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尾瀬へ(´ω`*)上州から会津へ繋ぐ山旅(* ̄ー ̄)の写真

2021.10.22(金) 09:20

獣の足跡(´ω`*)

この写真を含む活動日記

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15:49

45.2 km

1705 m

尾瀬へ(´ω`*)上州から会津へ繋ぐ山旅(* ̄ー ̄)

尾瀬・燧ヶ岳 (福島, 群馬, 栃木)

2021.10.22(金) 2 DAYS

尾瀬(* ̄ー ̄)薩摩で生まれ育ったボクでも名を知っている天下の名勝地はかつて上州片品村と会津檜枝岐村を繋ぐ行路があり、300年続いた関所があった(*´-`)正確には尾瀬ヶ原の南東に道があり、会津から沼田街道、上州から会津街道と呼ばれ多くの人が油や塩、米、酒等々、行商が行き交い交易で賑わっていたという(* ̄ー ̄) 高層湿原の中、あらゆる植生で満たされる尾瀬、代表的には水芭蕉、ニッコウキスゲだろうか、たくさんの登山者、観光客を呼び寄せる(*´ω`*) しかし、尾瀬は知ってはいたものの、登山者、観光客が多いイメージで二の足を踏みながら過ごす日々だった(*´-`)ただ、ロケーションが良い(´ω`*)山での夜を求めるボクにとっては最適だろう(*´ー`*)山小屋の営業も最終日を迎える10月後半、燧小屋に電話、 「大人一人、お願いします(* ̄∇ ̄)ノ」 尾瀬へ、上州から尾瀬ヶ原を抜け会津へ繋ぐ山旅へ(* ̄∇ ̄)ノいざ、ヤマップ、スタートですヽ( ・∀・)ノ さて、まず今回の山行計画、 一日目、鳩待峠から山ノ鼻へ下り至仏山へ登り、また鳩待峠へ下り山ノ鼻から尾瀬ヶ原を抜け見晴にある燧小屋に泊まる。 二日目、見晴新道から燧ケ岳へ登り尾瀬沼へ下り三平下経由で皿伏山、白尾山を通り、富士見峠から中原山を通り鳩待峠へ下山する。 とまぁ、計画したが、計画通りにいかないことは山旅によくあることである(* ̄ー ̄) まず鳩待峠から山ノ鼻へ沢沿いに下るε=(ノ・∀・)ツ今年は初冠雪が早かったのか、尾瀬の木道は凍り、容易く足を滑らせた((( ;゚Д゚))) 山ノ鼻から至仏山へは真っ直ぐ直登だε=(ノ゚Д゚)ノ雪積もる登山道は樹林帯を抜ければさらに深くなり足を容易く踏み抜く(;`・ω・)しかし視界を遮るものがなくなれば後方に尾瀬ヶ原と燧ケ岳を眺めることが出来た(*´ω`*)ここからは登っては振り返り眺めるの繰り返しだった(*´∀`)♪ 新雪の中、先行者を追い抜いて踏み抜きはさらに増す((( ;゚Д゚)))トレースも後方者のために正しく着けねばなるまい(;`・ω・)雪に埋もれた登山道を探しながら進めば、誰も踏んでない新雪の中の至仏山、登頂ですヽ( ・∀・)ノ山頂からの景色は、、、流れる雲で尾瀬ヶ原方面は隠されていた( ´゚д゚`)エー 下山は南へ、小至仏山まで雪で埋もれた岩稜帯を進むε=(ノ・∀・)ツ一気に小至仏山まで行きそこから悪沢岳分岐を左手に進み緩やかな坂道を下る(´ω`*)こちらから登る人は多いようで何組ともすれ違う「こんにちはー(*゚∀゚)ワー」途中からシラビソの樹林帯に入り鳩待峠へ戻ればまた山ノ鼻へと向かうε=(ノ・∀・)ツそして、尾瀬ヶ原を抜けて、今夜のお宿、燧小屋を目指すε=(ノ゚Д゚)ノ 