佐賀の山

  • 経ヶ岳(佐賀県)

    標高 1075 m

    • 佐賀
    • 長崎

    佐賀県鹿島市と藤津郡太良町および長崎県大村市の境に位置する多良山系の一座。標高1075mの火山である。佐賀県最高峰の山であると同時に、多良山系最高峰の山でもある。古くに噴火した多良岳の火口の、北西部の先端が山頂となっていて、噴火の記録は残っていない。山頂からは、多良岳や五家原岳、大村湾等を、天気が良ければ雲仙岳まで見渡すことができる。マンサクやシャクナゲ、ヤマアジサイなども見られるので、シーズンを狙って訪れたい。南東には多良岳があり、両山を尾根伝いに縦走する登山者も多い人気の山域である。木々に囲まれた山だが、随所で海の展望が開けているのも特徴だ。多良岳県立自然公園の一部。

  • 五家原岳

    標高 1057 m

    長崎県の大村市と諫早市との境界に位置する標高1,057mの多良岳(標高996m)と同じ多良山系に属する秀峰。山頂の展望所からは360度の大パノラマで、雲仙岳にとどまらず熊本の阿蘇山や天草、佐賀・福岡の脊振山系まで見渡せる。長崎県央地区・佐賀県西部のほぼ全域をカバーできる位置にあたるため、テレビ塔やアンテナなどが設置され、自然と人工物が融合した独特な景色が特長。いくつかの登山ルートがあり登山道も整備されているためトレッキングもでき、山頂までは車道も通っているため、小さい子ども連れや足腰に自信がない人でも山頂からの絶景が楽しめる。春はシャクナゲ、秋は紅葉が壮観で金泉寺方面への下山ルートでは、ラン科のヒトツボクロモドキなど珍しい植物もみられる。

  • 脊振山

    標高 1054 m

    福岡県福岡市早良区と佐賀県神埼市との境に位置する、脊振山地最高峰の山。日本三百名山の一つで、標高1054m。脊振山地一帯は、古くは霊山として多くの修行僧が暮らす山岳密教の修験場であったため、その痕跡が多数みられる。「脊振山」は江戸期までは山地一帯にある坊の総称であり、現在の脊振山山頂は「上宮獄」と呼ばれていた。山頂には脊振神社の上宮があり、弁財天がご神体として祀られている。また航空自衛隊、アメリカ軍のレーダーサイト(脊振山分屯基地)もあり、一部視界をさえぎられるが、眺望の良いパノラマ風景が広がっている。登山口は車谷登山口や椎原峠などがあり、車谷登山口は浮石の多い渡渉を繰り返すので注意が必要。なお、福岡・佐賀の県境を、東西に60キロ超走る脊振山地の縦走路は九州一の距離を誇り、挑戦してみるのもまた面白い。

  • 天山

    標高 1046 m

    佐賀平野の北側にどっしりとした山体を横たえる天山(標高1,046m)は、佐賀県のシンボル的存在だ。東西4kmに及ぶ平坦な山頂は美しい草原で、山頂一帯は県立自然公園に指定されている。山名は、小城市本山にある天山神社に由来する。九合目には上宮もあり、ここでは雨乞いの神事が行われるなど農民信仰も篤い。展望のよい山頂には、南北朝時代に足利尊氏との戦に敗れた阿蘇惟直の墓碑が祀られている。その山頂へは、北面の天川登山口、南面の上宮登山口から30分弱で登ることができるが、東面の七曲峠から九州自然歩道を行くコース中には展望のよい草原があり、春から秋にかけては多くの花々が彩りを見せる(約1時間30分)。

  • 国見岳(佐賀県藤津郡太良町)

    標高 993 m

    長崎県と佐賀県の県境に位置する多良岳から3分ほどの山。標高993m。大型の成層火山であった多良岳火山は浸食作用によって深い谷が形成され、急峻な地形となっている。また石垣や石仏が見られ、真言密教の霊場として栄えた面影を残している。詳細は、多良岳を参照。https://yamap.com/mountains/615

