YAMAP / ヤマップ

日本二百名山

  • 農鳥岳

    標高 3025 m

    • 山梨
    • 静岡

    山梨県と静岡県の県境にまたがり、南アルプス北部の高峰群である白峰三山の一座。三山の南端に位置し、同じ三山の北岳、間ノ岳に比べると知名度はいまいちだが、3026mの農鳥岳、3051mの西農鳥岳が並ぶ姿はなかなかの迫力がある。この山に登るだけなら、山麓の早川町奈良田から大門沢コースをたどればいいが、コース後半はたいへんな急坂が続くため、ほとんどの登山者は北岳から間ノ岳を経て南下する白峰三山縦走コース最後の峰として頂上を踏み、大門沢コースを下っている。コース途中、西農鳥岳と間ノ岳の間の鞍部には農鳥小屋が立ち、食事付きの宿泊ができる。また、天気のいい日の西農鳥岳山頂から農鳥岳を眺めると、平らな山頂に富士山が乗っかっているようで面白い。

  • 大天井岳(長野県)

    標高 2921 m

    大天井岳(おてんしょうだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)にある標高2,922 mの山。長野県の大町市・安曇野市・松本市にまたがる常念山脈の最高峰。 大糸線有明駅の西15.9 kmに位置し、中房温泉から合戦尾根を経て槍ヶ岳へ登る表銀座縦走コースと常念山脈との分岐点の山である。ただし、登山道は山頂を通らず巻道となっている。中部山岳国立公園内にあり、日本二百名山に選定されている。 山体は中生代の花崗岩からなり、山頂部には中生代の輝緑岩が混じる。山頂部は森林限界を越える高山帯で、砂礫地にはハイマツが分布し特別天然記念物のライチョウの生息地となっている。山腹では、イワヒゲ、コマクサ、クモマスミレなどの高山植物が自生している。山頂には、点名が「天章山」の三等三角点が設置されている。麓の安曇野から眺めるとピラミッド形状の常念岳や安曇富士ともよばれる有明山と比べると、奥まった位置にあるため目立たない存在となっている。

  • 赤牛岳

    標高 2864 m

    黒部川の最上流域にそびえる、北アルプス最奥の山のひとつ。やや赤茶けて見える山肌と牛が寝そべっているかのような穏やかなスタイルから赤牛岳の名が付いたといわれる。人気の山やコースから大きくそれたところに位置するため山頂に立つのはたいへんで、烏帽子岳から槍ヶ岳へと続く裏銀座コース上の水晶小屋を起点にした場合でも往復7~8時間。途中で水晶岳を越えなければならず、水場や避難小屋もない。一方、黒部湖から登る場合は山頂まで10数時間。奥黒部ヒュッテから山頂までの6~7時間はほぼ登り一辺倒で、山頂からも最寄りの山小屋まで3時間ほどかかる。まるで修行僧のような登山を強いられるが、山頂から眺める薬師岳や黒部源流の山々は疲れを忘れさせるほどに絶品だ。

  • 南駒ヶ岳

    標高 2841 m

    南駒ヶ岳(みなみこまがたけ)は、長野県の木曽山脈にある標高2,841 mの山。日本二百名山に選定されている。 南駒ヶ岳は北の空木岳、南は越百山へと続く木曽山脈の主稜線上にある。山頂付近には花崗岩の岩が乱立しており、小さな神社の祠がある。遮るもののない山頂からは360度の展望が得られる。山頂の東側には摺鉢窪カールがあり、摺鉢窪避難小屋が建っている。また、カール下部には山肌が大きく崩れ落ちた百間ナギと呼ばれる箇所があり、現在も崩壊を続けている。森林限界のハイマツ帯には高山植物のお花畑が広がっている。 伊那谷側の山麓の飯島町からは、春になるとカール上部に五人坊主の雪形を見ることができ、農作業の時期の目安として古くから利用されてきた。 深田久弥が日本百名山を選ぶ際、木曽駒ヶ岳に次ぐ木曽山脈の2つ目の山を南駒ヶ岳と空木岳のいずれにするか最後まで迷ったが、最終的にはわずかに背が高いこと、そして山名の美しさから空木岳を選んだ。

