iPhoneによるパノラマ写真、その2。奈良代山、矢筈山、黒沢山、六呂場山、鎌崩岳、そして右端に黒法師岳(2068m)。丸盆岳と不動岳は見えていませんね~。 戻る 次へ

戸中山林道ゲート→の写真

2018.02.08(木) 13:46

iPhoneによるパノラマ写真、その2。奈良代山、矢筈山、黒沢山、六呂場山、鎌崩岳、そして右端に黒法師岳(2068m)。丸盆岳と不動岳は見えていませんね~。

この写真を含む活動日記

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15.8 km

1726 m

戸中山林道ゲート→

黒法師岳・前黒法師岳・不動岳 (静岡, 長野)

2018.02.08(木) 日帰り

去年12月にバラ谷の頭(2010m)、今年1月に黒沢山(2123m)に登れたことで、去年の7月に白山に登って以来7ヶ月連続で2000m峰に登った…ということになりました。 だいたいこういう記録にこだわるとロクなことがないのは重々承知ですが、ここでみすみす記録を途切れさせるのも何だか惜しい(笑)。そこで2月8日、寒波が猛威を振るった直後ではありますが、太平洋側にはこれといった影響がなかったこともあり、2000m級にチャレンジしてみることにしました。北八ツとかに登ってしまえばカンタンなような気がしますが、どうもそれじゃあなぁ…ということで深南部ブラザース(仮称)で唯一登っていない山、丸盆岳(2066m)にターゲットを絞り、いざ!戸中山林道ゲートへ向かいました。 [まずは林道] 戸中山林道ゲートは標高640mですが、すでに雪が少し積もっていました。先月黒沢山に登った時には標高1400mの奈良代林道ゲートに雪が積もっていなかったので、こりゃあ前回とはだいぶ勝手が違いそうです。スタート前にして暗雲が…(笑)。 林道を歩いている間も徐々に標高を稼ぎますが、積雪量も徐々に増えてきました。丸盆岳に登るどころか、林道を往復して帰ってくるだけになるんじゃないか?という不安にだんだん駆られてきます。シブロク歩道を見て「もうここ登っちまうか」という誘惑が頭をもたげましたが、イヤイヤ、チャレンジせずに引き返すのはもったいないという結論に至りました。ピストンなのだから、行ってダメなら引き返せばいいのだし、訳あって撤退することになれば、それはそれで「どういう理由で雪山を撤退することになるのか」が分かることになるのでいい経験にもなるでしょ、と考えたのです。ま、今日、雪が降ることはないだろうし、とりあえず登りますよ~! [登山道] こちらも最初から腰が引け気味だったので(笑)、尾根へ登るトラバースで軽アイゼンを装着。でもこれはさすがに時期尚早で、痩せ尾根の岩場が続き、アイゼンの刃先が岩にガチガチ当たるのでチェーンスパイクに換装しました。 [ザレ場の新雪はコワイ!] 痩せ尾根と言っても大したことはないのでそこは特に危険ではなかったのですが、ザレ場の急登がとにかくタイヘンで進退窮まりました。 おそらく寒波襲来時に新雪が付いただけで、それまでは雪はなかったのではないかと思います。新雪の下に雪が凍っているような部分はなく、手で払えばカンタンに地面が露出する状態でした。するとどうなるかというと、ザレ場でチェーンスパイクが噛み込まず、かと言って外してしまうと新雪で滑ります。手や足が掛かるはずのシッカリした岩や木の根がホントはあるんでしょうが、雪が被っていて全然見えない、真っ白!…というなんとも厄介な状況(笑)。特に足を乗せるべき場所が分からないのが致命的で、登ろうとして足を蹴り出した瞬間に実はザレていて滑ったりします。雪を手で払えばその部分の岩や木の根は見ることができますが、見える範囲につかめるものがない時には、ホントどうしようかと思いました(笑)。 [眺望・景色] 谷が広々としていて、ここからもいろいろな山々が眺められるのが戸中山林道のいいところ。黒法師岳、丸盆岳、鎌崩岳、不動岳、六呂場山、黒沢山、矢筈山、前黒法師山などを見ることができます。登山道に入ってからは、標高1200mあたりの痩せ尾根と、ヤレヤレ平と市川戻りの間の痩せ尾根の眺望がよかったです。また、ヤレヤレ平は、通過点だと考えると急登からひと息つける単なる平坦地扱いになってしまうかも知れませんが、今回の自分にとってはここが折り返し地点となったので、原生林が広がる素晴らしい別天地に思えました。 [温度・服装] Garminによると行程中の最高気温は1℃、最低気温はマイナス5℃でした。ま、低温時のGarminの測定値は信用できないので、実際はもっと低い気温だったと思われます。服装はいつものミレーのアミアミアンダーウェアにバートンのポーラテックT、ペンドルトンのウールシャツ、ユニクロのウルトラライトダウン、CW-Xのタイツにマムートのパンツ…の組み合わせ。弁当を食べた場所には日が当たっていたので、一応このカッコで少々寒いながら、特に問題ありませんでした。グローブが濡れたのでそばの木の枝に引っ掛けて干していたら、乾くどころかカチンカチンに凍ってしまいましたが。 風は午前中はほぼ無風、昼近くになってからは少し強く吹くようになりました。が、昼過ぎには林道に降り立ってしまったので、風に悩まされることもありませんでした。 [今回の山行まとめ] 林道ゲートからすでに踏み跡はひとつもなく、でもまぁ黒沢山もそうだったのであまりそこは気にしなかったのですが、なるほど、人が登らないのには理由があるのだなぁ、と(笑)。でもザレ場に雪が積もっていなければ夏と同じように登れたはずだし、逆に根雪が付いて凍りついてしまえばアイゼンが効いたはず…と思えば、登ったタイミングがあまりにも悪かったのかも。こればかりは経験を積まないと何とも言えませんね~。2月もまだ半月残っているので、なんとかシブロクからバラ谷に登れないかなぁ、いざとなったら山伏でもいいかなぁ、と考えている今日この頃です。 この山行自体をどう思ったか書くのを忘れた!追記です。結果的には9時間かけて15km以上歩いて、小ピークひとつ登ることなく帰ってきた…ということになるんですが、イヤイヤ、楽しかったです。主稜線に出なかった割には景色もよかったし、林道は楽しいスノーハイクだったし、ヤレヤレ平はいいところだったし、少々コワイ分も含めて充分楽しめました!