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YAMAPデジタルバッジに新ルートが登場!聖なる地、熊野古道・高野参詣道を歩く
YAMAPデジタルバッジ企画に、和歌山県とYAMAPがコラボレーションして作成した新ルートが登場。舞台となるのは日本を代表する巡礼道の一つで世界遺産にも登録されている「熊野古道」と「高野参詣道」です。
信仰の道として千年の時を超え歩き続けられてきた熊野古道と高野参詣道には、歴史が息づく文化的スポットが満載。ここではじっくり歩きたいルートの魅力と、代表的なスポット、そしてデジタルバッジの取得方法についてご紹介します。(キャンペーン期間:2022年11月12日〜2026年3月31日)最後まで読んで獲得方法を頭に入れたら早速、踏破までの山行計画をスケジュールに書き入れましょう!
【キャンペーン終了日のおしらせ】※2024年3月6日(水)追記
本キャンペーンは、無期限のバッジキャンペーンとして実施しておりましたが、この度、終了期間を設けさせていただきました。
終了期間は、2026年3月31日(火)となりますので、スケジュールに余裕を持ってお楽しみください。
目次
YAMAPコラボデジタルバッジ企画|「熊野古道・高野参詣道巡り」とは?
自然崇拝の聖地「熊野」へと続く巡礼道である「熊野古道」、真言密教の聖地「高野山」へと続く祈りの道である「高野参詣道」。両者が位置する紀伊山地は、神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられてきました。自然崇拝に根ざした「神道」、我が国で独自の展開を見せた「仏教」、その両者が結びついた「神仏習合」など、日本人の精神的・文化的な発展に極めて重要な役割を果たしてきた地域なのです。
これらの参詣道は現在でも変わらぬ形で維持されており、歩けば古から続く祈りの地を肌で実感できます。沿道の森林が人々の信仰や生活と密接に関わり形成されてきた文化的景観、それがこの現代においてもそのままの形で残っていることが高く評価され、2004年にはユネスコの世界文化遺産として登録されることに。今回のデジタルバッジの対象エリアとなるのは、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている参詣道を含む5つの参詣道です。
①高野参詣道
②熊野古道 紀伊路
③熊野古道 中辺路
④熊野古道 大辺路
⑤熊野古道 小辺路
今回、この5つの参詣道で合計約100箇所のランドマークを設定しています。それぞれの参詣道に対して5つのランドマークを通過すれば、参詣道ごとにデジタルバッジ(「高野・熊野巡りバッジ」)が獲得できる仕組みです。さらに5種類すべてのバッジを獲得すると「高野・熊野巡りコンプリートバッジ」、すべてのランドマークを踏破すると最上位の「高野・熊野巡りコンプリートバッジゴールド」がゲットできる三段構え!コレクター心をくすぐりチャレンジ精神に火をつけます。ランドマーク間はさほど距離もなく獲得しやすいので、思わず挑戦したくなること請け合いです。
日本の精神文化が息づくこの5つの参詣道は、他では体験できない唯一無二の魅力を持つ歩きがいのある道ばかり。山岳ルートとしても文化的側面でも、非常に語りがいのあるこのエリアは、YAMAPユーザーにとっては好奇心を刺激し飽きさせることがない、非常に魅力的な場所と言えるでしょう。
遥か千年の時を超え現在に繋がっている巡礼の道。険しい山道を越えて巡礼の旅を続けた当時の人々の想いを受けとめてきたこの祈りの道を、令和の時代に変わらず辿ることができるとはなんとも感慨深いもの。
早速、5つの参詣道それぞれの代表的な区間とその魅力をご紹介しましょう。
①高野参詣道 〜弘法大師が開いた真言密教の聖地高野山へ向かう参詣道〜
1200年の歴史を紡ぐ天空の宗教都市、高野山へと繋がる7つの参詣道を「高野七口」と呼びます。その中でも「町石道」は、弘法大師空海が開いた高野山参詣の表参道であり、空海の母親が滞在した「慈尊院」から高野山の大門を経て根本大塔へ至る約20kmの道です。五輪塔形の町石が約109m毎に立っていることが大きな特徴で、現存する町石の8割以上が鎌倉時代のものとされ、今も当時の面影を残す道が参詣者を高野山に導いてくれます。他にも、かつて高野山が女人禁制の時代、高野山参詣を願う女性のための籠り堂として建てられた女人堂を巡り、高野山周囲の峰々を結ぶ「女人道」など、厳かな気持ちでゆったり巡りたいルートが揃っています。
②熊野古道 紀伊路 〜紀伊半島の西側をゆく景勝地多き道〜
