登山

天気：曇り時々晴れ
気温：15度前後
補足：湿度が高く、汗びっしょり

東京と埼玉の県境となる長沢背稜行ってきました〜。いつかは行きたいと思っていたコース。眺望はあまり無いコースでしたが、歩いたという達成感は満たされました〜笑

さて、今回は奥秩父山塊ハイク。
三峯神社から芋ノ木ドッケまで登り、そこから長沢背稜へ。長沢山、酉谷山を経由し、酉谷山避難小屋泊。二日目は避難小屋から天目山、蕎麦粒山、棒ノ折山を経由して川合駅までハイクしました。

day1
三峯神社までは西武秩父駅からバス。前回GWの時は1時間半立ちで、途中下車と憂き目にあいましたが、今回は座れ、三峯神社バス停までバスも進み、楽ちん。
三峯神社から雲取山方面へ出発。今回妙法ヶ岳はスルーし、霧藻ヶ峰・白岩山をサクッと登り、芋ノ木ドッケへ。ようやく長沢背稜のスタート地点。（ちなみに芋ノ木ドッケは東京都の山の中では第2位の標高）
まずは長沢背稜の名前にもなっている長沢山へ向かいます。ず〜〜〜っと地味な樹林帯笑。アップダウンを繰り返しながら小さなピークを経由し、長沢山登頂。山頂ついてびっくりしたんですが、雲取山などと同じ立派な石柱あるんですよね。こんなところに立てた方々、ご苦労さまです笑
次は酉谷山へ。地味な樹林帯は変わらず笑。平坦な道が続いたので、酉谷山直前の急登はこたえました泣。
酉谷山登頂後、本日の宿泊地である酉谷山避難小屋へ。小屋の水場から水も出ており、小屋からの眺望は良き良き。ですが、小屋には誰もおらず、今日は一人か・・ﾁｮｯﾄｺﾜｲと思っていたら、その後二名の方が来てくださり、かなり安心ﾎｯ。登山大先輩の方から色々お話を聞けて、楽しく過ごせました。

day2
起きて外を見ると富士山が！モチベーションアップ。
避難小屋から天目山へ向かいます。相変わらずの地味な樹林帯を淡々と進みます、眺望はゼロ泣。天目山山頂付近は低い木々で覆われており、かいくぐりながら山頂へ。ようやく眺望あり、良き良き。
お次は蕎麦粒山へ。山頂で今日初めて人と会いました。一杯水避難小屋で宿泊しており、こちらも三名だったとのこと。
蕎麦粒山でしばし休憩し、棒ノ折方面へ。序盤平坦な稜線歩きでしたが、日向沢ノ嶺あたりから急下り、細尾根などになり、気を使いました。小さなピークをいくつも経由し、最終目的地の棒ノ折山へ。人気の山ですね。人が多くいました。
棒ノ折で休憩し、下山を開始。山道とロードを歩き、川合駅到着。今回のハイクは終了。

下山ルートに鮎や釜飯で人気のあるお店があることを事前にリサーチしており、食事と🍺の予定でしたが、混んでおります。泣く泣くあきらめ、自動販売機でレモンスカッシュを購入泣笑。川合駅からの電車の乗り継ぎも良く、最高級回復薬🍺は家までおあずけ泣。帰ったら浴びるように飲むぞ〜。

雲取山（くもとりやま・くもとりさん）は、東京都・埼玉県・山梨県の境界にある標高2,017.13mの山。

雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山

東京

埼玉

山梨

🚃【奥秩父山塊】長沢背稜（三峯神社バス停〜川井駅）

けん

■1日目、タワ尾根→雲取山荘
一石山神社からの入り口に迷う。
少し登ればルートがはっきりとして分かりやすい。
急登スタートできつい…

ウトウの頭(カシラ)の手前からルートが薄くなり、
ウトウの頭→大京谷ノ峰で何回かミスる。
間違った方向に進むと明らかにルートが途絶える。
無理して進むと危ない。
正しいルートを選べば危険箇所は無かったと思う。
とはいえバリエーションルートなので要注意。

