朝は霞んでいたピーク1380.6m。 戻る 次へ

鉢伏山・飯森山(うつくしま百)の写真

2021.09.26(日) 11:26

朝は霞んでいたピーク1380.6m。

この写真を含む活動日記

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07:12

15.2 km

1500 m

鉢伏山・飯森山(うつくしま百)

飯森山・鉢伏山・栂峰 (福島, 山形)

2021.09.26(日) 日帰り

飯豊や吾妻・磐梯に囲まれた地味な存在で、さらに長い急登とアップダウンに苦しめられるためなかなか脚が向かなかった、鉢伏山・飯森山をやっと歩いて来ました。そして意外な出会いがありました。活動開始を押すの忘れ20分後に気づく。緊張してたのかな。(実際の活動時間7時間32分です。) 3時に起床し、登山口の日中ダムに着いたのが5時前でまだ真っ暗でした。駐車場にはトイレがなかったので一度「道の駅喜多の郷」に戻り、再度駐車場に行くと明るくなっていた。他の登山者の車があるかと期待したが、夏ではないこの時期のこの時間では誰もいませんでした。 駐車場から5分程で皆さんの活動日記で見慣れた登山口の鳥居です。祠に無事登頂と無事下山を祈願し登り始める。ほんとうに最初から急登なんですね。樹林帯はまだ暗かったがヘッドランプなしでも大丈夫です。ひたすら急登を登ります。 この山には黄色と赤の菱形◆の案内板が要所にあります。最初は登山口から1k「見晴台」です。ここから幾分急登はやわらぎます。見晴台から0.5kの「薬師寺」にはお寺があったのだろうか。登山口から1時間ちょっとで尾根が開け眺望箇所から黄金色の喜多方市方面が見える。今日の天気予報では午前中は晴れるかなと思ったが、市街地は幾分明るいが山はグレーの雲が低く垂れ込めていた。 薬師寺から2.1kで「地蔵」、この頃は雲の中に入ったのか霧が立ち込めていた。この辺から今日は天気が良くなりそうにないと思い、無理して行かないで戻ろうかとか、いや鉢伏山までは行ってみようとか、こんな日に誰も登ってこないだろうな、とかいろいろ考えていた。山は熊鈴の音以外に、時々山の斜面を動物が動くようなガサガサという音が何度かしたが、鳥の声も聞こえず静寂に包まれている。 地蔵から1kで「大倉の頭」、さらに1kで「血の池」、その先に「高倉窪キャンプ場」ここでキャンプするのかと思うような場所ですがテントは張れそうです。ここから鉢伏山への登りとなります。3時間で鉢伏山到着です。山頂には案内板と「鉢伏 三等三角点 1576.16m」、祠と思われる石がある。展望が良さそうな山頂ですが周りは真っ白でした。パンを食べながら休んでいると西方面に山並みが現れた。雲海の上に浮かぶように飯豊連峰が薄っすらと現れました。時間にして1分ほどでしょうか、直ぐに見えなくなりまた真っ白な世界に戻りました。ここまで登ったご褒美だったのかな。 もうここまで来たら、飯森山に行くしかないと鉢伏山から下ります。帰路を考えるとこの下りは憂鬱です。鞍部が近づくと皆さんの日記で必ず出てくる池塘が現れますが、斜面にルートが出来ていて滑らないように注意すれば大丈夫です。その先の池塘は問題なしです。飯森山の登りにかかる沢のような底の石が厄介でした。山頂が近くなり微かに見えるピークを山頂かなと登っていくと、その先にまたピークが見える。山頂は低木に囲まれた場所に「飯森山 一等三角点 1595.39m」がありました。そこから2分で飯森山神社です。その先にも登山道は続いていて50m先沢コースと案内板にありました。山頂周辺の紅葉が綺麗でした。単なる曇りでなく霧が背景になり紅葉もひきったっていたと思います。 帰路は同じコースを戻るだけですが、鉢伏山への登り返しが地味にキツかった。下を見ながら登るので往路では気がつかなかった花を見つける。イワカガミ、アカモノ、ミツバオーレンなどこの季節に普通は見られない花が咲いているのに驚きです。 鉢伏山からが長いです。今日は誰にも会えないかなと思っていたら、熊鈴が聞こえてきた。キャンプ場の下だったろうか、お二人さんが登って来ました。「こんな日に登る人いるんだ。」と自分のことはさて置いてお声かけした。今日の飯森山は3人だけだったのだろう。下山後に「近くにいた人」にYAMAPフォロワーさんの”ふじぽい”さんが載ってたので驚きました。意外な出会いでした。 今回の鉢伏山・飯森山は何かと節目の山でした。「新うつくしま百名山」は鉢伏山・飯森山で完登となりましたが、今年の春に本が出た時に「うつくしま百名山」から入れ替わった15座のうち奴田山(青木山)以外は既に登っていたので、何となく達成感は少ない。それより山と渓谷社の「福島県の山(改訂新版2013年)」64座を達成した方が嬉しいですね。「うつくしま百名山」残り浜通り5座は気長に登ろう。最後に一緒に登ってくれる妻に感謝です。