活動データ
タイム
16:43
距離
11.6km
のぼり
870m
くだり
885m
活動詳細
すべて見るかなりの長文となりますが 詳細含めあの日の全貌を書きます GW 5/3 登山をはじめて丸4年となるこの日 思えば あの日は登山前から 何故か気分が乗らない 意味不明な緊張感を抱えながらの当日でした 今回は安倍奥の盟主 山伏⛰️と深南部のボス⛰️を繋げて歩く山旅 山伏直下の百畳峠🅿️から簡単 山伏 〜深夜のうちに 東の麓 田代に下り 深南部のボスの3年ぶりとなる田代コースにて ボスへ6度目のアタック〜百畳峠まで戻る 行程の筈でした 山伏から田代へ下がる道は 1 山伏〜東の小河内山まで登り 田代への急降下 2 峠からの廃道林道 3 南の牛首峠から西に下がる 3択でしたが メインはボスの田代ルートなので 田代登山口までは 体力温存で 山道を避け ド長い 2 林道下りをチョイスしました 20時過ぎに百畳峠に到着 一台車中泊がおりました 22時まで仮眠をし スタート▶️ 仮眠時 変なデジャヴになるおかしな夢をみたのは後述 今日の予定行程は 行きと麓の田代登山口からの山中 翌夕方からの田代に下山してからの戻りもナイトが長い筈だったので 山中も光量3段階の内の 1で 薄暗くし(行きのナイトでは節約でよくやるんですが) 〜百畳峠からしばらく登って 西日影沢分岐に着き しばらくしてから 久しぶりの山伏の広い山頂平原に着き 程なく 一座目予定だった 3年ぶりの山伏⛰️に到着(3年前は西日影沢からでした)山頂三角点近くで テント🏕️一張 いらっしゃったので ライトで起こしちゃうと行けないし 星空休憩せず 百畳峠まで下山しました 百畳峠のベンチでひと休憩し 今からは予想4時間程 林道を歩いて田代のてしゃまんくの里まで 標高を1400程下げる 麓までの長い林道歩きの筈でしたが 行ってみると 崩落ばかりの廃道林道でした 崩落の谷側の崖縁側を歩くと崩れるとまずいので 山側に迂回しながら進みますが ドッジボール🏐サイズの巨岩もゴロゴロしていて 林道とはいえど 歩きやすさとは かけ離れた印象 (山伏から下らず 登って 東の小河内山まで登り 田代への急降下での山道の方がよほど安全だったかもなぁ と 思い始めていました) 林道の崩落地が目立ち 何個か通過後 深夜0:30頃に 後で大失敗となる 問題の林道崩落地に着きました 谷側の崖縁は絶対通過するとやばい 斜面に足場箇所が見当たらない箇所多数、 仕方なく 山側に登り 林道崩落した部分を通過して 奥の林道に着地する筈でしたが 順調に山側を進み もう少しで林道になる崩落した箇所にて (ココでヘッデンの光量は上げていましたが 2mから先は状況がわからず いつものように遠照用の(7m先までは照らせる)懐中電灯で 足の先の斜面の 斜度と距離と 下の詳細を確認しとけば良かったのですが) もう林道手前岩地の平ら箇所が3メートル下にはある筈だし (まだ序盤の時間 林道エリアなので 難所だと区別せず 本来の難所部で出す超集中と判断力が抜けていました) 下の平らが見えるから ここから下りた方が早いかなぁと 覗き込んだ一瞬に 地面がまとめて崩れて 滑落⚡️ (12枚目 写真 参照) 轟音と共に 目の前は暗闇で 周りだけグルグル回った 尋常ではない 体感したことがない感覚 帽子とヘッドライトがないことに瞬時に気づき直ぐに手で頭だけを守り 目の前は暗闇でしたが そこら中 ぶつけながら身体が回転しながら 自身が落下しているのがわかりました 滑り落ちながら 目の前は真っ暗 身体のいたるところに衝撃と 衝突音がしながら 真っ暗な地獄のスローモーションの中 もうどうなろうが 従うしかない と ココが自分の最終点 かもと この世の覚悟を決めました しばらく後 足が下の状態で どこかに止まったことに気づき 滑落が止まった!? 