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大峯奥駈道順峯の写真

2024.05.06(月) 07:27

この写真を含む活動日記

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102.9 km

8553 m

大峯奥駈道順峯

大峯奥駈道 その5(玉置山~本宮) (和歌山, 奈良)

2024.05.01(水) 6 DAYS

奈良県在住、まだ行けてなかった大峯奥駈道順峯に行ってきた。 京都の友人と車2台で移動、1台はakippaで奈良近鉄沿線に駐車し、熊野本宮に移動し車泊。 4時に起床し、熊野本宮大社からスタートする。まずは熊野川で身を清めて、順峯に挑む。まだ雨は弱く、気分は上がる。ただ、高度を上げるごとに雨脚が強まっていった。3時間ほど登ってからだろうか、休憩でザックを下ろし、右手を見ると、親指の付け根にマダニ様がアクセサリーのように居しておられた。。とりあえずあまり時間も経ってないので、ライターで火あぶりする。足が浮いてきて死んだのを確認して、引き離すと口もすっと抜けたので助かった。初日にして下山は免れた。。雨脚が更に強まり、山シャツとクライミングパンツの撥水能力を越えたので、泣く泣く合羽を羽織る。内から濡れるか、外から濡れるかなので、我慢していたが、防虫対策としても合羽を選んだ。そうこうしていると、逆峯で下山してくる方とすれ違うようになった。疲弊しまくっている人、サンダル逆峯の3人様(1人は女性)、お1人は「サンダルが壊れたので、シューズに変えたんです」と悔しそうにおっしゃっていた。女性には「楽しんでくださーい」と余裕しゃくしゃくに言われた(笑)この後も雨の中数人とすれ違う、女性の割合が高かったように感じた。25キロ背負っての歩荷練習登山。雨降って、しんどいぞ、おい!! 何とか玉置神社に到着。境内では水が汲め、バイオトイレもあった。山頂のシャクナゲは少し寂しげだったが、ちょっとした絨毯になっていた。この日は第1駐車場にテントを張らせて頂く。結局、第1駐車場(舗装)には僕ら2人ともう1人、第2駐車場(土)には1人の3人のテントだった。トイレもあり快適宿泊だった。名物のうどんはGWに備え休業だったのが悔しいところだった。。ちなみにここには自販機もあり。 初日からテント、ザック、靴すべて浸水し、シュラフで服を乾かしたので、ジュクジュクでの2日目のスタートとなった。携帯も水没しUSBが不具合で充電できず、写真もあまり撮れなかった。この日は行仙の宿までの登山。槍ヶ岳などの鎖場もあり、多少緊張感のある行程だった。予定よりも距離を伸ばして平治の宿に行こうとも思ったが、テント等々を干したいと、少し早めに行仙で切り上げた。とはいえ、雲が湧いてきて結局、テントも靴もシュラフも乾かすことはできなかった。行仙の小屋番のお二人はすごくいい方で、「テントを張らせてくれという」と、「テントはタダだから適当に張って~」とおっしゃって頂き、水場などいろいろと説明してくださった。この日はビールも買い、一杯やって食事をとってさっさと床に就いた。と間もなく、小屋番さんがテントまでわざわざいらして「まかないの豚汁」と一杯分けて頂いた。ありがたい話だ。後付けでいやらしいところだが、奥駈道保全のための手ぬぐいとコーラを買わせて頂いた。 3日目は快晴、この日は深仙の宿を目指す。気持ちのいい稜線を歩き、時経の宿に着くと、タイミングよく小屋番の方が車で上がってこられた。小屋の前には水タンクを置いてくださっており、水を自由に組むことが出来た。またビール、コーラ、コーヒーを販売されていた。この日は20~30人のご予約とのことでお忙しいのに、奥駈道再興の歴史などいろいろと話をしてくださり、すっかり長居してしまった。この後も長い稜線歩きが続いた。深仙の宿に16時ぐらいに着くとテントを張り、シュラフ、ダウンのジャケットとパンツ、その他諸々を広げた。太陽と風の力は偉大だ!すべてがからからになり、本当に助かった。