野口五郎岳
標高 2924 m
長野県と富山県の県境に延びる人気コース、裏銀座縦走路の前半部に位置する。そのユニークな山名は、長野県大町市の野口集落と“ゴーロ(大きな石や岩の堆積地)”の当て字である“五郎”を組み合わせたものといわれる。なだらかなスタイルを持ち、裏銀座縦走路のなかでは目立たない存在だが、コース中の山々の標高でみれば槍ヶ岳に次いで鷲羽岳とともに2番目の高さ。山頂の西側には五郎池が佇むカール地形も見ることができる。また、裏銀座縦走路を歩く登山者はたいてい、初日の烏帽子小屋のあとは野口五郎岳を越えて水晶小屋あたりまで足を延ばすが、山頂北側にある野口五郎小屋に泊まるスケジュールもおすすめだ。昔ながらの山小屋の雰囲気を味わえるだけでなく、混雑を多少なりとも避けることができる。