目の前は真っ暗ながら 恐る恐る左ショルダー側のスマホがあるか確認しました さすが米軍愛用のスマホ入れ 吹き飛ばず スマホは無事 スマホの懐中電灯で照らし ようやく状況がわかりました (13枚目の写真 参照) 滑り台くらいの斜度のガレ場に 谷側に足を向けて仰向けで滑落停止している状態 YAMAPマップで見ると 50m程林道から外れている状態でした (14枚目の写真 参照) 次の瞬間 頭やら 足やら 腕 肘 手先 いたるところが痛みが始まり 同時に強烈な口の渇き 頭を打ったようで 意識はハッキリしてるのか してないのかの中 ザックサイドポケットにガッチャんでつけてある ドリンクに手を伸ばしたら そこにあったので たまらずゴクゴク飲みました 直ぐに飲み干し ザックから出ているチューブ式のウォーターパックの水をゴクゴク飲み ザックの中のペットボトルがあったのをおろそうにも 斜面の為 また滑り出すと困るので どう体制を変えるか考えて 動こうとしたら 足の両膝に かなりの激痛 腕やら 頭やら 痛いし しばらく上を向いてボーッとしてました 滑落時の周りがぐるぐる回って視界が真っ暗でなにも見えない ついさっきまでのあの感覚 今日2回目だよなぁ と変なことを考えだし 今日 さっきのあの感覚にあったよなぁ… いや.. 滑落は人生初、頭の打撲で頭が混乱しているのか 既視感を感じ 意味がわからんかったですが 後で考えたら ひょっとしたら オカルトっぽいけど スタート前の仮眠時に夢で見たのかもしれません 気温が寒く 身体を動かさないと朝まで命がもたないかもしれない 痛い中体制を変えて立ち上がり ザックをおろし外側のガッチャんにつけてある ストックを取ろうと スマホで照らしたら なんとストックが両方とも無い事がわかりました 次の瞬間ザックがやけに軽い事に気づき ザックメインポケットが空いてしまっていて 中の物が殆どない事にも気付きました 頭も痛いし 身体中痛い でも今は 意識はある できる限り 寒くならんように もし途中で命が尽きようが やれるところまでやろうと 気持ちを切り替え スマホで斜面の上を照らし 登り進めていく事にしました 足が両足激痛で前に進まない状態にて ストックもない状態 スマホライトで少し上を照らすとザック内のペットボトルが落ちてました(15枚目の写真 参照) ザックメインポケット内は ラーメン用のお湯以外全てなくなっていました 一応 元々入っていた中身を書いておきます↓ メインポケット内の荷物は 水分) ウォーターパック内 水 2ℓ ペットボトル 7本 カップ麺用お湯 500ml フード手提げ内) カップ麺 パン カロリー棒 カロリー菓子多数 グミ ストロー付き飲料(水分) ゼリー飲料(水分) 黄色い巾着内) 手袋🧤 ネックウォーマー🧣ザック雨具 手拭い 飲み薬 笛 白い巾着内) モバイルバッテリー大 モバイルバッテリー小 懐中電灯二つ 充電コード類 乾電池類(ヘッデン2日分相当) フードの手提げ 小) おにぎり🍙3個 ヒル下がりのジョニー) ピンク色の小巾着内) 湿布やテーピングや絆創膏類 防災シート等 ザック内メインポケット背中側のジップ内) の財布 車のキーは 無事 メインポケットとザック背中側の間に入っている チューブ付きウォーターパックは無事で 外側のジップ内とサイドポケット左のガッチャンで固定していた 行動中に飲むペットボトル と サイドポケット右の椅子とタバコ 無事 ショルダー部分 右の IQOS本体 無事 ショルダー部分左の米軍愛用のスマホ入れ 本来の固定+PPバンドで固定 無事 (このケースはマジック部分が強力で開閉しなくて ボタンが頑丈でショルダーからふりおとされず スマホが無事だったことが 一番助かった要因) 〜上のペットボトルまでの3メートル程の距離を進むのに 相当時間がかかりました 