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登山GPSアプリ「YAMAP」を使い倒そう。無料機能と有料機能でできることまとめ
登山アプリNo.1の「YAMAP」、聞いたことはあるけどダウンロードすると何ができるのかよくわからない…という人も多いと思います。この記事では、YAMAPの基本機能(無料)を詳しく解説するとともに、有料プラン「YAMAPプレミアム」との違いも紹介。登山が趣味だけど登山アプリは使ったことがないという方は、ぜひご一読ください。
目次
登山GPSアプリ「YAMAP」は、無料でもこんなに使える!
登山に使えるスマホのアプリがあると聞いたことはあるものの、いまいちどういうものか分からない…という方も多いのではないでしょうか。その機能をひとことで言うならば、「スマホのGPSを使って、電波の届かない山の中でも自分の現在地を確認することができる」というものです。巷でよく使われているアプリの多くがこの機能を使うことができます。
その中でももっとも多くのシェアを獲得しているのが「YAMAP」です。基本料金は無料ですが、多彩な機能を簡単に使うことができるため、登山初心者からベテラン、はたまた登山ガイドやレスキュー隊まで、多くの方に愛用されています。
では、実際にYAMAPはどこまで無料で使うことができるのでしょうか。
① 情報充実、全国の山のコースタイム入り地図を閲覧できる
YAMAPがもつ最大のメリットのひとつが、全国の山の地図を無料で閲覧できることです。日本アルプスや日本百名山などの有名な山だけでなく、いわゆる「地元の里山」といったマイナーな山まで、全国にある21000座以上の登山地図を準備しています。
YAMAPの登山地図は、各ルートにコースタイムや水場・トイレなどの情報が表示されています。また、他のYAMAPユーザーが最新のルート状況を地図上に書き残しているので、台風通過後といった災害のあとでも、最新の情報が集めやすくなっています。
② 山頂まであとどのくらい? 道は合ってる? 自分の現在地を把握できる
あらかじめ登る予定の山の地図をYAMAPでダウンロードして、登山口に着いたら「活動を開始」ボタンを押しましょう。登山中にYAMAPを起動しておくと、電波の届かない山の中(圏外環境)でも自分の現在地を確認することができます。
歩いてきた道も軌跡として記録されるので、「どこまで歩いてきたのだろう?」という疑問もスパッと解決。あとどのくらいで山頂に着くかもひと目で分かります。
こまめな現在地確認は、登山の基本。分岐や道標のあるポイントでは、ルートを外れていないか、コースタイム通りに進んでいるかを随時チェックしましょう。
また、道に迷ってしまったときにも、正しい現在地を確認することが大切です。「この道、合っているかな?」「いくら進んでも分岐に辿りつかない」などと違和感や不安を感じたら、まずはYAMAPで現在地の確認を。登山道から外れていた場合は正しい登山道まで引き返しましょう。
日本の山で起こる遭難要因のうち、もっとも多いのが「道迷い」で、その割合はなんと40%です。正しく現在地を把握できていれば起こらない遭難事故なので、ぜひYAMAPを活用して安全に登山してくださいね。
※YAMAPだけに頼らず、登山のときは地図とコンパスも必ず持参し、地図を読む力も習得しましょう。
③ 登山の思い出を記録してシェア&現地の最新情報入手できる
登山口から「活動を開始」ボタンを押して歩いていると、自分の歩いてきた軌跡がアプリ内にデータとして記録されます。そこに感想やルートの情報を記入したり、写真を付け加えたりすることで、自分だけの登山記録である「活動日記」をつくることができるのです。つくった記録は簡単に共有できるので、思い出をどんどんシェアしましょう。
また、高山植物の開花状況や紅葉の進み具合、危険箇所の情報など、現地のルート状況を書いた活動日記をシェアすることで、それを閲覧した他の人が次に登山に行くときの参考にもなります。これはつまり、自分も他の人の活動日記からルートの最新情報を手に入れられるということ。登山の基本である情報収集も、YAMAPなら簡単にできてしまうのです。
活動日記を公開すると、他の人からコメントをもらったりすることもあり、そこからYAMAPの中で交流が深まって、登山仲間として一緒に登っている人もたくさんいます。地域や年齢が近い登山好きの人と気軽に交流できるので、登山仲間が周りにいなくて困っているという方は、ぜひYAMAPで登山仲間をつくってみてはいかがでしょうか。
YAMAP無料機能は他にもたくさん!