到着が遅めなので少し離れたエリアにテントを張る。
日が長いのでゆっくりと夜を迎える。

■2日目、雲取山荘→大滝温泉
三峰ルートを下っていく。
埼玉側からの雲取へのメインルートなので
道ははっきりしていて危険箇所もなし。
いくつかピークを踏むのでちょっとアップダウン。

三峯神社を横目でチラ見して、裏参道を下る。
ゴールは大滝温泉。
ビールとわらじかつ。


タワ尾根→三峯神社

hoge

天目山(てんもくさん)は、ヤマレコのいくつかの山リストに含まれていて、コレクター心をくすぐる。マップを眺めながら天目山をとおるコースを考えていて、奥多摩駅を起点に雲取山を経て天目山を経て周回するコースを思いついた。勝手に「雲取山大周回」と名付けていたが、いろいろ調べると「奥多摩馬蹄形」と呼ばれていることを知った。

奥多摩馬蹄形は50km／4,000mというスペックで、無理すれば一日で踏破できそうだが、登山計画ツールで標準x0.5で作ってみても14時間となった。夜間行動すれば行けないこともないが、クマが怖い。無理する必要もない。ということで、テント泊することにした。数年前ULを意識して装備は揃えてある。水なしで5kg程度で、テント泊装備としては軽いのかもしれないが、トレイルランに比べると重い。その分スピードも落ちるが、まあしょうがない。

奥多摩駅近くに駐車しスタート。石尾根で雲取山荘に至り一泊。長沢背稜などをたどり奥多摩駅に戻った。

石尾根は前半斜度がキツく、暑さもあり滝汗。後半はフラットかつ涼しくなった。長沢背稜は序盤ゴツゴツしたトレイルで、やたら時間がかかった。これは二日目は10時間コースかなと思ったが、中盤以降は巻道が多くなりアップダウンがなくなった。踏み跡不明瞭箇所がいくつかあり、GPSマップをよくみる必要があった。長沢背稜が終わる天目山以降はかつてたどったルートだが、あまり記憶がなく、活動終盤ということもありキツく感じた。

山と道MINI2はテント泊一泊の装備を詰めてまだ余裕があった。活動中は、どうしてもトレイルランと比べてしまい重さを感じていた。走るとき揺れてほしくないのでショルダーハーネスを目一杯締めていたが、鎖骨の外側に干渉して痛かった。ショルダーハーネスやヒップベルトを調整して、二日目の中盤にようやくいい感じの背負い方を見つけた。ショルダーを少し緩め、ヒップベルトをいい感じに腰に当てがうと、鎖骨との接触が軽減され、重さも分散され軽く感じるようになった。

トレイルランとの比較でいうと、活動中ザックを下さずに収納にアクセスできるという点で、トレイルランザックがいかに優れているか強烈に感じた。携帯入れをショルダーハーネスに後付けし、携帯へのアクセスを確保。サイドポケットは片側にペットボトル、もう一方は行動食などを入れた。慣れの問題もあるが、サイドポケットへのアクセスはそこまで快適ではなく、行動食は目的のものを取り出すのが難しかった。水も、トレイルランザックとソフトフラスクに比べ決してアクセス容易とはいえず、水を飲む回数が少なくなった。ポールの取り出し／収納もザックを下さないとできなかった。重いことと、収納へのアクセスがよくないことにより、ちょっとした小休止でも自然とザックを下ろすようになった。ハイカーさんがやたらザックを下ろしている理由がわかった気がした。

奥多摩馬蹄形時計回り、テント泊縦走

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『山の神の日』

静かな山歩き、精霊宿ると言われる森に居て、ふと立ち止まることがある。ブナやミズナラの巨木に見入り手を添えて天を見上げ辺りを見回すその先に、神はいるなと思わずにはいられない空気を感じているからだが、そんな森を見ていて少し気になることがある。

