支援はアプリでのみご利用いただけます。支援に関する質問はヘルプセンターをご確認ください。
このプロジェクトの概要
- 丹沢表尾根の新大日山頂にある、老朽化し倒壊の恐れがあった山小屋「新大日茶屋」の解体を行います
- クレジットカード(一口:300円〜)または3,000 DOMOで本プロジェクトを支援できます
- 表丹沢の環境保全と快適な登山の両立を目指し活動する、表丹沢登山活性化協議会(任意団体)が本プロジェクトを実施します
活動報告
ご支援のお礼と、これまでの活動について
廃墟と化した山小屋「新大日茶屋」を解体し、より良い表丹沢とするために
皆さん、はじめまして。 私たち表丹沢登山活性化協議会は、神奈川県表丹沢の豊かな自然と登山者に向き合いながら、環境保全や登山の活性化を行なっていくことを目的とし、2022年11月に発足した団体です。
表丹沢登山活性化協議会では現在、「表丹沢サンクスプロジェクト」と題して、新大日山頂にある、廃虚といっていいほどに老朽化が進み、倒壊の可能性があった山小屋「新大日茶屋」の解体や、表丹沢の登山道整備に取り組んでいます。
1961年に設置され、昭和の登山ブームの時代から多くの丹沢ハイカーに愛され続けてきた新大日茶屋ですが、2009年頃から営業休止状態(秦野市調査)となり、風雪の影響を受けやすい新大日の山頂にあった山小屋は、老朽化が進行していました。
老朽化が進む新大日茶屋は、外壁のトタンや廃棄物が、小屋の斜面下にある表尾根登山道に落下する可能性、小屋の倒壊によって廃材・ガラス片などが周囲に散乱する危険性、また中身の入った灯油タンクなどが小屋内に残っており、容器の破損による土壌汚染や火災のリスクがありました。
2022年初夏、状況を見かねた一人の丹沢ハイカーから神奈川新聞社に、山小屋周囲の現状と、小屋が崩壊するかもしれないとの相談があり、新聞報道されたことによって、小屋の所有者が判明。
2代目となる新大日茶屋の所有者は、2009年頃に心臓病を患い、山に登れなくなり、山小屋の片付けもできないままの状態であったことがわかりました。
本来であれば、使用しなくなった小屋の解体は所有者が責任を持って行うべきだと考えます。
しかしながら、小屋所有者は年齢が80代にさしかかっており、現在も病を患い山に登れる状態ではなく、また、小屋の解体をして綺麗な更地(自然の状態)に戻したいという思いはあるものの、先頭に立って活動できないことが分かりました。
解体は専門業者に委託することもできますが、高額な解体費用がかかり、現実的な選択肢ではないことがわかってきました。
そこで、私たち表丹沢登山活性化協議会は、老朽化し、様々なリスクがあった新大日茶屋を、「丹沢のために自分たちがやれること」を考え、できうる方法で解体することにしました。
具体的には、Facebookページなどを用いて寄付を募るなどして必要となる最低限の経費を集める努力を行いました。また、解体や荷下ろしにボランティアや行政の力をお借りすることでなんとか費用面を安く抑えるとともに、歴史ある小屋の最期を看取る想いで、安全かつ楽しく自然に戻す作業を行うことにしました。
新大日茶屋解体にかかる費用総額は、コストをギリギリまで詰めても約300万円。小屋の所有者からも金銭面の約1/3を負担していただく他、これまでに新聞記事やFacebookページを通じて寄付いただいた金額は、約30万円ほどとなっています。(ご寄付いただいた方、感謝申し上げます)
しかしながら、危険を伴う解体作業参加者への保険料や、ヘリコプターを使った大型廃材の荷下ろし費など、まだ170万円以上が足りていません。現在は、協議会メンバー数名が私費を持ち出して合計100万円程度を立て替えている状態です。個人の負担には限界もあるため、本プロジェクトを通して山を愛する皆さん、特に丹沢の自然を愛するみなさんの後押しをいただきたいと考えております。
私たちは、今では役目を終えた新大日茶屋を、これまでの感謝も込めて解体し、丹沢に足を運ぶ皆さんが今後も安全に登山を楽しめる環境づくりを進めていきたいと思っております。