YAMAPの主な機能を紹介しましたが、他にも無料で使える機能がたくさん。たとえば…
・ いくつかの項目を選ぶだけで簡単に登山の計画を作成できる「登山計画機能」
・ 登山中の現在地を家族に伝えることができる「みまもり機能」
・ 登山に関連する日常のつぶやきを投稿できる「モーメント機能」
・ これまでに歩いた距離や山に登った回数をグラフ化できる「ダッシュボード機能」
…などなど、登山前・登山中・登山後にわたって、いつでも山を楽しめる機能が満載。
多くの登山者にYAMAPを使ってもらい、誰もが登山を安全に、かつ今よりももっと楽しむことができる世の中をつくりたい。そのために、YAMAPでは多くの機能を無料で提供しています。
まだYAMAPを使ったことのない方は、ぜひこの機会に使ってみてくださいね。
YAMAP有料のプランでできること。無料プランとの違いは?
無料でも充分多彩な機能を使うことができますが、YAMAPの機能をフル活用し、「登山前の準備・登山中の安全・下山後の振り返り」のすべてが充実する「YAMAPプレミアム」という有料プランもあります。ここでは、無料プランでは使えない機能を厳選して3つ紹介します。
① 登山地図のダウンロード枚数が無制限に
YAMAPは無料で登山地図をダウンロードして閲覧することができますが、一度にスマホ内に保存しておける地図は2枚までという制限があります。2枚地図を保存したら、次の地図をダウンロードするためには毎回1枚削除するという手間が必要に。また、1ヶ月にダウンロードできる地図は2枚までという制限もあります。
でも、YAMAPプレミアムに登録すると、登山地図のダウンロード枚数が無制限になります(端末に保存できるのは50枚まで)。「いくつかの地図を見比べて、次に行く山の計画を立てたい」といったときにも、何度も地図を削除してダウンロードし直す必要がありません。
「よく行く山の地図はいつでもサッと出せるようにしておきたい」という方も多いでしょう。他の地図を閲覧するために削除してしまって、いつもの登山口に着いたら地図がない…なんて事態も、YAMAPプレミアムに登録していれば防ぐことができます。
② 山の高低差がひと目で分かる!「緑色立体地図」で尾根を確認しよう
登山中は現在地を確認するだけでなく、山の地形を把握することも重要です。とくに尾根筋がどこにあるのかを知っておくだけで、ルートを見失いにくくなり、道に迷ってしまったときにも正規のルートに復帰しやすくなります。
でも、等高線の書いた地図だけで地形を把握するのには少しコツが必要。自分はまだちょっと苦手かも…という方には、YAMAPプレミアムの限定地図「緑色立体地図」がおすすめです。
緑色の濃淡で地図を立体的に見ることができるため、尾根筋がどこにあるのかを簡単に把握できるようになっているのがお分かりでしょうか。
この地図は、アジア航測株式会社さんが制作した地図をベースに、YAMAPが持つ登山道などの情報を表示しています。地形をより簡単に把握できる緑色立体地図をぜひ試してみてくださいね。
③ あなたの登山が3D動画に! 登山の思い出を振り返ろう
頑張って歩いた山行を立体的な山の上に表示させて、どんな登山だったかを振り返る。山好きのみなさんなら誰もが憧れるそんな機能も、YAMAPプレミアムなら実現できてしまいます。
YAMAPプレミアムの限定機能「3Dリプレイ」は、山行の軌跡を3Dで再現することができます。あなたが歩いた軌跡はもちろん、他の人が歩いた軌跡も、ボタンひとつで3Dの立体地図上で再生。ルートの全体像だけでなく、高低差や距離などを直感的に把握することができます。
過去の山行を振り返るもよし、他の人が歩いた山行を眺めてみるもよし。3Dのバーチャル登山を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まずはYAMAPを無料で使ってみよう!
ここまでYAMAPのさまざまな機能を紹介してきましたが、最初は無料で使ってみることをおすすめします。ただでさえ多機能なYAMAPですが、まずは基本的な機能でその便利さを体感してみてください。
YAMAPプレミアムは1ヶ月無料でお試し可能
YAMAPのすべてをフルに使うことのできるYAMAPプレミアム。先に紹介した以外にも、登山前・登山中・登山後のそれぞれのシーンで役立つ機能が満載です。しかも、じつは、どなたでも最初の1ヶ月間は無料で使うことができるのです。お試しで登録したものの気に入らなかった…という場合でも、1ヶ月以内の解約なら料金はかかりません。(※1)
基本的な機能を使ってみて、もっとYAMAPを使ってみたい!と思ったら、ぜひYAMAPプレミアムも試してみてくださいね。
※1ヶ月無料お試しは、「YAMAPプレミアム」を初めてご利用の方が対象です。過去にお試し経験のある方は無料期間は適用されず、料金が発生します。
YAMAP MAGAZINE 編集部
登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。
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