山の神の日だ。

林業に携わる人達は、この日は山に入らないと聞いた。その日は森に生えている樹木一本一本を山の神が数えて回るため、知らずに山へ入ると木と間違われて数えられ、人を木に変えたり木の下敷きにして山から帰れなくするという恐ろしい言い伝えがある。そんな森を歩いていて上部が三叉(みつまた)に分かれる不思議な樹形の木を見掛けることが稀にある。昔から山の神が腰掛ける木が三叉だと聞き、ひょっとしてこの木に腰掛け森の木々を数えているのかと少したじろぎ、見上げてみては思いを巡らせている。確かに周囲と比べ異彩を放ち何かを感じさせている。

この山の神とは、山を守り支配する神の総称をいうが、民間信仰では秋の収穫後は近くの山におり、春には山を下って田の神になるとも言われていて、そのせいかは分からんが、山の神の日も地域によって日が違い、東京都の奥多摩では1月17日だが東北や北海道では12月12日と決まり、他の地方では新旧暦で正月、5月、9月の16日と決めて神事を催すらしい。

古来、山の神は女性神だと言われ醜女(しこめ)の容姿から嫉妬深く、里の女性が山に入ると美しさに怒り災いをもたらすと言われていて、この怒りを鎮めるために祠を建て大きな木や石製の男性シンボルが奉納されている。そう言えば、登山で出掛けた各地の神社で何故こんなと驚く事があり、そんないわれがあったのかと納得をしている。面白いことに奉納されるものには男根ばかりでは無く、地域によっては「オコゼ」と言う魚を供える習俗があるらしく、その理由は山の神よりも醜いためだとか。何かと気を使わされる山の神さんだが、国語辞典には「山の神」は「妻」、特に結婚後年を経てやかましくなった自分の妻のことと書いてあり、特に怖い奥さんのことを「山の神」と言うらしく、転じて「かみさん」と呼ばれた説もある。どうやら男にとっては、山でも里でも肩身の狭い今日この頃でありまする。

そんな神宿ると言われる奥多摩最深部、長沢背稜起点の山の「芋ノ木ドッケ」に隠れるように佇む山がある

長沢山である。

この山は東京都と埼玉県の県境にあり、多摩川の支流「日原川」と、荒川の支流「浦山川」の分水嶺をなす標高1738mの一座で東京都第5位の高峰。縦走路の長沢背稜の名の由来となった山だが、まだ未踏の区間を埋めるため今回チャレンジをと考えた。
計画は、日原林道の八丁橋手前に車を止めて長い林道歩きの後の終点手前から二軒小屋尾根に取り付き、東京都第二位の高峰「芋の木ドッケ/1,946m」を経て長沢山に登り、下山は長沢背稜から派生する支尾根の「天祖山/1723.3m」に登って戻る周回コース。行程19km YAMAPコースタイム12時間の上級者向けで、高齢者には厳しいコースを体に鞭打ち歩いてくるつもりだ。

朝5時を過ぎ、日原林道の八丁橋から歩き始めている。沢沿いのせいか肌寒く感じる林道を進み1時間半程で登山口の道標を見つけ沢に降り、対岸へ渡ると二軒小屋尾根の取り付きになる。だが、この尾根は登山道や道標など全く無いバリエーションルートで、歩くたびにキツさを増しながら東京都第ニ位の高峰「芋ノ木ドッケ」を目指し、ルーファイしながら試練の山を行く。

長沢山である。

ふりかえり
今回もバリエーションがらみの登山になって奥多摩最深部の山へ来た。日帰り登山では最難関コースのひとつだが、山の神の機嫌が損なわれる前に歩き通せたことには満足し、まだできるを実感している。

