投稿日 2021.03.25 更新日 2021.04.12Sponsored

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使いこなす喜びを刺激する。アークテリクスの新型バックパック「エアリオス」

ARC'TERYX(アークテリクス)に新しいバックパックシリーズが登場しました。「エアリオス」と名付けられたこのシリーズは、ミニマルな設計と高い拡張性を持ち、使う人の想像力を刺激する自由度の高いバックパック。お仕着せのスタイルではなく、使いこなすことに喜びを感じられる、アークテリクスらしい革新的なテクニカルバックパックの魅力を紹介します。

目次

アークテリクスのテクニカルバックパック「エアリオス」シリーズの登場

2021年の春夏シーズン、アークテリクスに新しいバックパックシリーズが登場しました。

洗練されたデザイン性と機能性から、タウンユースでも大人気を博しているアークテリクスのバックパックですが、アウトドアフィールドでの使用に特化して作られたテクニカルパックにも、充実したラインナップが揃っています。

テクニカルパックのカテゴリーには、これまで2つのシリーズがありました。

「アルファ」は、クライミング・アルパインを用途とするシリーズ。クライミングに特化した「アルファ FL」と、もう少し幅広いアルパインスタイル(登山とクライミングを合わせて山を登るスタイル)を想定した「アルファ AR」の2モデルを揃えます。

もうひとつが、ハイキングやトレッキング、旅行などに幅広く使え、テクニカルパックとしては、どちらかというとタウン寄りの「ブライズ」。

そこに今回加わったのが「エアリオス」。ちょうど2つのシリーズの中間の位置づけで、ハイキングやトレッキング、トレイルランニングなどに最適な機能を備えた、軽量で汎用性に優れたシリーズです。

㊧エアリオス 45、㊥エアリオス 30、㊨エアリオス 15

サイズは、ワンデイハイキングやトレイルランニングにちょうどいい15L、荷物が多めの日帰りから小屋泊までをカバーする30L、テント泊にも対応するたっぷり容量の45Lの3タイプ。

特筆すべきは、メンズ・ウイメンズ別に体型に合わせた細かな設計がなされている点。背面長やヒップベルトの角度、ショルダーハーネスの形状などを、それぞれの体型に合わせて設計しているのです。同じラインで3種類のサイズを揃え、ハイキング・トレッキングのカテゴリーで45Lサイズまでが揃う、これまでにない充実度に、このシリーズへの意気込みが感じられます。

軽さと強さ、背負い心地のための工夫

「エアリオス」シリーズでは、210デニールの軽量な生地に、液晶ポリマーのリップストップグリッドが施されています。リップストップグリッドとは、「裂ける・破れる(RIP)ことを防ぐ(STOP)ために施された格子状の加工(GRID)のこと」。これにより、軽量でありながら高い耐久性も実現しているのです。

背面パネルに採用されたのは、エアロフォームパッド。

ベースのパネルの上に、ドット状の凹凸が付けられたメッシュ素材を重ねることで、背中とパネルの間に空気の流れを作り出して、熱や湿気を排出。軽く柔らかでクッション性の高いメッシュが、長時間の使用によるストレスを軽減します。

30Lと45Lサイズには、ソフトなパッド入りヒップベルトを採用。登山中の複雑な動きを妨げないよう、ヒップベルトとバックパネルの縫合部が三角形を形づくるよう斜めになっている点にも注目です。これによってヒップベルトが立体的に動いて、足を大きくあげた際などに発生する「ねじれ」や「ひねり」にも柔軟に対応できるようになっています。

「エアリオス 30」のデザインに見る、シリーズの目指すところ

エアリオス 30 メンズ

サイズによって細部のデザインは異なりますが、このシリーズのコンセプトをもっとも明確に表しているのが、中間のサイズにあたる「エアリオス 30」でしょう。

軽量化を目的に、できるだけ少ない要素で多くの目的を果たすことを考えたデザインは、実にユニークで、アークテリクスらしいオリジナリティにあふれるもの。その発想に触れるたび、これまで当たり前だと思ってきたことがすべてではないと、あらためて気づかされます。

色濃く引き継がれるトレイルランニングパックの遺伝子

一目でわかるこのシリーズの大きな特徴のひとつが、ショルダーハーネスを積極的に収納に利用するデザイン。トレイルランニング系のモデルには多用されるアイディアですが、30L以上の中型モデルで、あまり多くは見かけません。

アークテリクスには、かつて「ノーバン」という、人気のベスト型トレイルランニングパックがありましたが、現在のラインナップにでは、「エアリオス 15」が、トレイルランニングをカバーするモデルとして位置づけられています。そこに、ノーバンで培ったノウハウが引き継がれ、30L、45Lサイズにも取り入れられたことが、トレイルランニングパックの要素をもつ中型モデルが生まれた理由です。

