかるとの事。一番下のお嬢さんも7時間で登っているとのこと。 2年後には伊藤新道を登り訪ねる約束をして別れた。 更に翌日の槍ヶ岳の先着順のテント場のことを考慮して双六山荘まで頑張る。ところがテント場は小雨の中の強風。他のテントが飛ばされる中、妻が何とかテントを設営していた。 6日目(10日)は西鎌尾根を登り槍ヶ岳迄。山頂直前の千丈乗越では飛ばされそうな強風の為迂回して槍平方面に下山して飛騨乗越に急坂を登り何とか槍ヶ岳山荘へ。風が強く回復の目処が立たない為予定変更してそのままババ平へ下山。 7日目(11日)ババ平から上高地へ18kmをひたすら歩く。妻は徳澤で名物のソフトクリームを食べを明神へ。 明神の嘉門次小屋で名物のイワナを堪能したかったが山の日で大変な観光客のため断念して上高地でゴール。 そのあと私達の日本山岳ガイド協会の上高地アルプス山荘でお風呂に入りスマホの充電もさせてもらった。 7泊8日の予定が1日早く下山した。 前回の大キレットと北穂涸沢岳縦走と異なり特に有名な危険な場所はないがさすが日本アルプスそこのらの山なら危険情報がつきそうな難所は数知れず! しかし、走破する距離が長い為1日の行動距離を短くして身体の負担を軽くし更に食料に衣類に可能な限り軽量化を図った。寝袋も持たなかった。 とはいえ長い縦走の衛生管理が課題であるが4日目に高天ヶ原温泉に入りスマホのYAMAPがログを取るため電流をかなり消費することから予備のモバイルバッテリーの充電が出来たのがポイントだった。 因みに家に着いた時の私のザックは(テントが濡れているのとストックを含めて)17kg.妻は10kgでした。 最初に書いた 「Chi va piano, va sano e va lontano.」 は私達夫婦が登山を始めた頃南阿蘇のペンションで出会ったイタリアの格言で発音はキバ ピアノ ヴァ サーノ エ ヴァ ロンターノです。 意味は(ゆっくり行く人は 元気に遠くまで行く)というもので私達の登山の標語となっているものです。 このような北アルプスを縦断するロングトレールが出来た事を本当に嬉しく思います。 正に私たちが夢見た山旅でした。