06:15
12.5 km
1164 m
岩屋峰・大天井ヶ岳・小天井ヶ岳・高山
観音峯山・大普賢岳・山上ヶ岳・稲村ヶ岳 (奈良)
2024.05.14(火) 日帰り
黙々と山を歩く日です。 久々に大峰山系を歩きたくて天川村洞川温泉へ。 今回はややマニアックな大小天井ヶ岳を周回してきました。 山名に惹かれました。 <備忘録> アクセス~ 車の場合大阪市内から南阪奈~大和高田バイパス~京奈和~R309 2時間くらいで到着です。 洞川温泉周辺の駐車場は1日料金の幅が凄く、 洞川温泉センターに終日停めると3,000円(!)。 今回の出発地点はかりがね橋という吊り橋の近辺ですが、 目立つ場所に町営のきれいな駐車場があり、1日1,000円。 しかしその道沿い、徒歩数分程の距離に無料のかりがね橋Pがあります。 10台も止められない位の駐車スペースですが空いていればラッキーです。 私が訪れた平日朝9時過ぎには先客2台。スカスカでした。 コース概況~※反時計回り かりがね橋を渡ってスタートします。 私は高い所が苦手なので、既にMPを3割程削られてしまいました。 結構高度感あります。そして揺れます。 この橋の近辺は観光スポットなので整備された遊歩道が続いています。 岩屋峰を目指すにはこれを逸れて山道に入らないといけないのですが、 赤線ルートにはロープが張られていたり脇道を探すも「通行止」の看板があったりで 中々正解が分かりません。 ウロウロした挙句、「通行止」は「登山装備のない方は入ってはいけません」という 意味であろうと拡大解釈して突撃。 結果、中々の廃登山道でした。 しかし低山灰ピーク巡りで培ったアビリティ「悪路」が発動し、突破。 若干苦労してそれらしい本道に辿り着きました。(軌跡マネしないで下さい) 大天井ヶ岳への道程は過酷です。 あまりメジャーなコースではないようで、階段やベンチ、道標等は皆無。 踏み跡もまぁあるようなないような状態で、木の幹と同化するほど退色したテープを追います。 特に1つ目のピーク、岩屋鋒への登りが地獄です。 体感斜度50°の杉林斜面を標高差200mほど一直線に直登します。 体力勝負ではありますが、このコースは奇麗に尾根筋を辿るのでルートを見失う危険は 少ないのでそこは楽です。 とにかく尾根の頂点だけを歩くので、巻くとかトラバースするとか ジグザグに標高を稼ぐなどという発想はなく無慈悲な直登、直下が連続します。 大天井ヶ岳山頂は少し開けていますが眺望はほぼありません。 一瞬だけ大峰奥駆道に合流しますが、またマイナー道へ進みます。 大天井ヶ岳から先、小天井ヶ岳を経ての後半も状況は大差ありません。 前半の直登が酷かったのでマシに思えますが、名も無き小ピークを一直線に進みます。 ただしこの区間は「弘法トレイル」という区間でトレラン大会もあるようで、 ロゴ入りのテープがあちこちにあってルートが分かりやすいです。 たまたまかもしれませんが、ホラ貝や真言らしきものを大勢で唱える声が聞こえます。 山道もどこか独特な雰囲気で、何か大峰山系の力を感じます。 最終的には林道に出てロードで200m程標高を下げたら周回完成です。 今回の4ピークは全て山頂からの眺望はほぼ無しでしたが、 後半正面に吉野の山が一望できるスポットがありました。 大峰山系にありがちな鉄梯子や鎖場といったアトラクションはありませんが、 距離以上にハードなコースでした。 出会い~ ハイカーとは一度も出会いませんでした。 最後の林道(県道)沿いにはスキー場や大小のキャンプ場がありました。 小さなキャンプ場の前に「名水」の看板があったので立ち止まって様子を伺っていた所、 中から老婆が現れ、「どこから歩いて来なさった?洞川の水を飲んで行きなさい」と 敷地内に招き入れられました。 自慢の湧き水らしく、確かにおいしかったです。 「有名なゴロゴロ水とはまた違う水源なんですか?」と尋ねると 老婆曰く「あれはね、この辺の水道水なの。塩素が入っているからああやって持ち帰ったり 販売できるのよ。そこの蛇口から出てくるのがゴロゴロ水」との事。 そう言われてから湧き水と飲み比べると確かに違う気が・・・。 信じるか信じないかはあなた次第です。 驚き~ この辺に来たら洞川温泉センターか天の川温泉に浸かって帰るのが至福なのですが、 今回洞川温泉センターを訪れると旧館の裏に新館が経っていました。 ナウでヤングな今風な施設でした。 奇麗で良かったのですが、学生の頃からツーリングや登山でお世話になっていた この建物が無くなるのか・・・と思うと少し感傷に浸ってしまいました。 ちなみに入湯料も昔は500円くらいだったはずが800円になってました。 長くなりました。 ハードでしたが良い山行でした。