登山

岩と雪と殿堂、試練と憧れ、剱岳！その名に恥じぬ素晴らしいお山でした。
帰って来たら最高気温のニュースばかり、昨日はダウン着て寝ました。
1日目は雨と曇り。2日目はガスと晴れでしたが山頂ではガスの中😱
1800mぐらいから雪がちょろちょろ、その後は岩と雪。アイゼンの付け替えが大変なので夏道をアイゼン付けて歩くのが大変でした🚶
テン場は最高、山頂はガス、難所だらけでしたがまた行きたい！次は日帰りで！

剱岳（つるぎだけ）は飛騨山脈（北アルプス）北部の立山連峰にある標高2,999 mの山。富山県の上市町と立山町にまたがる。中部山岳国立公園内にあり、山域はその特別保護地区になっている。日本百名山および新日本百名山に選定されている。立山とならび、日本では数少ない、氷河の現存する山である。

剱岳

富山

てこまる

一度見たかった景色
異世界に来たような景色だった
早月尾根は2度と行きたくないけど

剱岳(池ノ谷左俣)

NABE

二年前の夏に歩いた、北方稜線。
決して簡単ではないバリエーションルートだったが、そのスケールの大きさに圧倒され、そして魅了された。
いつか残雪期に歩いてみたいと思ったが、雪のある時期はさらに難度が上がる。
ルーファイの難しさ、標高差の大きさ、急な雪渓や岩場・・・残雪期のバリエーションルートの中でも屈指の難度で行ける人は限られる。
流石にソロで突っ込むのは躊躇われるところに、経験者である山ともさんが行くとのことで同行させてもらうことに。
天気予報は微妙で下り坂だったが、すでに６月でこれ以上遅くなると雪渓の通行困難が予想される。
下山で雨かもしれないが、なんとかぎりぎり難所を越えるまでは天気はもつだろうとのことで、決行。

番場島に車を停め、３時過ぎスタート。
出来ればもっと早く出たいが、序盤の雪渓取りつきまでもルーファイが難しいためこの時間に。
しばらく林道を歩き取りつくが、近年法面工事で年々地形が変わっているらしい。
以前のとりつきではなく、落石防止？の金属網を登る。
登り過ぎず、元々の踏み跡があったら右へ。
そこからしばらくは踏み跡が分かり、一旦白萩川の河原に出た時には明るくなっていた。
もう大分雪渓が減っていて、これからも大変。
沢を歩いたり、高巻いたり、沢脇の藪を歩いたり。
小窓までは登ったことがあるが、暗い中ここを歩ける自信はない。
雪渓が出ても、下は空洞でさらに不安定な斜面を高巻く。
もう少し早い雪渓がそこまで減ってない時期の方が、多分楽。
ようやく雪渓が繋がったと思ってからも穴が開いてたり一旦途切れたりしたが、東仙人谷との分岐の手前辺りからは安定した。
大窓に続く中仙人谷との分岐を右に進み、ようやく西仙人谷に入る。
この山域の谷は、スケールの大きさが違う。
両側にそそり立つ迫力の岩壁、延々続くかのような雪渓、どこか異世界感すら感じる空間。
しかしその後は長い雪渓登りとなり、最初見惚れたその景観も一時間も変わらないとまだかと思えてくる。
大きな落石もごろごろしていて、上も気にしながら黙々と登った。
ようやく小窓が近くなった気がした頃水音がして、左岸に水場。
長い行程のための水の補給が終われば、小窓まではわずか。
雪切れしたガレガレ斜面を登り、小窓に到着した。

小窓に乗り上げると、正面には夏に登った小窓雪渓、その奥には後立山の山並。
右には、ほとんど雪の付いてない池平山。
振り向けば、登ってきた西仙人谷の奥に毛勝三山。
そして行く先には、小窓の王がでんと鎮座している。
小窓で休憩していると後続二名、小窓雪渓から一名登ってこられたが、剱本峰ではないようだった。
この辺りは他にも色々面白そうなルートがあるので、またの機会に登ってみたい。