自然による景観と文化が織りなす景観、そのどちらもがバランスよく味わえるのがこのエリア。特筆すべきは「海南駅~紀伊宮原駅ルート」。「熊野路第一の美景なり」とも称された「御所の芝」からは、「絶景の宝庫」として日本遺産に認定されている和歌の浦など、万葉集にも詠まれた景勝地を臨むことができます。厳しい中にも見事な風景や万葉ロマンが点在するこの区間は、熊野古道中の名コースの一つに数えられます。
③熊野古道 中辺路 〜中世最も利用された、熊野古道を代表するメインルート〜
熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺)に至る熊野参詣道のうち、田辺から本宮、新宮、那智に至る道が「中辺路」と呼ばれ、その当時の旅は、水垢離(水浴び)をして心身を浄めながら、ひたすら熊野の神々や仏の救いを心に念じ熊野三山へと歩みを進めるもので、山岳修行色が極めて濃厚でした。長い道のりの末に高台から初めて目的地である熊野本宮大社を直視し、喜びのあまり伏し拝んだことからその名がついたと言われる「伏拝王子」など、厳しさと引き換えに得難い体験を掴んだ古の人々の姿が、地名やスポット名から伺えます。
その中にあって、「那智駅~熊野那智大社ルート」は歩行距離も10km未満で比較的歩きやすく、熊野古道の面影を最も留める大門坂や日本一の落差を誇る那智の滝など写真映えするスポットもたくさんあり、参詣道ウォーキング初心者の方にぜひお勧めしたいルートです。
④熊野古道 大辺路 〜大海原の海岸美を楽しめる道〜
田辺市から那智勝浦町までの海沿い約120kmの区間を指す、紀伊半島南部をゆく参詣道。一般的には熊野古道の参詣には中辺路が選ばれていたため、大辺路は主に時間に余裕のある庶民や文人墨客など、信仰と観光を兼ねた人々に利用されたと言われています。
大辺路は海岸沿いを進み太平洋を望むことができるのが大きな特徴ですが、その中でも大辺路屈指の景観と往時の佇まいを残す長井坂、雄大に広がる海の絶景枯木灘など大辺路の魅力を体感できる「周参見駅~見老津駅ルート」は特にお勧めのコースです。
⑤熊野古道 小辺路 〜高野山と熊野本宮を直結する最短・過酷な道〜
小辺路は、高野山と熊野本宮を最短距離で結ぶ約70kmの街道。水ヶ峰、伯母子岳、三浦峠、果無峠と、1000m級の山越えがあり、短いながらも険しい山岳道。1000m級の峠を2つ越えることになる「水ヶ峰~三浦口~柳本橋ルート」は、ロングコース。徒歩でしかアクセスできない分手付かずの自然が残り、文字通りの古道を追体験できます。交通機関も不便なので、事前準備は抜かりなく。まさに上級者にふさわしいコースです。
参詣道巡りの頼もしい味方に!和歌山県オリジナル街道マップ&押印帳
さて、たくさんのルートがあるのが熊野古道・高野参詣道の大きな魅力。とはいえ、初めての訪問だとルートが把握しきれずに混乱してしまうかも・・・。
そんな心配を解決してくれるのが、和歌山県が作成している参詣道ウォーキングを楽しむためのアイテム、9種類の街道マップと4種類の押印帳(中辺路押印帳のみ有料・100円)。それぞれの押印帳をコンプリートすると和歌山県から踏破証明書がもらえるので、ぜひ本デジタルバッジ企画のお供として持ち歩いて、デジタルバッジとダブルで「完全制覇」を目指したい!
デジタルバッジの獲得方法
2022年11月12日(土)以降、YAMAPで活動日記を記録しながら指定のランドマークを巡り条件をクリアすることで、アプリ上でデジタルバッジを獲得することができます。バッジの獲得条件を確認して全7種のデジタルバッジ獲得を目指しましょう!バッジの獲得期限は設けていないので、時間をかけて巡ってくださいね。
それぞれの参詣道の対象地図、ランドマーク、モデルコース情報は以下にまとめています。ぜひ内容をチェックして、聖なる道を存分に楽しんでください!
▼各参詣道情報はこちら
①高野参詣道
②熊野古道 紀伊路
③熊野古道 中辺路
④熊野古道 大辺路
⑤熊野古道 小辺路
世界が認める、悠久の時を紡ぐ信仰の道を踏破せよ
一口で紀伊半島の巡礼路と言っても、かなりバリエーションがあることがお分かりいただけたでしょうか。
高野山や熊野古道。一生に一度はいつか・・・と思っているYAMAPユーザーも多いでしょう。そのいつかを、このデジタルバッジをきっかけにしてぜひ実現してください。今も昔も変わらず人を魅了し、畏敬の念を抱き続けさせてきた紀伊山地の霊場と参詣道。悠久の時を経て人々の思いを受け止めてきたこの道が持つ力を、自らの足で踏み締めてみれば、あなたを精神世界へと優しく誘ってくれるはずです。
YAMAP MAGAZINE 編集部
登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。
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