  • 多良岳

    標高 982 m

    長崎県と佐賀県の県境に位置する、標高982mの山。多良岳山系の一峰。北西にある経ヶ岳、南西にある五家原岳などは、大型の成層火山であった多良岳火山が著しく開析してできた多良岳山系の峰である。多良岳火山は活動時期が二度あり、約130-100万年前と約80万~40万年前に活動したと考えられている。上部は安山岩質の岩体、山麓は玄武岩質の溶岩台地で、浸食作用によって深い谷が形成され、急峻な地形となった。石垣や石仏が見られ、真言密教の霊場として栄えた面影を残している。また山中にはオオキツネノカミソリの群生地やシャクナゲの多い尾根などがあり、豊富に咲く花々も楽しみながら歩くことができる。経ヶ岳と合わせて縦走する登山者も多い。

  • 金山(福岡県)

    標高 967 m

    金山は、福岡県と佐賀県にまたがる脊振山地の一座で、標高967mの山。主峰脊振山の北西約8kmの位置にあり、脊振山、井原山に次ぐ高峰だ。交通アクセスが良く、福岡都市圏からも多くの登山者が訪れる。断層地形の山域は、南の佐賀県側がなだらかで、北の福岡県側が急峻となり、多くの滝や深い渓谷が見られる面白い地形となっている。樹林に覆われ、展望は山頂部にならないと見えないが、尾根筋にはブナ林も残り、シャクナゲやミツバツツジのシーズンが特に美しい。尾根伝いに猟師岩山などの周辺の山へも縦走できるので、部分的な脊振山地縦走を楽しむのも良いだろう。通称「マムシ岩」といわれる展望台へは35分ほどで着き、金山がきれいに見渡せる。

  • 雷山(福岡県)

    標高 955 m

    福岡県糸島市と佐賀県佐賀市との境にある、標高955mの山。脊振山系に属し、同山系北部の分水嶺を成す。雷山は古来より霊峰として崇められ、登山ルートには雷神社上宮やほこら、古代山城の跡と考えられている「雷山神籠石」などがある。千如寺からの登山口を利用する人が多く、途中には「清賀の滝」があるので立ち寄ろう。山頂が近づくと傾斜は急になり、ブナの自然林を抜けて山頂にたどり着く。山頂は素晴らしい眺望で、脊振山地の山々はもちろん博多湾方面まで見渡せる。山頂からは脊振山地の第二の高峰である井原山への縦走路が整備され、二山を結ぶこのルートはとても人気。尾根道は、ブナの林やアカガシの木などの森林浴を楽しめ、ときおり展望の良いポイントなどを経由しながら歩くことができる。春はコバノミツバツツジのトンネルが美しい。

  • 笹岳(佐賀県藤津郡太良町)

    標高 945 m

    長崎県と佐賀県の県境に位置する、標高945mの山。多良岳山系の一峰。多良岳〜経ヶ岳の縦走ルート上にあり、行き交う登山者も多くいる。山中にはオオキツネノカミソリの群生地やシャクナゲの多い尾根などがあり、豊富に咲く花々も楽しみながら歩くことができる。詳細は、多良岳を参照。https://yamap.com/mountains/615

  • 羽金山

    標高 900 m

    羽金山(はがねやま)は、福岡県糸島市と佐賀県佐賀市との境界にある、脊振山地に属する山である。山頂及び三角点は、両県の県境から約70メートルの佐賀県佐賀市側にある。山頂のはがね山標準電波送信所も同じく佐賀県側にある。 山頂に二等三角点がある。基準点名は、「羽金山」ではなく、「刃金山」である。位置は、北緯 33°27′55″.4723、 東経 130°10′32″.6153 、標高は 900.23メートル、住所は、佐賀県佐賀市富士町大字上無津呂字中敷4017番地である。柱石長は、0.79メートルである。三角点への道のりは、点の記で知ることができる。