尾瀬ヶ原(´ω`*)会津と上州の県境にある高層湿原は上州に至仏山、会津に燧ケ岳、そして周囲を山で囲まれた盆地だ(*´-`)周囲の峰々から流れ込む水が盆地に溜まり池塘、泥炭を作るのだろう(´ω`*)さらに盆地の尾瀬ヶ原は豪雪地帯、溶けた雪が盆地に籠り厳しい自然環境に900種越える植生を育む(*´ω`*)そんな高層湿原の中を貫く木道は植生保護のために作られた(*´-`)てか、木道無しでは人はまともに歩くことすら不可能だろう(* ̄ー ̄) 尾瀬ヶ原を山ノ鼻~見晴まで歩くとなると地図上で計算すれば約6キロ弱だ(*´-`)だがその距離も気にならなかった(*´ー`*)来た道を振り返れば至仏山、行く道を見据えれば燧ケ岳と、飽きることのない湿原歩きが楽しめた(*´ω`*) 長い道のり、見晴にある燧小屋へ辿り着けば受付を済まし今夜の宿へ(*´-`)久しぶりの有人小屋、しかも飯付きだ(*゚∀゚)=3そして、尾瀬の山小屋はお風呂付きでもある(* ゚∀゚) 「お風呂沸きましたぁ!」 山で味わう熱い風呂、、、今まで味わったことのない贅沢な山小屋だ(*´∀`)♪ 「ご飯できましたぁ!」 すでに買っていた缶チューハイと共にじっくりと舞茸ご飯を味わう、、、アルコールで流し込む、、、(゚д゚)メチャウマー舌鼓をうち腹を満たせば部屋に戻り暖かい布団を膝に掛け適当に本棚に並ぶマンガを読みながら持ってきた芋焼酎で酔いどれる(*゚∀゚)プハー=3外は他の小屋の明かりもあり、平日ながら見晴の山小屋は多くの泊まり客で賑わっていただろう、それを眺めながら、飲み干す芋焼酎は容易く、暖かい布団の中へボクを誘った(__)。。ooOZZZZ 深夜3時、目が覚めカメラを持って外に出てみる、、、星は全く見えない( ´-`)どころか、チラホラ雪が降っている( ´゚д゚`)エー尾瀬で眺める夜空を期待していたが、満月の翌日だから晴れていたら明るい月明かりの湿原を見れたはず、、、諦めて部屋に戻りまた布団の中に潜り込む(´ω` )zzZ 朝5時、6時頃に出発を予定していたので荷物をまとめ準備する(* ̄ー ̄)外に出てみれば雪は収まらず、今日は一日中降り続けるだろうと予想できた(*´-`)見晴から見上げる燧ケ岳は、、、見事なガス( ; ゚Д゚)天気予報も風速10メートル越え、、、コンディションは最悪だ(;´A`)初めての山、降雪により昨日の至仏山より深く積もってるであろう登山道、誰も上がらないだろうからトレースもなし、、、無理だ( ゚д゚)クワッ!燧ケ岳登山は諦めて裾野を巻きながら尾瀬沼へ赴くことにした( ´-`) 小屋から見晴新道分岐へ向かい尾瀬沼まで樹林帯の中を進むε=(ノ・∀・)ツ雪は止むことなく体にザックに降り積もる(*´-`)特別払うこともしない(* ̄ー ̄)それよりも滑りやすい雪道への注意が必要だった( ´-`) 尾瀬沼の沼尻まで約3.5キロほどだろうか、やっと辿り着いた尾瀬沼は静かだった(* ̄ー ̄)雪は不思議と音を吸収するものである(*´-`)湖畔に沿い、樹林帯を抜けながら進めば尾瀬沼ビジターセンターに辿り着く(´ω`*)雪降る中訪れたボクを見て職員さんは暖かく迎え入れてくれた(*´ー`*) 尾瀬沼ビジターセンター、尾瀬沼、燧ケ岳を中心に尾瀬を紹介する施設は隣接する建屋に常駐してるとのことだった(´ω`*)そんな、尾瀬のことを知り尽くしている職員さんとお話、今後進むルートについて相談させてもらった(*´-`) 止む気配のない降雪、視界の悪い状況から皿伏山、白尾山を登ることは止める( ´-`)尾瀬沼を周回してみたいが来た道である北岸より南岸は人通り少なく、雪で隠れた木道は容易く踏み抜くだろうとのこと、一番安全なのは来た道を戻ることだった(* ̄ー ̄)来た道は雪が積もりコースタイム通りにしか歩けなかった(*´-`)さらにまた長い尾瀬ヶ原を横断しなくてはならない(* ̄ー ̄)だが仕方ない、鳩待峠に車を停めてしまったのだ( ゚д゚)クワッ!