  • 針ノ木岳

    標高 2821 m

    黒部湖の東側、富山・長野県境にそびえる日本二百名山。後立山連峰の南端に位置し、白馬大雪渓、剱沢雪渓とともに日本三大雪渓のひとつに数えられる針ノ木大雪渓で知られる山だ。この山をめざす登山者のほとんどは、扇沢から針ノ木峠まで針ノ木大雪渓を登って山頂に立つコースをとる。雪渓歩きに不安のある人は軽アイゼンやストックを用意し、紅がらや幟で示されたルートを外れないようにしたい。軽アイゼンは、日本で初めて登山ガイド組合を作った百瀬慎太郎ゆかりの大沢小屋(雪渓口)と針ノ木小屋(針ノ木峠)で有料貸し出ししている。なお、針ノ木峠の東側にある蓮華岳はコマクサの群生地として有名。また、針ノ木岳~鳴沢岳~種池山荘~扇沢と歩く周遊コースも楽しい。

  • 上河内岳

    標高 2802 m

    上河内岳(かみこうちだけ)は、静岡市葵区と長野県飯田市の境界に位置する標高2,803 mの山である。赤石山脈南部の南アルプス国立公園内にあり、日本二百名山に選定されている。 大井川の支流の上河内沢の源流部の山である。山頂の南西方向に周氷河地形の名残である窪地状の亀甲状土の地形が見られる。周辺は「御花畑」と称する高山植物の群生地となっている。北側の南岳との間にも高山植物の群生地がある。山頂部は森林限界を越えた岩場で、360度の展望が得られる。この周辺のハイマツ帯には雷鳥が生息している。

  • 燕岳

    標高 2762 m

    日本海側の犬ヶ岳から乗鞍岳へと続く北アルプス(飛騨山脈)を構成する連山・連峰のひとつ、常念山脈の一座。長野県安曇野市と大町市の市境にそびえ、槍ヶ岳を経て上高地へと下る表銀座コースの出発点でもある。山頂部は花崗岩からなる独特の白い山体を持ち、点在するコマクサの群落が彩りを添えている。登山口は中房温泉で、ここから北アルプス三大急登・合戦尾根(他は烏帽子岳ブナ立尾根と剱岳早月尾根)の登りが始まる。標高差1300m弱、ひたすらの登りはなかなかこたえるが、ゆっくり着実に登れば何とかなる。途中の合戦小屋(休憩のみ)で販売されるスイカのうまさは、大汗を絞られた者にしかわからないだろう。山頂手前に立ち、遠く槍・穂高連峰を望む燕山荘では、喫茶室サンルームのケーキが大人気だ。

  • 鋸岳(山梨県)

    標高 2685 m

    鋸岳(のこぎりだけ)は赤石山脈(南アルプス)北端に位置する標高2,685メートルの山。日本二百名山および山梨百名山に選定されている。山頂周辺は南アルプス国立公園の特別保護地区に指定されている。 甲斐駒ヶ岳の北西に隣接する山で、その名のごとく鋸状の急峻な山容をしている。三角点は北端に近いピーク(2,606.8メートル)にあるが、それより南側の第一高点(2,685メートル)・第三項点・第二高点(2,675メートル)の方が高い。その南東側に、烏帽子岳(2,594メートル)と三ツ頭(2,589メートル)が続く。 戸台口からの南アルプス林道バスの車窓からは、途中で鋸岳の全貌を見渡すことが可能である。 富士川(釜無川)および天竜川水系の戸台川の支流の源流の山である。

  • 餓鬼岳

    標高 2647 m

    長野県大町市にあり、北アルプスの一山脈である常念山脈の北端に位置する。北アルプスで大人気の山のひとつ、燕岳と稜線続きにあるものの、燕岳に登る登山者のほとんどは山頂往復のみか、槍ヶ岳に向けて表銀座コースを行くかのどちらかを選ぶため、忘れ去られてしまったかのような立場の山である。だが、山頂部の尖った姿はなかなか格好よく、砂礫地ではコマクサなどのお花畑もみごとだ。山頂直下には、燕岳の近代的な燕山荘とは対をなす昔ながらの山小屋、餓鬼岳山荘が立ち、混雑しない山小屋の居心地のよさを体験することができるだろう。山麓から山頂まで直行できる登山道は1本で、まる一日必要。燕岳側からは中房温泉と燕岳からそれぞれコースが延びるが、ケンズリの岩場は通行注意だ。

  • 天狗岳(西天狗岳)

    標高 2646 m

    西天狗岳(にしてんぐだけ)は、長野県茅野市に位置する標高2646mの山であり、八ヶ岳連峰のほぼ中央にそびえている。日本二百名山にも選定されている天狗岳は、南北に連なる八ヶ岳の主稜線上に位置する東天狗岳と、この西天狗岳で構成される双耳峰であり、二等三角点が設置された西天狗岳が最高峰となる。唐沢鉱泉からの西尾根ルートでは西天狗岳から、渋の湯温泉から黒百合平を経て中山峠からのルートでは東天狗岳から登頂することになる。詳細は東天狗岳を参照。 
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