無名岩の頂面にて。 戻る 次へ

圧巻の魅力低山、鋸山(田原山)を満喫しました。の写真

2022.02.12(土) 00:10

無名岩の頂面にて。

この写真を含む活動日記

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04:44

3.3 km

367 m

圧巻の魅力低山、鋸山(田原山)を満喫しました。

田原山(鋸山) (大分)

2022.02.11(金) 日帰り

 活動日記を見て、ずっと気になっていた国東半島基部(杵築市)に座する県外からも人気の高い『鋸山』にゆるりゆるりの登山に行ってきました。  正式名は田原山(543m)ですが、本山は珍しくはっきりしたピーク(八方岳)を持たず、ギザギザした奇岩の峰々が横たわるような山容から地元では「のこぎり山(鋸山)」の愛称で呼ばれています。  本山は、細い岩稜尾根が縦走する小刻みな登り下りを繰り返す山道を最大の特徴とし、途中、高度感のあるロープや鎖場などが次々と現れます。八方岳から熊野摩崖仏分岐までの周回コースから少し離れた最高標高岩峰の大観峰へのアプローチはその代表的なイベントとなっています。  緊張感あるスリリングなアップダウンを伴う複数のイベントが豊富であることが、鋸山が低山ながら高い人気を誇る最大の理由なのでしょう。  しかしながら、その一方で山行中のリスキーさは本物。初心者やトレッキングに不慣れな高齢者は登山には特に注意が必要ですね(安易な下準備なしの入山は禁物)。  登山口は、国道10号線から「風の郷温泉」(休館中)方面の県道に入り鋸山トンネル手前に位置します。  登山道は、最初伐採地に入り切り株の上を歩く珍しいコース。周回分岐点では、反時計回りルートを選択するのがベストでしょう。  左手に鋸山岩稜尾根を眺めながら南尾根を進むと、雫岩からの急な岩稜登りを介して早くも鋸山ピークとなる八方岳に到着。次いでコースから一旦外れて最大の鎖場を経ると最大眺望の「大観峰」にもアプローチ可能(リスキーさを避けるため省略の場合あり)。両者は噂通りの素晴らしいパノラマ眺望を有し、この絶景だけでも下山に相当する鋸山登山最大魅力です。  八方岳に戻り、反時計周りの周回コースに入るともう一つの魅力である細く長い岩稜尾根縦走がスタート。ノコギリ状のアップダウンの醍醐味が満喫できる素晴らしい尾根道(強風下ではリスキー)が続きます。  股覗き岩、経岩、無名岩を通過するコースは様々な素敵な雰囲気を持った尾根道は七色の表情を持ち登山者を楽しませてくれます(写真アップ)。  無名岩では、岩上から右手に鎮座する屏風岩を見ることができます。  熊野摩崖仏への分岐点は周回コース下山位置に標識。熊野摩崖仏へは右手の長い急斜面を下ってアプローチします。ロープも幾度も出てきますが、雰囲気抜群の山道が待っています。  熊野神社本殿真裏から下り進入して、摩崖仏や大日如様に会うことができます。久しぶりの再会、参拝ならびにランチを挟んで再び分岐点まで帰還。周回下山コースから、見返り岩を通過して無事下山しました。    快晴の下、低山の魅力をすべて備えた「鋸山」を存分に満喫した登山となりました。『鋸山』に感謝です!隣接する他の山香三山(津波戸山、雲ガ岳)にも遊びに行ってみたいですね。 追記、帰り際、宇佐にある戦争平和遺構『城井一号掩体壕」に念願の初訪問を果たしました。  登山後の昂る気持ちも厳かな気持ちに変化。心のクールダウンとなりました。