山の神伝説　長沢山

やっさん

1泊2日なので写真多くてゴメンナサイ


【アクセス】
（往路）奥多摩駅BSから鴨沢BSへ
（復路）鍾乳洞BSから奥多摩駅BSへ


【宿泊】
雲取山荘（小屋泊）
石井スポーツポイントカード（ヨドバシゴールドポイントカード）があると500円割引


【概要】
（往路）
鴨沢BSから案内板に従って小袖登山口まで行けば、七ツ石小屋下の分岐までは一本道。分岐を右へ行くと七ツ石小屋で、左（直進）へ行くと七ツ石山を巻いてブナ坂へ出る。ただ七ツ石小屋の上にある水場の水がすごく美味しいので、是非ご賞味あれ。水場も分岐になっていて、右へ行くと石尾根縦走路に乗り上げ七ツ石山へ。左へ行くと先ほどの巻道に合流しブナ坂へ出る。
ブナ坂からも基本的には一本道。ヨモギノ頭の巻道分岐と雲取山の巻道分岐（雲取山荘へ）の2箇所に分岐があるだけ。ヨモギノ頭への登りと小雲取山手前の登りがまあまあ急なので呼吸を整えながらどうぞ。
雲取山山頂から北側へ降ると雲取山荘。

（復路 = 初めて歩く道）
雲取山荘から長沢背稜へ。芋ノ木ドッケへの直登はキツかった。キツかった割に山頂はこじんまり。
長沢背稜は亜高山帯のため、植生も雰囲気も普段歩いている山とは違う。空気の香りさえ違う気がした。
明るい樹林帯の道、暗い樹林帯の道、無数の木の根が絡み合う尾根道、岩がゴロゴロした尾根道、痩せ尾根…
歩いていて飽きることのない道が続く。
天祖山への分岐の少し先にある水松山（あららぎさん）への正規登山ルートはないが、都県境尾根を外さないように歩くだけなので、地図アプリを見ながら行けばOK。芋ノ木ドッケのようなひっそりとした山頂だけど、多摩100山なんだよなぁ…
天祖山経由で日原へ降りるルートは、所々で踏み跡が不明瞭になる場所があった。そのような場所にはほぼ必ずピンクテープや白いビニールテープがあるので、探してその方向へ進むように。〜ノ頭の前には距離は短いが急登での登り返しが待っている。一応九十九で踏み跡が刻まれているが、細かすぎて直登と変わらない。
天祖山からの降りで、登山詳細図に【急傾斜】と書かれている場所は2箇所だったけど、体感ではもっとたくさんあった。久しぶりに最後のほうで踏ん張りが効かなくなって、脚がプルプル震えてしまった。
日原林道に出てからバス停までの林道歩きも長くてキツい。がんばって歩いて「鍾乳洞バス停」に着いたら、次のバスが1時間後。それならばと自販機もトイレもある、2つ先の「東日原バス停」へと舗装路を歩く。
あー疲れた…
舗装路歩きが1番疲れたかもしれん…


【今回の山行で新規登録した山頂】
『多摩百山』 91/100
・芋ノ木ドッケ
・長沢山
・天祖山

『多摩100山』 95/100
・芋ノ木ドッケ
・小屋瀬戸ノ頭
・長沢山
・水松山
・天祖山

多摩百山と多摩100山を巡る旅 〜 長沢背稜と天祖山尾根を歩く

たなひ

ロゲイニング

三峰神社からの往復に挑戦。
丹波山からの往復に比べてアップダウンが激しいので体力が持つか不安だったが、そこまできつくはなかった。
適度にひんやりとしていて、歩きやすい陽気。歩く尾根を霧が抜けていて、眺望はないが心地よい。
本当は折り返し地点の先のあと2座を取りたかったが、100m降りて登った場合の残りの体力を考慮して断念した。


雲取山北側コースピークハント

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トレイルランニング

随分前に鴨沢から雲取ピストンをやったきりで、奥多摩駅から雲取を踏んだ後、長沢、天目、川乗、本仁田を経由して奥多摩駅に戻るルートをYAMAPに登録完了。ちなみに、YAMAPが想定するタイムは27時間笑。

