【西中国山地】サバノ頭
三段峡
(広島)
2024.11.24(日)
日帰り
サバノ頭は、恐羅漢山周辺で唯一の未踏ピークだった。
内黒山から北尾根沿いに漕げば到達できるけど、三段峡黒淵へと延びる東尾根が以前から気になっていた🤔
調べればレポもいくつかあるけど、遊歩道から689p付近までが急登というよりは崖のようだという💦
地形図を見れば一目瞭然なのだが、北東-南西方向の断層帯をぶった切って穿入蛇行した侵食谷に向かって等高線のシワは顕著で、いくつもの岩崖や崩落記号が見受けられる。
興味は湧くが、とてもじゃないが一人では行ける気がしない😂
なので、この計画を以前から温めていた武天老師様のコラボに便乗😁
今回は山行ジャックしてません🤣
【登頂した山】
サバノ頭・内黒山・薮ヶ迫山(宮里山)
蛇杉橋と南峰橋の間の取付きに到着して見上げてみると、いきなり45度くらいありそうな急斜面で、踏み跡も目印も無い😅
6人編成で先行者の落石の危険もあるためヘルメットを着用し、スリップ防止のためチェーンスパイクを装着して登高開始。
登る前は意外とそうでもないだろうと考えていたが、実際には立木の幹や枝あるいは根っこ、ホールド可能な石など、何かに掴まらないと登れない斜度で、浮石や表土の崩落にも気を配らないといけないうえに、ときには灌木を避けるルーファイを強いられる💦
それにこれだけの人数だと、先行者の落石がたまに落ちてくる😱
ヘルメット携行は良かったが、チェーンスパイクを蹴り込むと逆に石を掘り起こして後続者へ落としかねない💦
自分の身も心配、ヒトの身も心配で気を使い緊張するし、こんなんで終始ニコニコマイペースや、テンション爆アゲでキャッキャッ言いながら登れるワケがない🤣
こんな所を下ってきた某トレイルランナーがいるというのだから恐ろしい😱
終わってみれば不思議な達成感と満足感を得られたのでヨシとする😁🎵
もう一回行けと言われても、たぶんもう行かないだろうけど(笑)
【コース状況/危険箇所等】
黒淵荘の橋の手前にトイレあり、南峰橋の手前から取り付く。
689pに至るまでは、落石や滑落の危険が常につきまとうので細心の注意が必要である。
安易に人に勧められるようなルートではない。
何度か緩急のある傾斜を繰り返し、緩斜面は休憩ポイントとなる。
遊歩道の取付きから約1時間ほどで689pに着くと斜度は緩み、そこからは西中国山地の典型的な笹漕ぎ稜線となるが、799.9pの西側では再び尾根が狭まり大小の岩塔が現れる。
変化が乏しく単調なりがちな笹漕ぎのアクセントになり、ルーファイが楽しい。
標高880m付近では、北側に深入山の展望が開ける地点がある。
以降は次第に笹が深くなり、踏み跡もハッキリせず灌木も混じる。
サバノ頭は平坦な山頂で、三角点は笹に埋もれて探しにくい。
樹林の隙間からは、右側が落ち込んだ砥石郷山や恐羅漢山の山頂付近が確認できる。
南西尾根を下ると作業林道に出る。真新しい轍があったので人の手が入っているのは明らかであり、とても歩きやすい林道である。
やがて林道の分岐に辿り着く、東側は三段峡、西側は内黒峠に達する。
東側の作業道を選択して20mほど進むとさらに右へ登っていく古い作業道があり、内黒山へ続く最短経路となっている。
やがて笹が目立ち始めるが、踏み跡はしっかりして歩きやすい。
難なく三段峡正面口から続く登山道に飛び出し、内黒山の山頂に達する。
【アクセス】
三段峡正面口駐車場(1日:500円)
~地名考~「西中国山地」桑原良敏 著 より
◆サバノ頭(サバノアタマ)
三段峡の谷の右岸、内黒山より北へ続く尾根の突端にある1072.8m峯のピーク。
横川、柴木の古老と黒淵莊の主人よりこの山名を聞き出した。
四等三角点の点称も「鯖ノ頭」となっている。
十方山の北方に「丸子頭」と書かれている山があるが、これは「マルコのカシラ」と呼んでいる。また市間山の東に村人が「ハチガ谷の頭(カシラ)」と呼んでいるピークがあるように、この地方では「カシラ」と呼ぶ場合が多く、「アタマ」と呼ぶのは珍しいようだ。
「サバ」は愛知、岐阜の方言で砂礫土を意味するという。
この山の三段峡側にはかなり大きな露岩や懸崖があり、これがよく崩壊するらしくて「ヌケ谷」という呼称が付けられている。
「サバ」は山ヌケして押し出された崩壊土がヌケ谷をつくり、崩壊を起こす地点がサバノ頭という事ではなかろうか。
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