広島の山
道後山(広島県)
標高 1268 m
道後山(どうごやま)は、中国山地中部に属する山である。日本三百名山の一つに数えられる。 道後山一帯は比婆道後帝釈国定公園に指定されている。山頂には一等三角点「道後山」が設置され1268.40mとなっている。その西側にはやや高い岩桶山1271mの山頂がある。 山頂からは西側に比婆山連峰、北東に大山および日本海を望むことができる。 雄大な山容の山で、山頂付近は草原が広がり牛の放牧場となっている。山中にはシバグリ、ナラ、およびヤマボウシなどの木で覆われている。森林地帯を抜けるとヤマツツジの群落がある。 道後山は高梁川の支流である成羽川の源流域にあたる。 庄原市西城町三坂より道後山スキー場に向って車道が延びており、標高1080mあたりまで自動車でアクセスできる。ここから岩桶山を経て道後山山頂に至る。
比婆山(広島県)
標高 1261 m
比婆山連峰は広島県北部と島根県境にあり、烏帽子山、池ノ段、竜王山、吾妻山などを含む1200m級の山々が9座連なる。立烏帽子山の北北西方向、イザナミノミコトの御陵と伝えられる巨石があり、この峰を比婆山(標高1261m)あるいは比婆山御陵と呼ばれている。烏帽子山から比婆山、池ノ段、立烏帽子山の縦走が人気。比婆山山頂はブナの原生林に覆われ展望は望めないが、池ノ段山頂からは360度のパノラマが広がり、比婆山、吾妻山、毛無山、遠く伯耆大山や日本海、東に道後山、西に猿政山、南に竜王山と一望できる。4月から11月までミズバショウ、ヤマツツジはじめ様々な草花がみられ、紅葉は特にすばらしく県内随一のブナの名山。島根県安来市にも比婆山(標高331m)があり、そのどちらにもイザナミノミコトの神話伝説が残る。
吾妻山(島根県)
標高 1238 m
吾妻山は、島根県と広島県北部の境にある、標高1238mの山。広島県側の比婆山連峰と相対している独立峰である。緩やかな稜線が伸び、吾妻山と烏帽子(えぼし)山の間に広がる大膳原(だいぜんばら)から見る山容はなだらかで美しい。この一帯にはイザナギノミコトの伝説が残り、吾妻山という山名の由来は、イザナギノミコトが指呼の間の比婆山に眠るイザナミノミコトを「吾が妻」と追慕されたことによるらしい。また、比婆山連峰の立烏帽子山の北北西方向に、イザナミノミコトの御陵と伝えられる巨石がある。吾妻山は大峠駐車場から登山する人が多く、なだらかな草原の中に池が点在し、草原を囲む尾根を周遊できるハイキングコースもある。ブナ林と春から秋にかけては多くの草花が楽しめる。広島県側の池の原からは整備された道になっており、普段着で登る人も多い。
烏帽子山(広島県庄原市)
標高 1225 m
烏帽子山は、広島県北部と島根県の境にある、標高1225mの山。比婆山連峰の一座である。県民の森公園センターから登る場合、出雲峠を経由して山頂へ。出雲峠にはベンチがあり、さらに進むと桧林に入る。谷から尾根に上がると、見事なブナの巨木が次々と現れ、やがて展望の良い広々とした台地の山頂へたどり着く。山頂には方位盤とベンチがあるので、ゆっくりと休憩しよう。その先に比婆山、立烏帽子山があり、人気の縦走路となっている。立烏帽子山の北北西方向に、イザナミノミコトの御陵と伝えられる巨石があり、時間に余裕があるならぜひ立ち寄ろう。また烏帽子山からは吾妻山(あづまやま・1238m)方面へ縦走することもできる。
深入山(広島県)
標高 1152 m
深入山は、西中国山地に属し、国の特別名勝で知られる三段峡の東にそびえる標高1153mの美しい草原の独立峰。登山道は草原が多く4コースあり、整備されており初心者でも楽しめる。山頂は360度の大パノラマで、南西に広島県の最高峰恐羅漢山、十方山、北には臥龍山、北東には天狗石山、三瓶山、南東には白木山、野呂山を望める。ヤマツツジ、ササユリ、キキョウ、リンドウをはじめ草原性の山野草が多く見られる。4月はじめに山焼きが行われ、それ以降のワラビ採り、新緑、キャンプ、秋には紅葉など楽しめる。冬の真っ白な神々しい姿も美しい。宿泊、日帰り入浴施設として「いこいの村ひろしま」がある。
白木山(広島県)
標高 889 m
白木山は、広島市北部にそびえる標高889mの山。白木山駅から約2時間ほどで登頂できる。山頂は360度の大パノラマが広がり、広島市街、可部方面の街、また鎌倉寺山、鷹ノ巣山、遠くは三瓶山が望める。山頂には、電波塔や白木山神社の小さな社がある。登山コースはいくつかあり、山頂から南西へ尾根道を下り鬼ヶ城山(おにがじょうやま・737m)を経由し上深川駅へ下るルートもある。鬼ヶ城山山頂はルート上にはなく、途中アンテナ無線局から往復15分ほど。そのルート上にあるピークが中尾山(なかおやま・798m)。登山は年中楽しめ、4月アセビやツツジが見頃。山頂からは雲海も楽しめる。