なんか霧が。あれ、天気良くなかったんだっけ？天気予報を見ると「曇り」。だんだん視界が悪くなり、真っ白に。しかも、寒い。レイン上下切る羽目に。暑くて脱水になったらどうしよう？なんて事は全く無い。
たんたんと登る分には問題なし。景色が見えないのは悲しいが。
雲取山頂に5時間かかり到着。はい、遅いですね。あんまり走ってないので。この時点で、自分の計画が無謀だという事に気づく。このペースだとあと7時間は確実かかる。電車はあるけど家着くのがてっぺん。悲しすぎる日曜にってしまうので、早々に下山してロードを走る作戦に変更。長沢を越えて天祖へ。これが、大失敗。結構登る、キツイ。下りもえげつない斜度。全く楽しくない。もうこのルート使わないと心に決める。
なんとか下山して、駅までの距離を測ると10km。下り基調といえど10km。日和ってバスの時刻表を見ると1時間以上こない。わかりましたよ、走ればいいんでしょ！いい感じに汗をかいて19:00に到着。47km/11時間。これでもトレーニングなってるよね、きっと。

富士山のあの惨状や、高尾山の渋谷のような人の多さがウソのような、雲取山。快適すぎた。これから混むようになるのかな？
やっぱり奥多摩遠い。今度ラウンドやるんだったら終電着&オーバーナイトだな。避難小屋のありかも確認できたし。

雲取アタック

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（ ※ 1日目の行動一時停止ボタンを押すのを忘れていて、実際に押したのは就寝時。軌跡をいじって修正を試みるも🤔？？？ 時間が変なことになってるカモですがご了承下さい。実際の合計時間は11時間くらいです)
（ ※ 今回、活動メモも写真も膨大です。メンドーな方は色々すっ飛ばして下さい。自身の忘備録も兼ねているので🙇)


『長沢背稜（ながさわはいりょう）とは東京都と埼玉県の境界の一部をなす稜線。正確な定義はないが、雲取山北方の芋ノ木ドッケから天目山（三ッドッケ）付近までを意味することが多いようである。
この山域としては比較的標高の高い山々が連なる稜線で、多摩川の支流日原川と、荒川の支流浦山川の分水嶺をなす。南側は奥多摩、北側は秩父山地の領域に属し、日原川側には沢登りの対象となる沢が多数ある。また、途中の水松山付近から南に派生した尾根上に天祖山がある。
登山道はある（ただし稜線の南側を巻いている箇所が多い）が、比較的山が深く、距離が長く、山小屋も避難小屋しかないため、歩く人は多くない。冬季には、この山域で最も雪の深い場所であり、過去に遭難事件も起こっている』
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』)

上記の通り長沢背稜に明確な定義はなく、その範囲の解釈は色々あるようです。『イメージし易いのは長沢谷とその支流の範囲、芋ノ木ドッケから水松〈アララギ〉山の稜線。長沢谷の背後の稜線だから長沢背稜』と言う記述を見ましたが、今回実際に歩いてみて確かにこの区間が一番厳しく、深山な印象を受けました。
ただ調べた範囲で一番長かった解釈が雲取山→棒ノ嶺(棒ノ折山)。どうせならこれを行ってやろうと前々から計画だけはしていました。

前回の丹沢主稜縦走の反省から「今後計画している山行も見直さないと…」となって、見直した結果がコレ。「体力落ちてるのに長沢背稜ってアホなの？」と思われたそこのアナタ！最初の計画は棒ノ嶺→雲取山→奥多摩駅だったんですよ(無謀)。しかも一泊で。今の体力ではさすがに無理があるので「プランBで行きますか！」(某冴羽風)。
避難小屋が激混みで追い出される事態だけは避けたい(一応シェルターは持参)ので、土日の前日泊は除外。しかし公共交通機関を使うとなると鴨沢を7時半に出発出来るのは土日のみ(平日だと自分の場合一番早くて9時過ぎ)。こうなると一日目を日曜に充てる以外に方法がありません。そして選んだのが26日。27日もてんくらC判定でしたが天気図から強風のみで雨はないと予測して決行しました。