膝が割れているのか この時はわかりませんでしたが 両足とも膝付近に激痛が走り 普通には動けませんでした 左側に背丈を超える岩壁があり とっかかりを探し それを力の支点にし 足を補助で何センチかずつ動かし 腕も動かすと痛みがありましたが 手を駆使してオレンジジュースまで辿り着きました ジュースをぐびぐびやり 多少エネルギー補給ができ 上を照らすと 次のペットボトルと黄色い巾着(中身は上記記述) を発見 寒さを凌ぐ温具が入っている黄色巾着を発見できた事に希望が差し 喜んで少しずつ登り 巾着内のネックウォーマーを被り これで寒さを凌げます ネックウォーマーを被った時に当たった おでこやら 頭がジンジンするので インカメラでは 暗くてわからないので 外カメラで顔を撮影したら やっぱり頭や顔にも打撲傷がありました(18枚目写真参照) 再び先を見ると左の岩壁が左奥に潜っている箇所を発見(20枚目写真参照) なんとかそこまで行き 腰を下ろしたかったんですが また滑り落ちるといけないので 少し岩に足をかけて立ちながら休憩し さらに上を照らし上の状況を把握します さらに上にくると 懐中電灯や充電器系が入っている 白い巾着を発見😮💨 どうにか辿り着き ようやく7m程先まで照らせるようになりました(22 23枚目写真参照) 懐中電灯の先を突き抜ける(遠くまで照らせる)光に安堵しながら 上に ピンクの巾着 おにぎりが入った手提げ ゼリー飲料を発見 ゼリー飲料を飲み干し 巾着2つを回収した辺りで4時になり もう直ぐ明るくなる 〜白巾着を回収できたのは精神的とてもプラスに運び(万が一今夜の夜までかかってもライト系 スマホのバッテリーの心配がいらなくなった為) 下から上がってくる中まだストックが落ちてなかったので もしストックが上にあれば 斜面の登りの補助になるので 頼むから上に落ちていてくれと願いながら 明るくなるまでまた左の岩を掴みながら少しずつ上がって行きました 明るくなってきて 先を見ると ストックを発見💡 しかし真ん中のザレ場の斜度は もし万全な状態でも ストックがないと無理な斜度 左側の岩壁もなくなってしまい 仕方なく左先の岩地を3点支持で登り進めて行きます 自然岩でモロくて崩れやすい岩壁 途中 これ以上は今の状況では無理そうな乗り上げ箇所にあたり 仕方なく少し下がるしかない しかし 1箇所岩が崩れると 真っ逆さまに落ちるので 今の状態から身体に強い衝撃がまたくるのは もうダメかもしれない 身体の痛みは一旦忘れ 過去1の集中力で岩壁を下っていく中 左足を踏ん張った瞬間 『ポキッ』と音がして 岩壁を下りてスネを見ると何か飛び出しているのか 血が出てきて 次の瞬間重たい激痛が走りました(29枚目写真参照) 2時方向の先にストックが見える位置まで来て (30枚目写真参照) 登れる斜度ではないので 1メートル少し先にまた左側の岩の突先があり 左足が折れたので 左足が殆ど動かせず 両腕を駆使して登ります 滑り落ちぬよう 捕まる箇所が薄い箇所も必死に進みまた 左側の岩壁まで辿り着き 手を駆使して進みます 折れてから1時間程かけ なんとかストックの場所まで辿り着き 直ぐ上に帽子とヘッデンもあり ストックも2本回収 ようやく自身の身体のパーツが戻ってきたような感覚になりました(35枚目写真参照) ストック回収後 滑落林道の箇所まで登りあげるまで1時間以上かかりましたが どうにか安全な平ら箇所に辿り着き 縁(ヘリ)側はまた地面が崩れたらあぶないので 緑側からにげてようやく 平ら箇所に寝転び 滑落から生還しました(39枚目写真参照) 折れた足に枝で添木をして 握り飯を頬張り 水分のみまくり ようやく一服し 足の傷を確認 右足も20センチくらい裂けて血が出ていましたが 先ずは 上まで来れた事をひと喜び(43 