深仙の宿は水が豊富に湧いており、これにも助けられた。晩飯はラーメンと残りの汁でアルファ米でラーメンライスと食べ過ぎた。ウイスキーも大分減った(笑)夜は満天の星空だ。釈迦直下でアクセスがいいし、また今度行こう。 翌日はテントもカラカラで撤収は楽だった。いきなりの急登で釈迦に登る。山頂での日の出には少し遅かったが途中でいい太陽を拝むことが出来た。また少し遅れたおかげで、山頂は数人しかおらず、ゆっくりと山頂を楽しめた。やっと1,800メートルに達した。その後は八経までの稜線歩き、歩荷しながらだったので多少緊張する場面があった。八経の少し手前の鎖場でチェコ人の旅行者男女と遭遇した。女性の靴のソールが片方剥がれて、ガムテープで補強されていた。前日に和佐又を出られたようだった。サンダルはもっているとのことだったが、よくよく考えるとあのごついテープを持っていたところを見ると、テープは弥山小屋か和佐又ヒュッテでもらったのかも・・外国人の身体は強いが、止めておけばよかったとちょっと後悔している。。 そうこうしていると、まずは明星ヶ岳、女性が1人、まったりされていた。そうこうしていると八経ヶ岳。ここは観光地だった。。すごい人。。ここでもさっきの女性が1人まったりされていた。弥山までは人人人・・すれ違いが大変だった。僕らはさぞ、臭かったことだろう。。 弥山ではコーラを購入、宿で買うコーラは小さなペットボトル300円だが、弥山小屋は500ml、一気飲みしたった(笑)目張り寿司も500円で売っていたが、手が出なかった(笑) 弥山から行者聞還小屋へ向かう途中、先ほどの女性が下から登ってこられた。連れが「忘れ物ですか?」と声をかけると、「道間違えちゃった(笑)」とのこと、連れが「もし、もう1回あったら、運命だな」と興奮していた(笑)さらに下ると沖縄(大学同期?)三人娘と出会った。でっかいザックを誉められた。無駄に持ってきてよかった(笑) 行者還小屋までの道中気持ちのいい稜線、弥山や八経もよく見え、気持ちよかった。テントで着そうな場所もいっぱいあった。行者還小屋に着くと、小屋は1人、テントは1張りだった。まだ来るかと思い、テントを張った。ここでも空気は乾燥し快適だった。ただ虫は多かった・・ 水場は歩いて5分ほど、比較的出ていたが、例年よりはかなり少ないようだ。 翌日は大普賢を越えて山上ヶ岳。大普賢では100名山を昨年終えた73歳のおじさまがいて、気さくに話をしてくださった。先に下られて、分岐で追いついて話をして下りていたら、和佐又におりかかっていた。。危なかった(笑)出会いは大事だが、注意も大事(笑) それからは山上ヶ岳への道のり、女人結界をくぐる。空気が変わる。植生も変わる。 山上ヶ岳に到着する。大峰山寺では特別開帳で金剛蔵王大権現を拝むことが出来た。。ありがたかった。それから先の茶屋では休憩させて頂き、お茶も飲ませて頂き、飴玉も置いてあった。またジュースやカップ麺なども販売されており、購入すると、手持ちのゴミを引き受けてくださった。皆さんホントに温かい。それから、大天井ヶ岳に登り、二蔵宿小屋に泊まらせて頂いた。翌日は天気が怪しかったので小屋泊させて頂いた。部屋はとてもきれいで、この日は4人での宿泊だった。皆さん気さくで、楽しかった。水場は歩いて10分だが、平行移動でサクッと行ける。水もよく出ている。トイレもあった。宿泊が一緒になったお1人は初日に玉置神社でご一緒した方だった。 最終日は雨が降る前に到着しようと、3時発し吉野に向かう。いきなりの登りがしんどい、あとは比較的下りになるが、下りもしんどい。舗装路はもっとしんどい(笑)吉野神社、金峯山寺、吉野神宮を経て、第75番靡き柳の宿に至る。順峯完遂。まあまあ長かった(笑)六田駅まで歩き、レモンソーダを購入する。10分もせずに電車が来る。異臭を放ち、乗り込む。。誰も近くにはこない。。駐車場に着く、すぐに五條の金剛の湯に向かう。6日ぶりの風呂。。やばい。特に靴下はやばい。。。 それから熊野本宮大社に車を取りに戻り、折り返して帰奈! 今はビールを飲む。 楽しかった。お付き合い頂きまして、ありがとうございました!!!