一日目。鴨沢バス停に予定通り到着して出発の準備をしていると、パトロールに下りてきていた七ツ石小屋の人？が自分の靴(スポルティバのトレランシューズ)を見て話しかけてきました(この展開、前にもみたような🤔)。その方もゲイター一体型シューズだったので興味を持ったみたい。「軽い？」との言葉に片足脱いで手渡すと、軽さにびっくりしていました(その方の厳冬期ガチ登山靴に比べたらそりゃぁね笑)。自分も今日はテン泊装備だから(おそらく8kg強あったと思う)靴底硬いアプローチシューズにするか直前まで悩んだのですが。
そんなこんなでバス停のぬっこ🐈にも声掛けして出発。長い旅になるので体力温存を心掛けて登りました。
鴨沢からの登山道はダラダラ長いだけで、その上曇りとなると特筆することは何もないのですが、今回絶対に観察してこなければ！と思っていた場所があります。奥多摩小屋跡に建設途中の「シン・山小屋」🛖。もうねびっくりですよ。予想以上。告知文を見ると工期は9月末まで。10月から利用出来るってことなんですかね、完成が楽しみです。
今日は酉谷山避難小屋に宿泊予定ですが、水が枯れていることも考えて雲取山荘で水を2㍑補充。これでザックの重量は10kg前後、ファストパッキングにあるまじき重量(重い理由は他にもあるんですけど)に肩が痛い。しかし本番はここから！気を引き締めて山荘を後にします。

三峯神社に下りる登山道をしばらく歩き分岐から長沢背稜に入ります。いやー噂に違わぬ静謐な深山で、樹林帯好きの自分はもうウキウ(このフレーズもどこかで…🤔)以下略。各ピークは秩父特有の岩盤が剥き出しになっているような所が多く、そこに這うように張り付いた木や苔で雰囲気は抜群。雲取山から棒ノ嶺までの間に会った人は4人だけ、それも最初と最後のほうで、長沢背稜の核心部分はまったくの無人。確かに道中はキツいのですが、それ以上にたったひとりでダンジョンを「冒険している」感が凄くてもう最高です。
日没前に酉谷山避難小屋の屋根を視界に入れた時の気持ちは筆舌に尽くし難いものがありました。ヘンゼルとグレーテルの気持ちがよくわかります(お菓子の家じゃなかったけれど自分にとってはソネバ・ジャニ)。ソロの避難小屋泊は一杯水避難小屋山賊事件のこともあって躊躇していたのですが、去年一年全く山行出来なかった鬱憤から「やりたいことはやっておかないと」という気合いだけで今回チャレンジしました。
山奥の小さな避難小屋にたったひとり。山の生き物達の気配と濃い緑の匂い。月明かり以外の光はなく耳に痛いほどの静寂に、

「ココは天国🤔？」　(またかよ…)

避難小屋は宿泊施設ではない、ということは充分に理解しているつもりです。しかし全く人が立ち寄らず定期的に手入れをされなければ朽ち果ててしまうだけで、それこそ避難小屋としての本来の目的を果たせなくなってしまいます。この位置にこの避難小屋があるということが登山者にとってどれだけ重要な意味を持つか。皆に感謝され、愛され、手入れされていることがよくわかる小屋でした。

