活動データ
タイム
39:54
距離
48.4km
のぼり
4858m
くだり
4367m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る今年の夏はいよいよトランスアルプスジャパンレースが開催されますね。 私も大好きで、毎回楽しみに観ています。 今回の山行は、その一部を辿る山旅。 出場者の様にスピードハイクは出来ませんが、どんなに過酷な行程か自分の目で確かめたくて、南アルプスに行ってきました。 1日目 4月28日 天気 晴れ 柏木登山口から、仙丈小屋まで地蔵尾根で向かいます。 序盤は兎に角長い緩やかな登りが続く。先週の下見のおかげで少し精神的に楽です。やはりペースがつかみやすい。下見では見られなかった仙丈ヶ岳は2700を越えてから見えてきます。と同時に雪も現れて、冬山装備が必須です。少し雪崩れそうなトラバースや小屋から頂上までは雪渓の直登がありますが、ここはアイゼン、ピッケル必須だと思います。 途中の松峰小屋分岐では先に休憩していた方が居られて、なんとその方もTJAR に憧れて縦走するそうで、小屋も同じとの事。 この日は小屋に泊まり、翌日そこから頂上を目指します。 小屋のトイレは、事前の情報では雪が中に吹き込んで使えないとの事だったのですが雪が溶けかけていて、ギリ使えそうかな? と思っていたところ、スコップ持参の方が綺麗に雪を取り去って下さいました。ありがたいですね。 水場は雪に埋もれてこの時期は使えないようです。 小屋からは、甲斐駒ヶ岳、鋸岳が真近に見えて、その向こうには八ヶ岳も見えます。 その背後には雪渓が迫っていて、凄い所に居る非日常を感じます。 冬季避難小屋は3階にあり、床はコンクリートなので、若干冷たいです。 この日はエアマットと寝袋(モンベルのダウンハガー#2)で充分でした。 二日目 4月29日 天気 晴れのち曇り。 仙丈ヶ岳、大仙丈ヶ岳を登り、三峰山を登頂した後、熊の平小屋を目指します。 仙丈ヶ岳の頂上を目指し小屋のすぐそばの雪渓をアイゼンを蹴り込みながら登ります。 朝一からキツイ💦 頂上ではご褒美?雷鳥が(しかもオスとメス!)飛来し、暫く近くを遊んでくれました。 天気も良く、パノラマの絶景も見られてテンション上がります。 北岳(国内第2位)、間ノ岳(3位)など、3000Mの山々が圧巻の山容です! 続いて大仙丈ヶ岳も登りますが、ほぼ同じ景色です笑 大仙丈ヶ岳から行先を眺めると、小さなアップダウンを繰り返しながら高度を下げて行きます。せっかく登ったのに笑 稜線上はまだいいのですが、樹林帯に入ると厄介です。 雪が有ったり無かったり、アイゼンの付け外しタイミングに迷います。 雪も柔らかく、チェンスパでも良いかもしれませんが、急登だと滑りやすかったりします。 TJAR仲間のOサンとは2200m付近の両俣小屋の分岐でお別れです。 少し離れてしまったので、地面にメッセージを残して先へ進みます。 届いたかな? 三峰山はこの縦走の旅で初めて知ったのですが、3000メートル級の高山です。 そこからの急登で、心折れそうになりますが、何とかやりました。 登山道としては岩場も少なく、登りやすいと思います。 残雪がなければ軽快に進める区間かもしれません。 頂上では、またもや雷鳥が飛んできて、「よくやったな、オマエ」と褒めてくれますw この頃にはすっかりガスってしまい、景観はありませんでした。 熊の平小屋まで1時間半で到着。 水場が豊富で、小屋もとても良い雰囲気で、綺麗です。 昨日とは違って、宿泊者は私一人だけでした。 雪の中歩いてきたので、少し靴の中が濡れてきました。 バーナーで炙って乾かします。 OD缶の500を持ってきて良かったです。 この日初めての携帯トイレを体験しました。 なんて事はない、ただのビニール袋ですw 三日目 4月30日 天気 雨 予定では塩見岳、本谷山を越えて三伏峠小屋まで行きます。 朝から霧雨のような雨です。 憂鬱ですがスタートして先へ進みます。 