左右のストレッチメッシュポケットは、サイドに大型ファスナーを備える収納スペースと、ソフトフラスク対応の縦型ポケットの二重構造。ソフトで通気性に優れるパッド入りの素材や、動きを邪魔せず収納できる形状も、トレイルランニングで培ったもの。

「ノーバン」の要素が引き継がれているのは、収納だけではありません。

「エアリオス 30」の、肩甲骨あたりで荷重を受け止めるバランスは、トレイルランニングやUL系のパックでよく採用されるスタイル。縦走などの重い荷物を背負う場合は、腰で荷重を受け止める必要がありますが、比較的軽い荷物なら、背中に荷重する方が、動きやすく楽に荷物を運ぶことができるからです。

登山やハイキング用には腰荷重のモデルが多いですが、1泊2日程度の荷物の重さなら、この荷重バランスがベター。ヒップベルトも体にフィットさせることが目的なので、着用ストレスのないソフトなものを採用しています。

もちろん、30Lサイズに入る荷物が、それなりの重量になることも計算済み。

ショルダーベルトの根元を、本体の背面に貫通させて、内蔵の背面プレートに直接ジョイント。これによって荷重を直接背中に伝えて分散することができ、肩にピンポイントでかかる重さも、荷物に引っぱられるバランスの悪さもクリアしました。荷物のほうから背中に抱きついてくるような安定感。トレイルランニングモデルのバランス感覚を中型パックのために進化させた、ユニークな設計コンセプトです。

中と外とで明確に違う収納スタイルの意味

30Lクラスになると、雨蓋式やロールトップなどのトップローディングが主流になりますが、「エアリオス 30」は、フロントのファスナーから荷物にアクセスする、パネルローディングタイプ。

内部は極めてシンプルで、キークリップ付きのセキュリティポケットがひとつあるだけ。

ハイドレーションにも対応し、チューブは左右どちら側にも出すことができますが、専用のスリーブはなく、上部に吊り下げ用のクリップのみが用意された、そっけないほどのミニマムなスタイルです。

対照的に、外部収納はかなりの充実度。シンプルなデザインが多いアークテリクスにとって、これはかなり珍しいことでしょう。

先ほどのショルダーハーネスに加え、ウエストベルトの左右にもメッシュポケットを配置。フロントには、止水ファスナー付きのポケットと、脱いだジャケットなどを挟んでおくことができるバンジーコード。両サイドには大型のサイドポケットも備えます。

シンプルに収納力を求めたメインコンパートメントと、行動しながらパッキングをコントロールするための、充実した外部収納。

ウエストベルトから取り出した行動食を食べ、胸元のジェルを飲み、ハイドレーションから吸水する。暑くなったら上着を脱いでサイドポケットに突っ込んで、寒くなったらまた引っぱり出す。地図を読み、写真を撮り、汗を拭き、サングラスやネックゲイターを着けたり外したり。先を急ぐためだけでなく、荷物のために楽しみを中断したり、一瞬の景色を見逃したりしないための、ファスト&ライトなスタイルの提案です。

コードとフックが作り出す、自由で柔軟な収納スタイル

このバックパックの最大の個性であり、使いこなすための重大なポイントでもあるのが、バンジーコード。それ自体はさほど珍しいものではありませんが、一般的なモデルで使われるよりもはるかに大きな役割を、エアリオスのバンジーコードは担っています。細くて伸縮性があり、丈夫で軽くかさばらず、結んだり束ねたり、引っかけたり巻き付けたり、自由に形を変えられる、バンジーコードの特徴をフルに活用しました。

一般的にはテープが使われるチェストベルトを、エアリオスはバンジーコードに置き換えました。

締め付け感がなく長さ調節も手軽。ショルダーベルトの端に付けられたデイジーチェーン状のコードループに、フック状のパーツをかけて使います。コードはループに通してあるだけなので、位置を変えることも取り外しも可能。

フロントのバンジーコードは、大幅な長さ調整ができるのが特徴。それを可能にするのは、やはりフックパーツとコードループの存在です。

コードの先端にはフック状のパーツが付けられていて、フロントの両側にあるコードループにかける位置を変えることで、締め付け加減を調整します。

それだけだと、コードの伸縮性の範囲を超えるものは収納できませんが、実はコードは、表に見えているだけではありません。ボリュームのあるものも収納できるよう、長さの余裕が用意されています。

コードの両端は、左右のサイドポケットの底にあり、そこから格子状にフロントパネルを通って、上部のフロントポケットの中へ。つまり、フロントコードが、3つのポケットの中を通って1本でつながっているのです。それぞれのポケットの中にコードストッパーが設けられていて、大幅な長さ調節が可能。