休憩の後、いよいよ残雪の北方稜線の攻略を開始。
しかし、目の前の急な雪渓をしばらく登り一旦夏道に出るはずが、なんかおかしい。
夏道にこの辺りでこんな急な岩登りなかったはず、と思っているうちに背丈を超えるほどのハイマツ藪に突入。
押してもしっかりした枝に跳ね返されるし、足元は急斜面だし、大変だった。
でも、本当の問題はその後。
なんとか藪を抜け、ほっとしつつ次の急な雪渓をトラバースするためにピッケル二本にしようとザックに括っていたもう一本を出そうとするが、ない！
顔面蒼白で再び藪を漕いで、ピッケルを探す。
単独での撤退も脳裏に過った頃、あった！と同行者の声が。
よかったああああ～！
思いがけないところで、タイムロスをしてしまった。
外付けはしっかり、そして必須じゃない藪漕ぎはしない、今度来る時にはここは間違えません！、多分。

小窓の基部までは、急な雪渓トラバースと夏道が入り混じる。
ここも、もう少し雪が繋がった時期の方が早く登れると思う。
基本的にトラバースも、全体的に急。
雪面を向いてピックを刺して前爪効かせての横歩きトラバースは、当たり前。
間に挟まる岩場も、アイゼン着けては気を遣う。
気を抜けるところはほとんどなく、滑落はどこでもありうる。
ずっと緊張、でも次第に近づいてくる小窓の王もやがて見えてくるチンネも圧倒的な存在感で、素晴らしい。
この景色が、見たかった。
小窓の基部に到着して対側をのぞき込むと、相変わらず急な池の谷ガリーが。
雪切れを心配していたが、何とかガリーの雪はまだ繋がってそう。
そして、ガリーの前に越えなくてはいけない難所が発射台の下降。
上から覗いても、斜面が見えないほどの急さ。
途中一部出ている夏道までクライムダウンするが、降りている感覚としては垂直。
ピッケル見つかってよかったと思いつつ、Wアックスに前爪効かせて慎重に降りていく。
その後もかなりヤバイ急なトラバースが続き、ようやく少し安定した三の窓に到着。
しかし休む間もなく、池の谷ガリーに突入する。
ここも十分急だが、雪がある方がまだ登りやすい。
そして緩み始めた雪に気を付けながら2/3ほどまで登り、途中にある岩の下で少し立ち止まろうとしたときに第二の事件は起こった。
同行者の足元で緩んできていた雪が、両足とも崩れた。
2ｍほど下にいたが、落ちる！と思った瞬間、反射的に半歩横にずれて避けていた。
その直後体を擦るように落ちていくが、自分も落ちないようにしながら息を止めて見ているしか出来ない。
幸い落ちた本人はベテランだけあって落ち着いていて、10ｍほどで自力でピッケルで滑落停止していた。
ケガがないか確認し、大丈夫と返ってきた時には胸をなでおろした。
巻き込まれて私も一緒に落ちていたら思うように動けず滑落停止出来なかったかもしれないし、お互いのアイゼンやピッケルでケガをしていた可能性もある。
避けることが出来、かつ自力で止まってくれて本当にほっとした。
自分の真上から人が落ちてくるのは中々の恐怖だったが、何事もなく済んだのは運もよかった。

池の谷の頭への登りは夏はルンゼは落石が多いので右のフェースから登ったが、今回は辛うじて雪が残っているルンゼから登った。
最後は雪のない岩場を少し登って、稜線に到達するとようやく剱が見えた。
稜線に出てからは、雪のない岩場と雪渓が交互にくる感じ。
池の谷の頭は巻くことにするが、だから安全というわけでもない。
多分この日、今までで一番沢山カニトラバースをした。
やがて長次郎谷と合流すると、残雪期にも歩いたことがある領域に。
岩場を過ぎると、今回初めてはっきりしたトレースがあった。
ここまで来れば、山頂まではあとわずか。
最後に雷鳥も登場し、無事、残雪期に北方稜線から剱岳に登頂！

いやった～！！
長かった、色々あった、まさに残雪バリエーションの殿堂っだった。
天気は二週間前の方がよかったが、西仙人谷や小窓の王、チンネ、池の谷ガリーの圧倒的な景観が見れたので満足。