44枚目写真参照) まだ崩落箇所が何箇所かある林道を戻ります(落ちた崩落地よりはまだ安定している崩落地ですが) ココから百畳峠までは普通の足なら1〜2時間くらいだとは推測してましたが 折れた足を曲げないように ゴツゴツ岩地が多数 途中椅子を出して座りたくても 椅子に座れないので ある程度歩いたら地面に頭フル回転して足をかばいながら全身を使って座り込み 休憩しながら 起き上がる時も 裂けた右足を軸に左足を曲げないように (松葉杖の人が床から起き上がるやり方を自然に取り入れて居ました) 工夫しながら 峠に向かって進みました 夜中〜朝方にかけ 幸い水分はほぼ回収できましたが カップ麺他フードが入っている手提げだけは 唯一見つからなかったので 転がって下に落ちたのかもしれません 予想は昼過ぎ〜夕方でしたが 15時頃ようやく 駐車地の百畳峠まで辿り着きました ちょうど山伏から降りてきたペアの人に 手をあげ挨拶したら こっちの顔が傷だらけのせいか 奥さん何度かこっちを見ておりました 〜さておき ようやくの車まで来れたので 運転席で横になり 2時間程仮眠を取りました 睡眠をとって多少落ち着いたので さて病院ですが 怪我と状況的に病院🏥に行くと直ぐに入院になってしまうかもしれない 近い静岡の病院に飛びこむと 自宅のムーちゃん🐇の事が困るので 浜松まで高速で帰り 大きい病院🏥に飛び込みました 山から滑落し 自車で運転して救急に飛び込んだケースはないらしく (山中も百畳峠も携帯電波ないので 自力で来ましたが)院内スタッフさん 驚いて車まで車椅子を持ってきてくれて ちょうど整形外科の先生が居る日で 助かり 縫合なり幹部の溜まった血を抜いてくれたり色々してくれて 折れた足はオペしないといかんとか 血液検査のCPKという数値が通常が100なのが 6000と異常数値で全身打撲により 全身の筋肉が死んでる状態らしく 死んでてもおかしくない数値だと コレで自力で山から生還し静岡から高速乗って浜松の🏥まで来たのは 奇跡だよ と言っていました 異常数値+体内の水分がかなり足らない状態 心筋梗塞か腎不全がいつ起きても不思議じゃない状態だと 脅かされ 生きているのが不思議なくらいなんですよ を先生連発しておりました 大重症人だから 即入院ですよ と言われ 色々処置をしてもらいました 当日は浜松祭り真っ只中なので カーテン横の患者が怒号を発しながらの 祭り関係者らしい酔った男女がやかましかったですが ハッピ着ると人が変わるのかなぁと 少し笑えて 改めて 浜松に戻ってきたんだなぁと思いました 当日検査結果 頭にも重篤なものはなく(しばらく重い頭痛は何日か続きましたが) 内臓の損傷もなく 奇跡だと 先生の驚いた顔が印象的でした 後で考えると幸いしたのかわかりませんが↓ レイヤリングを 半袖 厚めの半袖 薄めの長袖 レインウェア調の風を防ぐ長袖 と 4枚着ていたし 服破れも 上の長袖2枚までに留まっていたので 胴体に至る衝撃を重ね着が緩和してくれたのかもしれません 下はスパッツはビリビリ ハーパンは破れは軽微 入院当初 まだ高熱が引かない時 モーメント告知の後 皆さんから頂いたメッセージをみて 嬉しくて涙がでました 励みになります ありがとうございました🙇 火事場のクソ力 業火のクソ力 という言葉がありますが 今回まさにそれが発動したような 身体中の痛みを一旦気合いで克服し 絶対戻る を一心に 生還できた 今までの山で得た経験値と自分の今できる全てを振り絞り 上まで這い上がることができたこと 後で考えると とても異質な体験でした 長い療養期となりますが 普通に歩けるという事が 遠くなり 当たり前の日々がどれだけ大事か 色々ものの見方が変わった 今回の一件となりました
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