早くも稜線へ出るための道がわかりません。 雪で夏道が消えていて、霧で視界が悪くピンテが見つかりにくい。 ヤマップを見ながら慎重に進みます。 ちょいちょい確認するのでペースが上がらず、気持ちが焦ります。 ルート修正をしながら進むのですが、厄介なのがハイマツです。 通常なら横移動で修正すれば、大したロスではないのですが、ハイマツは簡単には越えれない上に進む方向には袋小路になっていて、引き返さなければ修正出来なかったり、ロスが大きくなりがちです。 体力も奪われ、頂上に近づくにつれ雨と風が強くなります。 途中、小休憩を入れますが、休むと体温が下がってしまい、瞼も落ちてくるので直ぐに動かないといけません。この時間が一番辛かった。 なんとか塩見岳の東峰、西峰を踏み、達成感に浸る間も無く下山開始です。 下山は結構な岩場で、鎖も沢山あります。 濡れているので慎重にゆっくりおります。 雪のトラバースもあり、危険箇所が何箇所かありました。 塩見小屋まで到着し、時刻とこの先の行程を考えて、ここで泊まる事にしました。 「GWは営業します」の告知を見ていたので期待していたのですが、営業していませんでした。 冬季開放を期待して、扉を開けると土間があり、奥への扉があるのですが、そこには鍵がかかっており入れません💦 やむを得ず土間を借りることにしました。 レインウェアを着ていましたが、蒸れてすっかり濡れてしまっています。 そりゃあ寒いわけで、早速コーヒーを入れて暖を取ります。 着ていたものは殆どが濡れてしまいましたが、ザックの中は70Lのビニール袋の中に全て入れておいたので、完璧ですw これは夏の立山でのずぶ濡れ体験が生きていますw ザックのレインカバーは全く当てになりませんから。 着替えて、ダウンの上下を着るとそこそこ快適になり、落ち着いたので外に出たら、なんと晴れ間が! 塩見岳もギリギリ見えました! 携帯も通じたので、少し下界とやりとり、情報収集を行いました。 翌日、翌々日とあまり良くない天気予報。 明日は三伏峠まで行き、そこで今後の工程を考えよう。 出来れば聖まで行きたい! でも、体力も随分削られている気がするので、無理は禁物だ。 夜は、濡れた服との戦いですw バーナーを使い、悪戦苦闘💦なんとか許容範囲まで来たので休みます。 OD缶がかなり減ってきました。 三伏小屋が開いていれば乾燥室とかあるのかな? 四日目 5月1日 天気 曇りのち雨 本谷山を越えて三伏小屋へ 曇り空の中スタート。ハイマツに露がついているので、レインウェアは直ぐに濡れています。 基本下り貴重なので楽ですが、雪ズボは相変わらずで、はまっては抜け出すをやっていると、 足がやられますw ラッセルほど酷くはないですが。 本谷山は頂上が平く過ごしやすいです。晴れていれば長居してもいいですが、先を急ぎます。 早く三伏小屋について、休みたいのが一番です。 徐々に標高も降りてきて、2500まで来ると三伏小屋が見えてきました。 三伏小屋は荒川三山、赤石岳へも向かう長野県側の玄関口なのでさぞかしワイワイ賑わってるだろうと思い、到着しましたが、営業していませんでした💧 誰もいない、テント場は雪の上に水が溜まってるような状態。 う〜む、これは5分も悩まず下山を決意しました。 なので一旦この縦走は終了します。 鳥倉登山口を目指して下山開始です。 ネットでよく見る、三伏小屋まで200歩看板、1/10などのカウントダウン看板を見ながら黙々と降ります。雪は結構残っているので最後までチェンスパ履いたままでした。 あと、濡れていたので、木で滑る対策も兼ねてです。 鳥倉登山口に到着し、タクシー(13,000円😰)を呼ぼうとしますが、電波が入りません。 仕方なく更にロード歩きを1時間40分。やっとタクシーを呼べました。 今夜は飯田市内のビジホを利用して休息です。 リフレッシュしてあと1回GW中に行けるかな?
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