ここで源次郎と同じく平蔵谷から下山出来れば楽だが、番場島へ戻るルートは早月尾根、、、長い。
すでに6月。
早月尾根の岩場の鎖はほぼ出ていたが、その分雪のない夏道とアイゼン・ピッケルがないとダメな雪渓が入り混じってとても面倒。
石ごろ道はアイゼン着けては降りにくいし、雪もかなり緩んできている。
小屋までは滑落のリスクも十分にあり、数時間前の滑落の記憶も新しくて、いつもより慎重になってしまい雪渓下りにも時間がかかる。
早月小屋までが、長かった。
ここまで来たらもう滑落もないとほっとするが、1900ｍほどまでは残雪が結構ありルートが分かりにくい所も。
なんとか明るいうちに雪渓部は通り過ぎて、後は消化試合。
20：50と今までで一番遅い下山になってしまったが、なんとかケガもなく番場島に帰還した。
二つのアクシデントと、登る時期が遅く雪が繋がってないとこが多かったこと、雪が緩み下山で慎重になり過ぎ時間がかかったこと。
経験不足と体力不足。
今の私にはぎりぎりのルートだったと思うが、無事日帰り周回出来てよかった。



残雪の北方稜線は、バリエーションの色々な要素が詰まった痺れるルートでした。
日帰りで踏破するには、難所だらけの2500ｍ超を歩き切る体力は必須、そして岩場や急な雪渓のクライムダウンや際どいトラバース、ルーファイ次第では藪、これらをある程度の速度でこなさなければならない。
今まで歩いた残雪期ルートの中でも、別格で難度が高く危険。
それでも、壮大な景観、迫力の岩場、難度の高さ、その全てが限りなく魅力的。
まさに試練と憧れ、その言葉が相応しい、そんな残雪期の北方稜線でした。
先導してくれた同行者に、深く感謝します。

これで、おそらく私にとっての残雪期も終わり。
痺れる山行は好きで無雪期もトライしてみたいですが、暫くは少し気楽に歩こうかなと思っています。



 


残雪の北方稜線！西仙人谷～小窓～剱岳～早月尾根周回

rein

５月に小窓で引き返してきた宿題を消化しにリベンジ。　翌日は中山までハイキング。

剱岳・北方稜線（残雪期）

珠洲乃藍

去年来た時に
「ココは夕焼けとかだとめっちゃキレイだろうなー」
と思ったので来てみた(･∀･)
ガスで一時はどうなるかと思ったが抜けてくれて、コレはコレで良かった！
最高にエロい谷間であった(･∀･)
また来よう、いけのたん(･∀･)

【剱岳】池ノ谷左俣〜惑星いけのたん〜

OIRA2999

天気予報が、呼んでいる。
近場の百名山 登ったからなぁ…
あーっ！
一番近い、ツルギ、忘れてた。
皆さんの日記を、見て、読んで…、
手に汗…
行けるのか？…

ダッシュで、ホコリまみれの、ピッケルを掃除！
緊張し過ぎて、眠れんかった。

駐車場に着いて、暫く、悩む、帰ろかな？
行動あるのみ！スタート。
急登の洗礼をうけて、フラフラ。
前半でも、アイゼン歯が立たん！（大げさ）。安全第一！小屋まで！
なんちゃってには、早すぎた。

丸山　剱岳撤退です。

竹ちゃん

早月尾根　剱岳敗退　

たかさ

何せ雪渓までの道のりがエグいて。
んで早月尾根はダルいて。
最後の1キロはなんちゃってトレランしてみたよ🏃‍♂️💨

滑落した方がいたみたいでヘリ🚁が捜索していました。無事でありますように🙏

早月小屋

このランドマークを通る活動日記

剱岳

剱岳(池ノ谷左俣)

残雪の北方稜線！西仙人谷～小窓～剱岳～早月尾根周回

剱岳・北方稜線（残雪期）

【剱岳】池ノ谷左俣〜惑星いけのたん〜

丸山　剱岳撤退です。

早月尾根　剱岳敗退

剱岳🏔️

このランドマーク付近の写真

.css-160wd8i{width:60px;height:60px;}早月小屋

.css-1pla16{-webkit-transition:opacity 0.1s ease-in;transition:opacity 0.1s ease-in;color:#cf0010;-webkit-text-decoration:none;text-decoration:none;color:#000;}.css-1pla16:hover{opacity:0.7;}.css-1pla16[disabled]{opacity:1;}剱岳

剱岳(池ノ谷左俣)

残雪の北方稜線！西仙人谷～小窓～剱岳～早月尾根周回

剱岳・北方稜線（残雪期）

【剱岳】池ノ谷左俣〜惑星いけのたん〜

丸山 剱岳撤退です。

早月尾根 剱岳敗退

剱岳🏔️

早月小屋

剱岳

丸山　剱岳撤退です。

早月尾根　剱岳敗退　