蝶ヶ岳方面の稜線。 戻る 次へ

常念岳→蝶槍→蝶ヶ岳日帰り周回でアルプスデビューの写真

2022.06.05(日) 09:31

蝶ヶ岳方面の稜線。

この写真を含む活動日記

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11:16

15.7 km

2095 m

常念岳→蝶槍→蝶ヶ岳日帰り周回でアルプスデビュー

常念岳・大天井岳・燕岳 (長野)

2022.06.05(日) 日帰り

過ちも間違いも 自分だけに価値のある財宝 (BUMP OF CHICKEN『sailing day』) 来月で登山開始1年ということもあり、そろそろアルプスに行ってもバチ当たらないかな?と本山行を計画。 結果、想像のはるかに上をいく辛さで、距離と標高差と標準CTだけでは登山の難易度は測れないことと、自分はまだまだであることを痛感しました。行動時間、距離、累積標高差だけみたらそんなに大変な山行とは思えないですが、今の自分にはこの程度でもクソ辛いということが分かった貴重な経験でした! 【三股駐車場】 安曇野インターチェンジからGoogleMapで43分。無料、綺麗なトイレあり。途中の道は落石があったり猿が出没したりはありますが、舗装されてます。 前日夜自宅を出発し、2時過ぎに到着。2〜3割の埋まり。車中で仮眠し、5時に登山開始。 【三股→前常念岳】 樹林帯の急登を、高山病も気にしながらゆっくり進む。高山病、脱水、トイレを考慮し、20分に1回を目安に水筒のカップ1杯程度の水分を補給する。 前常念岳の直下はゴツゴツした岩場。岩場慣れしていないため、岩と岩の間に置いた足が抜けなかったり、膝や脛をぶつけて悶絶したり、登らなくていい岩登った後にもっと簡単なルートに気づいて脱力したり、悪戦苦闘する。そのためか、この岩場が結構長く感じ、気力体力を少し奪われる。 【前常念岳→常念岳】 常念岳に向かう稜線は引き続き岩場で、常念岳の直下はガレ場。特に問題なく登頂。山頂からは槍穂高オールスターズがかなり近くに見えテンション上がる。ハイカーさんともお話が弾み、思った以上に長居する。 【常念岳→蝶槍】 今回の核心部がここ。常念岳山頂で蝶ヶ岳からやってきたハイカーさんから、蝶槍の登りが雪渓もあって大変、と。また、別の女性単身ハイカーさんが、午後天気下り坂と教えて下さり、天気アプリを確認すると夕方から雨マークが。不安を小脇に抱えつつ進む。 常念岳から蝶ヶ岳までの縦走路は、槍穂高ズが常に近くに見えるのが素晴らしい。が、結構アップダウンもあり、また、雪が所々残っていることもあり、体力を消耗する。しかし、私がこの区間で一番堪えたのは、夏道に一部雪が残り、ルートが不明瞭なこと(特に蝶槍直下の登り!)。トレースも不明瞭、夏道も雪のため不明瞭でどこを進んだら良いか分からず、何となくトレースっぽいところを進んで、おかしい事に気付き、GPSで確認して戻る、を何度か繰り返す。これで体力と気力をかなり削られる。周囲に誰もいなかったので、GPS無かったら遭難してたかも。紙地図とコンパスでも行動できなきゃ危険ですね。 水分補給のペースは継続。 【蝶槍→蝶ヶ岳ヒュッテ】 先程とは打って変わって楽勝。雷鳥撮影したりしながらさくさく進む。三角点がある写真の場所は蝶ヶ岳ではないとのこと。騙されました(地図確認が甘いだけ)。 【蝶ヶ岳ヒュッテ】 近くにトイレもあるし、あとは下るだけだし、と自分を納得させ、今までの水分補給のペースを無視して、蝶ヶ岳ヒュッテでコーラ、ポカリスエット、お茶(それぞれ500ml、500円)をがぶ飲みする。これまでトイレには行きたくならなかったのは、こまめに水分補給したからというよりは、単に水分補給足りてなかったんじゃないか、持ってきた約2,700mlは既にほぼ飲み尽くしていたので、そもそも準備する量が足りていなかったのでは。今後暑くなるので気をつける必要があると反省。昨日常念小屋に宿泊し、今日蝶ヶ岳まで縦走して来られたハイカーさんと話が弾む。 【蝶ヶ岳ヒュッテ→三股】 蝶ヶ岳ヒュッテ直下からいきなり結構な残雪。下りだし軽アイゼンつけるのが面倒なのでそのまま進む。何度も転んでズボンやグローブが濡れる。三股分岐の案内板を見つけ、トレースを信用しないでノートレースの分岐方面に何となくに進んでみたりして、また少し迷う。結局、トレース通りに進めば良かったのだが、蝶槍のトラウマがあるため、いちいちこまめにGPSで確認する。下山道も、結構雪が残っていて進みづらい&分かりにくい。下山はビュンビュン時間を稼げると思っていたので、心が萎える。だんだん夕方になってきたので、雪が消えてからはラストスパート。これが結構長かった… 【その他雑感】 ✔︎到達標高、累積標高差、行動時間、ともに自己最高でしんどいったらありゃしなかった。 ✔︎寝不足だったが高山病にならなかった。こまめに水分補給したから?大したスピードで高度上げなかった(上げられなかった)から? ✔︎天気が持ち堪えてくれて良かった。 ✔︎途中お話させていただいたハイカーさん達に感謝!