北尾根を下るので左から陽が射します。 戻る 次へ

戸中山林道ゲート→バラ谷の頭の写真

2018.02.22(木) 15:31

北尾根を下るので左から陽が射します。

この写真を含む活動日記

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20.9 km

2397 m

戸中山林道ゲート→バラ谷の頭

黒法師岳・前黒法師岳・不動岳 (静岡, 長野)

2018.02.22(木) 日帰り

去年7月から今年1月まで7ヶ月連続で2000m峰に登れているので、2月も!ということでチャレンジした丸盆岳(2066m)であえなく撤退した自分、その後週末の2000m以上の山はてんくらでなかなかA判定にはなりません。最終の24日25日も高い山の天気はイマイチっぽい…というところでその前の木曜日は打ち合わせの予定もなく、てんくらもA判定。これは休むしか!ということで急遽前日に有休を申請し、前回途中まで下見したシブロク歩道からバラ谷の頭(2010m)を目指すことにしました。 [登山道] 戸中山林道ゲートの1.5km手前にあるバリケードに今回は車を停め、2週間前より確実に雪の減った林道を合計6km歩きます。登山道もひょっとして雪の量が減っていて物足りなかったりしたらどうしようなどと考えていましたが、心配しなくても(笑)全然そんなことはありませんでした。 1682mピークの北尾根に乗るまでの急斜面がいちばんタイヘンなポイントかな、と予想して歩き始めました。でもその区間の積雪量は大したことなく、急斜面でタイヘンなだけでそれは夏山のタイヘンさと変わりません。 実際にタイヘンだったのはバラ谷の頭に向かう最後の標高差200mでした。もともとササをつかんで登るような急登なのにつかむササは雪の中だし、雪自体もトレースが皆無なので、地面に至るまでずっとフカフカでアイゼンがまったく利きません。登ろうとしても上の雪が下に崩れていくだけで全然身体は上に上がらないし。四つん這いになってヒザで雪を圧雪しつつ、うまくバランスを取ってソロソロと登っていきます。カッコとしては赤ちゃんのハイハイなので遅々として進みません…。今までに山登りで経験したことのない息の上がり方です。木が生えている部分は木をつかんで無理クリによじ登り、結局標高200mを登るのに1時間10分かかってようやくバラ谷の頭にたどり着きました。 行きに登り一辺倒だった分、帰りは下るだけで済み、夏山に比べれば時間はかかりましたが、体力的には特にタイヘンでもなく戻ってくることができました。 [眺望] シブロク歩道経由は戸中山、打越峠を通らないのでどうしても眺望のある場所は野鳥の森ルートに比べて少なめになります。眺望のある箇所は1682mピークからバラ谷に登る途中の1770m地点とバラ谷の頭頂上の2ヶ所。まぁ、バラ谷頂上は、自分の知る限り不動岳頂上に次ぐ深南部屈指の好展望地なので、ここでこれだけの展望が得られたのは幸運でした。あれだけ苦労してもし頂上がガスの中だったらと思うと、薄曇りで陽があまり照らなかったとか富士山が見えなかったとか、文句を言うと天罰が下りそうです。でもここ意外と富士山が見える確率が低いんですよね。4回登ってちゃんと見えたのは11月の1回(しかも麓に雲が)だけです。 [服装] Garminの温度センサによると最低気温はマイナス5℃とか書いてある。このセンサ、マイナス5℃より下の温度は測れないんじゃないの?なのであまり当てにならないので無視。服装は冬・1000m以上はいつもこの装備、というミレーのアミアミアンダーウェアにバートンのポーラテックT、ペンドルトンのウールシャツ、ユニクロのウルトラライトダウン、CW-Xのタイツにマムートのパンツ。歩いている間はこのカッコで登りも下りも問題ありませんでしたが、バラ谷頂上で弁当を食べている間は今までになく寒かったです。頂上で撮った後半の写真は、ガタガタ震えながら撮ったので少しブレているかも。 [雪山ではスパッツは忘れちゃダメよ] スパッツ、ちゃんとデイパックに入れてきたつもりがなんとカッパのズボンでした(笑)。収納袋の色が似過ぎてるんだな、何か対策を考えないと。 靴の中が濡れた時のためにオーバーソックスを常備しているんですが、常時濡れた状態で乾く時がないので、オーバーソックスではいかんともしがたく、結局2足持ってきた靴下が2足ともびしょ濡れになってしまいました。下りは足が冷えてかなり辛かったです。スパッツとカッパのズボンは間違えないようにしましょう(笑)。 [今回の山行まとめ] 大無間山や不動岳、1月の黒沢山などYAMAPにアップした山行に限っても今までいろいろタイヘンな山行はありましたが、今回は「しんどさ」でいうと1番かも…というくらい疲れました~。でも2週間前の丸盆岳は撤退したのに対し、今回ちゃんと登れたのは1点だけ明確な差があったからです。それは「危険ではなかったから」。これがあったから、言い方はヘンですが今回は安心して疲れることができました。バテバテではあっても、今のバラ谷でしか見られない景色を、しかも自分ただ一人(あとシカが1頭w)が見られたワケだし、今回も充実の山行でした。今年は日の長い時期にいろいろバテバテになる山行を予定しているので、まぁいい予行演習になったかな。