05:42
10.0 km
1217 m
樫山(往路:旧樫山木馬道ルート、復路:南尾根ルート)
大台ヶ原山・日出ヶ岳・大杉谷 (奈良, 三重)
2023.03.19(日) 日帰り
2度目の樫山。 前回(https://yamap.com/activities/10010425)が、結果的に今日の復路偵察になりました。 岩井谷出合いの発電所からは木馬道跡、さらに修羅跡らしきモノも!と聞いてました。 それを登りで探り歩き、ほぼトレースできました。 1)地形的に厳しい場所、2)踏み跡どころか印も最小限、3)クマ多い、の3点セット。 読図技術だけでなく下調べも必須です。 高くないけど難しい樫山。前回が無ければこの歩きは不可能でした。 いやはや、古の発想と実行力に驚きです。 ・100年以上前、大台ケ原からココを通って材木を出したこと(絶妙なルート)。 ・木馬道の水平区間は、不動谷左岸の取水施設(https://yamap.com/activities/9230377/article#image-121574481)から長い取水トンネル上(現在は利用されていない)のほぼ真上。 ①発電所~調整池施設(第三号架線場(旧第一号架線場)) ・水圧鉄管付属の(直登)巡視路は使っていません。 ・印ありません。崩壊が進んでいます。 ・四日市製紙は当初、これより下は架線出ししていた。 ②調整池施設~第一号架線場(積み場、ツミバ) ・印はほぼ無し。 ・旧樫山木馬道(大正8年7月に木馬道としては廃止)。 ・その後は炭焼きや伐採作業などで利用か。 ・修羅跡?はこの区間にあり、時期や用途に応じて使っていたのか? ・後半の木馬道のつづら折れ区間には、徒歩用のショートカット道がある。木馬道はどうしても長くなるため、崩落などリスク増。徒歩道に比べ消失区間が多い事を現地で感じました。 ・①②ルートは大正11年10月に三重県知事や相賀村(今の紀北町)助役などの一行が歩いた。第一号架線場まで2時間半を要している(スタート地点は今日の場所より少し下)。索道は整備されていたが、公式には荷物用のため使っていない。(大台ケ原を視察後は、土倉道経由で紀北町船津へ) 8:36銚子川第二水力発電所駐車場~9:21調整池施設(第三号架線場(旧第一号架線場))~9:27岩井谷への鞍部(Uターン)~9:34調整池施設~11:36第一号架線場(積み場、ツミバ)~12:29岩井谷事務所跡(飯場跡)~12:48樫山ピーク~13:57樫山登山口~14:18駐車場 参考:三重県の森林鉄道-知られざる東紀州の鉄道網-/片岡・曽野(H25) ※樫山の登山道・・・復路の南尾根ルートが主です(それでもバリルートレベル)。