井原山のミツバツツジの開花―2018年からの変化

2024.04.25(木) 日帰り

活動データ

タイム

08:11

距離

17.3km

のぼり

1140m

くだり

1138m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 11
休憩時間
2 時間 9
距離
17.3 km
のぼり / くだり
1140 / 1138 m
16
1 16
1 28
20
33
1 16
1 4
11

活動詳細

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[カバー写真]   2021年4月25日にカビ類によって葉が膨らむ病気であるコバノミツバツツジのモチ病の写真をYAMAP活動日記に掲載しました。3年後の2024年4月24日には、モチ病が山頂全域に広がり、満開の時期に開花しない株が大幅に増加していました。快晴の日で、草花の撮影などを楽しめましたが、以前のような見事な開花が見られないのが、とても残念です。 [2018年、2022年、2024年の同時期(4月25~28日)井原山山頂の様子を比較]  ・開花している株は2022年には大幅に減少し、2024年では激減しています。  ・2018年にはヤブササが緑色ですが、2022年以後は枯れています。  ・どの年も快晴の日に登山しました。2018年は、空気が澄みわたっています。 [モチ病]  「モチ病担子菌に属するカビで、ツツジ類、ツバキ類だけに発生します。若い葉がその病名の通り餅を焼いたように肉厚になり球状に膨れてきます。始め、表面はつやのある淡緑色から黄緑色をしていますが、日の当たる部分では淡桃色や淡赤色になったりします。病気が進行すると表面は白いかびに覆われ、肥大部はつぶれたように干からび落葉します。」 (https://www.sc-engei.co.jp/resolution/pestanddisease/photolist/details/1302から引用) 井原山で撮影した写真から、モチ病が山頂付近から雷山方向の縦走路まで広がっています。 [ 開花不良の原因(推定)]  以下の2点が開花不良の原因では? ・土壌の乾燥化   平均気温が上昇すると土壌の乾燥化が進みます。乾燥化すると水分、栄養分が枝葉に十分運ばれなくなるために、蕾が付かない株や、蕾が枯れる株が増加します。また、木の根が弱くなると病気にかかり易くなると考えられます。井原山や金山は、大都市福岡の近くにあり、近年の全国的な気温上昇に加えて、大都市特有のヒートアイランド現象と海水温上昇によるトリプルで、高温化の影響を受けやすい環境にあります。 ・モチ病   2021年に井原山山頂付近の株にモチ病が発生していることを知りました。この頃は、一部の株だけにモチ病による膨らんだ葉が見られました。2024年は、山頂の北側から雷山に向かう縦走路まで広がっていました。モチ病は春秋の長雨の頃に発生し易いと説明されていますが、井原山のミツバツツジは、土壌の乾燥化によって木の根が弱っているために病気にかかり易いと思われます。    「2018年頃のようなミツバツツジの開花を見たい!」

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