皆神山・尼厳山・奇妙山

出典: Wikipedia

皆神山(みなかみやま)は、長野県長野市松代、標高659メートルの溶岩ドームである。麓の平地からの比高は280メートルほど。 【特徴】 30 - 35万年前の安山岩質の溶岩ドーム。安山岩は粘性の高い溶岩であったため、火山灰の噴出や溶岩流の流下は起こらなかった。 1965年から1971年にかけての松代群発地震が皆神山の直下で起り、この地震活動に伴い約1m隆起している。この地震は地下水脈の影響による岩盤の破壊と見られる。松代群発地震に伴い1967年に付近の重力分布調査が行われ、皆神山付近には低重力域があり地下には、短径800m、長径1500m、深度200ないし400mの楕円形陥没構造の存在が推定される。ボーリング調査により、皆神山溶岩は150m程度の厚さがあることが確認されており、その下に湖水堆積物が見つかっている。また、山頂部には河床礫が見られる。 第二次世界大戦末期には日本の戦況が悪くなり松代が大本営・政府・皇室を含む首都移転の予定地となり、皆神山と周辺の山には多数の地下壕が掘られた(松代大本営も参照)。 その周囲の山並みと異なる溶岩ドームの山容から、人工物と思い込む者が現われ、「太古に作られた世界最大のピラミッド」という説が起こり、一部信仰の対象になっている。毎年5月5日には、地元自治会により『ピラミット祭り』が開催される。 中腹には岩戸神社、山頂には熊野出速雄神社(皆神神社)およびゴルフ場がある(山頂までは車で登ることができる)。また、全国的にも珍しい標高の低い土地でのクロサンショウウオの産卵池がある。

このエリアについて

掲載されている山

主要ルート

  • 尼巌山

    標高 780 m

  • 妻女山

    標高 411 m

    妻女山(さいじょさん)は長野県長野市松代町と千曲市土口が境を接する山。第4次川中島の戦いにおいて上杉謙信の軍が陣を張った地として知られるが、異論として「斎場山」(さいじょうざん)についても併記する。 武田信玄が築いた海津城や川中島平を見下ろすことができる位置にあり、上杉謙信はこの山上から海津城に立ちのぼる夥しい炊煙を見て武田方の攻撃を察知した。そして秘かに山を下り、夜陰に紛れて雨宮の渡しから千曲川を渡河して敵の裏をかいたと伝えられる。 なお現在「妻女山」とされて展望台や甲越合戦の解説版が設置されている所は、斎場山の尾根上の頂(元は「赤坂」又は「赤坂山」と呼ばれた)であり、謙信配下の殿(しんがり)部隊甘粕近江守景持が陣を敷いた場所とされる。この場所には忠霊殿、忠魂碑もあるが何れも戊辰戦争戦死者らを祀るもので、ここで幕末期に松代藩士らが銃撃訓練をした縁で建立された。そこでは明治期以来、新政府樹立に寄与した功績を称えて盛大に春秋の祭礼が行われた。従って、以来この場所に集うことを「妻女山に行く」事とされるようになったようである。

  • 若穂太郎山

    標高 997 m

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