丹沢の環境保全や登山の活性化のために実施する『表丹沢サンクスプロジェクト』〜山小屋・新大日茶屋の解体〜へのご支援、ご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
「登山は丹沢に始まり丹沢に終わる」とも言われる、丹沢の歴史と魅力
神奈川県の北西部に位置する丹沢は、標高1,000~1,600メートルほどの山々が東西40キロメートル、南北20キロメートルに連なる山塊です。
県の面積の6分の1を占めることから「神奈川の屋根」、また相模川や酒匂川(さかわがわ)など、県内を流れる主要河川の水源でもあることから「神奈川の水がめ」とも呼ばれています。
古くは山岳信仰の霊地とされ、山名に「行者ヶ岳(ぎょうじゃがたけ)」や「新大日(しんだいにち)」、「経ヶ岳(きょうがだけ)」など修験者由来があるのは、丹沢が奈良~江戸時代にかけて関東地方の一大霊場だった名残とも言えます。
丹沢は、1928年の小田急線開通、1955年の神奈川国体開催、1965年の「丹沢大山国定公園」指定で、多くの登山客が訪れる一大スポットへと変貌を遂げます。
中でも「表丹沢」と呼ばれる、塔ノ岳(標高1,491メートル)以南の東西の山域(三ノ塔や鍋割山など)では登山道や山小屋の整備が一気に進みました。
1967年発行のガイドブックによると、秦野市のヤビツ峠から塔ノ岳に向かう表尾根には宿泊可能な山小屋が25軒ありました。当時の登山は、前夜に麓にある山小屋に宿泊し、翌朝から登り始めるのが王道だったようです。
現在は交通インフラ整備がさらに進んだおかげで、丹沢へは日帰り登山が当たり前となり、山小屋の数も半分以下に減りました。しかし、丹沢そのものの魅力が下がったわけではありません。
「登山は丹沢に始まり丹沢に終わる」と言われるほど、多様な山々と登山道が、今でも多くの登山客を迎え入れています。
山小屋「新大日茶屋」の解体について
新大日茶屋の解体作業は、計3回を予定しており、1回目、2回目の作業は終えています。
- ・1回目 2022年12月17〜18日(終了)
- ・2回目 2023年1月14〜15日(終了)
- ・3回目 2023年1月21〜22日
2回目以降は屋根のトタンをはがすほか、小屋から運び出した廃棄物を、「荷下ろしできるもの」「できないもの」に分別し、荷下ろしできるもの(木片や食器類など)は、ボランティアの方々が無理なく下ろせる範囲で、3カ所に設置した集積所(戸沢の出合・大倉・ヤビツ峠)のいずれかに運んでいただく予定(*)です。
本プロジェクトでは、新大日茶屋解体にかかる費用総額約300万円のうち、危険を伴う解体作業参加者への保険料、解体用の備品購入費、ヘリコプターを使った大型廃材の荷下ろしにかかる費用の一部として、60万円のご支援をお願いしたいと思っております。
支援金の使い道
【目標金額:60万円】
- ・参加者保険料120名分(850円×120名)…10万2千円
- ・解体用備品(荷下ろし用廃棄物収納袋、チェーンソー換え刃、燃料など)…3万8千円
- ・ヘリコプター利用料200万円の2割分…40万円
- ・YAMAP FUNDING運営費…6万円
最後に
長きに渡り丹沢ハイカーを支えた山小屋「新大日茶屋」に感謝の意味も込めて、本プロジェクトを進めていきたいと考えております。
皆さんが愛する丹沢が、より良い丹沢になるよう、ご協力をいただければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
支援の流れ
-
プロジェクトを支援する(DOMO支援は1回限り)
クレジットカードによる現金支援(複数回支援可)、または3,000 DOMO(1回限り)にて、『表丹沢サンクスプロジェクト』〜山小屋・新大日茶屋の解体〜を支援することができます。
支援金は、山小屋・新大日茶屋の解体に必要な参加者保険料、備品代、ヘリコプターの荷下ろし費などに充てられます。
-
プロジェクトの活動開始
2022年12月から、本プロジェクトは活動を開始しています。
-
活動報告のお知らせ
プロジェクトの進捗報告を、公式アカウントとYAMAPのダイレクトメッセージにてお知らせいたします。