二日目。翌朝は予想通り強風オールバック🌪️。体感は最大でも10m/sくらいで予想していたほどでもなく、レインジャケットを着ていれば問題なく歩けるレベル。これから標高を下げていくことも考えれば不安要素はありません。それも天目山山頂に着いたのを境にピタッと止んで、それ以降の道中はほぼ無風でした。蕎麦粒山を過ぎた辺りから、なだらかな高原のような稜線が時折見られるようになり「コレは走ったら気持ちいいだろうなー🤔」と思いましたね(走らんけど)。
日向沢ノ峰手前の分岐から杉の植林が増え始めます。大嫌いな杉根っこ地獄😱笑。棒ノ嶺が近くなってきたのを実感、そして棒ノ嶺まで後少しというところで右膝にピキリと痛みが。
「アーチョウケイジンタイエンガー😱😱😱」
まだだ、まだ大丈夫。ここで無理しなければイケる逃げちゃダメだ足なんて飾りですウキャー😱
棒ノ嶺下りたらゴルジュ帯を抜けなきゃいけない上に、明日は公私ともに朝から予定がギッチリ。腸脛靭帯炎は悪化させると長引くのでテーピングしようか一瞬悩みますが、無理せずペースを思いっきり落とすことで妥協。棒ノ嶺に到着してホッとするも、そそくさと下山に入ります(久し振りに来ましたが山頂広場は整備が進んでいてグラグラのベンチもどきも無くなっていましたね)。
慎重にゴルジュを下る頃には日も差してきて沢沿いなのに暑い。柱状節理が神々しく輝いていましたが自分のアタマの中は下山後の温泉♨️でいっぱい笑、無事に有間ダムまで下山出来ました。

大変でしたが念願の長沢背稜&初避難小屋泊で大大大満足。ソロ最高。今度は日向沢ノ峰から川苔山方面へ下りるルートもいいかも、また行きたい。心配していた腸脛靭帯炎もそれ以上は悪化せず、翌日の歩行にも影響なくてホッとしています。もう梅雨入り間近なのでしばらく長い山行は厳しいかなぁ🤔ツマンネ

補足
長沢背稜っていつかはチャレンジしてみたいと思う人多いと思います。秘境と言われている割に踏み跡は明瞭で道標もめちゃめちゃ多く、長沢背稜を含めた都県境の道を往くだけなら道迷いの心配はまずないと思います(北高尾山稜のハードモード亜高山帯版という感じ🤔？)。
このルートを難しくしている理由は「テント泊装備と水」だと個人的には思います。脚力のあるトレラン人や熟達ハイカーならば0泊2日、軽量装備のピーク巻き巻きで一気に完全縦走は可能でしょう。ですがフツーの体力ではどこかで一泊以上しないとキビシイと思います。避難小屋泊と言ってもテン泊装備(満員の可能性も考え、幕は必携)と変わりなく、水も確保出来る保証が無いとなれば翌日分の水も持って入山しなければなりません。装備重量が難易度と比例してくることは皆様もよくご存知のことでしょう。
現実的で無理のないルートとしては①雲取山荘に一泊(テン泊ではない)→②酉谷山か一杯水の避難小屋に一泊→③棒ノ嶺、ではないでしょうかね。殆どの方は分割して走破しているようです。
樹林帯や静かな山行を好む人には素晴らしい思い出になるルートだと思います！

コヤセドノ頭

このランドマークを通る活動日記

🚃【奥秩父山塊】長沢背稜（三峯神社バス停〜川井駅）

タワ尾根→三峯神社

奥多摩馬蹄形時計回り、テント泊縦走

山の神伝説　長沢山

多摩百山と多摩100山を巡る旅〜長沢背稜と天祖山尾根を歩く

雲取山北側コースピークハント

雲取アタック

長沢背稜(鴨沢→棒ノ嶺)

このランドマーク付近の写真

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タワ尾根→三峯神社

奥多摩馬蹄形時計回り、テント泊縦走

山の神伝説 長沢山

多摩百山と多摩100山を巡る旅 〜 長沢背稜と天祖山尾根を歩く

雲取山北側コースピークハント

雲取アタック

長沢背稜(鴨沢→棒ノ嶺)

コヤセドノ頭

山の神伝説　長沢山

多摩百山と多摩100山を巡る旅〜長沢背稜と天祖山尾根を歩く