さらに、このコードがコンプレッションの役割も果たします。ポケットの中のコードを引けば、全体をつぶすようにボリュームダウンが可能。わざわざ別に専用のベルトを付けなくても、ひとつで複数の機能をカバーする仕組みが、軽量化にも貢献します。

「包む」ように荷物を運ぶ、個性あふれるサイドポケット


このシリーズのユニークさがもっとも表れているのが、サイドポケットの仕様。独創的なスタイルは、一見ではすぐに使い方がイメージできないかもしれません。

底の部分は袋状、上部は片側だけがボディに繋がるオープンな状態。片側に通されたコードのフックをループにかけて、荷物に合わせてコードを絞るというスタイル。

中身の形に合わせてコードの位置やかけ方を変えられるので、入れるものを選ばないことが最大のメリット。かなりの容量も期待できます。「入れる」というよりも「包む」ような独特の発想は、もはやポケットの域をこえているかもしれません。

お仕着せではなく、自分なりの使い方を探す人のために

ショルダーハーネスの先に付けられた、トレッキングポール用のコードは、数少ない専用パーツのひとつ。ここにもコードとループが駆使されています。それ以外に専用パーツは、キーリングと左右のボトム部分に付けられたアックスループくらいでしょう。

収納するものごとに、便利な収納ツールが用意されたバックパックはたくさんありますが、エアリオスにそのようなものがほとんどありません。「何を入れどう使うかは、使う人が好きに決めることだ」という、アークテリクスからユーザーへのメッセージが聞こえてきそうです。

自由度が高くどんな風にも使える反面、使う人が自ら考えなければ、ただのシンプルで気が利かないものでしかなくなってしまいます。せっかくのギミックも、意味を理解しなければ宝の持ちぐされだし、使い慣れないツールには、慣れも必要です。

けれども、これまでにいくつものバックパックを使ってきた経験者なら、何度もフィールドに出て使ってみたからこそ思いついたであろうギミックに、好奇心をくすぐられないはずはありません。そして、これを自分のスタイルで使いこなせたとき、きっと手放せないものになっているでしょう。

ユーザーの探求心をかなえるために、アレンジを受け入れる余白も充分に用意されています。カメラに例えるなら、便利で簡単に使えるコンデジではなく、手間もかかり知識も必要な、一眼レフのような存在。お仕着せのスタイルではなく、使いこなすことに喜びを感じられる人にこそ、エアリオスの本当の価値が伝わるはずです。

エアリオス 15とエアリオス 45

他の2サイズも、基本的なコンセプトはエアリオス 30と同じ。容量や目的に合わせて、少しデザインや仕様が変わります。

エアリオス 15は、ほとんどがエアリオス 30と同じ仕様ですが、荷重が少ないことを考慮して、ウエストベルトはより簡易的なテープ状のものに。肩のスタビライザーは省略されており、軽量化のため背面パッドを取り外すことも可能です。



エアリオス 45は、上部から荷物にアクセスするロールトップ型。サイドに設けられた大型のファスナーからも荷物にアクセスすることができます。前から見ると、ロールトップだとわからないスマートなデザイン。ワイドなコンパートメントとサイドポケットと合わせると、表示以上の収納力が得られます。

ファーストコンタクトのための予備知識

最後に、使い方のコツを紹介しておきましょう。あまり見かけないパーツなどもあり、最初は戸惑うことがあるかもしれませんが、一緒にフィールドに出る回数に比例して、エアリオスの使いやすさがわかっていきます。隠しコマンドのようなものもあるので必見です。

ストッパーの扱い方を理解する
コードを多用するため、ストッパーのコントロールは重要。見慣れないものもありますが、締めるときは引っ張るだけ。解除の方法は慣れが必要です。

▲スタビライザーのストッパーの解除は、サイドを持って手前にスライド。その状態でコードを引いて緩める

▲チェストハーネスは、パーツを立てればロックオフして一気に緩む

▲トレッキングポール用コードのストッパー。中央を押したくなるが、「両サイドを抑えて引く」が正解

フロントコードのストッパー位置を知る

先に解説したように、フロントコードが1本に繋がっていて、ストッパーが3つのポケットの中にあることを意識しないと、収納バリエーションの範囲が大きく制限されます。

知らないと使えない! ソフトフラスクのストッパー

ショルダーハーネスの縦型ポケットの上部を締めるコードのありかは、ファスナー付きポケットの中。中身の量に応じて調整ができます。

(注)本記事で使用した撮影用サンプルと本生産では、コードの色などが異なります

原稿:小川郁代
撮影:中村英史
協力:アメア スポーツ ジャパン アークテリクス

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