来た道をそっくりそのまま戻ることにした(;´A`) 決断は即決、一気に見晴まで戻ることにε=(ノ゚Д゚)ノ景色はすでに眺め歩いた(* ̄ー ̄)なら全速力で駆け抜けよう( ゚д゚)クワッ!来た道のルートタイムを約半分の時間、途中すれ違った人を追い越しながら、雪に足を滑らせながらも一気に進んだε=┌(;・∀・)┘ 見晴まで戻ればまた尾瀬ヶ原を横断する( ´-`)雪混じりの風は周囲の山から吹き下ろし進む足を鈍らせる(;´A`)風に煽られながらも3分の1ほども進めば会津から上州に入りそこからは次第に周囲の峰々を隠していたガスが晴れていった(´ω`*) 晴れたガスは後方に燧ケ岳、前方に至仏山を拝ませた(*´ー`*)それと同時に見晴へ進む者たちと多くすれ違うようになる( ゚д゚)ポカーンこんな日に、雪風に煽られながらも訪れる登山者、観光客の姿、尾瀬の人気の高さを思い知る(;・ω・)見晴の山小屋も土曜日の営業を持って今シーズンは小屋終いだ(*´-`)最後に泊まる客が歩く尾瀬ヶ原は、最後まで人の姿を絶やさなかった(* ̄ー ̄) ただ、山ノ鼻まで戻る途中、立ち止まれば振り返りガスが晴れて姿を現した燧ケ岳と前方になだらかに聳える至仏山の姿がとても印象的で、計画通りに行かなかった山旅を満足させるには充分な景観だった(*´ー`*) 山ノ鼻から鳩待峠へ一気に駆け抜けて今回の山旅は終わり(´ω`*)車を走らせて下界、戸倉へと下りるε=(ノ・∀・)ツ尾瀬登山口の石碑を眺め次は燧ケ岳だと心に決め帰路に着くが、さて、いつ赴こう(* ̄ー ̄)これから尾瀬は冬の世界に入るだろう(*´ー`*)豪雪地帯となった尾瀬も見てみたい気もするし、水芭蕉でいっぱいになる尾瀬ヶ原も見てみたい(´ω`*)晴天、ピーカンの中、尾瀬沼から燧ケ岳を仰いでみたいし、ふむ、今回燧ケ岳に登れなかったことにより新たな楽しみが出来た(*´∀`)♪ 帰り着き荷を解き寛げば尾瀬の地図を広げる(* ̄ー ̄)尾瀬の山旅の思い出に浸りながら呑む芋焼酎のなんとも旨いものか(*゚∀゚)プハー=3尾瀬で呑んだ味と同じ芋の香りが今回の長い長い尾瀬歩きを思い出させて、〆である~(´∀`~) 小屋で聞いた尾瀬の、鹿による食害問題。 尾瀬も他の山と同じく鹿の食害問題があるとのこと。どうやら水芭蕉の葉を食べるらしい。群馬県福島県で年数百頭を駆除してるらしいがそれでも増える一方らしい。 なぜ増えるのか、なぜ近年になって食害問題が出てくるのか、それは地球温暖化が関わっているという。 尾瀬の冬は豪雪地帯で雪が高く降り積もり高い木々を容易く覆い隠す。鹿はそんな豪雪地帯では自然死(深い雪に足を囚われたりし身動きできなくなる)するほど。越冬が出来ず、冬になれば日光の方へ移動するらしい。そしてまた春に尾瀬へと戻ってくる。 自然死という、自然での間引きが行われ鹿の数も自然に収えられていたが、近年の温暖化で豪雪地帯ではあるものの、冬の期間が昔より短くなり、鹿は日光へ移動せずとも越冬出来るようになったという。そして自然死による間引きが減り鹿が増え続けてきた、というのだ。 鹿の自然死、地球温暖化、希少植物の食害、どれも繋がっていることに気付かされた今回の山旅でした(* ̄ー ̄)